自らの貢献は何かという問いに答えを出すためには、三つの要素を考える必要がある。
第一は状況が求めるものである。第二は、自らの強み、仕事の仕方、価値観である。そして第三は、成果の意義である。
そこから、とるべき具体的な行動が明らかになる。行うべきこと、始めるべきこと、始め方、目標、期限である。(p218)
第二と第三の要素は、原文と訳文では少しニュアンスが違います。
第二を直訳すると「なされる必要があることに対して、いかにして自分の強み、仕事の仕方、価値観を発揮し最高の貢献を作り出すことができるか。」
第三は、「違いを生み出すことで到達しなければならない成果は何か(どんな成果がもたらされなければならないか)」という感じでしょうか。
本セクションの最後には、とても大事なフレーズがあります。
「自らの果たすべき貢献は何かという問いからスタートするとき、人は自由となる。責任を持つがゆえに自由となる。」
自由と責任はセットであるということです。責任を負わずに自由だけを求めるると、成果がもたらされません。たくさんの人と共に生きていく社会や組織のなかにありながら、自らの存在意義を放棄するようなことになってしまいます。
The decision “What should my contribution be?” thus balances three elements.
First comes the question: “What does the situation require?” Then comes the question: “How could I make the greatest contribution with my strengths, my way of performing, my values, to what needs to be done?” Finally, there is the question: “What results have to be achieved to make a difference?”
This then leads to the action conclusions: what to do, where to start, how to start, what goals and deadlines to set.
2014/9/9