自らをマネジメントするということは、一つの革命である。一人ひとりの人間、とくに知識労働者に対し、前例のない全く新しい種類のことを要求する。あたかも組織のトップであるかのように考え、行動することを要求する。
今日、かつては仕事の仕組みや主人の意向によって、決められたことを行うだけだった肉体労働者に代わり、自らをマネジメントする者としての知識労働者へと、労働者の重心が移行したことが、社会の構造そのものを大きく変えつつある。(p231)
生まれたときから何に従事するのか決まっていた時代、働く人の大多数が工場のマニュアルワーカーであった時代から、生まれによらず職業を選択する時代、ナレッジワーカーが中心の時代になりました。
ドラッカーはその変化を観察して、今は一人ひとりが自分の人生をマネジメントしなければならない時代である、これまでになかった「革命」だと極端な表現を使っています。
さらに本セクションでは、働く人が組織よりも長命になり、知識労働者は移動する存在であるという革命的な変化が起きているのに、退職制度をはじめとする既存の制度が追いついていないということも述べられています。
Managing Oneself is a REVOLUTION in human affairs. It requires new and unprecedented things from the individual, and especially from the knowledge worker. For in effect it demands that each knowledge worker think and behave as a Chief Executive Officer.
But also the shift from manual workers who do as they are being told—either by the task or by the boss—to knowledge workers who have to manage themselves profoundly challenges social structure.
2014/9/16