電子カムマスタ

動作指令

電子カムマスタ 動作指令


  • 電子カムでは通常マスタ軸は0~360°回転の主軸として扱います。

※ 180°や720°などモジュロ設定値はアプリケーションに依ります。

  • 通常運転ではマスタ軸は順方向に回し続けるため、途中でマスタを止めたり、マスタの位置に応じて特定アクションを実行するような場合、PLCではモジュロ値範囲内でプログラムを組む為にモジュロ動作指令が用意されています 。


NC軸のモジュロ表示



  • NC軸の現在位置に常にモジュロ演算した剰余を表示します。

  • SettingsタブのModuloにチェックを入れる。例では単位を「mm」から「 °」へ変更しています。

  • Moduloの表示変更だけであればTc3のActivateは必要ありません。

NC軸のモジュロパラメータ




  • NC軸のモジュロ値はEnc - ParameterタブのModulo Factorで設定します。

  • この設定値はMC_MoveModuloで参照されるモジュロ値です。

  • Defaultは360°


NC軸のエンコーダ表示




  • NC軸のEnc – Onlineにて現在位置とモジュロの剰余が確認出来ます。

※MC_MoveAbsoluteはモジュロの剰余では無く、現在位置に対して移動を指令します


モジュロ動作指令 MC_MoveModulo



  • ライブラリ:Tc2_MC2

  • 電子カムのマスター移動指令に使用、NC軸が360度以上回転している状態でも目標位置は0~360での範囲で指定。MoveAbosoluteと異なり移動方向指定が必要。

  • NC軸のモジュロ表示設定に関係無くEncのModulo Factorでモジュロ値が設定されます。


モジュロ動作指令 MC_Direction



  • MC_MoveVelocityおよびMC_MoveModuloで移動方向と指定する列挙型