今日のこのような時代にあっても、いくつかのことがすでに明らかである。たとえば変化を無視し、明日も昨日と同じであるかのようなふりをしても無駄だということである。
変化を予期し、変化に対応していったとしても、生き延びることはできない。そもそも変化は予期できないものである。
成功への道は未来を作ることによってのみ開ける。(p106)
変化は避けられないが、変化を予期することはできない。できることは変化の先頭に立つことだけ、という記述から始まった本章は、「チェンジ・リーダー」となるためのさまざまな方法について論じられてきました。
そこには「継続と変化の調和」という言葉で表されていたように、人間社会が継続していくために、必要な組織は継続すべきだし、継続してほしいとドラッカーは考えていたのではないかと思います。
本章は次のように結ばれています。
「自ら未来をつくることにはリスクが伴う。しかしながら、自ら未来をつくろうとしない方が、リスクは大きい。」
A few things are certain in such a period. It is futile, for instance, to try to ignore the changes and to pretend that tomorrow will be like yesterday, only more so.
To try to anticipate the changes is equally unlikely to be successful. These changes are not predictable.
The only policy likely to succeed is to try to make the future.
2014/7/21