TC3 Vision
オブジェクト
「GigE Vision Camera object」と「File Source object」
TwinCAT Visionは、画像データにアクセスする為に2つのオブジェクトが存在します。
※GigE Vision Camera object、File Source object 共に、プロジェクト内に複数のオブジェクトを作成することができます。
GigE Vision Camera object のTcCOM
GigE Vision Cameraobjectから作成されるインスタンスには、以下のTcCOMオブジェクトが存在します。
① CGevImageAcquisition
GigE Visionカメラとの通信を調整する
次のGigE Vision規格の2つのプロトコルを実装する-GigEVisionControlProtocol(GVCP)-GigE Vision Streaming Protocol (GVSP)
② CGevImageAcquisitionSimulation
GigE Visionカメラのストリーミング動作をシミュレートする
デフォルトは非アクティブ(Disabled)状態
本オブジェクトがアクティブな場合、CGevImageAcquisitionが非アクティブになる
③ CGevAdsCommunicator
カメラからのストリーム画像を録画する際に必要
ルータメモリからADS経由でTwinCATVisionサービスに画像を送信する(※送信のみ。録画はPLCの処理とは独立して実行される為、別のTcCOMが行う)
④ CGevImageProvider
カメラとPLCの対応するFunction Blockとの間のインターフェース
本オブジェクトとPLCのFunction Blockのインターフェースをリンクさせる必要がある
TcCOMオブジェクト及び周辺機能との関係性
File Source object のTcCOM
File Source objectから作成されるインスタンスには、以下のTcCOMオブジェクトが存在します。
① CTcloFileImageAcquisition
ハードドライブから画像をロードする
画像をロードする為のCycleTimeとTriggerModeの設定が可能※サイクリック・タスクとリンクされている必要があります。通常はVisionデバイスを作成時に必要なタスクが自動でリンクされる為、手動でタスクにリンクを張る必要はありません。
② CTcVnFileImageProvider
FileSourceオブジェクトとPLCのFileSourceのFunction Blockとの間のインターフェース
本オブジェクトとPLCの上記Function Blockのインターフェースをリンクさせる必要がある
TcCOMオブジェクト及び周辺機能との関係性
プログラムからの呼び出し
「GigE Vision Camera object」と「File Source object」は、次のFunction Blockを使用して制御します。