四輪普通免許で１２５ｃｃのバイクに乗れる規制緩和について

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2016/10/23記

ここのところ１２５ｃｃバイクの規制緩和の話がネット上やライダー仲間の中で頻繁に話題になっています。

ザックリといって７：３ぐらいの割合で賛否両論、熱い議論がさく裂しています。

もしかしたら意見の対立から友達関係が崩壊した方もいるかもしれません。

反対意見の方の考えも一度は飲み込んで理解（全肯定）した上で熟慮、結果私の意見は次のようになりました。

「１２５ｃｃ規制緩和大賛成！！」なのだ

【起爆剤となった発言】

2016年9月17日に神戸市で開かれた「BIKE LOVE FORUM」で、経済産業省自動車課の川野大志課長の発言が今回の議論を産んだ起爆剤です。

「そう簡単ではないのかもしれないが、排気量125ccの免許取得を今までより簡単にするというような取り組みにチャレンジしてみたい」

「行政の側でもバイクの市場がもう一歩、販売活動が盛り上がるような起爆剤になるような規制緩和や異業種との連携で新しい価値観を生み出していくような取組みをいっしょになって知恵を絞っていきたい」

と発言しました。

確かに日本のバイク市場は激減しています。

【拡散希望】国内バイク業界の状況と「三ない運動」の功罪～ライダーに告ぐ

中でも普通免許で現在の５０ｃｃの枠を１２５ｃｃまで広げようというのが世間の注目を浴びています。

それにしてもこの川野課長のルックスは髪型といい流し目といい、一昔前のジャニーズのように男前でんな！芸能人かと思いましたわ。

さらに引き続いてジャニーズの部下の高橋一幸課長補佐が「BIKE LOVE FORUM」の取り組みを説明。

その中でもバイク駐車場整備、高速道路料金の独立した適正料金化（軽自動車より安く）の要望、さらに免許取得についても運転技術のレベルを落とさず免許取得を容易化する警察庁への提案を上げました。

なんというライダー目線のありがたいチャレンジングなお言葉でしょうか。

きっとこのお二人も生粋のバイク愛好者なのでしょう。

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ＪＣＡＳＴニュース他

ドラマ相棒の神戸尊（かんべたける）役のミッチーこと及川光博さんにも似ている気が・・・

ジャニーズ課長が芸能人並みの化粧をすればミッチーになる、とか本当は二人は同一人物だとかの密告が有りました。

こうした発言に至った背景としては、ここ数年のいろいろな団体の活動が影響したと思われます。

全国オートバイ協同組合連合会や日本自動車工業会はそれぞれオートバイ免許取得にコストがかかりすぎることを問題にし免許制度を担当する警察庁に要望を続けてきたそうです。

また与野党各党で構成されるオートバイ議員連盟でも課題として議論されていたそうです。

４～５年前から始まった署名運動に協力したライダーも多いでしょう。

全国オートバイ協同組合連合会の署名運動

警察庁に対し、

（1）現実に即した二輪車駐車違反の取り締まり

（2）二輪車の高速道路路側帯の渋滞時、悪天候時の避難利用

（3）小型二輪（125CC未満）免許の取得簡便

国交省に対し、

（1）有料（高速）道路における二輪車通行料金の引き下げ

（2）二輪駐車場の建設促進

（3）二輪ETC車載器購入に対する助成金の復活

経産省に対し、

（1）2サイクル二輪車からの乗り替え、エコ助成金の支援

文科省に対し、

（1）交通教育の義務化

ＴｈｅＰＡＧＥ世界トップの「バイク生産国」日本でなぜ人気低迷？より

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【免許制度はコロコロ変わる】

賛否両論の本題に入る前に、免許制度について軽く調べてみました。

①免許証の形

現役ベテランライダーで革製の手帳型免許証を持っていた方も、まれではあるけどいるかもしれません。

リターンライダーが子供のころ見ていた免許証、親の世代では革と紙でできた四つ折りの免許証でした。

手帳型の免許証に憧れていました。

②昔取ったおいしい免許

二種免許の制度が出来る（昭和20年代後半）以前は四輪普通車免許を取れば、「大型二種」、と「大自二」の２種類のみ表記がされることにり、けん引と大特車両以外すべて運転できました。

１９６５年（昭和40年）までは自動車の免許を取ると自動２輪免許（もちろん限定解除）が付いていました。

当時１６歳で軽自動車免許が取れたのでそれを取ると自動的に付いてきました。

また逆に自動２輪免許を取ると軽自動車免許が付いてきました。

現在６０歳ぐらいの人がこの年代です。

さかのぼると１９６０年（昭和35年）まで１４歳で原付免許が取れていました。

現在６３歳ぐらいの人がこの年代です。

１９６５年（昭和40年）に大きな変化があります。

原付二種免許が廃止され、自動二輪免許は排気量無制限のものを１２５ｃｃのバイクで教習・試験することになり軽自動車免許以上を持っていた人は限定のない自動二輪免許を受けました。

１９７２年（昭和47年）までは１２５ｃｃで限定なしの免許が取れました。

それ以降は４００ｃｃクラスでの実技になりました。

現在５３歳くらいの人の年代が相当します。

１９７５年（昭和50年）からは大型限定免許が始まりました。

現在の１２５ｃｃ・４００ｃｃ・それ以上という三つの区分に分かれたのは昭和５０年この年です。

今５０歳くらいの人の年代が相当します。

当たり前のことですが昔取った免許を更新し続ければ免許制度が厳しくなっても、それまで乗れていたものには乗れるわけです。

交通量の増加が背景にあり、死亡事故の増加や無謀運転が社会問題になるなどの状況変化に対応したものだと思います。

③ヘルメットの法規制

１９７６年（昭和51年）のソフィアローレンのラッタッタのロードパルはノーヘルＯＫでした。→ ♀バイク好きの美人女優ランキング

段々規制が厳しくなり昭和５３年から同乗者や５０ｃｃの原付も含めてすべてのライダーのヘルメット着用が義務付けられました。

ヘルメットの着用は全面的に賛成です。

確かに装着は面倒だし、夏は蒸れて禿るしとイヤな面もありますが、ヘルメットはライダーの特権です。

装着することで気分が引き締まり安全運転に徹しようという儀式だと思います。

法律は所詮は人間の作るものですので、環境や思想が変わったりすれば変化するのは当然です。

おかしいと思う法律は徐々に変えていくべきと思います。

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【１２５ｃｃ解禁：反対論者への言い訳説明】

さて本題に入ります。

原付の５０ｃｃは最高時速が３０ｋｍ/Ｈｒ、右折するときは直進2回の2段階右折、二人乗り不可という大きな制約があります。

その代わり50ccの原付1種免許だけを取得する場合は運転免許センターで筆記試験を受ければ1日で取れます。

一方小型限定普通二輪（50cc超～125cc）免許は技能教習や検定が必要で最短でも3～4日。

免許取得に際して原付と何が違うかというと、どれだけ交通知識や事故映画などの安全意識の向上を叩き込まれたかどうかです。

自動二輪の教習所では決して操作テクニックを教えてくれるわけではありません。

自転車と大して変わらない簡単な運転方法を学びます。

それが証拠に大型免許を取ってすぐに大型バイクを乗りこなせる人はいません。

運転技量については普通免許を持っているような人なら、50ccも125ccも大差ありません。

50ccバイクに乗れるテクニックあれば125ccだって乗れると思います。

それなのに、十分に路上の走り方や事故ビデオによる予知予測運転などの高度な訓練を受けた自動車の普通免許を持っている人が運転できるのは50cc未満（原付1種）のバイクだけ。

普通免許を取得している人が125ccの小型自動二輪の免許を追加取得しようとすると、教習所に通う費用など7万円程度もかかります。

おかしくありませんか？→世界のバイク免許事情～日本は厳しすぎる？

きちんと法令の勉強や事故映画を勉強した四輪普通免許資格は小型限定普通二輪（50cc超～125cc）免許資格を既に包含しています。

医師免許が薬剤師や看護師の資格を包含しているのと同じです。

免許証の更新手続きに行ってきました

１２５ｃｃバイクのメリット

125ccのバイクは、道路運送車両法では原付扱いだが道路交通法では軽自動二輪扱いです。

維持費も50ccの原付バイクとほとんどかわらず、250ccや400ccクラスのバイクよりずっと安い。

車と同じ６０ｋｍ/Ｈｒで走れるし、パワーも違うし制動力も違う。したがって車の流れに乗ることができるので他車の運行を妨げない。

車種もバリエーションに富んでいて魅力的。

軽自動車税は年間2400円で車検はない。

自動車損害賠償責任保険への加入は必要だが任意保険はクルマの任意保険にファミリーバイク特約を付加すれば加入できる。

高速に乗れないという制約があるぐらい。

・・・などの好条件を手軽に利用できないなんて不条理だと思いませんか？

それでも否定する方へ

反対意見の中で代表的なものに対する別の角度からの意見を紹介します。

2輪は事故が多いから危険、増えたら困る

・2輪事故の殆どは4輪との接触です。2輪が少しでも関係すると2輪事故と呼ばれます。

一番多いと思われるのが右折する2輪車と対向車の4輪の衝突です

確かに四輪との事故でも被害が大きいのは丸裸で乗る2輪ですので、2輪事故と呼ばれてしまうのはわかります。

・原付も二輪事故に含まれてしまいますが、スピードが遅すぎて後続車に煽られたり、交通の流れに乗れないことが接触事故や転倒の大きな原因の一つです。

１２５ｃｃの台数が増えれば当然１２５ｃｃの関係する事故は増えますが、その分、原付５０ｃｃ限定の事故数は減るはずです。

但し、個人的には簡単に取れる５０ｃｃの原付免許もそのまま残しておくのが良いと思います。

・三ない運動で洗脳されてしまったのではありませんか？→【拡散希望】国内バイク業界の状況と「三ない運動」の功罪～ライダーに告ぐ

バイクを使いこなせば4輪よりも機動性が高く事故を避ける性能が高いのです。だから白バイがあります。

車よりもブレーキ制動性能、加速性能、小回り、視界の良さ、小さいメリット、悪路走破性すなわち機動性の良さがあります。

→知っててよかった！車とバイクの特性比較～いざという時の為に

すり抜けバカスクが増えて超不愉快

・すり抜けバカスクとは無理なすり抜けなど乱暴な運転をするスクーターのことです。

でもそういう人は確かに何パーセントかいますが、残念なことにバイクでなくても車でも自転車でも徒歩でも赤ちゃんの時代のハイハイでも？同じことをします。

・悪いことをしたらその事実に対して罰を与えるのが法治国家です。

子供は非行に走るかもしれないから、子作りは禁止！と同じ発想です。良い子は褒めて悪い子だけ罰すればよいと思います。

バイクメーカーが売れないから裏で手を回したのでずるい！

・バイクが売れて何かいけないでしょうか？ ヒガミではありませんか。社会に害がありますか？

１２５ｃｃがどんどん売れればメーカーが儲かるだけではなくどんどん景気が良くなる。日本の製造業が復活する。製造業の正社員が増える。

バイクの増加に伴ってライディングギアやヘルメットなどの関連用品の業界も潤う。

・建設業界が政治家にロビイストを送り込むのも悪事ですか？道路が増えても困ることは少ないです。

・ 室内にこもりがちの若者に外で楽しむ喜びを与えるメリットが大きい。

ブログで反対意見を声高にぶちまけているのはバイクに乗ったことのないゲーム世代の方が多いように思いました。だってアニメマークが多いんだもん！

・もうすぐ訪れる東京オリンピックで渋滞の都内で世界から軽蔑されることもなくなる。

すぐには改正されないけどオリンピックまでには絶対に改正されるはずです。いやされるでしょう。されるような気がします。されればいいな～。・・・

・通勤でクルマを使っている人が「今日は天気がいいのでバイクで行こう！」という状況になれば渋滞だって緩和する。

125ccバイクならリッター40km/Lくらい走るため環境にもやさしい。

社会的には良いことずくめだと思いますが・・・

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東京モーターサイクルショー２０１６の初日特別公開に行ってきました

自動車教習所が困るでしょ。

・バイク人口や四輪人口の絶対値が増えればウハウハでしょ。

バイクも乗れるならと四輪免許を取る人が増えるはずです。

余談ですが、バイク仲間で話をすると「四輪免許の教習でバイクのことをもっと教えるべき」という意見が圧倒的に多いです。

バイクの特性をよく知って四輪を運転すれば間違いなくいわゆる二輪事故は減ると思います。

アッ、最後に一つよろしいでしょうか？

なんの 問題もないと思うのですがねぇ～（ＴＶドラマ相棒の右京さん風に抑揚をつけてお読みください。）

お決まりのポーズ「最後に一つよろしいでしょうか？」

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