突然きたエンジン不調とパルスジェネレーターの交換(CB1100)

2015年1月からスタートしました。

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<(_ _*)>

新車購入から5年(走行距離約11万3千キロ)、原因不明のエンジン不調がついに起こり始めてしまいました。 ・・・

・セルは回れどエンジンかからず。

・時間を置くと何事もなかったように元気になる。

・たまに起こるいわゆる息つき(ミスファイア)

高速で走行中一瞬だけ突然失火し強力なエンブレがかかる

走行中にエンジンがガクガクする

・アイドリング中に突然エンスト

しかもこれらの現象は思い出したかのように突然しかもたまに起こる

サービスマニュアルを片手に行ったパルスジェネレーターの交換の様子を動画にまとめました。

Youtube動画のサイトからこちらに飛んでこられた方はすでにご覧になっているのでスルーしてください。

最初は高速のPAで休憩後にスタートしようとしたらセルは元気に回るのにエンジンがかかりませんでした。

2~3分待ってから再チャレンジすると何事もなかったように始動しました。

その直後、ひゃくふぅ~んジッキロで高速道路走行中に突然一瞬の間だけ、失火してエンブレがかかり、あわててクラッチレバーを握ったらすぐに正常に戻りました。

その後2週間ぐらいはまるで自然治癒したかのように何事もなく過ごせたのですが、ある日街中の赤信号ニュートラルで停まっていたら突然にエンジンが停止しドキッ、しかしすぐに再始動できました。

機械も自然治癒するかどうかは議論の分かれ目です!

そして数日おいてさらに2回ほど同じエンスト現象がおこりました。

すでに11万3千キロ走ったのでしかたないかな・・・と思いつつも→走行距離記録

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【身近な友人2名にも最近同じ現象が発生】

そういえばちょっと前にツーリング仲間さんが、ホンダのNC750インテグラでツーリング中にエンジンがかからなくなりJAFを呼んで運んでもらった話を聞きました。

くわしく聞いてみると事前に起こった現象が私の場合と酷似しています。

走行距離は5万キロ程度。

JさんはJAFで運ばれる前に不調を感じてプラグ、プラグキャップ、IGコイルの交換を自分でやっていたとのこと。

結局、ホンダドリーム店でCDIのチェックをやってもらったが原因がわからずパルスジェネレーターを交換してもらったら不調が治ったとのことでした。

また数年前にマスツーリングに行ったときリーダーのCB750さんのエンジンがなかなかかからず、休憩するごとに数分間待ってから皆で「エンジンかかってくれ」と指を組んでお祈りをするとかかるという不思議な現象が頻発しました。

同じくセルは元気に回りましたので最初はキャブの調子が悪いと思っていましたが、ディーラーに持ち込んで1週間ほど入院して数万円の治療費を払った結果パルスジェネレーターが原因だったとわかったそうです。

一般的にバイクに限らず家電製品でも電子回路でも、たまにしか起こらず、修理中に再現しない故障は修理屋泣かせです。

プロでも原因がわからず、結局考えられる部品をすべて交換するということがしばしば起こりますが、バイクの失火に対する一つの盲点パルスジェネレーターだと言えます。

パルスジェネレータは挙動不審の曲者です。

近くのホンダ系パーツセンターに点火プラグパルスジェネレーターを発注したら、点火プラグ取り寄せだがパルスジェネレーター在庫があるとのことで即納でした。

在庫が常にあるということは、もしかしたら故障して交換する人が多いのでは?と疑ってしまいました。

【パルスジェネレーターとは】

セルは回るのにスパークプラグに火花が出ない原因は、主にイグニッションコイル一次側電圧パルスジェネレータの2項目が考えられます。

バイクの電子制御式点火装置はパルスジェネレーター、CDI、イグニッションコイル、プラグキャップ、点火プラグなどで構成されています。

そのうちでパルスジェネレーターとはプラグに火花を散らすタイミングを決める部分です。

昔はポイントと言って機械的接点のスイッチでした。

さらにディストリビューター(デスビ)という回転体で空間をスパークさせて4気筒に振り分けたりしていました。

現在はポイントではなく、機械的な接点のない一種のスイッチで図のような電気信号を発生させます。

いわゆるギャップセンサー(非接触変位センサー)だったりコイルだったりします。

磁気式の非接触センサーは寿命があるといわれていますのでさもありなんです。

コイル式なら回転体側の磁化の問題があるかもしれません。

この信号がCDI(キャパシター・ディスチャージド・イグニッション)に入力されると、コンデンサ(capacitor)からの放電(discharge)を利用しイグニッションコイルへ供給する一次電圧を発生させます。

そしてこの一次電圧をIGコイルで昇圧させて点火プラグで火花を飛ばします。

2段階で昇圧している感じです。

・・・というわけで友人の教訓から、不調の原因はこれしかないだろうと勝負をかけて、自分でパルスジェネレーターを交換することにしました。

正式名称は ジェネレーターASSY.,パルス

ホンダのメーカー部番は 30300-MGC-003 です。

サービスマニュアルの中ではクランクパルスジェネレータと記載されています。

バイクによってはカムシャフトから信号を取り出すカムパルスジェネレーターの場合もあるようです。

パーツリストより

バイクのメンテナンスを楽しむの巻末にCB1100のパーツリストをアップしてあります。

やっと手に入れたサービスマニュアルによればカバーのシールに液体パッキングいわゆるエキパキを使えとありました。

早速指定の銘柄をamazonでプチっと購入しました。

液パキを塗布するのはグロメットと合わせ面の2か所です。

Rクランクケースカバー側に全周塗るのはわかるけど、クランクケース側の2か所に重複して塗るのはなんで?って疑問がのこります。

ボルトの締め付け時にこの部分のクリアランスが広がるのでしょうか?

使用した工具です。

あとスクレーパーも使いました。

【追記】交換後の実感

まだ交換から4日ですが、間違いなくパルスジェネレータが原因エンジンの不調が起こっていたと感じます。

長期間かけて劣化したので気づきませんでしたが新品に交換して以下の効果を体感しています。

・アクセル開度に対するエンジンのレスポンスが良くなった。

低速でのトルクが増えた気がする。

小旋回後半の立ち上がりが不安なく行えるようになった。

・まるで新車の様だと購入直後の感じを思い出しました。

もしかしたら弱い息つきがずっと発生していたのか、信号の山の高さが下がって敷居値の点火時期がわずかにずれていたのか?

たまたま友人が先にエンジン不調の対策を見つけていてくれたので本当に助かりました。

もしエンジンの不調を我慢しながらだましだまし乗っている方がいらっしゃれば、是非このページにたどり着いてお役に立てることを望んでいます。

P.S.

3週間が経過しましたがエンジンの不具合は完全に治まりました。

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