エアクリーナー負圧を利用した空気吸引による風が流れる涼しいヘルメットへ改造

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【関連ページ】

ジェットヘルメットからシステムヘルメットに変えてみた

ハゲ予防ヘルメットに改造~頭の上を風が流れるメット

走行中のヘルメットの中に蜂が!

ひさしぶりにCB1100エアークリーナー(エアーフィルター)の交換

またまたしょうむない改造をしてみました。

ARAIやSHOEIなどの高級ヘルメットでは走行すると頭の中を風が流れるのを感じると聞いたことが有ります。

私のシステムヘルメットは何でもついていてコスパは最高なのですが、騒音と風通しでは若干見劣りがします。

ハゲ予防にヘルメットと頭の間に空間を作ったりと工夫はしましたが夏の暑さにはかないません。

アイスノンを入れようとかいろいろ考えているうちに、シールドを全開にして走るとヘルメットの中を風が走ることがわかりました。

しかし実行に移していい気になっていると、何故だか1週間の間に2回も蜂がメガネの脇に滑り込み左右のこめかみを刺されてしまいました。

そこでテレビドラマで「この橋わたるべからず」の難問をとんちで解決した一休さんのマネをして「はぁ~い。慌てない慌てない。一休み一休み・・・。」

と結跏趺坐(けっかふざ:正式の座禅)で両手の人差し指を舐め、その指で側頭部に2回ほど円を描いてから、ポク、ポクという木魚の音を口で唱えて瞑想したところ

「チーン!」という台所の電子レンジの音とともに正解が出ました。

そうだ!エンジンの負圧を利用してヘルメットの中の空気を吸えばいいんだ!

俺は天才かもしれない!(本当は友人との雑談の中で浮かんだアイデアです)

で、熱帯魚用のゴムホース、ヘルメットとフィルターエレメントの負圧部を繋ぐためのネオジの強力な磁石を手に入れました。

孔のあいたネオジ磁石は吸い付くとセンターがぴったりと合い、任意に回転も可能で、しかもいざというときには簡単にチューブが外れます。

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次にエアフィルターの何処から負圧を取ろうかな?とエアクリーナ廻りの構造をパーツリストで調べてみました。

フムフム、よくわからん。

ダイヤフラムが2360円もするとは・・・

宝物のサービスマニュアルをみるとこんな構造だそうです。

蛇腹式のフィルタの内側が大気に繋がり、外側がフィルターをすり抜けた後で燃料インジェクターのインマニに繋がっています。

・・・ということはフィルターの外側のケースに穴を開けて吸引用のホースを刺せばいいんだ!

現物で確認しようとサイドカバーを外してみると、黒いホースダイアフラムに繋がっています。

きっとこの黒いホースはエンジンが発生する負圧を拾っているに違いない!と直感しました。

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このダイアフラムコントロールバルブって何?ってネットで調べてみると構造と働きがわかりました。(参考:CB1100エアーインテーク大作戦

エアクリーナーダクトは2本のダクトでエアークリーナーボックスに空気を取り入れます。

丸い窓のある空気抵抗の大きい方とダイアフラムが付いた四角流路です。

絞られている方は接着材を剥がして引き抜くと細い筒であることがわかります。

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四角い窓を覗き込むとダイアフラムから出た鍵状の針金がダクトに蓋をする構造です。

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これらは可変吸気システムと呼ばれていて、負圧が大きくなった時にダイアフラムが動いて、ダイアフラムから出ている鍵状の針金でメインの吸気開口部に蓋をして吸入空気を絞るものらしい。

明らかに吸入抵抗が増えて出力が減ってしまう。

でも巷の噂では吹き上がりの悪化やパワー不足を感じた時にはエアークリーナのソレノイドとダイアフラム外しを行うらしいということがわかりました。

ふたたびサービスマニュアルを調べてみると

要するに、2800rpm以下でスロットルをちょっと開いて加速しようとするとメイン流路が閉じて吸気抵抗が増えます。

同時にマフラーの出口についている可変バルブも閉まります。

フラップのような2枚の板が動物の鼻の穴のように上下します。

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一般的に可変吸気システムと言えば低回転と高回転で慣性過給効果を生かす為に長さの異なる吸気管を切り替えるものを指すかと思いますが、バイクの場合は加速時(フルスロット)の吸気騒音の低減が目的の様です。

ダイアフラムを殺してしまう行為については賛否両論あるかと思いますが

ダイアフラムのメリットとしては

・加速時の騒音の低減

・いわゆるドンつき感を無くす

外した場合のデメリットとしては

・吸気音の増大

・低中速のトルク低下

・もしかしたらエミッションの悪化

など

ケースに穴をあける外科手術ではないのでダメだったらもとに戻すつもりでこの謎の黒いホースにジョイントで分岐して負圧を得ることにしました。

写真の様に熱帯魚用のバルブ付き3方分岐ジョイントをでつなぎました。

負圧を取るエアフィルターは車体右側、ヘルメットとつなぐのは左側ですので白いチューブをタンク下を這わせました。

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しっかりと吸引しているかをタバコの煙でチェックです。

確かに真夏の日差しの中でもヘルメットの中がひんやりします。

懸念されていた吸気音の増大はほとんど解らないくらいでした。

エンジンパワーが増えた感じはありませんが、気持ちスムーズに回る様になった!ような気がするような気がします。

ついでにエアーフィルターの圧損も調べてみました。

丁度CB1100のものは見つからず種類によってさまざまな特性であることがわかりました。

吸気量が増えたり、使い続けると圧損が増えてその絶対値は数十mmAqのオーダーのようです。

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皆様の知的(痴的?)好奇心のご満足をいただけたならば光栄です。

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