【コツ】倒れたバイクはクラウチングスタートで引き起こす(動画付)

2015年1月からスタートしました。

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【短距離スタートのクラウチングスタート姿勢で引き起こします】

動画です。

進撃の巨人でない方は万一に備えて一度は練習しておきましょう。

重量の重い大型バイクを引き起こすコツは腕や背筋力を使うのではなく足の力を使って突っ張って起こすことです。

そして胸か腹をバイクに押し付けることで脚力を充分にバイクに伝えることができます。

体制が整ったら一気に斜め上方45度に力をかけます。

腕力で上に持ち上げようとしても100%徒労に終わります。

脚力は足を伸ばしきらずに少しだけ曲げた状態の時が最も力が出ます。

重要なことは片足は膝を曲げ反対の足はまっすぐに近い状態まで伸ばした状態から起こすことです。

しゃがんだ時のように足を折り曲げてしまうと力は出ません。

うさぎ跳びのように完全に足を曲げてしまうと身体を持ち上げるのにかなりの負担がかかります。

中学生のころの運動会で短距離競争でスタートする時のようなクラウチングスタートと言われる姿勢を想像してください。

「位置について!」でしゃがんだ後の「よぉ~い」で腰を持ち上げた前傾姿勢です。

前傾姿勢で体を支える意味で片足を曲げ、もう一方の利き足をやや曲げた状態で伸ばします。

足がこの格好をしているときに最も瞬発力が出てすばやい加速を得られるからです。

クラウチングスタートとバイクを起こす時との違いは手を地面に付けて体を支えるのではなく胸か腹をバイクのシートやタンクにもたれ掛かる点です。

胸か腹をバイクに体重を委ねるようにして押しつけて両手でバイクの持ちやすいところを握ります。

「ドン!」で一揆に力をかけますがその方向は斜め上方45度ぐらいに向けます。

これもイメージとしてはクラウチングスタートと同じです。

クラウチングスタート姿勢

やるべき動作をまとめてみます。

その前にもしエンジンが廻っていたら安全の為にキルスイッチやキーでエンジンを止めましょう。

①倒れた側にハンドルをいっぱい切ります

自然にハンドルが切れていることが多いですが、まっすぐな状態のまま引き起こすと途中でハンドルが回ってしまいます。

②ギアがニュートラルで倒れていたらチェンジレバーを操作して1速か2速に入れます。

チェンジレバーに手足が届かなければ前輪ブレーキを輪ゴムか何かの紐で軽く縛ります。

前後輪ともフリーだと力をかけた時にバイクがズルッと動いてしまうからです。

こうすることでタイヤが動かなくなり、圧倒的に引き起こしやすくなります。

普段から丈夫な輪ゴムを持ち歩く人は滅多にいないと思いますので荷物をしばる紐でもなんでも良いです。

コンビニの袋でも紐代わりになります。靴紐でも代用できます。女性ならばヘアバンドでも。

尚、体力に自信のある方はブレーキレバーは縛らなくても大丈夫です。

その場合はなるべく持ち上げる荷重の割合を後輪側に多くかけ前後の移動も止めるように意識して力を入れます。

③「位置について!」

上半身の体重は胸か腹をシートもしくはタンクに委ねてます

手は下の方からバイクを掴みます。

片手はハンドルを持ちます。

④「よぉ~い」

腰を少し上げた前傾姿勢を取ります。

利き足はなるべく後ろへ伸ばしておきます。

⑤「ドン!」

ウリャ!の掛け声と共に斜め上方45度に向けて足で突っ張ります。

特に最初の瞬間がもっとも力が必要ですが、少しでも持ち上がるとどんどん楽になりますから最初に諦めないことが肝心です。

歯を食いしばって頑張りましょう。

もし右側に倒れたのであればサイドスタンドを出してから引き起こすと行き過ぎて反対側に倒れることを防止できます。

また起こした後の自分はバイクの右側にいるのでサイドスタンドを出せませんから予め出しておくことをお薦めします。

また慌てて高温のエンジンやマフラーに触れてしまうと火傷を負ってしまうので注意します。

【関連ページのご紹介】

立ちごけは思わぬ時に突然起こります。

万一捻挫などした状態でバイクを引き起こすのは予想外に苦戦します。

出来れば普段からバイクの引き起こしを練習しておくことをお勧めします。⇒立ちごけ時の処置と立ちごけ予防の方法

また重量の大きい大型バイクの取扱いは全般的にコツをしっているかいないかで大きく違います。

大型バイクの取扱にお困りの方は⇒【実践】疲れないバイクの取り回し