体系的廃棄の第二の段階は、すでに行っている方法の廃棄である。これは第一の段階と同じように重要である。しかも、はるかに意見の分かれる難しい段階である。
正しい答えかどうかは、パイロット(小規模な試行)によって確認していかなければならない。
今これを始めるとして、今の方法で行うかを問い続けなければならない。この問いは、うまくいっている製品、サービス、プロセス、市場についても、うまくいっていないものと同じように、定期的に、かつ真剣に問いかけていく必要がある。(p87)
本文では、出版社での書籍販売方法の変更に関する事例が記載されています。
既刊書と新刊書に分けて考えると、既刊書が売上の半分以上、利益のほとんどは既刊書が挙げているという事実があり、既刊書の販売に力を入れるよう指示していたのに、さしたる成果を挙げられないでいた。そのとき「これから出版業を始めるとして、同じ方法で既刊書を販売するか。」という問いに真剣に取り組み、新刊書と既刊書を別の部門で扱うように変更して、大きな成果を上げることに成功した、という事例です。
上記の最後の文にあるように、「うまくいっている製品」の「売り方を廃棄して」新たにすることで、変化の先頭に立つこともできるということです。
How to act on abandonment is thus the second question. It is as important as the first one. It is actually more controversial and more difficult.
The answer should therefore always be tested on a small scale or piloted.
“If we were to go into this now, knowing what we now know, would we go into it the way we are doing it now?” And this question needs to be asked of the successful product, service, market and process as regularly—and as seriously—as of the unsuccessful product, service, market or process.
2014/7/10