2-2村長の異変を解明せよ!

マサミ(GM)/フィクサー:さて、お前たちがフィクサーを訪ねると彼は快く迎えてくれる。「お帰りなさいませ。どうしましたか?」

カルミン/クロ:「森へ調査に行ってきた。そこで、話の前にこれを見てほしいんだけど」村長の指輪を見せる。

マサミ(GM)/フィクサー:「これは、父の……。……これがどうしたのですか?」

カルミン/クロ:「森の中で、一つの死体を見つけた。これはそれのつけていた指輪」

マサミ(GM)/フィクサー:「……どういう、ことです?」

カルミン/クロ:「はじめに、俺は言ったはずだ。どんな結果が出ても覚悟してほしいと」

マサミ(GM)/フィクサー:「…………そんな……」

サツキ/アザレア:「今はまだ……信じなくて構いません。ただ、蛮族がこの村を狙っている可能性が出てきました」

ユリカ/リリー:「森の、祠のあたりで……結構な数の石像が見られた。そして、メデューサという人を石に変える蛮族にも出会った。おそらくはみんな参拝客だろう」

オーカ/フィー:「これがその蛮族の一部になります」メデューサの蛇を机に置きます。

マサミ(GM)/フィクサー:「…………」沈痛な面もちで黙ってるな。

ユリカ/リリー:「聞いた話では、普段は近寄らない森への仕事を、村長が命じることが増えたと。この数日、消えた村人の心当たりは?」

マサミ(GM)/フィクサー:「……いいえ。村人たちは森への仕事を言い訳して断っています。祠にいたのは参拝客や冒険者で間違いはないでしょう。そうですか、父が……」

カルミン/クロ:「目的まではわからない。だけど、メデューサは倒したとはいえこのまま祭りを行うのは危険だ。今夜にでも村の蛮族をおびき出そうと思ってる」

サツキ/アザレア:「苦しいお気持ちは察します。ですが、被害を最小限にしなければ……」

マサミ(GM)/フィクサー:「……父の遺体は、どこに?」

サツキ/アザレア:「森に。ル=ロウド式ですが、祈りを捧げ埋葬しました。すべてが終われば、ご案内します」

マサミ(GM)/フィクサー:「母と妹も、同じようになっているのでしょうか」

カルミン/クロ:「……可能性は高い」

オーカ/フィー:「蛮族の中には、人族に成り代わる能力を持った者がいます。今回のことも……」

マサミ(GM)/フィクサー:「……父の異変の原因を調べてほしいという依頼でしたが。どうかこの村を助けてはくれませんか。追加の報酬なら支払います」

サツキ/アザレア:「いいえ、そんなものはいただけません」

カルミン/クロ:「村長の異変の原因をとっちめるまでが俺たちの仕事だからな。だからフィクサーさん、そのあと村をどうにかするのはあんたの仕事だ。しっかりしてくれよ」

マサミ(GM)/フィクサー:「はい。……よろしくおねがいします」

ここで、なんにもなければ夜まで時間を進めるが?

ユリカ:できれば、奥様や娘さんの話も聞いて回りたいわ。

メル:それもそうだな。もしかしたらレッサーオーガ三体ではないかもしれない。

オーカ:レッサーオーガなら、どこかに死体を隠しているはず。それも探したいですね。家の中でしょうか。

カルミン:俺も死体を探したいな。二手に分かれるか。

サツキ:……あたし、フィクサーさんのそばにいてあげたいな。

ユリカ:ではわたしとメルで話を聞いて回って。オーカとカルミンで死体探しということで。

マサミ(GM):了解。なら、順番にシーンやっていこうか。

+++

<恋の予感?>

ユリカとメルの調査にて、村長の家で二日ほど前なにか喧嘩しているような音が聞こえたという証言を得る。次の日から妻や娘がたいそう不機嫌だが、村長に怒られたから拗ねてるのだろうということ。

それを聞いたカルミンとオーカは村長の家を窓から覗いてみるも、当然死体は見あたらず。隠密判定を振ったところ、カルミンが6ゾロで潜入成功。家の倉庫に妻と娘らしき死体を発見。どちらも心臓がくり抜かれており、これはレッサーオーガで確定だろうという話に。

そして……。

マサミ(GM):フィクサーは落ち込んだ様子で部屋にいるが……アザレアはどうする?

サツキ/アザレア:台所借りて、簡単なスープを作って持っていきます。夕方だしってことで。(※現在16時近く)

「フィクサーさん、入りますよ。……スープ作ったんですけど、よかったらどうですか」

マサミ(GM)/フィクサー:「アザレアさん……。いえ、今は……」

サツキ/アザレア:「食べる気になれないって? 落ち込むときこそ、温かいもの食べて落ち着くもんですよ。見た限り、あまり料理しないみたいだし」

マサミ(GM)/フィクサー:「…………」

サツキ/アザレア:「なにか……あれば、聞きますよ。それも、神官の仕事ですから」

マサミ(GM)/フィクサー:「……私だけ……取り残された気分で。慕っていた父が、優しかった母が、生意気だったけど可愛かった妹が……みんな私のことを忘れたようになったと思ったら、本当は死んでいたなんて……」

サツキ/アザレア:「……ええ」

マサミ(GM)/フィクサー:「私も一緒に暮らしていたら、連れていって貰えたのでしょうか……」

サツキ/アザレア:「どうか、そんな風に考えないで。ル=ロウド様は自由を司る神ですが……可能性を捨てる者を、けして救いはしません。それは、あなたのご家族も同じはず。苦しい気持ちはお察しします、でも! ひとしきり落ち込んだ後、どうか笑ってください。そのときあなたは必ず報われるはずです」

マサミ(GM)/フィクサー:「……ありがとうございます、アザレアさん」熱演ありがとう、でもな……手は繋がなくてええんやで。

サツキ:はっ、つい! ご、ごめんなさい!

カルミン/クロ:「ただいまー! アザレアー、どこだー? ……お前、手なんか握ってなにしてんの?」

サツキ/アザレア:「クロ! これは……ちょっと励ましてただけで」

カルミン/クロ:「ほんとかよ。なんかやましーことあったんじゃないの」

サツキ/アザレア:「やましいことってなにさ! なんもないよ!」

カルミン/クロ:「そんなことより腹減った! 飯作って!」

マサミ(GM)/フィクサー:「す、すみません。今ご用意を……」

カルミン/クロ:「いーのいーの、アザレアの飯旨いからさ。そのスープも早く飲んじゃえよ、冷めちゃうぞ」

サツキ/アザレア:「ま、まったく……。それで、なに食べたいの!?」褒められてうれしいからちょっと張り切る。

カルミン/クロ:「野菜たっぷりのシチューがいいな!」

オーカ:三角関係の雰囲気がします……!

メル:これ落とされたんじゃないのフィクサーさん。

ユリカ:こんなところでも乙女ゲームしなくていいのよ?

オーカ:兄さんの手まで握って熱演しなくていいんですよ?

サツキ:乙女ゲームなんてしてません! してません!

乙女ゲーム……サツキの某所での二つ名は「乙女ゲームの主人公」です。

マサミ(GM):さて、夜までなにしてる?

カルミン:今何時?

マサミ(GM):ご飯食べて18時ってところか。

カルミン:6時間寝ても24時か……じゃ、寝る。

サツキ:寝ると回復するんだっけ? もしかして魔香草使わなくてよかった……。

カルミン:まぁそんなこともある。

オーカ:じゃあ寝ます。MPの減りが微妙で回復してなかったしちょうどいいです。

カルミン:あ、でも俺HPもMPも満タンだから起きて見張りしてるわ。

ユリカ:わたしも消耗はないわ。起きていましょう。

マサミ(GM)/フィクサー:んじゃ、クロとリリーは起きてると……。そこにフィクサーが話しかけようかな。「クロムウェルさん、リリーさんはお休みにならなくていいのですか?」

カルミン/クロ:「俺はいいんだ、疲れてないから」って、暇だから筋トレしてる。

ユリカ/リリー:「みんなして寝るわけにもいかないからな。嗅ぎ回っているのが気付かれていれば、ここを襲撃にくる可能性もある」

マサミ(GM)/フィクサー:「そうですか……。……少し、聞いてもいいですか?」

カルミン/クロ:「ん?」

マサミ(GM)/フィクサー:「クロムウェルさんと、アザレアさんは……どういう関係で?」

カルミン:!?

サツキ:うわぁ、つっこんできた!?

マサミ(GM)/フィクサー:「どうも、仲がよいように見えたので……」

カルミン/クロ:「べ、別に……ただ同じ教会で育っただけの幼なじみだよ! なんだよ、突然!」

マサミ(GM)/フィクサー:「恋人とかでは、ないのですね?」

カルミン/クロ:「はっ、なんであんな気ばっかり強い女と」

マサミ(GM)/フィクサー:「そうですか。安心しました」

カルミン/クロ:「…………」気が気じゃない感じで黙ってる。

オーカ:来ました! ライバル宣言!

サツキ:やだー、ドキドキしてきたー!

カルミン:なんでそういう拾い方するんだよー! 恥ずかしいじゃんよ!!!

マサミ(GM):そういうRPしてたらそりゃ拾うやろ(笑)顔真っ赤やぞ。

サツキ:……フィクサーさんって、何歳?

マサミ(GM):23歳独身。

サツキ:5歳上かぁ……。

カルミン:なにその、セーフだなって顔。

サツキ:えぇっ、してないしてない!

マサミ(GM):話進めるぞ(笑)

+++

<レッサーオーガの討伐>

マサミ(GM):深夜0時。もうあたりは真っ暗で、暗視持ちでないと歩くのは難しいほどや。迂闊に外に出るのは危険やろう。

オーカ:メイジスタッフにライトをかけます。うーん、無駄に6ゾロ。これで視界は確保できますね。

マサミ(GM):ん。それなら外に出るのは問題ないな。

カルミン/クロ:「これから、レッサーオーガの討伐に行く。村人への説明は、そのあとだ」

サツキ/アザレア:「うん。油断なく行きなよ、クロ」

カルミン/クロ:「任せとけって」村長の家に聞き耳判定していいか? 天井がギシギシ言ってたりしてないかとか。

マサミ(GM):目標値10でどうぞ。

カルミン:全然だめ

サツキ:14。どうですか?

マサミ(GM):うん、天井からギシギシと鳴る音がする。人間しかいない家にしては不自然やな。

カルミン:よし、人化は切れてるみたいだな。

メル:扉の前に立つぞ。足使いものにならないからな。

カルミン:陣形はいつもどおりだな。サツキ、頼む。

サツキ:オッケー。バニッシュ、達成値は……6ゾロ!

マサミ(GM):その6ゾロ率さっきからなんなん……。

サツキ:中にいるのはレッサーオーガABCとして……Aが7、Bが8、Cが10! ABは行使判定に‐1、Cは逃げ去る! ……逃げ去る!?

マサミ(GM):Cは家の裏の扉から全力移動で走り去っていくな。

カルミン:GM! 先制取れたらおいつけたりしない!?

マサミ(GM):うーん……せやな、先制取れたらクロかフィーなら追いつけるな。

カルミン:先制とってやる! 9!

ユリカ:ああっ、わたしもだめ!

サツキ:8……ラック使う! 1ゾロを運命変転で6ゾロにして先制取った! クロ走って!

カルミン:サンキューアザレア! 全力移動でレッサーCに追いついて乱戦宣言! これでもう逃げられないぞ!

マサミ(GM):さて、戦闘といこうか。

■1ラウンド

カルミン:俺は全力移動でもう行動できないっと。

マサミ(GM):家の中のレッサーたちとメルだと……距離は5mかな。

メル:それすら行動はできないんだよな。全力移動3mだし。風の翼を起動して3m移動して終了。

サツキ:クロには届かないけど……フィールド・プロテクション。あっぶな3だ。でもかかった!

オーカ:さらにメルにプロテクションをかけます。

ユリカ:わたしは移動する必要もないしそのまま撃つわ。Aに命中が弱点込みで16!

マサミ(GM):あかん、避けれん。

ユリカ:ダメージは15点!

マサミ(GM):うわぁ、酷いダメージやまったく。こっちの手番やな。Aはメルにリープスラッシュ! 達成値は13!

メル:また魔法……お、抵抗したぞ!

マサミ(GM):じゃダメージ……ピンゾロ!? もういっちょ、Bもリープスラッシュや! 達成値は15!

メル:さっきから高い……無理!

マサミ(GM):ダメージは10!

メル:プロテあるから8点もらう。まだまだ、行けるぞ。

マサミ(GM):ううん……Cは捕まってもこのターンは動けんからな。ターンエンドや。

■2ラウンド

オーカ:だれかカルミンさんの方行きます?

カルミン:ファナティくれ~~~。

サツキ:だって。

ユリカ:こっちはわたしがなんとかできるから、オーカ、行ってあげてくれる? 動けないから。

オーカ:いや、でもアザレアが行くべきだと思うんです!

サツキ:だって、ファナティ……

オーカ:その方が熱いと思うんです!

サツキ:えー、だってあたしこのターンじゃ追いつけないよ

カルミン:どっちでもいいから回復役!! ったく……Cに必殺攻撃! 達成値は15!

マサミ(GM):当たった、ダメージくれ。

カルミン:回れ回れ回れ回った! 10と、お、もう一回。9と4で18!

マサミ(GM):二回転!? かけら分ほとんど持ってかれた!

カルミン:お、こいつが本命か!

サツキ:マサミさん、カルミンたちとの距離ってどのくらいですか?

マサミ(GM):30mくらいかなぁ。

サツキ/アザレア:それならあたしでも追い付ける! 全力移動でクロの5m後ろまで走ります。「クロ、大丈夫かい?」

カルミン/クロ:「よう、お前が来たのかよ。いなくてもなんとかなりそうだぜ?」

オーカ:よしっ、アザレアを送り込んだところでメルにファナティシズムをかけます!

サツキ:うきうきしてるんだから、他人事だと思って(汗)

メル:2m移動して乱戦宣言。これで次から攻撃に入れる。

ユリカ:Aに攻撃しますわ。達成値は17!

マサミ(GM):出るかそんな数字!?

ユリカ:ダメージは……あら?(ダイスを振る)20!

マサミ(GM):前回ファンブル王だったくせに……くそっ、Aはもうボロボロや……。

ユリカ:同じくらいクリティカルしてたのもわたしですのよ!

マサミ(GM):ええーい、ユリカにやろうともメルが邪魔や! Aはメルにリープスラッシュ! 達成値は12!

メル:抵抗失敗。

マサミ(GM):ダメージは10!

メル:この調子でもあと一発は耐えるな。

マサミ(GM):Bもリープスラッシュで達成値は9や。

メル:それは抵抗したんだぞ。

マサミ(GM):ダメージ……よし回った! 18ダメージもっていけ!

メル:12残った。

マサミ(GM):くそ……っ。

オーカ:毎回、バトルは兄さんとメルさんの削り合いだね……。

マサミ(GM):Cもカルミンにリープスラッシュや! 達成値は11!

カルミン:抵抗余裕ー。

マサミ(GM):5ダメージどーぞ。

カルミン:前回に比べてかなりやりやすくなってきたな。

■3ラウンド

カルミン:よっしゃ、Cに必殺攻撃……10。

サツキ:キャッツアイは?

カルミン:忘れてた!

マサミ(GM):巻き戻しは厳禁やからなー。う……10やけどギリ避けた!

サツキ:回復は……まだよさそうだから。フォース! 達成値は11!

マサミ(GM):げっ、失敗した!

サツキ:やった! ダメージは10!

マサミ(GM):まだまだ!

メル:先に目の前のAを片してしまおう。達成値は17。当たるな?

マサミ(GM):6ゾロ出んと避けれんわそんなん。

メル:ダメージはピンゾロじゃなかったからこれで仕舞だな。

ユリカ:ではBに達成値14!

マサミ(GM):うーん、ペナルティも痛いが出目が奮わん……。

ユリカ:ダメージは(ダイスを振る)……あら(ダイスを振る)31!

サツキ:こわっ!?

マサミ(GM):そんな簡単に二回転させんなっちゅーの!?

オーカ:ではそんなレッサーオーガに僕がとどめを刺してあげましょう。エネルギーボルトを達成値は……うーん、8かぁ。

マサミ(GM):そりゃ抵抗するわ。

オーカ:3ダメージどうぞ。残り4ですね。

マサミ(GM):最後のあがき……Bはメルにエネルギーボルト! 達成値は9!

メル:抵抗した。

マサミ(GM):4ダメージや!

メル:一桁になってきたし、そろそろ回復が欲しいな。

マサミ(GM):で、カルミンの方にはリープスラッシュや。17で抵抗し。

カルミン:できるわけないだろ……。

マサミ(GM):お、回った。……また回った。

カルミン:げっ。

マサミ(GM):28ダメージ……。

カルミン:俺プロテ入ってないんだぞ!? -10で6以上来い! (ダイス振る)……死んだ!!??

一同:ええ――――!?

カルミン/クロ:「が……ぁ……っ」

サツキ/アザレア:「くろ……っ。クロ――――!!」

カルミン/クロ:「アザ……レア……おれ……」がくっ。

サツキ/アザレア:「ちょっとやだ……っ、そんな……っ」ぼろぼろ泣きます……待って……嘘でしょ……。

カルミン:二話で死んだの初めてだわ……。

マサミ(GM):う――――ん……これは……ちょっとまっとけ。とりあえず戦闘終わらせよう。

■4ラウンド

オーカ:……向こうがとても面白いことになってますが……。ひとまずこちらをなんとかしましょう。メルにアースヒール。……ピンゾロしたのは面白がってるのをクロが怒ったからですかね?

カルミン/クロ:「野次馬ってるやつは呪うぞ~~~」

メル:とりあえず殴り殺すぞ。出目が奮わんな……11だ。

マサミ(GM):それは避けるな。

ユリカ:12だったけど……。

マサミ(GM):それも避ける。

ユリカ:ちょっと! こっちの出目まで辛気くさくしないでよ!

カルミン:死んだんだからちょっとは労ってよ!

サツキ/アザレア:締まらないなあ……。「よくもクロを……!」って、Cにフォース。達成値は15。

マサミ(GM):うーん、抵抗失敗。

サツキ:ダメージは8だね。動揺してるからか出目が低いや……。

マサミ(GM):めっっっっちゃやりにくいけどやるな。Bはメルに物理攻撃や。達成値は12!

メル:11。避けんな。

マサミ(GM):ダメージは9。

メル:全部弾く。

マサミ(GM):この安定感が今は落ち着くわ……。さて、サツキだが……アザレア一人は敵やない! スリープ、達成値は10!

サツキ/アザレア:それは抵抗する。「逃がすもんか……あんただけは……!!」

クロが死んでから、なんの呪いなのか出目が奮わなくなる一行。

地道に削って、ついに。

■7ラウンド

サツキ:フォースもあと二回分しかない……達成値12!

マサミ(GM):抵抗した。

サツキ:ダメージ4!

オーカ:これでとどめです! エネルギーボルト、達成値は6ゾロ! ダメージは7!

マサミ(GM):それでCも倒れる。その死体から、剣のかけらが出てくるだろう。

戦闘終了や。

サツキ/アザレア:「クロ……クロ……! そんなの嘘……起きて……ねぇ起きてよ……!! ル=ロウド様……助けてル=ロウド様ぁ……!!」涙ながらにキュア・ウーンズをかけ続ける。それでも傷が少しふさがるだけで、途中からは形だけの祈りに変わっていく。

オーカ/フィー:「クロさん……どうして……」いち早く追いつきますが、かける言葉も見あたりません。

メル/メル:かなり遅くに追いついた後、アザレアに声をかける。「……せめて室内に運んでやろう。夜風は体によくない」

サツキ/アザレア:「そう……そうだね……。外に転がしといたら……きっとうるさいもんね……」

メル/メル:遠いフィクサーの家よりも、村長の家にしよう。「オフィーリア、フィクサーに仕事は終わったと伝えてくれ」

オーカ/フィー:「……わかりました」フィクサーさんを呼びに行きます。

+++

マサミ(GM)/フィクサー:「…………」呼ばれて来たフィクサーは言葉を失った様子で泣き崩れたアザレアを見る。

サツキ/アザレア:アザレアはクロの死体を膝枕して、起きるのを待っています。「早く起きなよ……馬鹿……」

マサミ(GM)/フィクサー:「……これは……」

ユリカ/リリー:「依頼は完遂した。……多少の犠牲はあったが」

マサミ(GM)/フィクサー:「クロさんが……」

メル/メル:「……それ以上は言わないでいただきたい」と、首を振ろう。

オーカ/フィー:「アザレアさん。今日はもう眠りましょう。クロさんもまだ寝ているだけですよ。ね、疲れたでしょう」

サツキ/アザレア:「……せめて、クロをベッドに……」

メル/メル:「私が運んでおこう。案ずるな、そんな簡単にくたばる男ではない」

サツキ/アザレア:「うん…………」

マサミ(GM)/フィクサー:「部屋を案内しましょう、こちらです」と、フィクサーはベッドのある部屋へと案内する。もう物はほとんどない、元の彼の自室だ。「まさか、こんなことに……」

メル/メル:「冒険者ならば、こんなこともあるだろう。致し方ない」

マサミ(GM)/フィクサー:「……少しおまちください」と言って、フィクサーは部屋を出ていく。すると、いくらかのお金とアイテムを持ってきた。「これは、今回の報酬です。それから……妹が好んで持っていた、ウサギのピアスを」報酬は7000G入っとる。危険手当入りやな。

メル/メル:「……いいのか、こんなに」

マサミ(GM)/フィクサー:「なにもない農村で、これしか用意できないことをご容赦ください。これでも、この家にある額をかき集めてきました……。せめてもの足しに、ウサギのピアスくらいしか金目のものもないですが」売ると4000Gになるな。

オーカ:……蘇生費用ですか。

マサミ(GM):これで10000くらいは用意できるやろ。

メル/メル:「お心遣い、感謝する。そちらも、家族が亡くなられているのに」

マサミ(GM)/フィクサー:「いいのです。わたしは一人でも生きていけます。ただ……アザレアさんが泣いているのは、忍びないのです。どうか……彼を」

メル/メル:「ああ。彼女には少し待っていてもらって、私は先に町へと戻ろう。亭主にも報告をする必要がある。リリー、アザレアには先に戻っていると伝えてくれ、共に行くには時間がかかりすぎるからとな」

ユリカ/リリー:「心得た」

マサミ(GM):メルはクロを背負って、町へと戻る。着くのは朝の6時頃だろう。先に行くのは……アドミランの方か?

メル:そうだな、蘇生してくれるところなんて知らないし。

マサミ(GM)/アドミラン:では、戻ると朝の仕込みをしているアドミランがそこにいた。「……なんだ、こんな朝早くに」

メル/メル:「頼む、蘇生をしてくれる奴を紹介してほしい」

マサミ(GM)/アドミラン:「! ……いいのか、そいつを蘇生しても」

メル/メル:「構わん。アザレアが泣くのだ、それはこいつも望んではなかろう」

マサミ(GM)/アドミラン:「ついてこい」アドミランについていくと、寝起きで機嫌の悪そうな操霊術師、ソドムの元へと連れて行ってもらえる。彼は10000G預かれば、たしかにクロを蘇生させてくれるだろう。ちなみに、うさぎのピアスはアドミランが買い取ったから、1000Gはお釣りな。

カルミン:それで、結果は?

マサミ(GM):……お? 運がいいな。変化はなし。死んだ1時間前までの記憶こそないが、クロは無事に蘇生した。

カルミン/クロ:「ん……っつう……」

メル/メル:「クロ、起きたか!」

カルミン/クロ:「あれ、メル……? どこここ」

メル/メル:「長いこと気絶していたな。ここはフレデリアだ。仕事が終わったからな、戻ってきたのだ」

マサミ(GM)/ソドム:「ここで長話はやめてくれ。俺ぁ眠いんだ、さっさと出てけ」

カルミン/クロ:「え? あ、はい……。……メル、あとで詳しく話を聞かせろよ」

メル/メル:「構わないが……先に教会に行かせてくれ、足がいい加減みしみしと言うんだ」

マサミ(GM):ここでシーンを切るぞ。

+++

<またいつも通りに>

マサミ(GM):さて、サツキたちだが、寝て起きたら10時くらいやった。ってことで、3時間分回復してくれ。

サツキ/アザレア:「……あれ、クロとメルは?」

ユリカ/リリー:「足が遅いからと、先に帰っていったよ。私は、お前たちの護衛のためにも残ったが」

サツキ/アザレア:「そう……」

オーカ/フィー:「おはようございます。アザレアさん、顔色少しよくなりましたね。よかったです」

マサミ(GM)/フィクサー:帰り支度をしていると、フィクサーが顔を出すで。「おはようございます。昨夜はありがとうございました」

サツキ/アザレア:「フィクサーさん。いえ……町の人たちは?」

マサミ(GM)/フィクサー:「さきほどまで説明に回っていたところです。皆死体を見たら納得したみたいで。ひとまず、祭りは来月まで延期して、護衛を雇ってから行うことで話をまとめました」

サツキ/アザレア:「そうですか……。そのときは、どうかあたしたちを頼ってください」

マサミ(GM)/フィクサー:「ええ、もちろんです。……アザレアさん、ご機嫌のほどはいかがですか?」

サツキ/アザレア:「え、ええ……今はだいぶ落ち着きました」

マサミ(GM)/フィクサー:「それはよかった。帰る前に、これをお渡ししたかったのです」そう言って、フィクサーはアザレアの髪に一つ髪飾りをつける。

サツキ/アザレア:「……これは……」

マサミ(GM)/フィクサー:「雪結晶の髪飾りです。あなたに似合うと思って……。これは、私を励ましてくれたあなたへの、個人的なお礼だと思ってください」

サツキ/アザレア:「え、でも……」

マサミ(GM)/フィクサー:「どうか、笑ってください。そのときあなたは、きっと報われるはずです」

サツキ/アザレア:「フィクサーさん……」

マサミ(GM)/フィクサー:「クロムウェルさんと、どうぞ仲良くなさってください。素直になれないと、きっと後悔する時が来てしまいますよ」

サツキ/アザレア:「な……っなんでここであいつが! 別に素直になることなんて!」

マサミ(GM)/フィクサー:「ふふふ。またいらしてください、おいしい野菜を作って待っていますから」

サツキ/アザレア:「……はい」

マサミ(GM):そうして一行がゆっくりとした歩調で歩くこと5時間。白鳩の卵亭に着くと、見慣れた姿が二人。

カルミン/クロ:「おー、遅かったなお前ら。待ちくたびれたぞ」

サツキ/アザレア:「クロ……っ、馬鹿、なにのんきにしてんのさ!」えーはい、抱きつきます。

カルミン/クロ:「うわっ。なんだよいきなり……。そんなに俺がいなくて寂しかったかよ」

サツキ/アザレア:「寂しくなんか……っ。……寂しかったよ……」

カルミン/クロ:「え、ちょっと……泣いてんの? おいおいやめろってみんな見てるからさ……」

メル/メル:「これにて一件落着、か?」

ユリカ/リリー:「そのようだな」

オーカ/フィー:「ああっ、誰ですこんないい場面でわたしの目をふさぐのは~!」

マサミ(GM):これにて、今回のシナリオは終了。

一同:お疲れさまでしたー!

+++

カルミン:いやまじで焦った。

サツキ:ほんとね。

マサミ(GM):いやほんとごめんて。回ると思わんかった……。

ユリカ:GMの出目が回ると困るわね、本当に……。

オーカ:ああ、でも今日はいいものがたくさん見れました。

メル:つやつやしてる。

サツキ:恥ずかしかったけど、でも楽しかった。次が楽しみだね!

マサミ(GM):ほら、みんなおかし食べきってなー!

ハプニングもあれど、とりあえず事なきを得て。

メルとリリーの石化もとりあえず治してもらいまして。

今回は一件落着としましょう。クロとアザレアの関係は如何に?

経験点:1210+α

報酬:7000+4000+2500+50=13550G

損失:15050-10000=3550G

名誉点:4個→14点