ロボティクス
TwinCATによるロボット制御
概要
GコードもしくはPLCプログラムから⽣成するモーション指令にもとづいて、
ロボット機構のツール先端やテーブル中⼼の位置・姿勢を制御できます
- ⼈が理解しやすい機械座標系(MCS*1)と、ロボット機構の関節軸座標系(ACS*2)との
変換(運動学)演算機能をご提供します
- GコードもしくはPLCプログラムにもとづいてMCSのモーション指令を⽣成し、
ACSのモータ⾓度指令に変換して出⼒します
*1: Machine Coordinate System, *2: Axis Coordinate System
システム構成
モーション指令生成
テーブル中⼼やツール先端の⽬標位置を座標で指⽰するスクリプト⾔語
- 使⽤には対応するPLCプログラムの実装が必要。
(Gコードプログラムのみの変更時はPLCプログラムの再ビルドは不要)
- 標準HMIをサンプルPLCと合わせて無償提供。
- IPC1台あたり最⼤31のGコードチャンネル(補間チャンネル)を定義可能。
- Gコード+PLC ST⾔語で記述できるスクリプトGSTも利⽤可能
- Gコードの各コマンドをPLCのライブラリで提供。
- テーブル中⼼やツール先端座標はPLC内部の変数で保持。
- PLCOpenで定義されている直線補間、円弧補間などの関数を⽤意。
- 補間グループを定義。
逆運動学演算
キネマティクスモデルの機構情報(アーム⻑、オフセットなど)を事前設定。
キネマティクスの有効・無効化や各種演算をPLCファンクションブロックで実⾏。
ソフトウェアライセンス構成
TwinCATによるロボット制御に共通して必要なライセンス
- TC1260 TwinCAT 3 PLC/NC PTP 10/NC I
下記を全て含む複合ライセンスです。個別に購⼊も可能です︓
- TC1200 TwinCAT 3 PLC (ソフトウェアPLC)
- TF5000 TwinCAT 3 NC PTP 10 Axes (基本的なモーション軸管理とPTP制御)*
- TF5100 TwinCAT 3 NC I (多軸補間とGコードインタプリタ)
*設定するモーション論理軸数によっては、TF50x0 TwinCAT 3 NC PTP Axes Packの追加が必要です
- TF511x TwinCAT 3 Kinematic Transformation
ロボット機構の順逆運動学演算機能を提供するライセンスです。
対象ロボット機構によりTF5110(Level 1)からTF5113(Level 4)のいずれかを使い分けます。
独⾃にC++⾔語で実装いただくこともできます。
※5軸以上を対象とするLevel 4は、ドイツの輸出規制(dual-use)対象となります。
Gコード/GSTを使⽤する場合、PLC Interpolationを使⽤する場合、上記のみで対応可能
PLCOpen Motion Function Block Part4によるプログラミングの場合、下記を追加
- TF5420 TwinCAT 3 Motion Pick-and-Place
軌道⽣成と制御のためのライセンスです。