変化と継続の調和のためには、情報への不断の取組みが不可欠である。あらゆる組織が、いかなる変化についても、誰に知らせるべきかを考えることを当然としなければならない。
つまるところ、体系的な情報、とくに変化についての体系的な情報を共有することが必要であるとともに、顔を合わせ、知り合い、理解し合うことが必要である。
チェンジ・リーダーとして成功しようとするのであれば、いついかなる場合においても、決して不意打ちはしないことを原則としなければならない。(p104)
情報共有することが大事、とは平凡過ぎて少々拍子抜けする感じはありますが、注目すべきは「誰に知らせるべきか」の部分でしょう。
電子メールやグループウェア、SNSなど、文字や画像情報の伝達にほとんどコストや労力がかからなくなっている現在、「誰に知らせるべきか」を考えることを省いてしまうことがあります。
不意打ちに対する「そんなことは聞いていない」という反応をおそれるあまり、全員ですべての情報を共有しようとしてしまう過ちです。
それは人では処理しきれない情報を氾濫させておきながら、「知らせたのに見ていない方が悪い」という責任押し付け文化を生んでしまうような気がします。
適時適切な人に必要な情報を知らせることをできるようになるために、「顔を合わせ、知り合い、理解しあう」ことが有効だということなのだと思います。
Balancing change and continuity requires continuous work on information. It has to become routine for any enterprise to ask at any change, even the most minor one: “Who needs to be informed of this?”
Both systematic information—and especially information about any change—and organized face-to-face relationships, that is, opportunities to get to know one another and to understand one another.
It has to be a firm rule in any enterprise that wants to be successful as a change leader, that there are no surprises.
2014/7/20