継続を旨とする組織にとって変化とは、その言葉からして受け入れがたい矛盾である。
継続は、組織の外部との関係においても必要である。特に今日では、長期的な関係の重要性が広く認識されている。
だが、変化と継続は対立するものではない。二つの極と見るべきものである。組織は、チェンジ・リーダーになればなるほど、内外いずれにおいても、継続性の確立を必要とし、変化と継続の調和を必要とする。(p102)
「変化と継続との調和」は、マネジメントにとってかなり重要なテーマですし、常に考え、実行し、修正していく必要があります。
組織は社会に対して必要とされる価値を提供し続けることによって継続することが可能となり、その価値が提供できないならば社会から退場させられることになります。したがって、継続できているということは社会から存在を認められていると言えます。
第2章で述べられたような外部環境が大きく変化している社会の中で、価値を提供し続けるためには、社会の変化に合わせて自らを変化させていくことが必要となります。
これらを両立させていくことが「変化と継続の調和」と言われていることです。
一つ前のセクションで説明があった二つの予算(現在の事業のための予算と未来の事業のための予算)は、この調和を実現するために組織内部の活動を分類して表現したものといえると思います。
Change for the traditional institution is, so to speak, a contradiction in terms.
Continuity is equally needed outside the enterprise. In fact, we are learning increasingly the importance of long-term relationships.
Change and continuity are thus poles rather than opposites. The more an institution is organized to be a change leader, the more it will need to establish continuity internally and externally, the more it will need to balance rapid change and continuity.
2014/7/19