自分で出来るバイクの調整

2015年1月からスタートしました。

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CB1100に限らずバイクを自分の身体に合うように調整すると長距離ツーリングでの疲れも減り、走る楽しみも倍増します。

シフトペダルの高さ調整リアブレーキレバー高さの調整リアブレーキランプスイッチの調整フロントブレーキレバー、クラッチレバーの遊び調整

さらには安全の為の チェーン張り調整ヘッドライトの光軸調整などちょっとしたコツさえ知っていれば車載工具だけでシロウトでも簡単に出来ちゃいます。

下線つきの文字をクリックするとこのページ内でその場所に移動します。

ただチェーンの張り調整などは走行中にアクスルボルトが緩むと危険です。

なのでトルク管理に全く自信の無い人は自己責任で、これなら自分でもできると思うところだけでもご参考に!

自慢じゃないけど(?)最近ようやくCB1100のサービスマニュアルを手に入れたので主要な部分の推奨締め付けトルクも記載しておきます。

【関連ページ】

バイクのメンテナンスに興味のある方は次のページもご参考に!

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【シフトペダルの高さ調整】

正式名称はギアシフトリンケージと呼ぶようです。

シフトレバーの高さは靴をレバーの下から差し込んで上に持ち上げるシフトアップのやり易さに直結します。

この位置が合っていないと特にロングツーリングでは非常に疲れてしまいます。

右図の赤と黄色の間の距離を変化させるとレバーの初期高さが変化します。

距離が短くなるとシフトレバーが上に移動します。

ポイントはネジの切ってある棒の相手側メネジが黄色い方が正ネジ、赤い方が逆ネジになっていることです。

矢印が指している二つのナットはどちらも廻り止めのダブルナットの役目です。

したがってシフトペダルの調整での最初の作業は二つのナットを緩めることです。

黄色側は左まわし、赤側は通常とは逆に右まわしで緩みます。(逆だったかも?)

二つのナットを充分に緩めるとネジの切られたリンクの棒は白矢印の方向に指で回せば両端の距離が短くなり、レバー先端の靴が当たる黒いゴム部分が上がってきます。

そしてこんなもんかな?ってところでいったん2つのネジを逆ネジのナットに注意しながら締めて仮止めします。

試行錯誤で正式な位置がきまったらナットを軽く締めれば終了です。

ここはトルク管理するほどのことはなく軽く止めれば充分です。

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【リアブレーキレバー高さの調整】

サイドステップのブラケットの隙間からリアブレーキペダルの高さ調整用のボルトとナット(黄色矢印)が見えます。

ブラケットは上下2本の六角ボルト(37N・m)で固定されていますが、わざわざ外さなくてもブレーキペダル高さは調整できます。

ブレーキペダルを踏むと右図のように支点を介してブレーキマスターシリンダーを押し上げます。

なのでまずは黄色矢印の示すダブルナットを緩めてからボルトを回して距離を調整します。

肝心の調整用ボルトはナットの上の柔らかいゴムのブッシュを少し持ち上げると顔を出します。

ここの六角部分をレンチで回して調整します。

いい位置が決まったら黄色矢印のナットを締め直して終了です。

規定のトルクは17N/mとありますが軽く手で締めれば大丈夫です。

リアブレーキレバーの高さ調整が終わったら次のリアブレーキランプスイッチの調整もしましょう。

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【リアブレーキランプスイッチの調整】

わかりやすいようにブラケットを外して裏がえした写真です。

スイッチはブレーキマスターシリンダーの上の方についています。

スプリングで引っ張られてプラスチックのナットで位置が決まる構造になっています。

なので軽く手で回せますからわざわざブラケットを外さなくても調整できます。

バイクに乗って足でブレーキを踏むとランプがついているかわかりません。

他に人がいれば見てもらえばいいのですが、ひとりの時は暗くなる夜を待つか

壁にバイクのお尻を近づけて降りて足でペダルを踏んで点灯を確認しています。

【フロントブレーキレバー、クラッチレバーの遊び調整】

特に説明はいらないと思いますがレバーの調整は数字の刻印が入っているダイアルを回します。

回す時にはレバーを前方に押し出せばロックが外れて手で簡単に回すことができます。

数字の大きい方がどっちだったかは忘れましたが、ダイヤルを回せばすぐにわかると思います。

そしてカチッとしたところでダイヤルを合わせれば調整は終了です。

【チェーン張り調整】

サービスマニュアルによればCB1100のチェーンの遊びはチェーンの上下のブレが25~35mmが規定値です。

チェーンは手で触ると汚れるのでいつも足で軽く上下に蹴飛ばして確認しています。

チェーンの張りがきついと車体が沈みこんだ時にさらに引っ張られで切れてしまうそうです。

また緩すぎると最悪は走行中にチェーンが外れてしまうとか。

実際には滅多に外れることはないと思いますが緩いとあちこちにぶつかって大きな異音が発生します。

近所の市営の樹林公園の駐車場でときどき出合うアンちゃんのチェーンを出勤前に一緒に張ってあげて喜ばれたことがあります。

そうなる前にたまにはチェーンの張りをチェックしましょう。

チェーンの張り調整は赤いボルトを緩めて黄色い矢印のボルトを回して調整するだけです。

左右を均等に調整しないとリアタイヤが曲がってしまうので慎重に!

バイクの後ろにまわって清い心で見るとリアタイヤが曲がっているか分ります。

まあ数mmずれたからといってどうこうなるものではないと思いますが・・・

素人が手を出しにくい一つの理由は赤い9番のアクスルナットの締め付けトルクが大きいことだと思います。

規定のトルクはなんと113N/m(11.5kgf・m)です。

かなり固い!

でも緩める時の感覚を覚えておけばトルクレンチなしでもとりあえずは締められます。

力を出すときには「うりゃ!」と大きな掛け声を出せば大丈夫です。

旅行中とか緊急の場合は迷わずチェーンの張り調整をしましょう。

自信が無い方は遊びのチェックだけして調整はプロのバイク屋さんに任せるのもアリだと思います。

でもリターンライダーとしては自分でやって見たいものです。

パーツリストを見るとだいたいの構造がわかります。

3番のホイールを串刺しにする長いボルトが曲者です。

今回の話題とは関係ありませんが1番はゴム製のダンパーでいつかは交換が必要になると思います。

そんなでかいボルトを締める特殊工具なんて持ってないって!私も最初はそう信じていました。

でも・・・

実は車載工具に入っています。

反対側の18番ナットをまわらにように固定して3番ボルトを緩めたり閉めたりします。

短いと強いトルクをかけられないので工具は写真のようにして使います。

実際にやってみてわかったのですが、アクスルナットを締めつけるときにタイヤの位置が微妙にずれてしまいます。

そこで位置を決めて最後にボルトナットを締める時にチェーンが前方に引っ張られるようにします。

具体的にはドライバーとか落ちている木の枝とか指とか(嘘です)をチェーンとリアスプロケットの間に差し込んでタイヤを手で後ろに回そうとトルクをかけます。

スプロケットの上側でも下側でも大丈夫です。

そうすると棒がくいこむ力でタイヤが自然に前方に引っ張られて差し込んだ棒(ドライバー)が丁度いいチェーンの遊びを生んでくれます。

写真は愛車のCB1100ではなくネットで拾ってきたものです。

補足------------------------------------------------

・チェーンの伸びとチェーンスプロケットの摩耗にも注意

5万キロほど走行したころから低速での加速時にゴトッ、ゴトッという周期的な音が発生し始めました。

チェーンが緩んでいるのかと思い少しきつめに張り直すとしばらくは音が出なくなりましたが、 結論はチェーンとスプロケットの摩耗でした。

スプロケットの摩耗量は摩耗の進行に連れてどんどん加速するようです。

熱処理で固くなっている表層がなくなるからでしょうか?

そのときはご参考に→チェーンとスプロケットの交換

・バターでチェーンオイルの代用!?

ついでにチェーン廻りの異音に関してですがチェーンオイルも影響します。

北海道に行った時ですが約1000キロぐらい走ったところでゴォーと音がするようになりました。

出発前に手入れをしとけば良かったと後悔しても後の祭り。

広い北海道でバイク用品店をいくら探しても見当たりません。

偶然見つけたイエロー ○ ットに飛び込んだのですがバイクに使えるチェーンオイルは置いていないとのこと。

あきらめかけたころに見つけたコンビニでバターを買って塗ってみました。

香ばしいおいしそうな匂いをふりまきますが帰宅するまで異音はなくなり快適に走れました。

バターでも無いよりはマシです。

鼻の油が豊富な方はそれでもいいと思います・・・?

・27と24のメガネレンチ買ってしまいました。

【ヘッドライトの光軸調整】

ヘッドライトの向きは車検の際にも重要項目なので基本的には自分ではいじらないほうが無難です。

けれどプチ改造でフォグランプを取り付けたり、球切れで交換した時などはどうしてもずれてしまいます。

そんな時は車検を待たずに自分で調整しましょう。

光軸の調整は上下方向と左右方向それぞれ別々に行います。

上下方向はボディに固定されているヘッドライトケースの左右2か所のボルト

左右方向は球切れの時などに取り外すヘッドライトユニットの枠に付いています。

まずは調整箇所です。

ヘッドライトを支えている左右のボルト(六角ソケットボルト)を緩めることで縦方向の調整ができます。

横方向の調整は少しわかりにくいですがヘッドライトの枠の下側やや斜めのところに穴があり、なかの+ネジをドライバーで回します。

仕組みは裏側の写真のようにヘッドライトユニットの外枠に対してライトは黄色の矢印で示す上下の2か所を中心に左右に回ります。

そして左右の位置を決めてるのが赤で示したスプリングの付いた長いネジです。

このネジの頭を外側の穴からドライバーで回せば左右に動くという仕組みになっています。

ちなみにヘッドライトユニットを車体から外すには外枠の真下にあるネジを取り外して、ユニットを上に持ち上げるとフックが外れます。

球切れの時などにもまずはヘッドライトを外す必要があります。

補足ですが私の場合、ヘッドライトの左右にイカリング付のフォグランプを付けています。

なのでフォグランプを取り外さなくてもヘッドライトの光軸(上下)調整ができるように特殊工具を作りました。

単に六角レンチ(アーレンキー)を短くカットしたものですが重宝しています。

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次に光の中心をどのように狙うかです。

ロービームでの調整とハイビームでの調整があるそうですが一般的な車検では人が乗った状態でハイビームの光の中心で判断するみたいです。

高さ方向については距離10mの垂直な壁にまっすぐ照らし、光の中心が水平位置からヘッドライト取り付け高さの5分の1下向きの範囲まで

たとえばヘッドライトの高さが1mならば80%の80cmから1mまでの間に来るようにとのことです。

5mの壁ならば90cmから1mの間ということになります。

わかりやすい方法は垂直な壁にバイクをぎりぎりまで近付けてその時の光の中心を覚えておきます。

そのまままっすぐ後ろにバックしていき光の中心高さが動かない、もしくは10mバックで20cm以内で下にさがるならOKです。

また左右については10m離れて左右に27cmの範囲です。

難しいのは光の中心の判断です。

特に横長に広がる焦点の中で左右の光軸中心は目で見ただけだと良くわかりません。

なので車検の時に専門家に任せまることにしています。

実際にハイビームで走ることはめったに無いので私の場合はロービームで地上を30~40mぐらい先まで照らすように調整しています。

そうするとハイビームはヘッドライト高さよりやや下の丁度いい状態になります。

大切なのは対向車に眩しくないことだと思います。

HIDに取り替えて眩しいと思っている方はご参考に⇒ HIDヘッドライトのグレア対策

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