ビギニングアイドル リプレイ風小説
カルミン:よく集まってくれたな!
サツキ:あたしの家にね。どうしたの、カルミン。今日ってSWやる日じゃなかったよね?
カルミン:いや、実は図書室に新作のルルブが入ってたから、やってみないかと思って。
ユリカ:新作?
オーカ:SWとは別のシステムってことですか。
カルミン:そう、今回は――お前たちにアイドルになってもらう!!
女子:アイドル――――!?
メル:……どういうこと?
カルミン:じゃじゃーん。ビギニングアイドル、チャレンジガールズ!! 今日やるのはこれだ!
サツキ:駆け出しアイドルRPG……。
ユリカ:さあ、アイドルを始めよう……。
カルミン:おもしろそうだなって思ったから、集めたんだよ。
オーカ:今回は兄さんを混ぜないんですね。
カルミン:いや、それは、ちょっと……。かわいそうだろ……。
メル:……ええ、そうね。
カルミン:俺もPLやりたくないから呼んだわけで。まあだから、せっかくなら女の子にやってもらいたかったの、こういうの!
サツキ:なーるほどねぇ……。
オーカ:……上手くできるんでしょうか……。
カルミン:とりあえず教えるからキャラシ作ろう。今回はみんな地方アイドル。マサラの商店街とマサラの活性化を目的として雇われたって感じになるから、そのつもりで作ってくれ。
~キャラシ作成中~
ユリカ:……こんな感じでいいのかしら?
オーカ:アイドルなんて見ないので、よくわからないですね。
サツキ:まぁとりあえず、紹介して行こうか。まずはあたし、サンゴ、14歳です。
カルミン:典型的なアイドルって感じだな。
サツキ:まぁ、せっかくだからね。かわいいものが大好きで、アイドルが大好きで……そこで、商店街の話を聞いてアイドルになったって感じ。
ユリカ:出身地はホウエン(九州)地方なのね。
サツキ:12歳の時に引っ越してきたんだ。
※舞台が舞台なので、出身地は読み変えています。
オーカ:では、次は僕で。ヒマワリ、16歳です。
オーカ:強い推薦ってことなので……多分、商店街のお店の一人娘です。近所のおじいさんおばあさんから、この子がいいって推薦がありました。
メル:特徴と好きなものが同じね。
オーカ:好きなものをダイスで振ったら、身体的特徴って出たんです。だからお団子屋さんの娘です。みたらし団子大好き。
カルミン:どじでペットが好きなお団子屋さんの看板娘……あーこれは推薦されるな。
ユリカ:では、次はわたしで。ヒメ、18歳よ。
ユリカ:どうせやるならば、マサラの名を世界中に轟かせなければならないわ。というわけで、そんな野心を燃やす硬派な女の子ですわ。
サツキ:ユリカらしー感じ。
カルミン:ユリカは結構、自分に似たPC作るよな。属性スター……商店街のまとめ役の家の子かな?
ユリカ:さぁ。別にそれでもいいですわ。最後、メルよ。
メル:フェーリ、18歳。おつかいしてたらスカウトされたわ。
メル:背が高くて、クールで、ミステリアス。あまりアイドルらしい見た目じゃないから、かわいい服は苦手よ。
カルミン:……ほのぼのって、なんだろうな?
メル:知らないわ、ダイスに言って。イメージは、ワル〇ューレの美〇さんみたいな感じで……。
カルミン:3歳ならほのぼのかな……。
3歳なら……マクロスΔのアニメを見よう。
<商店街のアイドル発足!>
カルミンP:よし、それじゃあ始めていくぞ。マサラタウンの商店街では、過疎化対策になんかやってみようと考えた。でもなにをしたらいいのかさっぱりわからない。そんな中で、誰かが「そうだ、アイドルでも作ろう」って言い出して……集まったのがお前たちだ。
サツキ:軽っ。
オーカ:おどろきの適当さですね。
カルミンP:だってマサラだぞ? なんか適当に盛り上げてくれそうなの作りたかったんだよ。で、まずヒマワリとヒメは商店街関係者だからすんなり決まり。サンゴは募集を見てやってきたと。
サツキ:そうだね。……きっと唯一の応募者だったんだろうなぁ。
カルミンP:そうかもな。で、フェーリはおつかいをしているところを捕まったんだな。
メル:そうね。なんだかわからないまま、面倒くさいから了解したら、もっと面倒くさいことになったわ。
カルミンP:そんなわけで集められた4人はここで顔合わせになるぞ。まずはプロデューサーから話がある。
「みんなよく集まってくれたね。いやーこんなに集まると思ってなかったけど、集まるもんだね」
オーカ/ヒマワリ:「なんか、流れで来ることになっちゃったんですけど、なにするんですかね?」
メル/フェーリ:「さぁ、知らないわ……」
サツキ/サンゴ:「わたし、アイドルのお仕事楽しみですっ!」
ユリカ/ヒメ:「当然、このマサラを世界一の都市にするのでしょう?」
カルミンP:「えっ、世界一!? いやまぁ、もうちょっと人が集まったらとは思うけど……えーと、まぁそうなったらいいね?」
ユリカ:驚くほどなにも考えていないわね、このプロデューサー。
カルミンP:そりゃあ行き当たりばったり企画だからな。「とりあえず、みんな、自己紹介しよっか?」
サツキ/サンゴ:「はいっ! わたし、サンゴって言います。マサラに来たのは2年前なんですけど……でも、わたしマサラも大好きなので。ここを色んな人に知ってもらえるように、がんばっていきたいなって思います!」
ユリカ/ヒメ:「あら、以前はどこに?」
サツキ/サンゴ:「前はホウエン地方に……そう、カイナシティに住んでました。わたし、コンテストとかにも憧れていたんですよねっ。だからアイドルになれるの、とっても嬉しいですっ!」
オーカ/ヒマワリ:「そうだったんですねぇ。えーっと、ヒマワリです。商店街にあるお団子屋さんの『オオキド本舗』はヒマワリの家なのです」
サツキ:(かわいい)
オーカ/ヒマワリ:「なんだかお父さんとかおじいちゃんとかおばあちゃんとかが、やってって言うから……あの、歌うたうの苦手なのですけど、がんばるのです!」
ユリカ/ヒメ:「オオキド本舗はよく行くわ、おいしいわよね、あそこ」
オーカ/ヒマワリ:「ヒメさんの家はいつも買いに来てくれますよね。ありがとうございますなのです!」
ユリカ/ヒメ:「ふふ……。わたしはヒメ。商店街の会長の娘ですわ。やるからには、徹底的に。ここの名を轟かせてやるつもりなので、ついてきなさい」
オーカ/ヒマワリ:「ひえっ……」
メル/フェーリ:「面倒くさい……」
ユリカ/ヒメ:「なんですって? あなた、名は?」
メル/フェーリ:「フェーリ……よくわからないまま来たのだけど……私は、なにをするの?」
カルミンP:「えっ!? アイドルになるんだよ……言ったよね?」
メル/フェーリ:「覚えてないわ……早く帰りたかったもの。まぁ、とりあえずやってみるわ」
ユリカ/ヒメ:「あなた、あんまり足を引っ張るならクビよ」
メル/フェーリ:「いいわよ、別に。でも決めるのってプロデューサーでしょ」
サツキ/サンゴ:「ま、まぁまぁ……まだ始まってもないんですから。ね、仲良くしましょ、仲良く……」
カルミンP:うーん、のっけからギスギスしてくるな(笑)
それじゃあ、次にデビューしましたって感じで自己紹介のPVを撮るよ。ここでは自己紹介のあとに、一芸突破をしてもらう。
サツキ:一芸突破?
カルミンP:そう。個性特技ってあるだろ、一個だけ選んでもらったやつ。それを基準に判定をするんだ。2D6の合計が目標値以上だったら成功だぞ。
サツキ:判定の仕方はSWに似てるね。
カルミンP:そうだな。あと、グループ名決めてくれないか?
オーカ:えっ、グループ名ですか?
サツキ:えーなんだろ……
<自己紹介>
カルミンP:さて、相談も終わったところで自己紹介PVを撮ってみようか。順番に自己紹介してって。
サツキ/サンゴ:「はじめまして! ベリーホワイトのサンゴです! アイドルが大好きで、かわいいものが大好きで……マサラタウンもとっても好きで! こうしてマサラタウンのことをご紹介できるのがとっても嬉しいです! 早くみなさんに会いに行けたらと思っています。よろしくお願いします!」
と、言ったところで、【アイドル】で判定。目標値は10……6。失敗。
メンタル20→19
カルミンP:うーん、出身がホウエンってことが視聴者には引っかかったみたいだな。次は……ヒマワリ。
オーカ/ヒマワリ:「団子専門店、オオキド本舗一人娘のヒマワリなのです! 好きなものはお団子、髪型もお団子。イメージカラーはみたらし団子のようなつややかなオレンジ! ヒマワリのことを好きになって、うちのお団子を食べに来てくれるとうれしいのです!」
【気配り】で判定、目標値は8。……う、5。みなさんお団子は嫌いですかね。では、……フェーリさんどうぞ。
メンタル25→24
メル/フェーリ:「ベリーホワイト、フェーリ。マサラがあなたにとっていいところかは知らないわ。でもわたしは好きよ。野菜がおいしいの、料理が上手くできるわ……。嘘だと思うなら、一度来てみるといいわ。作ってあげる」
こんな感じ? 【ミステリアス】、目標値は8。……9、成功ね。
メンタル25→24
カルミンP:お、フェーリのけだるい感じと料理っていうギャップに惹かれたのかもな。1D6人ファンを増やしてくれ。
メル:2人。両親じゃない、これ。最後はヒメね。
ユリカ/ヒメ:「ベリーホワイト、リーダーのヒメですわ。この度、わたしたちはマサラの魅力を、そしてこの商店街の魅力を広めたくて、アイドルを始めました。あなたが来たいと、きっと思わせてみせる。だからどうか、見ていてくださいませ」
【スター】で判定、目標値は6。あ、ぴったり成功ですわ、よかった……。
メンタル15→14
カルミンP:ちゃんとスター性が伝わったみたいだな。ダイス振って。
ユリカ:1D6よね? 2人だったわ。やっぱり両親かしらね。
サツキ/サンゴ:「あー、緊張しました! 自分の魅力を伝えるって、難しいですね。上手くできた気がしません」
オーカ/ヒマワリ:「そうなのです。お団子おいしそうと思ってもらえたでしょうか」
ユリカ/ヒメ:「なに、今すぐに人を惹きつけるなんて難しいことですわ。焦らずこつこつと、わたしたちにできることをしましょう」
カルミンP:「うんうん。小さな田舎町だからね。焦ってもいいことはないよ、できることからやろう。ひとまずの目標は……三ヶ月後に、商店街の祭りでやるミニライブを成功させること。マサラの人に知ってもらうことから始めないとね」
メル/フェーリ:「……面倒くさい……」
カルミンP:と、いったところで今回の目標を発表するぞ。今言ったとおり三ヶ月後に商店街の祭りでライブがあるんだ。
サツキ:ああ、あるね。秋祭り。福引きとかやってる……。
カルミンP:そうそう。で、いつもよくわかんないのど自慢とかこども会の合唱とかやってんじゃん? あそこにベリーホワイトも出るわけよ。でも、その前に。
オーカ:その前に? 中間目標があるわけですね。
カルミンP:そ。実力を認めてもらって、「こいつらなら協力してやってもいいかな」って思ってもらわないといけない人がいるんだ。キーパーソンって言うんだけど。失敗しても不利にはならないけど、成功した方がラストのライブが有利になる。
ユリカ:なるほど。それで、今回のキーパーソンは誰ですの?
カルミンP:今回は記者だ。祭りの取材に来た相手に、取材させたいと思わせる必要がある。だがその前に、記者がベリーホワイトを知るのにそれぞれのファンが12人必要だ。そのためにもまずは仕事をして知名度を上げていくぞ!
<ドラマフェイズ>
~1サイクル目~
サツキ:えーと、D66を振ればいいんだよね。56、「動画サイトのチャンネルで、自分たちの宣伝を行うことに。世界中に発信!」
ふんふん……商店街の案内動画でも出すのかな。ヒマワリのおうち行こっか。
オーカ/ヒマワリ:了解です。プロデューサーがカメラを持って僕たちを撮っている感じでしょうね。「第一回、マサラ旅!」
サツキ/サンゴ:「今日はひぃちゃんのおうち、オオキド本舗に来ています!」
カルミンP:お、あだ名いいね。アイドルっぽい。
サツキ/サンゴ:アイドルといえば、あだ名だよね! 「ここのお団子はわたしもよく食べています。いつでも出来立てのあつあつが食べられるんですよね!」
オーカ/ヒマワリ:「はい! この秘伝のたれをつけたみたらし団子を見てください。つやっつやでおいしそうでしょう? 砂糖と醤油の配分が絶妙で、うちの一番人気なのです! ヒマワリのおやつはいつもみたらし団子と決まっていますが、他にもたくさんの種類があるのですよ!」
サツキ/サンゴ:「お父さんにお話を伺ってみましょう。この店では他にどんなお団子を扱っているんですかー?」
って感じで、番組を撮っていくよ。えーと、目標は【スター】だから……ギャップがないから【アイドル】だと目標値8かな? いきまーす……あ! 12スペシャル!
カルミンP:おお、幸先いいな! 二人のリポートであんまり団子が美味しそうに見えて、かなり再生数が伸びたんだろうな。一発目なことを考えると……1000くらい?
サツキ:いいんだか悪いんだか……(笑) でも、思ったよりリポートが上手くいったから、「わたし、向いてるかも!」って自信が湧きます。思い出獲得しておくね。
ファンの方は……18人。かなり増えたし、いい感じ!
カルミンP:「すごいよサンゴ! この間試しに商店街の紹介した動画、思ったより伸びてるんだよ!」
オーカ/ヒマワリ:「うちの店にも何人か遠くから観光に来てくれた人もいたのです。サンゴちゃんがおいしそうに食べてたから、って!」
サツキ/サンゴ:「えっ、えっ、そんな、わざわざ来てくれた人がいるんですか……!? うれしい。わたし、もっともっといいところが伝えられるように、がんばりますっ!」これは動画がシリーズ化されるね~!
カルミンP:そうだな、基本的な活動の一つになりそうだ。理解度を上げてくれ、どっちからでもいいぞ。
サツキ:んー。じゃあヒマワリからサンゴに上げてほしいな。「ホウエンから来たばかりなのに、うちのお団子のよさをここまで引き出してくれるとは……!」みたいな。
オーカ:はい。では5点上げておきますね。
オーカ:次は僕の番ですね。いい感じに続きたいですが……13。んー、チャンスが5以下なのでオフですね。
カルミンP:オフの場合、特訓をするか遊ぶことができるぞ。特訓はステータスを上げるか、スキルを手に入れる。遊ぶなら思い出が手に入る。
オーカ:ここは……特訓します。ヒマワリはほのぼのなせいで、ステータスは低めですからね。歌が苦手なので、【ボイス】を上げていきたいです。ヒメ、付き合ってくれませんか?
ユリカ:いいですわ。ヒメは歌が得意だものね。
オーカ/ヒマワリ:「ヒメさんお願いなのです! ヒマワリに歌のトレーニングをしてほしいのです!」
ユリカ/ヒメ:「いい心がけね。構わないわ」ヒマワリの歌って、どんな感じなの?
オーカ:下手ではない……でも上手くもない……カラオケレベルって感じです。採点でいうと、70点台、くらい。お腹から声が出せない感じです、基礎がなってない。
ユリカ/ヒメ:なるほどね。「まず、あなたは腹式呼吸から学びましょう。お腹から声を出さないことには始まりませんわ」と、一緒に練習してあげるわ。
オーカ/ヒマワリ:「は、はいぃっ」必死に練習についていきつつ、ヒメさんは思ったよりは面倒見がいい人なんだなぁと思ったところで、判定いきます。
カルミンP:判定はランダムだから……【硬派】で判定をしてくれ。
オーカ:【気配り】からも【どじ】からも判定できますが……【どじ】の方が理解度が取れますね。【どじ】で目標値は7。成功です。
カルミンP:よし、それじゃあ特訓が成功して歌が少し上手くなったぞ。【ボイス】を1上げてくれ。
オーカ/ヒマワリ:「あー、あー! ……あっ、あっ、ヒメ、ヒメしゃん! 違う声が! いつもと違う声が出せるようになったのです!」
ユリカ/ヒメ:「おめでとう、それが腹式呼吸での声の出し方よ! ひとつずつやればちゃんと上手くなるわ、その感覚を忘れないで」
オーカ/ヒマワリ:「ありがとうございますなのです、ヒメさん!」
ヒメに対して理解度を4点上げておきますね。
メル:わたしね……11、オフね。遊ぶわ。
カルミンP:お、そうか。誰と遊ぶ?
メル:遊ぶというか……ヒメに遭遇するわ。休みの日に買い物に行っていて、ばったりって感じね。
ユリカ/ヒメ:ふむ、なるほど? 「……フェーリ。なにをしているの」とちょっとつんけんに言ってみますわ。あまりいい印象もないですからね。
メル/フェーリ:そうだと思って。「……今日は休みでしょう。……買い物」肩には大きなエコバッグがかかっているわ。
ユリカ/ヒメ:「随分と買い物の量が多いわね」そういえば、スカウトされたときも買い物中だったわね。
メル/フェーリ:「……親の帰りが遅いの。下の面倒はわたしが見ないといけないから……」フェーリは基本、家で家事をして過ごしているの。だから特技に料理……今決めたわ。
サツキ:設定は生えるもの。
ユリカ/ヒメ:それを聞いて、だからアイドルを面倒くさがっているんだと察するわ。少し棘を収めて……「そう……なら、あなたの仕事中は……」
メル/フェーリ:「作りおきがあるから、困りはしないわ。でも、妹たちになにかがあった時は……」そう言って、少し表情を陰らせる。
ユリカ/ヒメ:「……。……大丈夫、ここはマサラタウンよ。多くの人の目があなたを、あなたの姉妹を見守っているわ」
メル/フェーリ:「…………」黙るわ。続ける?
ユリカ/ヒメ:では続けましょう。「今度一緒に商店街に連れてきたらいいわ。あなたの姉妹なら、すぐにみんな覚えて、何事もないか見ていてくれるでしょう。ここはそういう場所だもの。あなた一人だけで姉妹を守る必要はないわ」
メル:その言葉を聞いて、フェーリが納得できたか判定しましょう。
カルミンP:よし。【スポーツ】で判定をしてくれ。
メル/フェーリ:【料理】で代用、目標値は7。……9。ヒメの言葉に、もっとこの田舎のネットワークを信じてみてもいいかもしれないと考えるわ。「……なら、今度、妹たちに会ってくれる?」
ユリカ/ヒメ:「もちろん。歓迎するわ、ベリーホワイトの一人、フェーリの姉妹なのだから」
メル/フェーリ:その言葉に、小さく笑って、「そう」と呟くとフェーリは帰っていくわ。ヒメへの理解度を2点上げておく。思い出も獲得ね。
カルミンP:早めに和解できてよかったな。フェーリは妹たちが気がかりでアイドルに専念しようと思えなかったんだな。
ユリカ:では、1サイクル目の最後ね。46、「観光地の物販コーナーで地元の特産品を売るお手伝い。地方アイドル的に、大切なお仕事」
……そうね、タマムシデパートで各町の特産品フェアがあったのでしょう。フェーリと仕事をするわ。
メル:ん、わたしね。
ユリカ/ヒメ:フェーリがマサラの野菜で料理を作って、その試食をヒメが配る、と言った感じでどうかしら。
「マサラタウンで採れた新鮮なお野菜! こちらはマサラの野菜を使った焼きそばになりまーす!」
メル:フェーリは黙々と作っているわ。 野菜のしゃきしゃき感を殺さない、いい具合の焼き加減。
ユリカ/ヒメ:「こちらアイドルグループ・ベリーホワイトのフェーリが手ずから作っておりまーす!」そんな感じで、接客をしてみるわ。判定に成功したら、お客さんが野菜も買って帰ってくれるでしょう。【好きな出身地分野の特技】だから【カントー(関東)地方】で目標値は5ね。
カルミンP:持ってる特技と目標が同じの時は【見せ場】が発生するぞ。ダイスを3D6で振ってくれ。
ユリカ:それなら余裕ね。成功よ。
カルミンP:じゃあお客さんが焼きそばを気に入って、野菜を買ってくれるよ。野菜そのものを売ってるのはプロデューサーだな。「お買い上げありがとうございます!」
ユリカ/ヒメ:「リハーサルで食べたときも思ったけれど、やっぱり料理が上手いのね」
メル/フェーリ:「……そうかしら。別に変わったことはしていないわ」そう言いながら手は休めないわ。
ユリカ:その姿を見て、普段から家事をしているっていうのは本当なのだと確信するわ。フェーリへの理解度を2点上げます。ファンは……12人ね。
サツキ:ヒメとフェーリ、いい感じに仲良くなったね。
オーカ:丁寧に落とし込んでますしね。ここまで失敗がないのもいい調子です。
~2サイクル目~
サツキ:よし、この波に乗っていきたいな! 25、「畑仕事のお手伝いをすることになった。とりあえず、体力が要求される」 んー……じゃあヒメ、一緒に行こう。
ユリカ:内容的に、秋の祭りに向けてって感じかしら。もうすぐ収穫だから……。
サツキ/サンゴ:虫取りかな? 「おわあああっ、おっきないもむし!」
ユリカ/ヒメ:「きゃーっ、ちょっと、そんなもの見せないでよっ!」ヒメはちょっと遠くにいて、あまり手伝っている様子ではないわ。
サツキ/サンゴ:「もー、ヒメさんも手伝ってくださいよー。わたしだけじゃこんなにたくさんの野菜みれないですよー?」
カルミンP/おばあちゃん:「ヒメさまは、あまり畑に触るような子じゃないからのぅ」
オーカ/おじいちゃん:「しかし、嬢ちゃんは虫が平気なんじゃのぅ」
サツキ/サンゴ:「得意というわけではないですが……これもお仕事! マサラのおいしい野菜を作るためなんですから、わたし、がんばれますっ!」
ユリカ/ヒメ:そこまで煽られると、たとえ箱入り娘としても火がつきます。わたしとてこのマサラで育った人間。虫くらいそこら中で見てきたもの、できるわ! そしてキャベツを掴み、葉を開いて、「きゃーっ!」(笑)
サツキ:そこまで勇んでもだめなんだ(笑)
オーカ:ヒメは思ったよりずっと親しみやすい感じがしますね。
メル:苦手なもの、幽霊だしね。
ユリカ:なに、その。わたしとは違うなっていう感じの目は。
サツキ:さぁ?(笑) 判定は【体力】だから、【笑顔】でカバーして目標値は6でーす。はい、成功。若くて可愛くて畑仕事ができる、農家さんたちのアイドルになります。ファンは18人獲得。
カルミンP:相当たくさんの農家手伝ったんだな。地元のアイドルとして申し分ない感じだ。
サツキ:アイドルは畑仕事もできなくちゃ!(笑) ヒメへの理解度を1点上げます。意外とかわいいなぁって。 ユリカ:意外ととはなによ(笑)
オーカ:うう、僕だけファンが一人もいません……何とぞ、何とぞお仕事を! ……ああっ、13、またオフです……。
カルミンP:まぁ、ライブでもファンは獲得できるから……(笑)
オーカ:うー。では、思い出を作るために遊びましょう。フェーリさんのおうちに訪問します。うちのお団子を持って。
メル/フェーリ:「いらっしゃい。あがって」
オーカ/ヒマワリ:「おじゃましますのです! フェーリさん、これおみやげです。うちのお団子なんですけど……」
メル/フェーリ:「……ありがとう。これ、妹たちも好きなの。とりあえず、リビングの適当なところへ座って」家は小さなマンションの一室。部屋数もないから、三姉妹で一室を使っているのが、リビングに向かうまでに見えるわ。
サツキ/妹1:リビングの扉を開けたとたんどかーん! 妹1がロケットずつきをしてくる!
メル/フェーリ:団子があるから崩すと困る。避ける。
ユリカ/妹2:続いて妹2もおいうちをかけてくる! 姉に避けられたので攻撃対象はヒマワリになる!
ユリサツ/妹ズ:「おねえちゃん、だれがきたのー!?」どーん!
カルミンP:息が合いすぎてる(笑)
オーカ/ヒマワリ:「ぎゃ――――!?」ヒマワリは二人分の体力を支えきれず、無様に後ろに倒れます。ごっ、と重い音と共に頭を打ちつけて、目を回します。「きゅう……」
サツキ/妹1:「おねえちゃんこのひとだれ!?」
ユリカ/妹2:「おねえちゃんこのひとうごかなくなった! しんだ!?」
メル/フェーリ:「死んでない……退きなさい。ほら、お団子食べてて」
ユリサツ/妹ズ:「やったーおだんごだー!!」
メル/フェーリ:嵐のように去っていった妹たちを後目に、ヒマワリを起こす。「……大丈夫、起きれる?」
オーカ/ヒマワリ:「はう~、ポケモンに攻撃されたような気分なのです~」目を回しつつ、フェーリに起こされます。「元気な妹さんなのです~……」
メル/フェーリ:「元気すぎて目が離せないの……。……悪いわね、言えばよかったわ」
オーカ/ヒマワリ:「へへへ……びっくりしました。でも、こうやってフェーリさんのおうちに来られたのが嬉しいのです」 ちょっと距離が縮められたことに喜びます。
カルミンP:よし、それじゃ【元気】で判定してくれ。
オーカ:それだと【どじ】が近いですね。妹の攻撃を避けられないどじさから、逆に距離が縮められたか、目標値8……う、6。これはサポートをもらってもだめですね、失敗です。
メル:妹はヒマワリを新しいおもちゃと認識したらしい。
オーカ:うう、せめて人として認識されたかったです。
フェーリへの理解度を4点上げておきます。ミステリアスなのに、あんなに元気な妹さんがいるんだな、って。
メル:わたしも4点上げておくわ。
メル:次は、わたしの番。……16、チャンスは3以下だからオフね。わたしもファンが両親だけなんだけど……。特訓をするわ、上げるのは【フィジカル】よ。
カルミンP:おお、フェーリが特訓を?
メル:仲間を頼ってもいい気がしたの。だったら、少しくらい努力をしてもいいんじゃないかって。ファンが今のところいないのは、わたしにやる気がないからでしょう? サンゴ、付き合って。
サツキ:了解! なにをするの?
メル/フェーリ:家事のおかげで体力はあるんだけど……「……サンゴ、ダンスでわからないところがあるの」、ってレッスン後に残ってるサンゴに聞くわ。
サツキ/サンゴ:「え、ええっ。珍しいですね、フェーリさんが……なんでしょうか、なんでも聞いてください!」やっとやる気を出してくれたフェーリに嬉しくなって、何時でも付き合ってあげるよ!
メル/フェーリ:「ありがとう。ここが上手くできないの……」サンゴに教わって、初めて自主レッスンをするわ。
カルミンP:それじゃあ【元気】で判定をしてくれ。
メル:遠いわ……【体力】で代用して8。……成功ね。運動神経で補った形だわ。
サツキ/サンゴ:「おおっ、薄々わかってましたけど、やっぱりフェーリさん、運動神経がいいですよねっ」
メル/フェーリ:「……そうかしら」
サツキ/サンゴ:「でもフェーリさん、わたしたちはアイドルですよ。ほら、もっと笑ってみましょう」
メル/フェーリ:「笑う……こう?」
サツキ/サンゴ:「むむむ、もっと口角を上げてですね……」ってフェーリのほっぺをぐにぐにするよ。
メル/フェーリ:「いひゃいわ、さんご」されるがままになるわ。
サツキ/サンゴ:「あっ、ごめんなさい。……でも、フェーリさんは笑ったらもっと素敵だと思います。自然と笑顔になれるようなステージ、作りましょう」
メル/フェーリ:「……そうね」ここでシーンを終わるわ。サンゴに対して理解度を2点上げる。
ユリカ:さて、最後はわたしね。ファン人数はクリアしてるけど……36、「デパートで風船を配るお手伝い。子どもたち相手のお仕事は、ちょっと大変です」。……デパート?
カルミンP:商店街でやってるよな、たまに。
サツキ:ああ、あれもらったことある。すぐ手放しちゃうんだよねー。
ユリカ:そうね……商店街の仕事ならヒマワリがいいでしょう。
オーカ:わかりました。ではヒマワリは知り合いの子どもたちにたくさん風船を配っています。
ユリカ/ヒメ:そしてそれを横目に、「なぜわたしのところには来ないのです……」と不思議に思っています。
サツキ:ヒメが怖いんじゃない?
メル:愛想がないから……。
ユリカ:フェーリとあなたにだけは言われたくないですわ。
オーカ/ヒマワリ:ああ、では……子どもたちに囲われて、いつの間にかヒマワリは見えなくなってしまいます。「たすけてええ」
ユリカ/ヒメ:それを見て慌てて手を叩き、「静かに! 並びなさい!」と号令をかけます。
カルミンP:おお……間違いなく子どもたちは落ち着いて整列をするだろうな。緊張した様子で。
メル:ヒメって所詮は商店街のリーダーの娘でしょう、そんなに影響力あるの?
サツキ:どちらかというとPLの質のせいじゃないかなぁ。
ユリカ/ヒメ:やかましい。「二列に並んで、風船はたくさんあるわ。はい、どうぞ」と一人一人に手渡していくわ。あっという間に風船はなくなるでしょう。
オーカ/ヒマワリ:「はわ~、大変だったのです~。ヒメさん、ありがとうございました! おかげで助かったのです!」
ユリカ/ヒメ:「気にしないで、お疲れさま。……あなたは、子どもに人気なのね」
オーカ/ヒマワリ:「お店に来てくれる子も多いのです。ただ、ヒマワリが小さいからなめられているだけな気もします。ヒメさんは、しっかりしていてすごいのです」
ユリカ/ヒメ:「そうかしら……怖がられていたと思うわ。わたし、これでアイドルが務まるのかしら……」
オーカ/ヒマワリ:「うーん、アイドルって言うのは、かわいいだけではないのです! カリスマ性があるっていうのは、それだけ人の目を集めるので大事なことなのです!」
ユリカ/ヒメ:「ありがとう……そうよね、わたしなりに人を集められたら、いいのよね」ちょっと自信を持ち直しますわ。
オーカ:それに、未だにファン0人のヒマワリよりよほどすごいですよ(笑)
カルミンP:ヒマワリは現状マスコットみたいになってるな(笑) 判定は【気配り】でしてくれ。
ユリカ:【硬派】を使えば目標値は7ね。まぁ、今のは硬派だったでしょ……9、成功ね。ファンを11人増やしたわ。
メル:うるさい子どもたちを一声で納められるのに親御さんたちが注目したのね。
ユリカ:そうでしょうねぇ。ヒマワリへの理解度を3点上げるわ。
<キーパーソンシーン>
カルミンP:よし、ここで前半戦の終了だな。ファン12人集められたのはサンゴとヒメの二人だけ。……そうだな、二人が商店街で仕事をしているときに、記者がやってくる。マサラの祭りが……うーん、まぁ何周年か迎えたんだろ。ってことで、記念に取材に来たんだ。
ユリカ:そこで、田舎には不自然な格好の女の子を見つけるわけね。
カルミンP:そうだ。そこで、判定に成功すれば、記者は二人を取材したいなって思ってくれる。このキーパーソンシーンでは、パフォーマンスっていう判定の仕方をするぞ。
パフォーマンス……ビギドル独特の判定方法。指定された能力値分ダイスを振り、その合計値が達成値になる。しかし、同じ数字が出たときはそれがなかったことになる。全部消せたり、1~6全部そろったりなど、役が満たされると特別な達成値なる。
理解度はここで使う。
カルミンP:そうだな、二人は祭りに向けてリハーサルをしていたかもしれない。場当たりってやつだな。その様子を見て、おや? ってなれるかどうか、【ビジュアル】で判定だ。目標値は10。
サツキ:このグループわりと歌唱力特化なんだよねぇ。うーん、7。
ユリカ:あ、11出たわ。
カルミンP:素で!? でかっ!
サツキ:これはスターだ!
カルミンP/記者:おお……ヒメさますげぇ。じゃあ記者はヒメの存在感が気になって声をかけてくる。「こんにちは、私はこういうものです(名刺を渡す)。今回はこの町の祭りの取材に来たのですが……あなたたちは、今なにをしているのですか?」
ユリカ/ヒメ:落ち着き払って答えましょう。「わたしたちは、この商店街を中心にマサラタウンのよさを広めるために活動をしているアイドルグループ、ベリーホワイトと言います。今回祭りで初ステージとなるので、その打ち合わせ中です」
サツキ/サンゴ:じゃあその横であたふたしてまーす。「ほ、ほわぁぁぁ、取材!?」
カルミンP/記者:「アイドルグループなんてあるんですね。初ステージということは、できたばかり?」
ユリカ/ヒメ:「ええ、三ヶ月前に。わたしはリーダーのヒメと言います。こっちはサンゴ。あと二人、ヒマワリとフェーリというのがいるのですが、現在は別の場所で仕事をしているところです」
カルミンP/記者:「なるほど……一枚、写真を撮らせていただいてもいいですか? 祭りの特集に、お二人のことも書きたいのですが」
ユリカ/ヒメ:近くにプロデューサーはいる? 確認をしたいのだけど。
カルミンP:少し離れたところで演出の打ち合わせしてるから、呼べば来るよ。事情を話せば、名刺交換をしたあとに写真の許可をしてくれる。
ユリカ:では撮られましょう。ポーズ取る?
サツキ:もちろん、アイドルらしいものを取らなくちゃ!
カルミンP:ここで撮った写真は、祭りの一週間前に発売される雑誌の記事に載るぞ。「マサラタウンに新たな風!」みたいなタイトルで……ベリーホワイトの名前と、メンバーの名前が載る。そしてファンパワー【アイドル記者】が手に入る。ライブでミラクルを起こすと、雑誌を見て来た、みたいな感じでファンが5人増えるよ。
そんな感じで、最後にライブに行こう。
<初ライブ>
カルミンP:さぁ、いよいよ初ライブだ。今回のセットリストはこんな感じだな。
サツキ:あんまりアイドルらしいことないね。
カルミンP:なんせ駆け出しだし、商店街に金なんかないからな。歌も作れないし、衣装も地味だ。
メル:衣装あるだけまし、って感じね。
カルミンP:そういうこと。というわけで、今回の衣装はこれ。No.1 Girl。デートにも使える、おしゃれで動きやすいスポーティな服を作っているブランドだ。衣装というよりは、普段着に近いな。
オーカ:へぇ、ブランドまであるんですね。
ユリカ:効果は?
カルミンP:パフォーマンス値を決定するとき、メンタルを1減らすことで3点底上げできる。ライブではパフォーマンス値でファンを増やすから、メンタルが多くてファンが少ないヒマワリとフェーリに向いてるな。
オーカ:ここでファンを稼がないといけないわけですね。
カルミンP:そして、今ベリーホワイトの獲得ファン人数の合計は63人。あと37人稼ぐことで、このライブは成功になる。ただし、
ユリカ:メンタルの話ね?
カルミンP:そうだ。メンタルが0になるとファンが半減してしまう。ファン人数が多くてメンタルが少ないヒメがダウンすると、一気にライブが難しくなるから、注意しろよ。
サツキ:グループのリーダーだもんね。
ユリカ:わたしはあまりライブに参加しないのが無難かしらね。
カルミンP:「さぁ、いよいよライブ本番だ。祭り自体はそこそこ盛り上がっているけど、ステージへの注目度は毎年そんな多くないのは、みんなも知っていると思う。だからこそ、みんなのパフォーマンスで注目を集めて、ライブをさらに盛り上げていこう!」と、プロデューサーは喝を入れるぞ。
ユリカ/ヒメ:その言葉に頷いて、ヒメが続けましょう。「ここがベリーホワイトの初ライブ。わたしたちは、ここから伝説を始めてみせるのよ」
サツキ/サンゴ:「ドキドキしてきました……でも、今とってもわくわくしています!」
メル/フェーリ:「今日は親も来ているの。だから、がんばるわ」
オーカ/ヒマワリ:「はい! まずはこの一歩、大切にしていくのです!」
ユリカ:円陣を組んで、大きく体を沈ませます。「行くわよ、ベリーホワイト! せーの!」
ベリーホワイト:「おう!!」
☆ハウスルール
・最初の最後の演目は、全員が出て、全員がルールブックの通りPPを受けメンタルを減らす。
・それ以外の演目では、一人増えるごとにダイスを半分に減らすことができる。ただし、1D6より下にはならない。
【開幕演目 自己紹介】
カルミンP:ステージの前に、プレッシャーがお前たちを襲うことになる。無関心さはじくじくと心を痛めていくはずだ。2D6減らしてくれ。
【メンタル増減】
サンゴ→19-7=12
ヒメ→14-7=7
ヒマワリ→24-6=17
フェーリ→24-8=16
カルミンP:さぁ、いよいよベリーホワイトの出番になる。司会はプロデューサーが兼任だ。「我が商店街がプロデュースをしている、ベリーホワイトのお披露目です。どうぞ!」
サツキ:手を振りながら、サンゴが先頭で入ります。ヒメが真ん中になるように。
オーカ:では、ヒマワリが最後に出ましょう。まばらな拍手を受けながら、飛び出していきます。
ユリカ/ヒメ:ヒメがプロデューサーからマイクを受け取り、第一声を発します。「初めまして! わたしたち、マサラの魅力を広め隊!」
ベリーホワイト:「ベリーホワイトですっ!」
カルミンP:そんな枕詞あったの?(笑) 続けて。
ユリカ/ヒメ:「リーダーのヒメですわ。知っている人――……も、何人かいてくれていますわね。嬉しいですわ」
サツキ/サンゴ:「次、ホウエン地方出身のサンゴです! わっ、拍手ありがとうございますー!」って手を振る。
オーカ/客1:「サンゴちゃーん! がんばれー!」
ユリカ/客2:「今度うちにも取材に来てー!」
サツキ/サンゴ:「えへへっ。わたしだけ、マサラで暮らす歴は浅いんですけど、こんなに受け入れてもらえて、うれしいですっ。アイドル大好きな最年少サンゴ、よろしくおねがいします!」
オーカ/ヒマワリ:サンゴへの大きな拍手の中、ヒマワリが前に出ます。「ベリーホワイトのヒマワリなのです! オオキド本舗のお団子食べてもらえましたかー?」
サツキ/客3:「食べてるよー!」
メル:ヒマワリはアイドルとしてよりも、看板娘としての知名度の方が多そうね。
オーカ/ヒマワリ:家の方ばかりいるからお仕事来ないんですかねぇ……。「おいしいお団子を食べながら、ヒマワリたちのことも見ていてほしいのですー!」と挨拶を終わります。
ユリカ/客4:「がんばれー、オオキドの嬢ちゃーん」
オーカ:ヒマワリだけやじがすごそうです(笑)
メル/フェーリ:最後、フェーリが挨拶するわ。「ベリーホワイト、フェーリ。……人前に出るのは、初めてだけど。今日は家族も来ているの。がんばるわ」とだけ言って、客はこの子誰だろうって本気で思っているんでしょうね。
サツキ:仕事も行ってないし、商店街にゆかりがあるわけでもないし、自己主張もあまりしないし……。
ユリカ:確かに、これはファン2人だわ……。
カルミンP:そんな感じで、まずは全員判定をしてくれ。【キュート】だから、サンゴは【見せ場】が発生してダイスが増えるぞ。
サツキ:8、成功!
ユリカ:目標値は8ね……11、成功よ。
オーカ:目標値6です、成功しました!
メル:目標値6。11で成功よ。
カルミンP:それじゃあ、【ビジュアル】を使ってパフォーマンスをしてくれ。その数だけファンが増えるぞ。
オーカ:メンタルを1減らして達成値に+3します。 17→16
メル:同じく。余裕があるうちに稼ぎたいわ。 16→15
【ファン獲得人数】
サンゴ→6、1=7
ヒメ→2、4=6
ヒマワリ→6、5=11+3=14
フェーリ→5、4=9+3=12
カルミンP:理解度を使うのは……いないな? ヒマワリとフェーリがアイドルとしているのを見るのは珍しかったから、客も注目をしたみたいだな。
【お祭り紹介】
カルミンP:次の演目は祭りの紹介だ。判定特技は【ショッピング】だな。
ユリカ:わたしはきついわ、休みます。スタミナドリンクも消費するわ。
サツキ:あたしも。メンタルが一撃圏内だよ~。
オーカ:では僕が行きましょう。あと一回までなら、大丈夫ですよ。
メル:フィジカルは多いわ、わたしも行く。
カルミンP:じゃ、休む人はメンタルを回復。出る人はメンタルを減らしてくれ。
【メンタル増減】
サンゴ→12+4=16
ヒメ→7+3=10+2=12
ヒマワリ→16ー5=11
フェーリ→15ー6=9
メル:…………。
ユリカ:さりげなく最大値引いてるわね。
メル:いいの、わたし、ヒメより強いから。
ユリカ:今ヒメよりメンタル低いわよ。
カルミンP:次の演目はお祭りの紹介だ。ヒマワリにはぴったりだな。プロデューサーがアナウンスをする。「次は、ベリーホワイトにこのお祭りを紹介してもらいましょう。ヒマワリとフェーリ、出てきてー」
オーカ/ヒマワリ:「はーい! オオキド本舗の看板娘、ヒマワリなのです! うちのお団子もお祭り価格でやっているので、できたてあつあつのお団子食べてくださいねー!」けして宣伝を忘れない商売魂に常連さんがどっと笑ってくれます。
サツキ/客:「食べてるよー(笑)」
カルミンP/客:「いつも食べてるよー(笑)」
オーカ/ヒマワリ:「ご愛顧ありがとうございますなのですー! フェーリさんは、お祭りだとここは行くっていうのありますか?」
メル/フェーリ:「いつも妹たちを連れてくるだけだから……なにが好き?」って、客席の妹に聞いちゃうわ。
サツキ/妹1:「たこやき!」
ユリカ/妹2:「ラムネ!」
サツキ/妹1:「くじびき!」
ユリカ/妹2:「おめん!」
メル/フェーリ:「だって。……そうね、晩ご飯作らなくていいのは楽よね」思うんだけど、それって単に二人が好きなものじゃないの?
ユリカ:さすがにおめんは要りませんわ。
サツキ:お祭りのもの大体好きー。
カルミンP:そんな感じで、祭りについてフリートークをしていこう。判定は【ショッピング】だ。
オーカ:目標値は6ですね。成功しました。
メル:わたしは7ね。成功よ。
【ファン獲得人数】
ヒマワリ→2、6=8
フェーリ→1、4、6=11
オーカ:フェーリに理解度4点を使ってシンフォニーします。6、3、1、3で……あ、4しか残らない!?
メル:じゃあこっちの6を思い出を使って5に変えるわ。それで4、5、6で15人よ。
オーカ:すみません、ありがとうございます!
メル:こうやってステージで妹との交流をお客さんに見てもらう中で、ヒメに妹の話をしたことを思い出したわ。
【マサラト――ク!!】
カルミンP:次はマサラタウンについてのトークだ。誰が行く?
サツキ:はーい、行きます。
メル:少し辛いわ、休む。
オーカ:うーん、僕、行きましょうか。
ユリカ:三連続は辛くない?
オーカ:まだまだ、大丈夫ですよ。
【メンタル増減】
ヒメ→12+6=18
フェーリ→9+1=10
サンゴ→16ー1=15
ヒマワリ→9ー3=6
オーカ:ひぇ~、死んでしまう。
フェーリ:回復が全然追いつかないわ……。
カルミンP:ま、まぁ次の幕間で回復できるから……。「続いてはマサラト――ク!! サンゴと、引き続きヒマワリの登場だ!」
サツキ/サンゴ:「こんにちはー!」
オーカ/ヒマワリ:「サンゴさんいらっしゃいなのですー! サンゴさんは、ホウエン地方の出身なんですよね。こっちに来て、初めはどんな感じだったのです?」
サツキ/サンゴ:「そうですね、前はカイナシティで住んでました。結構にぎやかなところだったので、初めは怖かったんですけど……でも、マサラの人ってとっても優しくて。色んな人が声かけてくれるんです。“サンゴちゃん、こんにちは”って」
オーカ/ヒマワリ:「小さな町ですからね。新しい人が来てもすぐに名前覚えられちゃいますから」
サツキ/サンゴ:「それが嬉しかったんです。あ、わたし受け入れてもらえてるんだ! って。おかげで挨拶するのが楽しくて!」
オーカ/ヒマワリ:「商店街なんかだと、あいさつ運動とかたまにやっているのです」
サツキ/サンゴ:「それ、わたしも参加したことがあるんですよ! おかげで買い物に来ると、“サンゴちゃん、いらっしゃい。これおまけにつけてあげるね”って言ってもらえて……それがうれしくて、特に意味もないのに遊びに行ったり」
オーカ/ヒマワリ:「常連さんだと、つい店先で座り込んでおしゃべりしちゃうのです。この距離間はマサラだからなのですー」と、商店街あるあるで盛り上がります。
カルミンP:判定は【元気】だぞ。
サツキ:目標値は7か……あっ、5。
オーカ:一芸突破を使用します。ついでにキャラアイテムを使用して達成値に2点追加します。いざ、……あ、アイテムを使っても1足りない!
サツキ:サポートします!
オーカ:ありがとうございます、ギリギリ達成です!
カルミンP:マサラあるあるから、お団子屋の話になって、最終的に店の商品についているキャラクターマークの話になったんだろうな。
オーカ/ヒマワリ:「みなさん、知ってますか? うちの商品についているあのキャラクター、実は名前があるんです!」全部自分の話に持って行っちゃったんでしょうね。
ファン獲得は……2、2。あ、これはミラクルですね!
カルミンP:お、ってことはラストに5人増えるのも確定だな。ミラクルだと10人増えるぞ。
オーカ:よしよし、この調子です!
【幕間】
カルミンP:幕間は軽い休憩時間だ。まずは1D6回復してくれ。
【メンタル増減】
サンゴ→15+2=17
ヒマワリ→5+6=11
ヒメ→18+2=20
フェーリ→9+1=10
メル:さっきから回復量がしょっぱいわ……。
カルミンP:まぁまぁ。そして、休憩しているベリーホワイトたちにプロデューサーが声をかける。「みんなおつかれ。見てたか、君たち目当てにどんどん人が増えているんだ」
演目が進むごとに、一人、二人とステージに見に来る人たちは増えている。それはお前たちも感じていた。無関心だった人たちが、興味を持って見に来ている。
「正直、なんとなくアイドルをプロデュースすることになって、こんなの上手くいくのかなって思ってた。だけど、君たちの魅力は、この小さな町にとって新たな希望だ。一緒にマサラを発展させていきたい。そのためにも、このライブを成功させていこう。僕は君たちを信じているから」
サツキ/サンゴ:「プロデューサー……!」
オーカ/ヒマワリ:「はい、がんばっていきましょう!」
メル/フェーリ:「……ええ」
ユリカ/ヒメ:「もちろん、わたしたちは成功させるつもりでここに立っているわ。でもあなたの力がないとわたしたちは進めない。プロデューサー、信じているわ」
カルミンP:……よし。趣味分野の【空白】で判定をしてくれ。成功するとメンタルが6点回復だ!
サツキ:と、遠い~! 目標値9、……やったー! 成功だー! 19+6=25
ユリカ:目標値8……ここは失敗したくないし、一芸突破を使用するわ。えいっ……よし、成功! 18ー1+6=23
オーカ:7以上出ろ出ろ出ろ出ろ……よしっ、これで動けますよ! 11+6=17
メル:目標値は6ね。……あ、サポートくれる?
オーカ:どうぞー。
メル:これで成功。危なかった。 10+6=16
カルミンP:さ、いよいよ後半戦だ。ガンガン理解度とかも使っていけよ!
【マサラクイズ】
カルミンP:この演目ではサプリメント「ハートステップ」に収録されてるアイドルクイズルールを使用するぞ。
出演者が「回答者」になる。出る前にはもちろんメンタルは減らしてくれ。後半だから最大で4D6だが、2人で出れば2D6、3人で出れば1D6まで減らすことができる。
サツキ:それでもきついんだから、このゲームすごいね……。
カルミンP:そりゃ、この数字普通にクトゥルフだったら即死させるつもりのやつだからな……。だからハウスルール入れてるんだぞ。
正解を言えるのは、各問題の指定特技を持っているPCだけだ。持っていれば、自動的に正解となって2D6のファンが増える。
ユリカ:それって難しくない? 持っていないときはどうするの。
カルミンP:そのときは「わかりません」と答えて、2D6を振ってくれ。ゾロ目が出たときはかわいいなって思ってもらえてファンが増える。この時、問題は俺が考えるが、指定特技は出演者の特技の中からランダムで選ぶから、誰も答えられないってことはない。安心してくれ。
サツキ:なるほど……あたしは出るね、メンタル回復したし。
ユリカ:わたしも出ます。いい具合に回復できましたし。
オーカ:僕は休みますね、前半に出すぎました……。
メル:わたしは……出るわ、次休む。
カルミンP:出るのは3人だな。メンタルを1D6減らしてくれ。
【メンタル増減】
サンゴ→25ー5=20
ヒメ→23ー3=20
フェーリ→16ー3=13
ヒマワリ→17+5=22
カルミンP:「それでは休憩開け一発目はマサラに関するクイズです。挑戦者はサンゴ、ヒメ、フェーリ!」
サツキ/サンゴ:「よーし、がんばりまーす!」
ユリカ/ヒメ:「ふふん、答えてみせるわ」
メル/フェーリ:「……答えられるか、不安だわ」
カルミンP:問題は全部で3問。ようは一人一人が答えられるよって感じだ。今作るからな……面倒くさいし……。「というわけで、第一問!」
サツキ:あ、実際に作るんだ!
カルミンP:「マサラタウンには多くのポケモンリーグ優勝者がいますが、」
サツキ:待って、何人優勝したかとか聞かれても困るよ!?
カルミンP:そんな答えられない問題ださないよ。「ポケモンリーグ優勝者で、現在ジムリーダーを勤めているのは誰でしょうか!」指定特技は【キュート】!
サツキ/サンゴ:あたしだと思った~! 「は~い!!」
ユリカ/ヒメ:「わかりません!」ダイスはなにもなかった。
メル/フェーリ:「わからない」ダイスは失敗。
サツキ/サンゴ:「トキワジム・ジムリーダーのレッドさん!」
カルミンP:「正解!」
サツキ:絶対それ言うと思ってた……ファンは6人獲得。
カルミンP:「第二問。マサラタウンの南の海に生息する水ポケモン。そのうちの一種類を答えよ!」指定特技は【集中力】。
サツキ/サンゴ:「わかりません!」あ、やったー4ゾロだ。11人増えた、あたしはわかるんだけどなぁ。「サニーゴがいたらいいのになぁ」
メル/フェーリ:「わからないわ……」あ、2ゾロ。6人増えた。「わかめがおいしいのは知ってるわ」
ユリカ/ヒメ:「まったく、仕方ないですわね。はい、メノクラゲ!」メノクラゲ、どこにでもいるから合ってるわよね?
カルミンP:「正解!」合ってる合ってる。ユリカはマサラじゃなかったな、悪い。
ユリカ:いえ、いいわよ。11人増えたわ。
カルミンP:「それでは最後の問題です。マサラタウンに居を構えている、博士の名前は?」指定特技は【ミステリアス】! お、いい感じのが出たな。
サツキ/サンゴ:「わかりませーん!」ダイスは失敗。
ユリカ/ヒメ:「ううん、わかりませんわ」ダイスは失敗です。
メル/フェーリ:「はい。オーキド博士」ファンは6人増えたわ。
オーカ:お父さんじゃないですか。
カルミンP:簡単なマサラの問題なんてこれくらいしか思いつかないよ……。
【民謡アレンジソング】
カルミンP:さ、次はいよいよ歌になる。誰が出る? ラストに待ってるのは4D6。慎重に選べよ。
メル:休むわ。スタミナドリンクを飲む。
オーカ:出ます。行きます。
ユリカ:ここで出ないとせっかくのボイスが無駄ですわ。出ます。
サツキ:どうしよっかな、余裕はあるけど……。んー、うん。休みます。
【メンタル増減】
ヒマワリ→22ー7=15
ヒメ→20ー9=11
フェーリ→13+2+4=19
サンゴ→20+1=21
サツキ:ええ、ユリカそれ大丈夫なの……。
ユリカ:マジメだから意地ルールが成功しやすいのよね。賭けるつもり。
カルミンP:ま、最大値引いたらみんな致死圏内だからな。今回はマサラ続く民謡を今っぽくアレンジしたものを歌うぞ。
オーカ:じゃあそれなりにアイドルっぽい感じで……まっさらさーらーにー♪
メル:民謡……?
サツキ:ロックじゃん。
ユリカ:民謡だからきっと色んな人も知っているわよね。合いの手を促して、盛り上げようとしてみるわ。
オーカ:そうですね。手拍子とかしてほしいですね。
カルミンP:そんな感じで、指定特技は【カントー(関東)地方】だ。二人とも持ってるから、【見せ場】が発生するな。
ユリカ:3D6よね。成功よ。
オーカ:12はスペシャルですよね? きっとすごく上手く歌えました!
ユリカ/ヒメ:じゃあ、歌に悩んでいた頃を思い出して、「いい声ね、ヒマワリ」と間奏で小さく声をかけます。
オーカ/ヒマワリ:「ヒメさんのおかげです。歌うのって、楽しいですね……!」
カルミンP:おお……。それじゃあ、思い出を取得しておいてくれ。そして、パフォーマンスダイスを振って。
【パフォーマンスダイス】
ヒメ→4、3、5、4
ヒマワリ→5、4、2
オーカ&ユリカ:理解度を使用します。
ヒマワリ→ヒメ:1、6、1、6
ヒメ→ヒマワリ:4、6、6
オーカ:なんで、なんでここでミラクルが起きるんですか!
ユリカ:理解度使うと、思い出も使わないと結局元より少なくなっちゃうわね……。4を6に変えます。18人。
オーカ:むむ……4を3に変えます。14人です。思い出手に入ってよかった。
【最終演目 カバーソング】
カルミンP:さぁ、ラストはカバーソングだ。一世を風靡した「ラプラスに乗った少年」だぞ!
サツキ:ひえ~、4D6のお時間だ~。
【メンタル増減】
サンゴ→21ー17=4
ヒメ→11ー7=4
ヒマワリ→17ー14=3
フェーリ→19ー18=1
サツキ:ひぃ~グロい!!
メル:いちたりたいちたりた、うわ、いちたりた。
ユリカ:生き残ったわ!!!!
オーカ:そ、揃って出目が大きすぎる。ヒメに至っては奇跡じゃないですか!!
カルミンP:お、おおおおお!? 誰も倒れない!! 絶対ヒメは意地使うと思った!! よし、よしよし、そのまま最後まで行くぞ! 全員で歌う、「ラプラスに乗った少年」。今風にアレンジされているから、少しアップテンポになっているやつだ。
ユリカ/ヒメ:「それではラスト、聞いてください」
ベリーホワイト:「ラプラスに乗った少年!」
カルミンP:判定は【アイドル】だ!
サツキ:【見せ場】あります。Cメロ歌うのかな。……6、うわギリギリだ、ダイス3つもあるのに。
ユリカ:目標値は6ね。10、成功よ。
オーカ:僕は7ですね。……えっ、ここでファンブル!? さっきのスペシャルからの落差がひどくないですか!?
カルミンP:これラストだから、変調は5を出さなければ関係ないな……うん、4だ。プロデューサーがはしゃぎすぎて脇で足くじいてるけど、気にすんな。
オーカ:ああ、プロデューサーごめんなさい……たぶん歌詞どこかで間違えましたねこれ。思い出取得します。
サツキ:ライブ終わったらプロデューサーに差し入れしておきます(笑) 使わなかったなぁこれ。
メル:アイドルは遠い……でも残り1しかないから一芸突破もできない……えい。無理ね。練習不足でしょう。
カルミンP:じゃ、成功したサンゴとヒメはパフォーマンスを振ってくれ。好きな能力値だから、一番高いやつでいいぞ。
【パフォーマンス値】
サンゴ→5、3、1
ヒメ→2、4、5、2
サツキ:最後だから全部理解度使っちゃおうか。ヒメにシンフォニーします。
ユリカ:わたしはなにも持っていないのよね。
オーカ:サンゴにシンフォニーします。
メル:サンゴとヒメにそれぞれやります。
【シンフォニー】
サンゴ→ヒメ:5
ヒマワリ→サンゴ:2、5、4、5、4
フェーリ→サンゴ:4、2
フェーリ→ヒメ:2、5
オーカ:なんで僕のシンフォニー全然役に立たない数字ばっか出るんでしょうね……。
サツキ:えーと……。あ、オーカ、思い出使って2を6にしてくれる? それでパーフェクトミラクルになって、ファンが30人増える。
カルミンP:うっそだろおい。
オーカ:おおお、思い出が役に立った! 使用します!
ユリカ:サツキ、思い出で出目を6にしてもらえる?
サツキ:ん。それで17人増えるんだね。
カルミンP:強すぎんだろ……うわうわうわ。そんなのある? すっげー……。
「ラプラスに乗った少年」を歌い終わったベリーホワイト。その余韻を、沈黙が包む。
その時、間違いなく商店街の全てをベリーホワイトたちが支配していただろう。町の者、隣町から来た者、遠方からやってきた旅行者など……誰もが、息を飲んで、あるいは、精一杯声を上げて、彼女たちを応援していた。それが終わった瞬間、しん……と空気が張りつめる。
彼女たちは、揃って、ステージの中心に立つ。一列に並んで、興奮した人の目を、一身に受けた。
ユリカ/ヒメ:「以上、わたしたち、マサラの魅力を広め隊」
ベリーホワイト:「ベリーホワイトでした!!」
<リザルトフェイズ>
カルミンP:ここからさらにファン増えるのか、やべーな……。えーまず、記者のファンパワーでミラクルを起こしたサンゴとヒマワリはファン人数に+5してくれ。次に、一番ファン人数が多いPC。
サツキ:たぶんサンゴかな。95人いる。
カルミンP:すげえ……。+1D6して。これ間違いなく100人越えるだろ。次、一番メンタルが多いPC……これはサンゴとヒメだな。それぞれ+1D6だ。
ユリカ:式が欄内に書けなくなってきましたわ。
オーカ:二人は初めからファン人数が多かったですもんねぇ……。
カルミンP:スペシャル、ファンブルを出したのは両方ともヒマワリだったな。あとはサンゴもか。+1D6ずつしてくれ。
サツキ:あ。サンゴのファンが100人越えた……アイドルが天職すぎるねこの子……。
オーカ:スペシャルしました。追加もらえないですか。
カルミンP:もらえません。ミラクルを起こしたPC。これもヒマワリだな。それから、パーフェクトミラクルを起こしたサンゴ。それぞれ+1D6だ。
メル:わたし、なにももらえなかったわ……。
カルミンP:いや、他が化け物すぎるんだ。なんだこりゃ……マサラの人間ほぼ全員ファン状態じゃないか……。はい、最終ファン人数言ってってー。
サツキ:はい、サンゴ106人。
ユリカ:化け物ですわね……。ヒメ、80人です。
オーカ:二人とも大概だと思うのですが……。ヒマワリ、67人です。
フェーリ:これはもうPCの性格なのかしら。フェーリ、41人です。あまり本人にやる気がなかったから、仕方ないわ。
カルミンP:でもこれ……全員の合計が294で目標のほぼ3倍なんだよな……。うーん、パーフェクトミラクルがあったとはいえ、やっぱり目標人数を上げた方がいいかな? ハウスルール見直しておくか。じゃ、最後に描写をして終わろう。
マサラタウン秋祭りから一週間。このマサラでベリーホワイトの名を知らない者はいない。ライブ映像を動画サイトで公開したところ、想像以上のヒットを果たすなど、マサラの名前を世界中に轟かせた。
そして、祭り前に取材しに来た記者が改めて連絡を取ってきて、特集を組みたいと依頼をしてくれる。きっと、ベリーホワイトの名前はまだまだ広まってくれるだろう。
カルミンP:「いや、すごいよみんな! こんなに注目度が上がるなんて、初めの頃じゃ信じられなかった……。この仕事をすることになって、本当によかったと思ってるよ。特にサンゴちゃん! すごい人気だよね!」
サツキ/サンゴ:「えへへ……わたし、アイドルになるのが夢で、でも、こんなに受け入れてもらえると思ってなかったです。ライブの時のファンのみなさんの笑顔が、今でも忘れられなくて……! プロデューサー、わたし、もっとお仕事したいです!」 オーカ/ヒマワリ:「はいはいはーい! ヒマワリも負けていられないのです! ヒマワリももっとお仕事したいのですー!」
ユリカ/ヒメ:「わたしも、もっと色んな活動がしたいですわ、プロデューサー! それこそ、プロのレッスンを受けたりして、もっと磨きもかけて……!」
メル/フェーリ:「……そうしたら、もっと楽しくなりそうね」
カルミンP:「ま、まぁまぁまぁ。それはわかったから……。今回のライブ大成功を祝して、特にがんばってくれたサンゴちゃんのお願い、一つ聞いてあげるよ。あの……かなえられる範囲で、お願いしたいんだけど……」
サツキ/サンゴ:「おねがい、ですか……。……はい、わたし、お願いしたいことがあります」
カルミンP:「うん、なぁに?」
サツキ/サンゴ:「わたし、ベリーホワイトの歌がほしいです。すごい人にお願いする必要はないので、でも、わたしたちの歌が欲しいです。プロデューサー、おねがいできますか?」
カルミンP:「…………うん。僕も君たちに歌を贈りたい。がんばって作ってくれる人を探してくるよ」
ベリーホワイト。小さなマサラの、小さな商店街から生まれたアイドル。彼女たちはマサラのことを広めるため、どこまでも駆け抜けていくことだろう。
カルミンP:以上、ビギニングアイドルでした!
全員:お疲れさまでしたー!