汎用曇り止めシートとピンロックシートの補修(ピンの代用品)

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くオリジナリティ> ★★★☆☆(自己判断)・・・抜群の防曇性能を持つ曇り止めシートを固定するピンの代用品は画鋲です。半田ゴテで溶かします。

【関連ページ】

シールドの曇り止め(2タイプの比較)

これから冬に向かい気温が低くなってくるとヘルメットシールドの曇り止めが気になります。

いままでいろいろ試した中でもっともお勧めできるのは間違いなくヘルメットシールドの内側に取り付ける曇り止めシートです。

今回はバイクの改造ではなく冬場のライディングに重要な曇り止めシートに関するプチ改造ピンロックの代用品)をご紹介します。

【そもそも曇り止めの原理って?】

シールドの内側が曇るとは暖かく湿った空気が冷たいシールドに触れて急に冷却されて結露することが原因です。

なぜなら温度が高い空気ほどよりたくさんの水を含むことができるからです。

空気を冷やすと湿度(限界まで溶け込める量との割合)はどんどん上がってきます。

また、同じ条件でも空気が触れる冷えた表面が汚れていたりすると汚れが核となり、たとえ温度差が同じでもよけい結露しやすくなります。

したがって曇り止めのためには

①暖かく閉めった空気が触れる面の温度をなるべく冷やさないこと(断熱層を設ける)

②冷たいシールド面に新しい湿った空気が次々にやってこないこと(断熱層の機密性を高める)

③表面の汚れをとるなどして結露の核をなくすこと。

が上げられます。

【他の方法との比較】

数年前:曇り止めスプレー

上に上げた理由の③表面を結露しにくくする方法によるものです。

○ 手軽で安上がりです。

△ 数日しか効果が持続しないので雨が降ると毎回塗ってふき取る面倒な作業が必要です。

× 湿度が高く気温が低い日にはいくら丁寧に塗ってもハァハァすると曇ってしまいます。

約2年前:汎用の曇り止めシート

ジェットヘルメットを使っていた時に通販で汎用の曇り止めシートを2種類購入して比較しました(2500円ぐらい)

シートが1枚の樹脂板だけのものとピンロック式シートのように周囲に淵に沿ってシリコンゴムのシール材が予め付いているものがあります。

どちらも両端を透明な両面テープで貼り付けます。

2重サッシと同様に隙間の空気が断熱層となりヘルメット内の湿った暖かい空気が直接冷たいシールドに触れないので曇り止めになります。

○ 曇り止めスプレーと異なり常時セットされているので手間がかかりません。

○ 真冬でも息を吹きかけた程度ではまったく曇りません。

△ 両面テープも透明で思っていた程は目立ちません。

シール材の無い汎用シート

シートが平面でシールドが3次元的な曲面であるのでしっかりと①の空気の断熱層ができます。

△ 断熱層はしっかりとシールされた空間ではないので雨で湿度が上がった気温の低いところでは外気が入り込み部分的に曇ってしまいます。

ピンロックシートと同様に淵に沿ってシール材が付いている汎用シート

①の断熱と②の空気の移動をなくすことで強力な防曇効果があります。

○ 断熱層がしっかりとシールされて外気が入ってこないので真冬の雨(高湿)でもまったく曇りません

× ヘルメットとの相性が悪かったのかシールドの開け閉めの時にヘルメット側のゴムシールとぶつかってしまいゴムシールが切れて水漏れが始まりました。

【ピンロックシート】

ピンロックシートとは淵にシール材の付いた透明なシートを両面テープではなく両端の2箇所の穴でシールドとピンでしっかりと固定するものです。

ピンで固定することでシール材にしっかりと面圧をかけて断熱層の機密性を高く保持することができます。

シールドに予め穴が開いていてピンロックシートを想定した比較的高価なヘルメットには付属していることが多いようです。

それまでのジェットヘルメットからシステムシステムに変えたときに安価なヘルメットであるにもかかわらずピンロックシートが付属していました。

ジェットヘルメットからシステムヘルメットに変えてみた

しかし・・・

使っているうちに淵のシール材がだんだんへたってきて隙間ができ始めました。

高価なヘルメットのピンは偏心していてまわすと再びシール材に面圧をかけることができます。

私の購入したシステムヘルメットではシール材の隙間から水が断熱層に入り込んで水槽のように下半分が水という状態にまでなってきました。

【ピンロック位置の修正】

淵のシール材の面圧を再び上げてぴったりとシールドに押し付けるにはシールドの湾曲を伸ばした状態でピンを固定すれば良いのです。

しかしもともと使われていたピンでは穴の位置が決まっているので隙間をなくすことができません。

そこで穴位置を変えることなくピン位置を修正するために画鋲を半田ゴテで溶かしてみることにしました。

ピンの代用となる材料はどこでも見かける画鋲です。

まずは適当にのこぎりでカットします。

写真右したの部分がピンになります。

あら不思議!

シールドを拡げた状態でハンダごてで溶かして固定するとまるで最初からついていたピンのように見えます。

画鋲にはカラフルなものもありますが透明が良いと思います。

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【結局、お勧めの曇り止めシートは・・・】

ピンロックシートが断熱も断熱層の密閉もできて一番性能が良いです。

汎用のシートを使う場合には淵にシリコンゴムのシール材のないタイプが良いかと思います。

シール材が有るタイプだとヘルメット側のシールゴムと干渉してしまう場合が有るからです。