空撮用ドローンJXD509Gの日本語版翻訳マニュアルと小改造

2015年1月からスタートしました。

ご訪問ありがとうございます

<(_ _*)>

【関連ページ】

スマホでの動画撮影で起こるコンニャク現象の原因と対策

2016/09/24

いつかは愛車CB1100の走行シーンをドローンで空撮したいと思っていましたが、とうとうその為の大人のおもちゃを購入してしまいました。

たった今、あなたが想像した「大人のおもちゃ」とはジャンルが異なるものです。

3年前2013年のハイキングで日光の光徳牧場付近の森で不思議な飛行体を見つけ青空を眺めてからずっとドローンが気になっていました。

(このページの終わりに英語を翻訳したJXD509G日本語版マニュアル・取扱説明書を載せてあります。また巻末にはのpdfファイルも添付しました。

ドローンを購入して操作の詳細がわからず困っているかたがいらっしゃれば自由にダウンロードしてご利用ください。

pdfにはマニュアル以外のドローンの操作に関する情報も若干載せてあります。)

2013/09/29 秋の奥日光ハイキングで見かけたヘキサコプター(ドローン)

当時はまだドローンという言葉も今ほど知られておらず、まだまだ高価なおもちゃでした。

それがこの2~3年の間にアッというまに普及し、値段もどんどん下がっています。

有人クアッドコプターが発売される日も近いと思います。

有人ドローンはありませんよ。だって、ドローンとは無人機のことですから!)

先週アマゾンで何気なく調べてみるとナント1万円を切っていました。

(今日現在9890円ですが日に日に10円単位で値下がりしています。)

思わずプチっとしてしまいました。

聞きなれないJXDというブランドのトイ・クアッドコプターで大陸系の大国で作っているものです。

プロペラガードを含めておよそ320mm四方の寸法の中型のドローンです。

【特長】

・高級なドローンのようなGPSは搭載されていませんが、6軸(x-y-zの加速度と角速度)ジャイロセンサー付きで飛行は非常に安定していて操縦は子供でもできそうです。

・さらにWifi接続でスマホで見る画像ではなく5.8GHzの専用FPV(First Person View一人称視点)モニターで画像を手元で見ながら飛行中の写真や動画(720P)の撮影もできます。

・そのうえ高精度な気圧高度計も内臓していて、プロポから手を放しても一定の高度を30cmぐらいの精度で自動で保持できます。

・またプロポと機体をバインド(ペアリング)する時の機体の位置と向きと高度を基準として記憶し、ワンキーリターンキーを押すだけで離陸地点に戻ってきます。

(加速度を2回積分して移動距離に変換して時々刻々の位置を把握しているのかなぁ? だったらすごい!)

・おまけにヘッドレスモードにすると機体の向きにかかわらず操縦者からみた絶対座標系で飛行方向を簡単にコントロールできます。

・さらにさらに前後や左右の空中宙返りだってできます。

・機体のデザインとしてはスターウォーズに出てきそうな戦闘機を思わせるカッコ良さ。

・・

トイドローンとは言え、これで1万円以下とは驚きです!

万歳China!

画像のクリックで拡大します

ページトップに戻る

【空撮のサンプル画像】

高価なドローンでは腕時計型の発信器を追いかけてくる自動追尾機能が搭載されたものがありますが、さすがに1万円では無理です。

かといって両手離しでバイクを操縦しながらプロポのレバーを画像を確認しながら操作するのはやや危険でもありまだ自信がありません。

そこで部屋の中で数回練習した後、天気の良い日を狙って初の屋外飛行を行いました。

場所は友人の伊藤潤さんが個展を開いた埼玉県飯能市の名栗の杜、最終日に作品の撤収作業の手伝いに行ったついでに撮影しました。

【飛ばす前の改造】

ドローンには数年前から興味があったのでブログやYoutubeでいろいろと調べていました。

しょせんはおもちゃですので機種ごとの欠点があったり個体差も大きいようです。

JXD509Gについては鉄板さんという方のYoutubeがとても参考になりました。

飛ばす楽しみだけではなく、いじる楽しさも味わえるようです。

こんにゃく防止のためのカメラ防振保持器

こんにゃくとはギアの高周波振動やプロペラのアンバランスによる振動がカメラに伝達し、動画がこんにゃくのようにユラユラと揺れる現象だそうです。

そして509Gは特にこの現象を欠点として持っているとのことです。

そこでタイラップの弾性を利用した防振保持器を機体の底に取り付けました。

カメラを直接機体に取り付けずにバッテリーベイから取り出したバッテリーと抱き合わせ慣性マスを増やしてぶら下げることにしました。

透明な板材はサンデーPET(t0.5)です

また振動を減衰させるためにシート状の防振ゴムを半円形に切ってタイラップの湾曲に沿って張り付けてあります。

動画を見てもらえればわかると思いますが、全く振動によるこんにゃく現象は発生していません。

大成功!です。

-

機体を裏返して撮影したカメラの防振保持器です。

バッテリーとカメラをマジックテープで止めてから保持器の中に挿入しマジックテープで固定して乗せます。

電源コードと信号ケーブルは機体外部で接続しています。

バッテリーベイも軽量化の為に取ってしまいました。

-

そのほか気持ち程度の軽量化ですがボディの力のかかりそうもない部分で目立たないところは半田ごて溶かして穴を開けてあります。

どこかわかりますか?(3か所あります。)

カメラレンズの可動角度拡大

鬼太郎の目玉オヤジのような球体の先端がレンズですが、下向きの角度リミットが小さいように思えました。

そこでカッターをいれて三角形の窓に拡大して大きく下を向けられるように改造しました。

柔らかいビニールでできているのでカッターで簡単に加工できます。

- -

カメラと機体を固定する2個のツメも不要なので切り取りました。

- -

モーターベアリングとローター減速ギアへの給油

おもちゃのドローンの寿命は墜落による破損を除くと負荷の高いモーターとギアだそうです。

大概のメーカーでは予備交換部品として単体で販売しています。

飛行前に給油するかどうかが寿命にかなり影響するとのことです。

この値段のおもちゃながら転がりベアリングを使っているのはかなり立派です。

けれども等級で言えば最下級のさらに下のクラスのベアリングだそうです。

宙返りするときに2つのローターが逆回転になる瞬間や墜落してプロペラが急停止するときなどプラスチックのギアには大きな力が加わります。

負荷の高い飛行時間が長引くと樹脂ギアが熱で溶けることもあるそうです。

プロペラシャフトの反対側についている防塵を兼ねるランプカバーを外すとギアが現れます。

- -

そこでYoutubeの鉄板さんのアドバイスどおりにギアには田宮模型のセラグリス

そしてベアリングには潤滑防錆浸透スプレーCKM-001を塗布しました。

セラグリスには摩擦係数のきわめて小さいボロンナイトライドの微細粉が混ざっています。

樹脂に使えるのが特徴の一つです。

また浸透スプレーは今年の春に東京モーターサイクルショーでお土産にもらったものがたまたま手元にあったので利用しました。

【ドローンの国内法規制】

記憶に新しいことですが2015年に法規制が改正されました。

2016年でもまだいろいろな事故事件が発生してます。

今のところそれほど厳しい規制ではなくツーリング先の人のいない田舎の荒野では昼間なら許可なく飛ばしても大丈夫なようです。

人込みと夜間は絶対飛ばしません。

書類送検されて退職金を失うのは嫌ですから!

航空法(改正2016年12月~)でも規制を受けるドローンは200g以上ですので、正確にいうと重量約150gのJXD509Gは規制の対象外です。

例えば航空法の「人(第三者)又は物件(第三者の建物、自動車など)との間に30m以上の距離を保って飛行させること」という規制も受けません。

また改正航空法では人口密集地帯での許可のない飛行が禁止されています。(重量200g以上)

国土地理院の地図(リンク先:マウスで移動拡大縮小ができます)では下の赤い部分が人口密集地帯に定義されています。

万一重量200g以上のドローンを無許可で人口集中地区で飛行させて、警察に捕まってしまうと書類送検され、その後の判決で罰金20万+前科一犯となってしまいます。

東京でもかなり西側はドローン飛行規制に入っていません。つまり法律上は飛ばせます

八王子の山奥や、あきる野市の山奥、西多摩郡、奥多摩などなど、山奥がメインですが、ここなら規制は一切かかりません。

但し東京都の条例では都立公園や庭園内(81か所)で飛ばすことはたとえ軽いトイドローンでも全面禁止されていますので要注意です。

結局、重量200g未満のトイドローン(JXD509Gも)は都立公園を除いて昼間飛ばすのは全く問題がないということになります。

200g以下の機体は「無人飛行機」ではなく「模型飛行機」というカテゴリーに分類され航空法が適用されませんから、人口集中地区でも飛ばすことが出来ますしFPVによる目視外飛行も申請が不要です。

【翻訳した日本語版マニュアル】

あちら製の製品ですのでマニュアルの基本は中国語です。

英語も併記されていますがグーグル翻訳してもチンプンカンプンの日本語に変換されます。

おそらく中国語を機械翻訳しているのではないかと思われます。

中国語ができる友人に頼むのも悪いので、変な英語を読みながら人間脳内翻訳機でだいたいの意味をとらえて日本語に訳してみました。

かなりいい加減な翻訳ですが少しは役に立つかもしれません。

画像をクリックすると大きなページに飛んで表示されます。

また巻末にはJXD509G(Pioneer UFO)の日本語訳マニュアルpdfファイルも添付しましたので必要なかたはご自由にダウンロードしてください。

-

-

こちらはモニターのマニュアルの日本語翻訳版です。