【実践】安全に早く走るためのブレーキとシフトチェンジ操作

2015年1月からスタートしました。

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バイクなんてとんでもない!もしも自分の子供からバイクが欲しいと言われたらたいていのお母様方はそう言って反対するでしょう。

なぜなら事故になったら大怪我して大切な人生を棒に振るか、最悪命を落とすかもと心のどこかで思っているからかもしれません。

残念ながら一部の小学校ではバイクは危険なもの、社会にとって悪いものと案に教えているという話を聞いたこともあります。

リターンライダーが増加してきた理由の一つに家庭も築いたし子育てなどの大きな責任も果たしたし、残り少ない命だから自分のために人生を楽しもうと思っている方がおられるかもしれません。

それはそれで極自然の考え方でしょう。

しかし身近な人を悲しませない為にもツーリングを楽しむにはまずは無事に帰ってくるということが第一だと思います。

バイクは一度事故を起こすと4輪車よりもずっとドライバーの被害が大きくなるのは事実です。

事故の確率を減らすにはとにかくスピードを出さずにゆっくりゆっくり走ればいいと思われている方がいるかもしれません。

本当にそうでしょうか?

飲酒運転は絶対しない、交通ルールを守る、適切な服装とプロテクターを身につけるなどリターンライダーのほとんどは良識ある大人だと思います。

そのうえで事故の確率を少しでも減らすためにライダーが自らできることは長距離走っても疲れず安全に、そして格好良く早く走れるためのライディングテクニックを身につけることだと思います。

走行中の視線の向け方、安全なコース取り、バイクの特性に合った加減速、疲労を減らす乗り方など様々な要素が含まれています。

ネットやDVDでライディングテクニックを学び、実際に走りながら今も習得に努力中の様々なバイク運転技術のコツをご紹介したいと思います。

リターンライダーになって約3年半かかって身につけたライディングテクニック、教習所では決して教えてもらいない実践的なコツをまとめてみました。

実践シリーズ(ライテク)

疲れないライディングテクニック

【実践】疲れないライディングフォーム

【実践】疲れない大型バイクの取り回し

安全に早く走るためのライディングテクニック

【実践】バイクは体重移動で曲がる

【実践】安全に早く走るためのライン取り

【実践】安全に早く走るためのブレーキ&シフトチェンジ操作

【実践】万一の緊急事態でのライディングテクニック

何分バイクに関しては素人ですので偏りがあり、間違いもあるのは否めません。

ご意見・アドバイスのある方はよろしくお願いします⇒「いわゆるリターンライダーです」についてのコメント(投稿・閲覧)

【このページの目次】クリックでこのページ内でジャンプします。

安全なフロントブレーキの掛け方

安全なリアブレーキの掛け方

ベテランっぽいシフトダウンとシフトアップ

【 安全なフロントブレーキの掛け方 】

リアに比べてフロントブレーキは強力だけど、急ブレーキをかけると前のめりしてリアの荷重が減って滑りそうで怖いからほとんどリアしか使っていない・・・という方のご参考に

もしリアブレーキにのみ頼っていると万一の場合に止まれなくて本当に危険です。

フロントブレーキを強くかけると車体やライダーの慣性で前のめりになりフロントフォークが縮みます。

実はこの縮んでいる間はブレーキの制動力は最大に働いていません。

前のめりをしない為にはブレーキが最も効くまでのタイムラグを考慮してブレーキの強弱を変える必要があります。

まずはブレーキレバーの遊びをしっかりと意識しておかないと一気に急ブレーキがかかって前のめりが発生してしまいます。

ブレーキの繊細な掛け方としてはレバーの遊びは素早く動かして、かかり初めはいきなり大きな力を出さずそっと掛け始める。

そしてフロントフォークの縮みを意識しながらジワッと力を増していく。

という2段階ブレーキにより前のめりは無くなります。

そして停止する直前にブレーキを緩めることでよりスムースに止まります。

完全に止まってから足を出します。⇒ 疲れないバイクの発進と停止のコツ

繊細な操作をするための他の注意点をまとめてみました。

①ブレーキの指は2本(わしづかみにしない)

②第一関節がレバーにあたるように遠目に調整しておく

③指の第一関節を滑らせるように引いて操作する

④レバーを下に押しながら引くと力が掛けやすい

⑤正確に引くためにも手の甲は動かさないようにする

などです。

いちいち考えているヒマは有りませんのでクセがつくまで練習しましょう。

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【 安全なリアブレーキの掛け方 】

前輪と違って後輪は多少ロックしても車体は比較的安定していますが、後輪の方がブレーキングにより荷重が減るのでロックしやすいです。

しかも手よりも足の方が感覚が鈍いので遊びをしっかり意識することが難しく、そのため微妙な調整がやりにくくいっそうロックしやすくなります。

ブレーキレバーの遊びは靴の土ふまずをステップに置くのではなく、前にだしてかかとをステップに置くようにするとわかりやすくなります。

支点(回転の中心)からブレーキレバーまでの距離が長くなるのでより敏感に調整できるようになります。

またコーナリング中は原則的にフロントブレーキを使わずにリアブレーキで制動します。

コーナリング中にフロントブレーキをかけるとバイクを起こそうとする力が働き、曲がろうとするのを邪魔します。

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【ベテランっぽい シフトダウンとシフトアップ 】

ブンブンと大型バイクのエンジンを軽くから吹かしながら小刻みにシフトダウンして減速する姿はベテランっぽくっていいですね~。

スムースなシフトチェンジは誰しも習得したい技術だと思います。

ブンブンという音はシフトダウンの時エンジンの回転数を車体側のクラッチ回転数とシンクロさせる作業ですが、モタモタするよりも素早く終わればそれだけ余裕ができて安全性も増します。

またそもそもAT(オートマ)とMT(マニュアルトランスミッション)の車ではATの方が運転が楽で疲れないように、無意識でシフトチェンジができるようになれば疲れ方もかなり違ってきます。

最近はやりのDCT(デュアルクラッチトランスミッション)のバイクを選ぶという手もありますが・・・古き良き時代に憧れるリターンライダーとしては是非マスターしたいと思っていました。

ウィキペディアDCTとは

はずかしながら最初のころは赤信号で減速する時にクラッチを切ったままブレーキのみで減速して止まってからニュートラルにカチャカチャとギアを落としていました。

これだとブレーキパッドがどんどん減って財布の負担も増えてしまいます。

シフトダウンの時にはブレーキレバーを引きながらのアクセル操作を右手1本で同時にするなど多少のテクニックが必要です。

なにはともあれ疲れず安全にそして格好よく早くかつ安く走る為には練習あるのみです。

まだマスターしていない方は是非頑張ってください

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フロントブレーキは指2本掛け

シフトチェンジのベテランになるまえにまずはブレーキレバーへの指の掛け方をしっかりマスターすることが必要です.

ブレーキレバーの指は2本、3本、4本掛けと有りますが何本が疲れないでしょうか?

教習所では4本掛けと教わったような気がします。

答えは2本掛けでしかもレバーを遠目(第一関節がレバーにあたる位置)に調整しておいたほうが微妙な調整ができます。

また指の関節当りでレバーを下に押しつけながらすべらす感じで引くのが良いと言われています。

4本指だと親指と残りの4本とで握る操作になりますが2本だと親指、薬指、小指でハンドルをしっかり握るのでブレーキ操作は引くになります。

この「引く」ことによってブレーキの遊びがはっきりとわかるようになります。

安全なフロントブレーキの掛け方もご参考に

ブレーキが遠目だと力が入らないような気がしますが実は逆です。

「倒れたバイクを引き起こす」時に足を曲げすぎると力が入らず、伸ばしきる直前の少し曲げた状態で最も力がでるのと同じ理由です。

指を曲げる筋肉は曲げすぎると力がうまく伝わらないからです。

さらに高等テクニックになりますがブンブンと減速しながらのシフトダウンでは外側の2本の指でアクセルをコントロールしながらフロントブレーキをかけることもできます。

2本指が正解の証拠にとは言いませんがライダーのプロである白バイの方々も2本指が多く、たまに3本を使い分けるとのことです。

また自転車のブレーキレバーのようにまっすぐではなく付け根がグニャと曲がっているドッグレッグレバーになっているのも2本指に合わせてとのことです。

余談:クラッチだこ

2本掛けを徹底していたらペンダコならぬ「クラッチだこ」が薬指の関節にできてしまいました。

操作のたびにクラッチレバーが軽く当たるからです。

痛くはないのですが気になります。

そこまで行くのはバイク便のお兄さんぐらいだと知り合いに馬鹿にされました。

白バイのお巡りさんにはクラッチだこなんかないだろうな?

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シフトレバーの確実な操作

ブレーキレバーの指をマスターしたら次は足先での確実なクラッチレバー操作を練習します。

手より足の方が微妙な動きは不得意ですのでミスすることが多いかもしれません。

例えば1速から2速にシフトアップするときに失敗してクラッチが抜けてニュートラルに入ってしまうとエンジンの回転だけ上がり加速しない状態になりこれがカーブの途中だったりすると「アレッアレッ」と思った瞬間ほぼ間違いなく転んでしまいます。

シフトミスを防ぐ確実なシフトペダルの操作は靴の裏や指の付け根あたりで上下からたたくのではなく

シフトチェンジは予めあてておいて遊びを作らないことです。

さらにカチッと止まるまで確実に持ち上げることが必要です。

またシフトダウンとアップの切り替えは土ふまずではなく靴のかかとをステップに乗せてかかとを支点に半円を描くようにつま先を動かします。

そうした動作はおそらくバイクのクラッチレバー以外には必要ないでしょうから無意識にできるようになるまでしっかりと練習しましょう。

学校や会社の椅子に座っていても練習できます。

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シフトダウンのテクニック

シフトダウンはライディングテクニックの基本中の基本で、これが出来るようになるとシフトアップやカーブの途中でのシフトチェンジができるようになります。

シフトダウンではクラッチを切る瞬間にアクセルを少しだけ開いてエンジンの回転を上げます。

ひとことでいえば小さな動きで複雑な操作を一瞬にやってのけるテクニックです。

すこし詳しく言えばエンジンの回転数、車速をクラッチ操作、アクセル操作、ブレーキ操作を使って一瞬に変化させる制御技術です。

っていうと難しいように聞こえるかもしれませんがやって見ると案外簡単です。

右手、左手と左足の三か所をタイミングを合わせて行う操作ですので練習を重ねる必要がありますが、だんだん出来るようになるとライディングがどんどん楽しくなります。

エンブレのショックをさけるためにクラッチをゆっくりハンクラでつなぐのが教習所を出たばかりの初級です。

中級に進むには足も手も、クラッチ操作もアクセル操作もシフトチェンジも、動きはとにかく小さくすばやく一瞬のうちに行うことにつきます。

【シフトダウンのタイミング】

前提条件としてはエンジンブレーキでぎりぎりまで減速してエンジンの回転が充分に下がってから行うことです。

高回転で行うとほどどうしてもショックが大きくなるからです。

【クラッチレバーとアクセルの操作タイミング】

クラッチとアクセルはほぼ同時に瞬間でおこないます。

厳密にいうとクラッチを切り始めた0.1秒後にアクセルを開き始めるぐらいですが気持ち左手のクラッチ操作を先行させます。

【シフトチェンジのタイミング】

シフトダウンを初めてから終わるまでに0.3秒ぐらいの極短時間で操作します。

したがってブンとエンジン音がするときにはもうクラッチは完全に離している状態です。

そしてその短い瞬間の中で足でシフトダウンします。

【アクセルの開度】

写真のように空ぶかしのアクセル開度はほんの僅かでいいんです。

角度でいうと5度~7度ぐらいでしょうか。

【ハンドルの握り方と指のかけかた】

ブレーキで減速しながらのシフトダウンではブレーキレバーを一定の力で引きながらアクセルを開く必要があります。

そのためにも指2本掛けが推奨です。

ハンドルは外側の指で握りアクセルを開けます。

小指と薬指でもつのは野球のバットを握るときやゴルフの場合とまったく同じです。

そうすることで人差し指と中指の力を抜くことができて独立して自由に動かせるからです。

また手首だけではなく肘を少しだけ内側にもってくることで指の力が安定します。

さらにブレーキレバーにはガタがあって多少は上下にぐらつきます。

なのでブレーキを引くときにレバーがガタ分だけ少し上に持ち上がるように普段は指で下に押しつけてブレーキを引くクセをつけておきます。

ガタがあるおかげでアクセルを開いて手の角度が変わっても指先は上に動くだけですのでブレーキを引く力が一定になるというわけです。

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シフトアップのテクニック

ブーンブーンと音を立てながらスムーズに加速していくのは気持ちいいものです。

シフトアップではクラッチを切る瞬間にアクセルを少しだけ戻してエンジンの回転を下げます。

そしてその短い瞬間の中で足でシフトアップします。

【アクセルを閉じる量】

時間を掛けるとぎくしゃくするので全てを一瞬のうちに終えるのがコツです。

短時間で終えるためにもアクセルは全部もどさず一瞬加速を辞めるだけです。

【クラッチを切る量】

またクラッチは一瞬切ってすぐに離します。

レバーが底づくまでクラッチを引くのでなく遊びから1cmも握れば充分です。

とにかく動作のスピードを速くを心がけます。

1速⇒2速⇒3速⇒4速と0.5秒間隔で連続してブンブンブンとシフトアップするぐらいのせっかちな感じがベテランっぽいです。

ダメなシフトアップは順を追った丁寧な操作です。

これによりギクシャクしたシフトショックが生じます。

jほとんど同じにクラッチ、シフトペダル、アクセルを操作してクラッチをほとんど切らずにシフトアップするとスムースにできます。

■以下の動画を参考に練習させていただきました。

生け花にも池坊、小原流、草月流、花芸安達流、龍生派といろいろあるようにバイクのライディングテクニックにもいろいろな考え方があります。

本ページの投稿ではあくまで私個人が実践してみてこれだと思うもののみを解説しています。

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