自らが必要とする情報を得るための第一段階は、ともに働く人、自分が依存している人、自分が行っていることを知ってもらうべき人のところへ行き、自分はいかなる情報を提供すべきかを聞くことである。
もちろん、そのようなことを聞くにあたっては、自分も同じ質問に答えられるようにしておかなければならない。
自分が何を提供すべきかという問題と、自分は何を必要とするかという問題は、ごく簡単なことにみえる。しかし実際には、相当考えなければならず、相当試してみなければならず、相当仕事をしなければならないことが明らかになるはずである。(p149)
前のセクションと記述が重複している部分がありますが、それだけ大事だということでもあります。
組織内にあるデータを分析することによって自分が利用する情報を創りだすこともできるケースはあるでしょう。しかし、情報を使って他の人が利用できる別の情報を生み出すという、いわば知識労働者の機能に着目すると、自分の生み出す情報が使う人にとって有用であるという前提が必要です。
そのため、まず最初に、そのニーズを確認せよということなのです。しかも、その答えが分かっても、いつまでも同じ答えではないので、「およそ一年半に一度は聞き直さなければならない」としています。
The first step in obtaining the information that executives need for their own work is, therefore, to go to everyone with whom they work, everyone on whom they depend, everyone who needs to know what they themselves are doing, and ask them.
But before one asks, one has to be prepared to answer.
Both questions, “What do I owe?” and “What do I need?” sound deceptively simple. But everyone who has asked them has soon found out that it takes a lot of thought, a lot of experimentation, a lot of hard work, to answer them.
2014/8/11