里山の旅日記2ホーム

2017-18

仕事が終わった週末に

車に乗って山に出かける

遠くの手ごたえのある山もいいが

近場の里山にふらりと登りたい

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2018年12月掲載 ツーリング登山

359-362

ペダルをこぎ出せ

ギヤを変えて、全力で回せ

下りになったら一息つけるぞ

風を切って走れ


又白山からの帰り、長橋溜池のところからもう一度、又白山を眺める。ピークが二つほど見え、その右の高い方が又白山142mのようだ。水がほとんどなくなった溜池の上の紅葉の山並み。谷地山から見る浅虫の海の景観。青い海に浮かぶこんもりした緑の湯ノ島は浅虫のシンボル。麓の海岸に赤い鳥居が建っている。若畑地区に入り、集落手前の丘に駐車。道脇には白い大きなヤマユリや丸いアカツメクサ。九十九折の車道の上に兜山。帰り道、MTBに乗り、田園風景の中を風を切って走ると、疲れや苦しみが吹き飛んでいく。背後には夏空の下に濃い緑の朝月山。岩洞ダムを出て湖畔を回っていくと、湖の対岸に再び相ノ山を見る。大きな湖の上の平らな山。

青森県 2018年 又白山 ツーリング登山、二つの歌碑

青森県 2018年 谷地山 仏像が並ぶ山

秋田県 2017年 兜山、朝月山 MTBでルートを探し、帰りは飛ばす

岩手県 2015年 相ノ山 湖畔のキャンプ場

谷地山から見る浅虫の海の景観。青い海に浮かぶこんもりした緑の湯ノ島は浅虫のシンボル。麓の海岸に赤い鳥居が建っている
帰り道、MTBに乗り、田園風景の中を風を切って走ると、疲れや苦しみが吹き飛んでいく。背後には夏空の下に濃い緑の朝月山

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2018年11月掲載 広島の里山

353-358

歩きこまれた古い道

見落としそうな道標

曇空は雨となり、そしてからっと秋晴

今日もまた人に会う

黄葉の雨中散策。深入山で見たのは真っ赤なモミジ? 鎌倉寺山から帰路につくと、眼下の市街地にはもう明かりが灯っている。白木山では頂上目前になって林を抜け、頂上が現われる。高いアンテナが立つ広い頂上。切串港を出ると、フェリーの背後には黒いシルエットの江田島が連嶺を連ねており、その中央に古鷹山が見えていた。その右の大きい塊はクマン岳だろう。夕日に輝く美しい光景。東テラスから右手を見上げると三倉岳の岩峰がしらみはじめた空にそびえていた。あまたの白い岩峰でできている三倉岳は朝日に薄く染まっており、縦に連なる岩峰が眼下の麓に向かって鋭角の斜面をなし、その岩峰の間を緑の樹木が覆っている。フェリーからは行く手の宮島の弥山が隣の駒ヶ林と並んで見えていた。ここから見る宮島は、海岸沿いに市街の建物が並び、その背後にいくつものピークを連ねた山稜がにょっきり聳えている構図。あれを登るのは楽ではなさそう。

広島県 2013年 龍頭山、臥龍山、深入山、十方山 黄葉の雨中散策

広島県 2013年 鷹ノ巣山、鎌倉寺山 里山周遊、クマさんごめんね

広島県 2018年 白木山 道沿いの仏像と広い頂上

広島県 2018年 古鷹山 海と山と秋空の縦走路

広島県 2018年 三倉岳 岩峰尾根の縦走と景観

広島県 2018年 宮島・弥山 様々な国の人が集う神の山

黄葉の雨中散策。深入山で見たのは真っ赤なモミジ?
東テラスから右手を見上げると三倉岳の岩峰がしらみはじめた空にそびえていた。あまたの白い岩峰でできている三倉岳は朝日に薄く染まっており、縦に連なる岩峰が眼下の麓に向かって鋭角の斜面をなし、その岩峰の間を緑の樹木が覆っている。
フェリーからは行く手の宮島の弥山が隣の駒ヶ林と並んで見えていた。ここから見る宮島は、海岸沿いに市街の建物が並び、その背後にいくつものピークを連ねた山稜がにょっきり聳えている構図。あれを登るのは楽ではなさそう。

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2018年10月掲載 落葉の音

346-352,(82)(154)

さらさらと

落ち葉が落ちる

ざくざくと

落ち葉を踏むと

すっかり秋の中にいる


北上の月山は、こんなに登りやすく、眺めもいい。人気がでるだろう。秋空に走る飛行機雲。月山から見る仙人山は、羽山よりもはるかに高くそびえ、三角形のピークが空高くから見下ろしていた。男火山が初めて見えた。それは牧場の明るい緑の草原の向こうに、濃い緑の三角形の姿をしていて、迫力がある。葉山の火口と稜線が紅葉の中にある。すっかり秋の中にいる。馬蹄形の頂点が葉山頂上、その右に小さく建物が見えるのが葉山神社、稜線の木道。遠い昔の爆裂火口の上を行く歴史の道。長野の高峰山には、 岩峰の南側に祠と宝剣があった。立派な大きな宝剣。行く手に飯盛山が見えてくる。その名の通りに飯を盛ったような丸い丘。そのてっぺんに立つ頂上標識と人の姿が見える。寸又峡の沢口山から朝日岳を見る。頂上の左下に白いナギ。沢口山の頂上には二つの展望台があった。左の展望台は大きく開けており、合地山、池口岳、光岳、聖岳、雲をかぶった大無間と並ぶ。壮観である。

岩手県 2018年 月山 和賀三山、ブナの尾根道

岩手県 2018年 仙人山 焼石連峰の北端、すばらしき景観

岩手県 2018年 男火山 遠野の山の景観

山形県 2004年 葉山 山形・村山の紅葉の旅

長野県 2018年 高峰山 霧の中の祠と宝剣

長野県 2018年 飯盛山 野辺山高原のハイキング

静岡県 2013年 沢口山 寸又峡の散策と景観

岩手県 2004年 五葉山 北上山地の広大な頂稜 (再)

富山県 2006年 金剛堂山 白山と北アルプスの展望 (再)

月山から見る仙人山は、羽山よりもはるかに高くそびえ、三角形のピークが空高くから見下ろしていた
葉山の火口と稜線が紅葉の中にある。すっかり秋の中にいる
行く手に飯盛山が見えてくる。その名の通りに飯を盛ったような丸い丘。

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2018年9月掲載 初秋の空

332-338,(78)(150)(260)(151)(261)

日差しがちょっと優しくなって

ひんやりした風も吹いて

見上げると秋の空


その急坂を登ると、その頂上の塚に石標があった。木の上に炭塚森の頂上標識もあった。矢捨山では、 植林とヤブで踏跡は途絶えるが、尾根をまっすぐ登っていって一等三角点を見つける。阿蘇ヶ岳では、 ようやくツタを抜け、ヤブの頂上部分に達する。近くに三等三角点を見つけた。巨大な久吉ダムの上に登ると、川向こうに緑に覆われた空袋山の巨体が現われる。空袋山を下ると白いツリフネ。

ずいぶん大勢の人たちが、しかも頂上駐車場よりも低いところから登っているようだ。階上岳は人々に愛されている山なのだ。鳩岳やつくし森も忘れられてはいない。パラグライダー場くらい広い芝の広場の一番上に展望台が立っていて、そこが不習岳頂上に違いない。諦めて下山した日、午後には晴れて、姫神山が姿を見せる。杉の山肌に雪をまぶし、岩場の頂上は真っ白。均整のとれた美しい山影は冬の冷たい空気のなかで輝いていた。

栃木の花瓶山に向かうと、道や畑のそこかしこに赤いヒガンバナが咲いている。葉がなく、真っ赤なリボンのような花だけの不思議な花。舗装路の最高点に達し、振り返ると古賀志山の頂上がはるか上に見えている。うわあ、こいつは高いな。弘法大師の祠のあるピークは林を抜けた岩場のピークで、こここそが鶏足山・本峰だと納得。

和賀連峰・薬師岳の山頂からいったん北に下ると花の咲く薬師平に至る。ピンクのハクサンフウロや白いウメバチソウ。燧堀山から 車道に戻ると白地に薄紫の筋のゲンノショウコ、青いツユクサやアカツメクサ。ブナの縦走路からMTBを回収しにゆく途中、大きく広がった青空の下に、見事な羽山を見る南本内岳に向かう道は 天空の楽園の様相。頂上にも湿原があり、池塘があった。岩山は、啄木の詩が息づく、盛岡市民の憩の山。かの詩人はまだここに生きている。

青森県 2014年、2016年 炭塚森、矢捨山、阿蘇ヶ岳、空袋山 ヤブの中の三角点

青森県 2018年 鳩岳、階上岳(はしがみ) 八戸の南、広大な山の散策

青森県 2018年 不習岳(ならわず) 八戸市民の森

岩手県 2002年、2014年 姫神山 美しき山影

栃木県 2018年 花瓶山(はながめ) ヒガンバナの里

栃木県 2018年 古賀志山 宇都宮森林公園周辺のトレッキング

栃木県 2018年 鶏足山 弘法大師の里山

秋田県 2003年 薬師岳、和賀岳 縦走と花の草原 (再)

岩手県 2016年 燧堀山(かどほり) 西盛岡の里山冒険巡り、道端の花 (再)

岩手県 2017年 羽山、羽黒山 ブナの縦走路 (再)

岩手県 2016年 南本内岳 天空の楽園、初秋の情景 (再)

岩手県 2017年 岩山、鑢山(たたら) 盛岡散策 (再)

急坂を登ると、その頂上の塚に石標があった。木の上に炭塚森の頂上標識
姫神山が姿を見せる。杉の山肌に雪をまぶし、岩場の頂上は真っ白。均整のとれた美しい山影は冬の冷たい空気のなかで輝いていた。
花瓶山に向かうと、道や畑のそこかしこに赤いヒガンバナが咲いている。葉がなく、真っ赤なリボンのような花だけの不思議な花

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2018年8月掲載 四国の花の夏

327-331

ピンクや白のムクゲ

ササユリの白い顔

真っ赤なハイビスカス

四国の花の夏


松山市内を通り、皿ヶに向かうと、その名の通り、山頂が平らな山が見えてくる。ホトトギスをたくさん見る。大きくはないが、無造作にいくつも赤斑点の小さな帽子が咲いている。室戸岬にはビランジやハイビスカス、津呂山の展望台に登ると「恋人の聖地」のハートマーク。横倉山にはホウセンカやオイランソウ?やササユリ。細い遊歩道からだだっ広い石段があり、登ったところに低い石の柵で二重に囲った広い一角。そこが安徳天皇陵墓参考地だった。虚空蔵山ササユリの里。頂上 歌碑と胸像は大町桂月のものだった。青森ではおなじみの大町桂月だったが、故郷は高知。真っ赤なハイビスカスの沖ノ島から帰りの定期船で、真っ青な海と空の空間に少しづつ形を変えていく沖ノ島を写し続ける。ゆったりした妹背山、縦に連なる母島の集落、島を囲む真っ青な海、どれも忘れられぬ夏の想い出になるだろう。

愛媛県 2018年 皿ヶ嶽 夏の花の散策

高知県 2018年 室戸岬・津呂山 海と花と

高知県 2018年 横倉山 幻の天皇陵墓

高知県 2018年 高知・虚空蔵山、烏帽子山 ササユリの里

高知県 2018年 妹背山 青い海と赤いハイビスカス

横倉山にはオイランソウ?
虚空蔵山ササユリの里
真っ赤なハイビスカスの沖ノ島

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2018年7月掲載 夏の花

326,(230)(247)(242)(144)(142)(141)

暑い日差しの坂道

へとへとの足元に花が笑ってる

旅人さん、頑張って、旅人さん、頑張って


いつのまにか雲がすっかりとれ、五頭山の頂上には、この日歩いた五つの峰が見えていた。黄色いホトトギスにコメツツジ。ピンクの花はムラサキシキブ? 笠取山ではシロバナヘビイチゴやアヤメのようなタチツボスミレを見る。東床尾山の頂上には黄色い花がたくさん咲いていた。雨に濡れた黄色い花は実に美しかった。 高御位山の岩は沢靴のようによくグリップが利き、ぐんぐん登れる。こいつは面白い。下っていくと薄紫のキキョウ、竿池にはガガブタ。福岡の 貫山には キキョウのカルスト台地、福岡県最高峰の釈迦岳にはキツネノカミソリ、福岡中央部で三山縦走した古処山にもキツネノカミソリ。細長くて赤い花びらはとても印象的。

新潟県 2018年 五頭山 黄色いホトトギス

山梨県 2017年 笠取山 スミレの道と富士の眺望 (再)

兵庫県 2017年 東床尾山 黄色い花の頂上 (再)

兵庫県 2017年 高御位山 流紋岩の縦走路 (再)

福岡県 2016年 貫山 キキョウのカルスト台地 (再)

福岡県 2016年 古処山 福岡中央部の三山縦走 (再)

福岡県 2016年 釈迦岳 福岡県の最高峰 (再)

五頭山の道端に黄色いホトトギスを見る。それまでに見たホトトギスは白が多く、小人の帽子のように見えたが、この黄色いホトトギスはもっと上品に見えた
高御位山の竿池には白いガガブタらしき水草が浮いている。

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2018年6月掲載 春の散策

(68)309-314

なんで道もよくわからないのに来ちまったんだ

GPSがあればなんとかなるさ

それにしても気持ちいい小春日和

道端に見つけた小さな花


吹越烏帽子岳へ、最初は平坦な樹林コース。樹林帯を抜けると稜線に出て、視界が広がる。北には稜線が続き、その先にある528m峰に縦走路が続いている。その麓には、すごく大きな黄色い花。その黄色い花が野球場より一回り広いくらいの面積に見渡す限りに咲いていて、そこはもうすっかり菜の花の黄色い世界。やがて行く手の林の向こうに緑の丸くて高い山が見えてくる。あれが俎倉山に違いない。その左に見える小さなコブのあたりが美女峠・遊歩道の最高地点なのだろう。夜明け前から大博多山に登ると、やがて朝日が射し始め、地平線の上に上がったところのまぶしくない、真っ赤な太陽を見る。長い夏の日の静かな始まり。唐倉山でのハイライトは南西に白く輝く会津駒ヶ岳の連峰。左端には燧岳。青い空と緑の大地の間に連なる真っ白な連嶺をうっとり眺める。天竜スーパー林道に達すると、広場から常光寺山が見える。左右にゆったり稜線を伸ばした小ぶりの山だが、濃い緑に覆われ、稜線の下の斜面は急で、深南の趣が感じられる。竜頭山への標高差1,200mはさすがに少ししんどいが、歩きやすさは一級品。これなら何度でも登りたくなるだろう。

青森県 2004年 吹越烏帽子岳 下北半島の里山 ()

青森県 2018年 吹越烏帽子岳 菜の花の日

福島県 2018年 美女峠 高姫伝説と花の散策

福島県 2018年 大博多山 南会津の夜明けの景観

福島県 2018年 唐倉山 苦行の里山

静岡県 2018年 常光寺山 深南の里山

静岡県 2018年 竜頭山 高低差1,200mのハイキング

吹越烏帽子岳の麓には、すごく大きな黄色い花。その黄色い花が野球場より一回り広いくらいの面積に見渡す限りに咲いていて、そこはもうすっかり菜の花の黄色い世界。
夜明け前から大博多山に登ると、やがて朝日が射し始め、地平線の上に上がったところのまぶしくない、真っ赤な太陽を見る。
天竜スーパー林道に達すると、広場から常光寺山が見える。左右にゆったり稜線を伸ばした小ぶりの山だが、濃い緑に覆われ、稜線の下の斜面は急で、深南の趣が感じられる。

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2018年6月掲載 白神山地5-登山道のある山・秋田(2/2)

305-308

ここは白神、ブナと緑の世界

林道をガタピシ走って車を停め、歩きだせ

ある時は、林の中の道を行くと大きなブナが悠然と立ち並び

木々の間に白神の諸峰が見えてくるだろう

ある時は、林に隠れた古い社を見つけ

ある時は、ブナの遊歩道をそぞろ歩く旅人になるだろう

(白神の旅)


どんどん登っていくと視界が開けてきて稜線に出る。行く手には緩い非対称のカーブを描く小岳が待っている。もうすぐ近くに見えるが、これがどうしてなかなか遠い。他の山の頂上から、稜線から、車道から、数限りなくこの山を見た。藤里駒ヶ岳は、どこから見てもすぐ分かる、独特の姿をしている(写真は2014年、長場内岳からのもの)。田代岳の木道を行くと、「神の田」というのが並んでいる。池塘の中のミツガシワが田んぼの稲のように見えるためらしい。春には白い花を咲かせるという。一本松からは、大日影山から縫戸山への稜線の全景が見えた。ほう、こいつはすごい。右端の一番高い丸い山が大日影山820mで、盟主の貫録。

秋田県 2006年 小岳 秋田白神の展望台

秋田県 2006年 藤里駒ヶ岳 秋田白神の盟主

秋田県 2004年 田代岳 白神の湿原

秋田県 2012年 大日影山、甚吉森、縫戸山 矢立峠の縦走路

他の山の頂上から、稜線から、車道から、数限りなくこの山を見た。藤里駒ヶ岳は、どこから見てもすぐ分かる、独特の姿をしている(写真は2014年、長場内岳からのもの)。
田代岳の木道を行くと、「神の田」というのが並んでいる。池塘の中のミツガシワが田んぼの稲のように見えるためらしい。春には白い花を咲かせるという。

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2018年5月掲載 北海道の春

302-304,(203)

最北の海を渡れば

港から突き出した土色の岬

まだ冷たい風の道端に咲く紫や黄色の花

道東で噴煙を上げる小さな活火山

札幌近郊で見た恐竜の背


利尻島のフェリーを降りるとき、正面に背中の曲がった細い岬(ペシ岬)が見える。標高92mしかないが、海岸から青空に立ち上がったその姿は印象的。礼文島では、もやに霞む幻想的な利尻の手前を横切るフェリーの黒いシルエット。自然の造形と人の作ったものの見事な調和。アトサヌプリは小さな活火山。観光客(登山客ではない)が大勢、駐車場から噴煙のあがる山のすぐ近くまで歩いている。噴煙は元気よく煙を吐き出し、孔のまわりには黄色い硫黄がたまっている。生きている自然の造形。恐竜の広い背から滑り降り、振り返ってみると首の上の稜線をパーティの一団が並んで歩いていく。恐竜の首の上を行く小人(無意根山)。

道北 2018年 ペシ岬 利尻島の散策

道北 2018年 礼文岳、ゴロタ山 礼文島の散策と景観

道東 2018年 アトサヌプリ 小さな活火山

道央 2006年 無意根山 恐竜の背 (再)

利尻島のフェリーを降りるとき、正面に背中の曲がった細い岬(ペシ岬)が見える。標高92mしかないが、海岸から青空に立ち上がったその姿は印象的。
礼文島では、もやに霞む幻想的な利尻の手前を横切るフェリーの黒いシルエット。自然の造形と人の作ったものの見事な調和。

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2018年4月掲載 雪山の景観

(5)(191)(204)(11) 301, (106)(181)

今日も真っ青に晴れ渡り、

白い山肌がまぶしい

雪原の中をそぞろ歩く人たち

雪の頂上で憩う人たち

周囲にも真っ白な山々が連なり

ここは雪山の世界


棺森(がんもり)には坂上田村麻呂に滅ぼされた人の墓があるという伝説が紹介されているが、頂上にはその痕跡はないようだ。岩手山を眺めるスポットはたくさんあるが、迫力の点では鞍掛山だろう。鞍掛山の900m弱の頂上に登ると、白く、ごつごつ、がっしりした岩手山が高く聳えている。急坂を青松葉山に向かって登っていくと、背後に早池峰が見えてきた。青空の下に剣ヶ峰から鶏頭山まで、早池峰の全景が広がっている。雄大、剛健、しかも優美。目が離せない。緩やかな雪尾根を5km歩いてようやく阿部館山が見えてくる。安倍一族の居城伝説があるが、砦が建っていても似合いそうな山だ。林の向こうに氷結した雄国沼が見えたと思ったら、なんと水が見えている。沼の東のその一角のみ、水が見えていて、その向こうに氷結した雄国沼が広がり、その上に雄国山・西峰1,236mの白い尖峰。薄曇りの空の下にゆったりした大倉山を見る。その北東尾根は、さっき登って滑ってきたばかりの尾根に違いない。白鳥山の西尾根が目前に迫る。青空に白い雪庇が美しい。これが白鳥山の名前の由来だろうか

青森県 2015年 棺森 伝説の秘峰 (名)

岩手県 2007年 鞍掛山 岩手山を見上げる (再)

岩手県 2006年 青松葉山 早春の岩手の景観 (再)

岩手県 2015年 阿部館山 伝説の山にスキーで登る (名)

福島県 2018年 猫魔ヶ岳、雄国沼 冬の晴間の会津の景観

福島県 2016年 大倉山(だいくら) 西会津の広い雪斜面 (再)

富山県 2017年 白鳥山 いい山だね、また来るよ (名)

岩手山を眺めるスポットはたくさんあるが、迫力の点では鞍掛山だろう。鞍掛山の900m弱の頂上に登ると、白く、ごつごつ、がっしりした岩手山が高く聳えている。
林の向こうに氷結した雄国沼が見えたと思ったら、なんと水が見えている。沼の東のその一角のみ、水が見えていて、その向こうに氷結した雄国沼が広がり、その上に雄国山・西峰1,236mの白い尖峰。

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2018年3月掲載 白神山地4-登山道のある山・秋田(1/2)

283-286,(136)(9)(135)129,137

ここは白神、ブナと緑の世界

林道をガタピシ走って車を停め、歩きだせ

ある時は、林の中の道を行くと大きなブナが悠然と立ち並び

木々の間に白神の諸峰が見えてくるだろう

ある時は、林に隠れた古い社を見つけ

ある時は、ブナの遊歩道をそぞろ歩く旅人になるだろう

(白神の旅)


二ツ森から青秋林道の舗装路を車で下ると、鋭角のピラミッドの真瀬岳が見事。泊岳から見る二ツ森は左奥の西峰と右手前の南峰の双耳峰。そこからは白神から向白神、真瀬から摩須賀の全体が見える。薬師山と母谷山には、どちらにも人が住んでいそうな大きな社が頂上にあった。「長らく放置されていた薬師山散策路が刈払いされた」は本当だった。小滝林道入口から郷土の森までは7㎞、すぐに通行止めになりそうな林道。遊歩道のコースの三つ目が小滝山の頂上までつながっているのでそれを辿る。ブナとヒバの交合林。

羽保屋山は、農地の中の細い舗装路を北上していくと見えてくる。それはゆったりした双耳に白い斑点の緑の山。大舘南インター付近にある高森は大舘市のシンボル鳳凰山よりも標高は高く、一等三角点を持ち、簡単には登れない。反射板から見る摩当山・最高点峰や三角点峰は濃い緑の秋田杉に覆われていた達子森の頂上には薬師堂の大きな社(やしろ)が立っており、絵馬がたくさん。房住山への道沿いには千手観音像が並んでいて、一つ一つに詳しい説明掲示があり、この道の歴史を実感できる。

秋田県 2006年 真瀬岳 白神山地西端の鋭鋒

秋田県 2006年 二ツ森 白神岳の景観

秋田県 2014年 薬師山 小さな里山探検

秋田県 2014年 二ツ井・小滝山 ブナとヒバの混合林

秋田白神周辺の山々

秋田県 2016年 羽保屋山 北秋田の眺望 (再)

秋田県 2014年 高森 秋田県大館の一等三角点の山 (名)

秋田県 2016年 達子森(たっこ) 比内町の憩いの山 (再)

秋田県 2016年 摩当山 ヤブ尾根の最高点と反射板と三角点

秋田県 2016年 房住山(ぼうじゅう) 千手観音像の道 (再)

二ツ森から青秋林道の舗装路を車で下ると、鋭角のピラミッドの真瀬岳が見事。
泊岳から見る二ツ森は左奥の西峰と右手前の南峰の双耳峰。そこからは白神から向白神、真瀬から摩須賀の全体が見える。
反射板から見る摩当山・最高点峰は濃い緑の秋田杉に覆われていた

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2018年2月掲載 雪山の散歩

(104)289,(8)290,(20)(201)

久しぶりに晴れた雪山

まぶしいほどの銀世界

冷たく張りつめた空気

山好きたちの歩いた跡が延々と続き

白い息を切らし、軽い足取り


札幌でネオパラまで登り、谷向こうに見えた手稲山は、アンテナとスキーゲレンデだらけだが、なお札幌の顔の貫禄を持っている。森吉山は 青空の下に真っ白い底の広い三角形、一面を覆う樹氷、頂上に向かう小さな人影。輝くばかりに美しい。鶴の湯の駐車場を出ると青空になっていて、滑走してきた荷葉岳の一角、1,062m峰を再び見る。蔵王山・熊野岳に登り、 ようやく見えた御釜は氷結していた。快晴の空に白がまぶしく、ひきこまれるような美しい景観。三田原山では、 外輪・稜線に到着する直前、スキーヤーたちが立つ稜線の向こうに、火口原を隔てた妙高山・中央丘が見えてきた。絶景。広島の道後山・最高点峰に戻る途中で振り返ると、道後山・三角点峰の上に青空が広がっていた。

北海道 2015年 手稲ネオパラ 札幌市内からの山スキ- (再)

秋田県 2007年 森吉山 樹氷の散策

秋田県 2015年 荷葉岳 積雪期に登る展望と滑走の山 (名)

山形県 2004年 蔵王・熊野岳 白い世界の周遊

新潟県 2013年 三田原山 妙高山の外輪山からの絶景 (名)

広島県 2007年 道後山 緩やかな雪原 (再)

森吉山: 青空の下に真っ白い底の広い三角形、一面を覆う樹氷、頂上に向かう小さな人影。輝くばかりに美しい
蔵王山・熊野岳に登り、 ようやく見えた御釜は氷結していた。快晴の空に白がまぶしく、ひきこまれるような美しい景観。

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2018年1月掲載 太平山地2

287,127,(153)288

秋田市内からほんの少しで深い山の中へ

昔の道が荒れてしまった山もあれば

新しく道が切り開かれた山もある

古い鉱山跡、ブナの巨木、朽ちた林道、道端の花、神秘の沼、頂上の草原

思いがけないものに出会った太平山地の西の山々


白いブナの林を登っていくと、樹間に遠くピークが見える。あれが白子森なのだろうか。院瀬沢林道入口には番鳥森への案内図がある。3年前にも見たが、簡単に登れそうに見える(、が楽ではなかった)。大仏岳頂上には池塘、篠岳に向かう荒れた林道にはキツリフネやキオン、二神山への林道ではアケボノソウを見る。大仏岳の頂上から南に見えた頂上が平らな山が大石岳。ブナ林からひょっこり小草原に出たところが頂上だった。

秋田県 2010年 白子森 太平山地の最高峰

秋田県 2014年 番鳥森 太平山地の秘峰

秋田県 2010年、2016年 大仏岳、篠岳、二神山 太平山地の東端、初秋の花 (再)

秋田県 2014年 大石岳 急坂を登って平坦な頂上

白いブナの林を登っていくと、樹間に遠くピークが見える。あれが白子森なのだろうか。
院瀬沢林道入口には番鳥森への案内図がある。3年前にも見たが、簡単に登れそうに見える。
ブナ林からひょっこり小草原に出たところが大石岳の頂上だった

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2017年12月掲載 山口の里山散策2

274,(34)267,269,270,266

初めての山口では、本州最西端の竜王山から関門海峡を見る。関門海峡は東西に細長く、雲に隠れた九州と本州を区切り、その西に海面が白く光り、島々や半島が散らばっている。山口最高峰の寂地山では雪が降り、登山道に積もった雪を踏んで静寂の寂地山頂に着く。頂上標識も祠もテーブルとベンチも雪で真っ白。薊ヶ岳・弟見山の縦走は秋空のぽかぽか天気。山口の縦走路を行くと真っ青な秋空の眺望。さっきまでいた莇ヶ岳が、その眺望の中心。雨の日は銭壺山や琴石山で仏像や歴史の跡を巡り、烏帽子岳から林道を更に進むと赤松ヶ平の夕暮。カルスト地形を散策すると御鉢山の更に奥にもう一つの丸い丘がある。あれが龍護峰か。羅漢山の広い頂上には大きなレーダードーム。紅葉の道の上に、全身紅葉に染まった羅漢山。時は過ぎ行き、今は燃えるような秋。山並みが限りなく続く中国山地の西端の、きらりと光る個性の山々。

山口県 2012年 竜王山 本州最西端の山

山口県 2012年 寂地山 山口県最高峰 (名)

山口県 2012年 莇ヶ岳(あざみ)、弟見山(おととみ) 山口の縦走路

山口県 2012年 銭壺山、琴石山、石城山、烏帽子岳 雨の日の情景

山口県 2012年 龍護峰 カルストの山と草原

山口県 2013年 羅漢山 紅葉とレーダー・ドーム

雨の日は銭壺山や琴石山で仏像や歴史の跡を巡り、烏帽子岳から林道を更に進むと赤松ヶ平の夕暮
カルスト地形を散策すると御鉢山の更に奥にもう一つの丸い丘がある。あれが龍護峰か
紅葉の道の上に、全身紅葉に染まった羅漢山。時は過ぎ行き、今は燃えるような秋。

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2017年11月掲載 山口の里山散策1

265,268,271,272,273

今回の山口も晴れた秋空で紅葉が美しかった。小五郎山の紅葉 小五郎山は紅葉の大きな山。小五郎山頂上から、東にやや低く見えていた紅葉の山が鬼ヶ城山。初日は調子に乗りすぎてスタミナが切れ、よろよろで鬼ヶ城に着く。晴れるはずだった二日目は雨が降り出し、馬糞ヶ岳へはお疲れ縦走。長野山の展望台のすぐ下に広がるドウダンツツジの赤が見事!馬糞ヶ岳の一等三角点 こんな天気だったが、たどり着けてほのぼの幸せな気分に浸る。市街に近い東鳳翩と右田では、歩きこまれた道を楽しく散策。西鵬翩山から見る東鵬翩山 「鳳翩」とは、大きな鳥が羽ばたいているイメージだと思うが、そんなふうに見えなくもない。西鵬翩山の登山口近くに咲いていたのはサザンカかな?山口市内はすっかり紅葉。右田ヶ岳 緑の中に岩峰がにょきにょき生えている。なるほど、こいつはなかなかの眺めだ。橙色の岩壁に刻まれた菩薩像は、岩山の中と思えぬほどに平穏にたたずみ、あわただしい人の世を見守っているように見える。山中の隠れ家のようなゴルジュと巨大な風車がいくつも建つ白滝山を車道から仰ぎ見ると、白い風車はもう山の原風景に溶け込んでいる。白滝は決して大きくない細い水流の滝だが、水は青く透明で、深い釜の底近くまで見えていた。

山口県 2017年 小五郎山、鬼ヶ城山 紅葉の里山散策

山口県 2017年 馬糞ヶ岳 お疲れ縦走路

山口県 2017年 東鳳翩山 山口市の里山

山口県 2017年 右田ヶ岳 岩峰の景観と菩薩像

山口県 2017年 白滝山 ゴルジュと風車の山

馬糞ヶ岳へはお疲れ縦走。長野山の展望台のすぐ下に広がるドウダンツツジの赤が見事!
西鵬翩山の登山口近くに咲いていたのはサザンカかな?
橙色の岩壁に刻まれた菩薩像は、岩山の中と思えぬほどに平穏にたたずみ、あわただしい人の世を見守っているように見える

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2017年10月掲載 秋風に誘われて

259-264

おーい秋風さん、今日も元気に吹いてるね

山の上に行ったら、少し休んでくれ

おーい秋風さん、そんなに寂しいのかい

もうすぐ大勢が登っていくよ

そうしたら秋を連れてきてくれ

赤や黄に染まるまぶしいばかりの秋を


ドコノ森への林道を歩いていて、 気付くと、道端にウメバチソウが咲いている。小さな葉っぱから体に似合わぬ長い茎の先に大きな白い花。ブナの縦走路を終え、MTBを回収しに行く途中、大きく広がった青空の下に、見事な羽山を見る。岩山は、啄木の詩が息づく、盛岡市民の憩の山。かの詩人はまだここに生きている。白見山で、平らな林の中で休憩していると、目の前にミズナラの老木が立っていた。やあ、いつからここにいるんだい、ずいぶん長いんだろうね。すると、老木が私に話しかけているように思えた。林の老木との会話。仙磐山稜線に上がると、風がざわざわと吹いていた。トライアングルポイントの頂上標識の前で休んでいると、また冷たい風が吹いてきた。愛染の頂上に座ると、谷向こうの視界いっぱいに五葉山が緩やかに左右に伸びている。なんと大きな山だろう。わたしはうっとりして、大きな五葉山を眺めた。あの一番高いところが日ノ出岩で、その隣が三角点頂上。

青森県 2017年 ドコノ森 道端のウメバチソウ

岩手県 2017年 羽山、羽黒山 ブナの縦走路

岩手県 2017年 岩山、鑪山(たたら) 盛岡散策

岩手県 2017年 白見山 林の老木との会話

岩手県 2017年 仙磐山 水の音と風の囁き

岩手県 2017年 愛染山 南岩手の眺望

MTBを回収しに行く途中、大きく広がった青空の下に、見事な羽山を見る。
岩山は、啄木の詩が息づく、盛岡市民の憩の山。かの詩人はまだここに生きている。
平らな林の中で休憩していると、目の前にミズナラの老木が立っていた。やあ、いつからここにいるんだい、ずいぶん長いんだろうね。すると、老木が私に話しかけているように思えた。林の老木との会話。

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2017年9月掲載 白神山地1 - 登山道のある山・青森

243、244,(214)245,246これが白神山地かあ。山の緑がきれいだね大きなブナからパワーをもらおう!道端の花は心の糧あっ人だ、こんにちは、ご苦労さん。いい眺めですね!

茶臼山の山道の途中にはシラネアオイの薄紫。太夫峰からは、静御前から向白神岳・北峰に連なる稜線が見える。黄葉の向こうに並ぶ迫力の稜線。崩山から縦走路を辿り、白神岳の尾根に上がると突然、花畑に遭遇。きれいな薄紫の花はクガイソウ、真っ白なセンジュガンピの群落。ようやく白神岳の登山道に合流すると、道沿いにニッコウキスゲの群落が揺れていた。天狗岳の頂上に着くと、 樹木の上に三つのピーク(吉ヶ峰、三角峰、太夫峰)が左右対称に並んでいた。絶壁の岩肌の上に立っているのに、その姿は優美で気品があった。高倉森の遊歩道は整備されていて極めて歩きやすい。ブナの林の笹の切り分け道を行く。

2006年 茶臼山 白神岳の展望 

2010年 太夫峰 迫力の向白神岳

2017年 白神山・崩山  みちのくの縦走路 (名)

2003年 天狗岳 白神山地のど真ん中

2013年 高倉森 ブナの散策路

太夫峰からは、静御前から向白神岳・北峰に連なる稜線が見える。黄葉の向こうに並ぶ迫力の稜線
崩山から縦走路を辿り、白神岳の尾根に上がると突然、花畑に遭遇。きれいな薄紫の花はクガイソウ
天狗岳の頂上に着くと、 樹木の上に三つのピーク(吉ヶ峰、三角峰、太夫峰)が左右対称に並んでいた。

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2017年8月掲載 夏山散策

235-242ゆるゆると、陽炎の立つ車道から林の中の道を登って稜線に出ると涼しい風が吹いてくる白い花が風に揺れ、古ぼけた地蔵尊が佇む私は汗をぬぐい、雲に霞む遠い景色を見つめるふと下を見ると花の間を小さな蝶が舞っている

青森の然ヶ岳 静かな山。ヤマボウシに鳥のさえずり。派手さはないが、出会った小さな花は20種前後。少し夏になった白神・北端の、思いがけない花の旅。岩手の田代山も花の山。 道沿いに黄色いニガナがたくさん、ウツボグサの小群落、ダイコンソウにヘビイチゴ、そしてオダマキやホタルブクロも咲いていた。奥多摩の檜原街道を東に向かうと、正面に臼杵山が見えた。青い空に濃い緑。田舎道の電柱や集落も違和感なく情景にはまっている。高尾山では、 広い石段を登った先の、薬王院・本堂にお参り。足の速い二人が先に行く。紀伊の子ノ泊山の頂上に着くと、 ネズミの絵が笑い、雲の多い夏空は照ったり曇ったり。融通無碍に夏の日が過ぎていく。兵庫の筱見四十八滝(ささみ)を巡り、サルガイチ頂上に登ると東の青空に緑のピークが見えており、それが八ヶ尾山に違いない。笠形山のナメ沢は傾斜が緩く、石や草もほとんどなく、明るい日陰の林の中をさらさらと流れていて、その中をじゃぶじゃぶ歩くのは実に楽しい。沢歩きの醍醐味はこれだなあ。高御位山では 遠目に見えていた岩盤の斜面(百閒岩)が目の前に迫る。どこが登山道だ?やや、この岩をそのまま登るのか。しかしその岩は沢靴のようによくグリップが利き、ぐんぐん登れる。こいつは面白い。

東床尾山の頂上には黄色い花がたくさん咲いていた。キンシバイだろうか。黄色い花の頂上は華やかで、雨に濡れた黄色い花は実に美しかった。数々の岩場の難所を越えてたどり着いたのは大天井岳、この鋭角の岩峰の先端こそが雪彦山の核心に違いない。神戸・帝釈山では丹生神社にお参りし、今日の山旅を感謝する。淡路島の論鶴羽山の頂上に着くと鳶が一羽空を舞っている。日差をさけて展望台に入り、そこから四周を写すが、遠景は雲で霞んでいて、わずかに淡路の市街地が見えている。

青森県 2017年 然ヶ岳 白神山地の北端

岩手県 2017年 田代山 北岩手の花の稜線

東京都 2017年 臼杵山 奥多摩の静かな散策路

東京都 2017年 高尾山 都民の山、東へ西へ

三重県 2017年 子ノ泊山 巨大な滝のある里山

兵庫県 2017年 八ヶ尾山 滝巡りと冒険散策

兵庫県 2017年 笠形山 里山散策と沢歩き

兵庫県 2017年 高御位山 流紋岩の縦走路

夏山散策(続き)

兵庫県 2017年 東床尾山 黄色い花の頂上

兵庫県 2017年 雪彦山 岩稜と散策と滝巡り

兵庫県 2011年 帝釈山 神社のある里山

兵庫県 2011年 論鶴羽山 淡路島に渡る

然ヶ岳のヤマボウシ。少し夏になった白神・北端の、思いがけない花の旅
岩手の田代山も花の山。 これはオダマキ
高尾山では、 広い石段を登った先の、薬王院・本堂にお参り。足の速い二人が先に行く
東床尾山の頂上には黄色い花がたくさん咲いていた。キンシバイだろうか。黄色い花の頂上は華やかで、雨に濡れた黄色い花は実に美しかった。
神戸・帝釈山では丹生神社にお参りし、今日の山旅を感謝する。

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2017年7月掲載 太平山地1

231,232,130,233,234

太平山に初めて登ったのは夏の日、 頂上の手前で鐘を鳴らし、頂上に立つ大きな社を見上げた。四度目の太平山へはマイヅルソウの群落をはじめ、花咲く縦走路を辿る。中岳からは、鋭角の太平山に至る濃い緑の縦走路を遠望。まだまだ遠い。馬場目岳へはまだ慣れない沢歩きで挑み、さんざん苦労したが、良い思い出。ゆったりした大きな山だった。沢から登った10年後、太平山から西に、馬場目岳のゆったりした広い頂上を見る。その上の避難小屋と草原は想い出の場所。御衣森(みそもり)へは道のないヤブ尾根をたどる。ヤブの中のカタクリやタムシバ、キクザキイチゲは登山道で見るより格段に美しく見え、感動的だったヤブの中の可憐な花。筑紫森と岩谷山は楽しい里山、散策歩き。筑紫森では 眼下の真っ青な石見ダムの向こうに緩く尾根を広げる白子森。見事な景観!岩谷山の 展望所からは麓の山村風景を見渡すことができた。

2007年 馬場目岳 太平山地の沢歩き

2017年 太平山 花咲く縦走路

2016年 御衣森 ヤブの中の可憐な花

2012年 筑紫森 ダム湖を見下ろす

2017年 岩谷山 太平山地の里山

剣ヶ峰から見る太平山と弟子還岳の迫力。頂上に見える社。垂直に見える登山道を小さな人影が行く
筑紫森:眼下の真っ青な石見ダムの向こうには緩く尾根を広げる白子森。見事な景観!

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2017年6月掲載 花咲く道

229、228,227,226,225,230,224花がたくさん咲いているんだって?これはいったいなんていう花なんだい?花の名前が分からなくたっていいじゃないかこんなところにも小さな花、ちょっと道を外れて見に行こう夕暮れ時はまだ来ない

大曲・大平山のすぐ隣、伊豆山には黄色いニガナ山形市内・大岡山にはヒメサユリ山形県尾花沢・二ツ森には赤いヤマツツジがたくさん咲いていたが、気仙沼・徳仙丈山のツツジはまだツボミだった。福島の二つの鎌倉岳、竹貫鎌倉岳にはピンクのミツバツツジ、常盤鎌倉岳あでやかな赤い花はボケ? 秩父・笠取山では富士山が見え、足元にはアヤメのようなタチツボスミレ。そして伊吹山の花畑をそぞろ歩く。 なんと花の多い山だろう!!

秋田2017年、大平山(姫神山) 大曲の里山散策

山形2017年、二ツ森 ツツジの女山と道のない男山

山形2017年、大岡山 田んぼの奥の里山

宮城2009年、徳仙丈山 気仙沼の展望

福島2009年、鎌倉岳 福島の二つの鎌倉岳

山梨2017年、笠取山 スミレの道と富士の眺望

滋賀2003年、伊吹山 花咲く山

山形・大岡山のヒメサユリ
常葉鎌倉岳のあでやかな赤い花はボケ?
笠取山のアヤメのようなタチツボスミレ
伊吹山の花畑。なんと花の多い山だろう!

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2017年5月掲載 能登の里山

222,223ねえ君、里山に行こうよ家にとじこもっていちゃあだめだよ外に出て、靴を履いて、歩き始めるんだ山道の脇には花も咲いているだろう。おや、こんなところに古い石仏坂を登り、尾根に上がれば、目を見張る景色が広がっているだろう

宝達山の鳥居の手前に赤いユキツバキ。高洲山頂上、古い神社があり、狛犬のいる石段の上に白木の社。鉢伏山の登山道を登るとミヤマシキミ。岩倉山の麓、日本海と砂浜と白い波。朝の雨はすっかり上がり、快晴になっていた。宝立山の三角点はどこだ?ちょっとした探検登山。石動山の帰り、車道を下っていくと、日本海に夕日が沈んでいく

2017年5月 宝達山・高州山・鉢伏山 能登の里山1

2017年5月 岩倉山・宝立山・石動山 能登の里山2

宝達山のキケマン
岩倉山のイカリソウ
石動山のユキツバキ

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2017年4月掲載 魔法のような朝

203,202,204どことはしれぬ雪の原さまようように歩き目の覚めるような眺めで我に返る魔法のような朝

無意根山恐竜の広い背から滑り降り、振り返ってみると首の上の稜線をパーティの一団が並んで歩いていく。恐竜の首の上を行く小人。八幡平アスピーテ・ラインを車で走ると、行く手に印象的な丸いドームが見えてくる。それが畚岳。急坂を青松葉に向かって登っていくと、背後に早池峰が見えてきた。青空の下に剣ヶ峰から鶏頭山まで、早池峰の全景が広がっている。雄大、剛健、しかも優美。目が離せない。

北海道 2006年 無意根山 恐竜の背

秋田 2004年 畚岳 八幡平の丸ドーム

岩手 2006年 青松葉山 早春の岩手の景観

恐竜の広い背から滑り降り、振り返ってみると首の上の稜線をパーティの一団が並んで歩いていく。恐竜の首の上を行く小人。
八幡平アスピーテ・ラインを車で走ると、行く手に印象的な丸いドームが見えてくる。それが畚岳。
次々と団体さんがやってきて、大自然のキャンパスに展開する早春の岩手の景観に目を見張り、歓声を上げている。この日、登ってきた人は幸運だ。

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道草 「NHKにっぽん百名山」

雄大な山、美しい花、見どころたくさん、裏技の数々。でも、テレビ画面を見ているとつくづく、登山は「おしり」の形だなと思う。ガイドさんの「おしり」を見ながら山登り。かっこいい「おしり」の女性ガイドさんだと疲れも忘れるだろう。

この頃は派手なコスチュームの山ガール、山ボーイも増え、昔堅気のむさくるしい格好ではどうも具合が悪い。こうして、登山の楽しみは無限大に広がってゆく。どこまでいくんだろう

石神山/高松岳のヘビイチゴ
枯木山に登り損ねたけど、イワウチワが咲いていた

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2017年3月掲載 西日本の雪山散策

200,201

静かな朝!すがすがしい空気!

初めて訪れるところはどんなだろう

歩くのがこんなにも楽しい

2007年 吾妻山・比婆山 雪のミニ縦走

2007年 道後山 緩やかな雪原

比婆山御領の大岩と祠
道後山・最高点峰に戻っていくと、道後山・三角点峰の上に青空!

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2017年2月掲載 東北の雪の合間に

197-199

道のない雪山のルートを探る旅。

秋田・白神、冬の灰色の空にいかめしい姿の水沢山。その頂上に近づき、振り返ると、はるか下に小さく、水沢ダムが見えていた。ずいぶん登ってきたもんだ。

青森、八甲田ロープウェイ3回目に電波塔から銅像ルートへ。そして前岳に向かう。この日は静かな一人の頂上。白く輝く赤倉岳に、もう夕日の田茂萢岳。東には地平線、西には雲海が広がっており、その雲海の中から登ってくるロープウェイ。

岩手、須賀倉山へ、雪の林道、放牧場、植林から灌木尾根を登るゆったりした山旅。たどり着いた頂上で、古い頂上標識を三つ発見。雪空に隠れた和賀連峰、氷結した御所湖、そして雪の市街地を垣間見る。

2017年 水沢山 白神山地の南西端

2007、2012、2017、2018年 八甲田・前岳 雪山ミニ・ツアー 

2017年 須賀倉山 古い三つの頂上標識

ダムに戻ると、水沢山は朝と同じ姿で立っていたが、もう記憶に刻まれ、単なる景色ではなくなっていた。
シールを張って斜面を登ると、雲一つない青空に前岳と白い雪がまぶしい(2012年12月29日)

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ひと休み

昔は温泉宿に泊り、その宿のロゴの入ったタオルを集めていた。まだ20枚くらいあるかな。

その温泉ロゴのついたタオルを今でも頭に巻いて山に登っている。だいぶ汚れちまったなあ

一番多いのは鳥海荘と湯沢東映ホテル、4~5枚はあるかな

今はもう旅館にもホテルにも泊まらなくなってしまい、タオルは増えない。大切に使おう

温泉タオル、いつもありがとう

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2017年1月掲載 長野の雪山逍遥

195,196

今年も雪は少ないが、長野の山は気温が下がり、

初日は雲間の青空に真っ白な雪が映える

翌日は薄曇の空だが、頚城三山や県境の名山が勢ぞろい

クラシック・コースをのんびり歩き、滑る

2017年1月 鍋倉山 田園風景逍遥と灌木パウダー滑走 鍋倉山と田園風景。雪が少なく、灌木の間のパウダーを滑走

2017年1月 佐渡山 信越国境の名山展望 佐渡山頂上から見る頸城三山。鋭角の焼山、真っ白い火打山、円盤の上に入道頭の妙高山

静かな田園風景の奥にたたずむ鍋倉山
佐渡山頂上から見る頸城三山

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