ひとりで出来るオイルレベルの点検
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オイルレベルのチェックはしていますか?
オイル交換のときにきちんと規定量をいれていてもオイルは自然に減ってきます。
極々微量づつですがピストンリングの隙間を通って燃焼ガスに排出されていくからです。
今回はオイルレベルチェックで守らなくてはならないことと、ちょっとしたコツ、さらに持っていると便利なグッズを紹介します。
オイル量のチェックが必要な理由
多すぎるとクランクアームが油面に浸かりパワーロスや燃費の悪化の原因になります。
また 少なすぎると最悪オイルストレーナーがオイルを吸い込まずエンジン各部へ給油できずにエンジン内部の摺動部分に重大なダメージを与えてしまいます。
ただし点検窓からオイルが見えないほど減っても必ずしも故障するというわけではありません。
オイルの吸い込み口(オイルストレーナー 図中[2]])までに多少の高さの余裕があるからです。
写真はエンジンを横にひっくり返してオイルパンを外した状態です。
尚オイルストレーナーはオイルパンの後方に有り、中の比較的目の大きな金網で大きなゴミをこし取ります。
また限界を超えて減ってしまうとオイルプレッシャースイッチが有るので油圧異常を示すオイル警告灯が点灯します。
警告灯がキーを回した直後に点灯するのはランプ切れでないことを確認するためなので正常です。
CB1100サービスマニュアルの油圧回路を添付しておきます。
主要な箇所にきめ細かく給油されていることが分かります。
オイル量確認のコツ
オイルのレベルチェックは目視で行いますが意外と分かりにくい場合があります。
大切なことが三つあります。
①必ずバイクを水平にした状態で点検窓から覗きます。
車体を水平に維持しながら確認するのは基本中の基本です。
なぜなら油面は常に地面と平行になるからです。
センタースタンドを立てた状態が望ましいですが、サイドスタンドで傾いているときはバイクを垂直に立てます。
②エンジンを止めた直後はしばらく時間が経つのを待ってからチェックします
エンジンをかけるとオイルが循環して窓から見える量はかなり減ります。
特にCB1100はラジエターの代わりにオイルクーラーがあるので循環中と停止時の量の違いが多い気がします。
エンジンのスタート前」もしくはエンジンを止めてしばらくたってから、出来ればあまり高温にならない低温状態が正しい確認方法です。
③点検窓の内側についているワイパーの向きに注意します。
オイルが新しくて透明な時はワイパーも見えますが、汚れてくるとオイルが真っ黒になりワイパーが見えなくなります。
油面よりワイパーが少し上を向いているとオイルの表面張力でワイパーの位置までオイルが有るように誤認してしまう場合があります。
なので窓の中央に突き出しているマイナス部分にドライバーなどを差し込んでグルグルまわします。
回し終えた方向は真下にしておくと良いです。
ワイパーは非常に原始的な方法ですが確実に見えやすくなります。
メーカーもワイパーは必要だから付けているのだと思います。
持っていると便利なグッズ
センタースタンドがなく、しかも自分ひとりでオイルレベルを点検する際に持っていると便利なアイテムがあります。
伸縮ミラーとかアンテナ式点検鏡と呼ばれるものです。
バイクに跨って垂直に保った状態で鏡に映った点検窓をはっきりと見ることが出来ます。
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