仕事の仕方について初めに知っておくべきことが、自分は読む人間か、聞く人間かである。両方できる人はほとんどいないということを知らない人が多い。
左ききは、おそらく10人に一人にすぎない。これに対し、聞き手と読み手の割合はほとんど五分である。そして、左利きが右利きになることが難しいように、聞き手が読み手になることも難しい。同じことは、逆についてもいえる。(P201)
コミュニケーションは、その相手が理解してはじめて完成します。
ドラッカーが言うように、人には大きく聞き手と読み手に分けられるとすれば、コミュニケーションの相手に合わせた方法で伝えなければ、理解が得られなかったり、誤解されたりします。
「何度言っても分かってもらえない」という状況は、書いて伝えると理解される可能性があるということです。逆に「せっかく書いて送ったのに読んでもらえない」というのなら、直接会って話すことが効果的かもしれません。
自分が読み手なのか聞き手なのかを知り、周りに伝えておくと、自分に合った方法で情報を伝えてくれることが期待できます。
The first thing to know about how one performs is whether one is a reader or a listener. Yet very few people know that very few people are both.
Only one of every ten human beings is left-handed. The ratio of listeners to readers seems, however, to be close to fifty-fifty. Yet, just as few left-handers became competent right-handers, few listeners can be made, or can make themselves, into competent readers—and vice versa.
2014/9/2