第一に、仕事は何かという問いかけをすることである。答えを知りうる者はテクノロジスト自身である。
第二に、彼らテクノロジストの仕事の質を担保することである。この認識があってはじめてテクノロジストが手にすべき体系的な知識も明らかになる。
そして何よりも、テクノロジストは知識労働者であることを認識することである。(p182)
ドラッカーのいうテクノロジストは、多分、先進国で働くほとんどの人が該当すると思います。マニュアルワークの比重が大きいと思われる建設関係や流通関係の仕事だったり、金融機関や役所の窓口業務のような仕事もテクノロジストといえるでしょう。
いかにマニュアルワークの比重が大きくとも、ドラッカーはナレッジワーカーとして扱えと言っています。そして働く人自身も、マニュアル通りに仕事を行うことはもちろんですが、上記に挙げられている、「仕事(の目的)とは何か」「仕事の質は何か」をつねに考えよと指摘されているのだと思います。
There is, first, the answer to the question: “What is the task?”—the key question in making every knowledge worker productive. The only people who know the answer to this are the technologists themselves.
Then the technologists had to take full responsibility for giving customer satisfaction, that is, for delivering quality. This then showed what formal knowledge the technologist needed.
Above all, technologists have to be treated as knowledge workers.
2014/8/26