【コツ】大型バイク・センタースタンドの立て方・外し方

2015年1月からスタートしました。

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大型バイクのオーナーでセンタースタンド(メインスタンド)の立て方や外し方が苦手な人は意外に多いのではないでしょうか?

一昔前は中型以上の免許証を取るのには倒れたバイクの起こし方とセンタースタンドを立てることが必須条件だったと思います。

しかし最近ではそもそもサイドスタンドしかないバイクも増えています。

私もCB1100のオーナーになって3年間ぐらいは力ずくでセンタースタンドを立てていました。

CB1100もオーナーズマニュアルには図と文章でメインスタンドの駐車方法が説明されています。

重量の重たい大型バイクでスタンドを立てるにはコツを知っているとといないとでは雲泥の差が有ります。

ネットで調べるとバイクによって車体の重心とセンタースタンドの位置の違いによって若干のコツの違いが有るようです。

例えばV-MAXはかなり重いと知り合いが嘆いていました。

そこでCB1100に限らず一般的なスタンドを立てるための知らないと絶対に損をするコツについてまとめてみました。

【動画の追加】2015/08/03

バイクに興味のない友人がこのページを見て

「さっぱりわからん。動画で説明してくれ」とのことでしたので出社前に近くの公園の駐車場で動画を撮ってみました。

動画では言い忘れてしまいましたがギアをニュートラルにして後輪をフリーにしておきます。

動画をごらんになってから下記文章を読まれると理解が深まると思います。

尚、カメラマンはたまたま駐車場に居合わせたいつもピカピカのゴリラに乗っている知り合いのお兄さんにお願いしました。

突然のお願いを快く聞いてくださりありがとうございました。

名前も知らない方ですがしばしば朝の公園でお会いしバイク談義に花を咲かせています。

若いころは奥多摩周遊道路を飛ばしていたとのこと。

以前一緒にゴリラのチェーンをここで張り直したことも有ります。

CB1100のオーナーズマニュアルより

センター(メイン)スタンドのありがたさ

そもそもセンタースタンドを立てる習慣のないライダーにはそのありがたさが分かりにくいかもしれません。

バイクに愛着が湧いてくるとセンタースタンドは無くてはならいないものになってきます。

特にメンテナンス時には非常に重宝します。→CB1100自分で行うオイル交換(動画付)

チェーンの清掃、給油

サイドスタンドでは10~20cmぐらい少しずつバイクを動かして行かないとチェーン全周の手入れができません。

センタースタンドを立てればタイヤを手で回しながら簡単にメンテナンスが出来ます。

他にもタイヤの傷のチェックなどにも利用できます。

スポーク、リム等の清掃

③オイルレベルのチェック

エンジン右がわの小窓からオイル量を確認する際にはサイドスタンドではなくセンタースタンドを立てます。

詳しくは → ひとりで出来るオイルレベルの点検

スプロケット、チェーンの交換⇒チェーンとスプロケットの交換

前輪を外せば後輪が接地し後輪を外せば前輪が接地して整備できるように、重心に合わせてセンタースタンドの取り付け位置が決まっています。

長期保存時には空気圧が抜けにくい?

センター(メイン)スタンドの立て方

今回も身体の動きを表現するためにいつものポッチャリおじさんに出演してもらいました。

おなかが出ていますがモデルは私ではありません。

【良くない方法】

まずは以前は私もやっていたスタンドのレバーの上に右足で乗る方法です。

そして右手で思いっきりバイクを持ち上げます。

これでも力ずくでスタンドを立てることはできます。

しかし厚底の靴でも足の裏が痛くなります。

何故マズイ方法かというと上の図で赤で示すセンタースタンドの角度を見ていただければわかることと思います。

足を乗せるレバー部分が斜め上を向いて傾いていて、スタンドの接地点を支点とするテコとして充分なモーメントを掛けることができません。

【理にかなったスタンドを立てるコツ】

スマートなセンタースタンドの立て方とはスタンドの位置や形状をうまく利用した工学的に合理性のある方法です。

以下3つの手順を順を追って説明して行きます。

左右前後共に傾斜の無い所で行います。

僅かでも登り坂だと簡単にスタンドが立ちますが逆に下すことが難しくなります。

①左足の最適な位置を決める⇒バイクをゆっくり立ててスタンドの両足2か所を接地させる

左足の位置が重要です。

左足がスタンドの接地点から離れると体重の中心との距離が離れてしまい右足に力が入りにくくなります。

そこで左足をなるべくスタンドに近づけます。

距離の目安としてはスタンドの接地点から30cm以内まで近付けるのが良いと思います。

センタースタンドの左右2か所が接地していれば軽く右足で押しつけておくだけで両手を離してもバイクは倒れません。

②右手でバー等を持って体重をフロント側に移動し行き勢いを付ける準備をする

このとき左手はハンドルをまっすぐにするだけで力はかけません。

意識はこのあと反動を利用して体重を移動すると同時に、右足を斜め下45度ぐらいに力を入れるように気持ちの準備をします。

③フンと勢いを付けて体重を後方に動かし、タイミングを合わせて右足を斜め下に踏みこむ

ポイントはレバーを踏む右足をなるべく斜め下に力を掛けるつもりで踏みこみます。

決して真下ではありません。

斜めに踏むことでセンタースタンドのアームが腕の長さの長いテコとなって有効にバイクを持ち上げる為のモーメントが強く働きます。

左手はあくまでハンドルの向きをまっすぐにするだけです。

また右手はバイク全体を後方に動かす為に後方に向かいやや右上方向に押し上げます。

頭の中でのイメージはスタンドを踏む右足と右手の距離を離していく感覚です。

と言っても所詮手の力はたいした荷重を出せないので添えているだけでも大丈夫です。

大切なのは躊躇せずに体重移動のタイミングに合わせて右足を斜め下に踏むことです。

テコとしてのセンタースタンドの動きは上図のようになります。

最高点を僅かに乗り越えたところまで円を描きます。

少しだけ上に上げるために大きく後方に移動することが分かると思います。

意識としては上に持ち上げるのではなく後ろに移動する感覚です。

後方への力は体重が後方に移動する運動エネルギーが生み出します。

したがって腰を中心になるべく勢いをつけて身体を後ろに動かします。

コツの習得には多少の練習は必要です。

騙されたと思ってでもかまいませんからセンタースタンドの苦手な方は是非試してみて下さい。

嘘のように簡単にセンタースタンドが簡単に立ちます。

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奥の手(インチキ):坂道でセンタースタンドを立てる最終手段

大型バイクのスタンドを立てるコツは後ろに力をかけてバックの方向に動かすことからも、実は緩やかな上り坂ではいとも簡単にセンタースタンドを立てられます。

逆に僅かでも下り坂だと非常に力が必要になります。

そこで裏技です。

1~2cm程度の厚さの板や雑誌など前輪を乗り上げてからですとセンタースタンドは簡単に立てられます。

坂の傾斜を小さくする効果に加えてスタンドの初期位置がすでにある程度立っているためにほとんど力をかけずにバイクが持ち上がります。

また前輪ではなく後輪を乗り上げておいても同じ効果があります。

スタンドを立てるとたいていのバイクは後輪が浮きますのではさんだ板を簡単に引き抜くこともできます。

もちろんこの技は平坦なところでも有効です。すなわち

どうしてもセンタースタンドを立てられない方は

前輪もしくは後輪を1~2cm程度の板に乗り上げておいてからセンタースタンドに力をかけることで簡単に立てられます。

センター(メイン)スタンドの下し方

【注意点】

センタースタンドを立てるのにはコツが要りますが、下すのにもコツが必要です。

とくにスタンドが下りた後にバイクが右側に倒れてしまう危険が有ります。

体重移動でハンドルを持った腕の力を使う場合

ご自分のバイクが比較的軽く、自分の体重や体力によってこの方法が出来る人にはお薦めです。

注意点は

①着地と同時に前輪ブレーキをかけること。2本指掛けをすればハンドルを押すこともブレーキレバーを引くこともできます。

及び

②着地の瞬間にハンドルを僅かに右に切って車体を手前側に倒すこと

です。

バイクに跨って体重移動を利用する場合

腕の力だけではどうしてもダメな方はこの方法が有ります。

ステップに立ちあがった方法を述べますが、足が長くて地面にしっかり付く場合にはわざわざステップ上に立ちあがらなくても大丈夫です。

①ハンドルをしっかり持って体重を思いっきり後ろに持って行こい勢いをつける

このときバイクの前輪が浮き上がることが一つの目安です。

②体重を前方に素早く移動しタイミングを見計らってハンドルを前方に押す

注意点は着地と同時に前輪ブレーキをかけることです。

③タイヤが地面に着いたら倒れないように両足を地面に着ける

着地と同時に素早く足を地面についてバイクを支えます。

パーツリスト

最後に詳しい構造を知りたい方の為にCB1100のスタンド廻りのパーツリストです。