変化はコントロールできない。できることはその先頭に立つことだけである。
急激な構造変化の時代にあっては、生き残れるのは、自らの変革の担い手、チェンジ・リーダーとなる者だけである。
チェンジ・リーダーたるための第一の条件は、すでに行っていることの体系的廃棄である。
チェンジ・リーダーとなる組織は、あらゆる製品、サービス、プロセス、市場、流通チャネル、顧客、最終用途を点検する。しかも常時点検する。
この体系的廃棄の第一の段階は、あらゆることについて、すでに行っていなかったとして、今これをはじめるかを問うことである。(p82)
「できることは変化の先頭に立つことだけである」ドラッカーの名言の中でも特に有名なものの一つです。自ら変化を作り出せ、変化の担い手となれと激励している言葉です。
日常業務でしっかりと成果を上げつつ変化を作り出すためには、余力を生み出さなくてはなりません。
それは、変化を作り出せば必ず困難にぶつかり、それを乗り越える努力と労力が必要になるからです。その努力と労力を生み出すためには、いまやっていることの不断の点検が日常の仕事に組み込まれていなければなりません。
本文中では、直ちに止めるべき状況が三つ挙げられています。①寿命がまだ数年はあるといわれる状況になったとき、②償却済みを理由として維持される状況になっているとき、③これから成功させるべき製品・サービス、プロセス、市場を邪魔するようになったときです。
このような状況の時には直ちに棄てるための行動を始めよとしています。
One cannot manage change. One can only be ahead of it.
In a period of rapid structural change, the only ones who survive are the Change Leaders.
The first change policy, therefore, throughout the entire institution, has to be Organized Abandonment.
The change leader puts every product, every service, every process, every market, every distribution channel, every customer and end-use, on trial for its life. And it does so on a regular schedule.
The question has to be asked—and asked seriously—“If we did not do this already, would we, knowing what we now know, go into it?”
2014/7/9