プログラム更新手順
はじめに
本資料は、TwinCAT3のPLCプロジェクト、およびC/C++プロジェクトの実行ファイルをTwinCAT3開発環境(以下、XAE)がなくても更新する場合の手順書です。例えば、エンドユーザ様に設置された装置に対し、機能追加や改善などにより制御プログラムや安全プログラムを更新することができます。
本手順は、装置稼働中に絶対に行わないでください。装置が確実に停止している状態(TwinCAT3ランタイム(以下、XAR)がコンフィグレーションモード)で作業を行ってください。
作業にはTwinCATの知識がなくても実施いただくことは可能ですが、TwinCAT3開発環境からの操作を伴わないため、よく手順を理解して作業を進めてください。
新品状態の産業用PC(以下、IPC)や組込み型PC(以下、EPC)に対して、本手順を実施しても自動起動の設定はされません。自動起動を設定する場合は、TwinCAT3開発環境で設定してください。
ただし、一度でも自動起動設定されたIPC/EPCに対して本手順を実施する場合、自動起動設定の状態は維持されます。
現場でのプログラム更新方法選択フロー
注)安全PLCへのプログラムダウンロードは EoE(Ethernet over EtherCAT)の設定が必要となるため、設定が無い場合は、先にEoE設定を含むシステム構成に変更してください。
安全PLCへの詳細なダウンロード手順はTwinSAFE Loaderのマニュアルをご参照ください。
プログラム更新に必要な条件と実行ファイルのコピー先
【注意点】
上記プロジェクトフォルダ名はターゲットが32bitOSの場合。64bitOSの場合は、(x86)→(x64)となる
システム構成に変更がない(プログラム更新のみの)場合、ビルド/リビルドのみ実行することで実行ファイルが生成
システム構成ファイルはアクティベートしたときに生成されるため、ダミーターゲットに接続しアクティベートが必要
コピー作業は、ターゲットIPC/EPC が運転中でない状態で実行
またライトフィルタなどが設定されている場合は、解除してコピー作業を実行
コピー作業完了後、ターゲットIPC/EPC を再起動のこと