プロジェクト読込後の

エラー対応

Q. TwinSAFEで次のような現象が発生することがある

  • TwinSAFEのプロジェクトを開くとワーニングメッセージが表示される

  • TwinSAFEのプログラムがダウンロードできない

  • TwinSAFEのプログラムでオンライン表示できない

  • CRCエラーが発生している

A. 以下の原因が考えられます

  • プロジェクト読込時やセーフティ操作時、セーフティプログラムでオンライン表示がされない、ダウンロードできない、

もしくはCRCのエラーが発生することがあります。

  • このような現象ではEtherCAT通信が停止しているため、EtherCATネットワーク上のセーフティターミナルからオンライン情報が取得できないことが原因です。

  • Safety情報を各ターミナルから正しく取得するために、次の手順でEtherCAT通信を復旧してください。


事前準備(セーフティツールバーの表示)

  • 右のVisualStudioのメニューからView→ToolBarsを開き「TwinCAT Safety」、「TwinCAT Safety CRCs」の項目にチェックを入れてください。

  • ツールバーに下記赤枠のツールバーが表示されます。

(1)はTwinCAT Safety

(2)はTwinCAT Safety CRCs

のツールバーになります。

各アイコンの機能やCRCの説明は下記EL6910のマニュアルをご参照ください

TargetSystem (ロジックターミナル)の対処方法

  • TargetSystemで表示される下記赤枠の情報が正しく表示されていない場合、Safety情報を各ターミナルから正しく取得するために、次の手順でEtherCAT通信を復旧してください。

  • ツールバーでConfigModeボタン(青い歯車のアイコン)を押してください

  • 下記ダイアログが表示されたら、「OK」を押してTwinCATをConfigModeにします

  • 下記ダイアログが表示されたらそれぞれ「はい」を押してください。

EtherCAT通信が再開されたか判断するには、EtherCATマスタのOnlineタブの内容を確認するか、

EK1100などの通信カプラのLED状態をご確認ください。

  • EtherCAT通信が開始された後、TargetSystemの情報を確認すると「Not Available」の項目に情報が取得できるようになります。

  • もし、「Hardware Address」と「Safe Address」が異なる場合は、上記(1)→(2)の順で緑色のボタンを押して一致させてください。

【ご注意】 本作業はEtherCAT通信が再開されている状態で行う必要があります。

安全入出力ターミナルの対処方法

  • 安全入出力ターミナルのAliasで表示される「Linking」タブ内「FSoE Address」と「Dip Switch」が一致していない場合、「Dip Switch」の右側の緑色のボタンを押すことで一致させることができます。

  • もし、上記で解決できない場合は、「Pysical Device」右側の緑色の「マイナス」ボタンを押して一旦登録を解除し、再度緑色の「プラス」ボタンを押してターミナルを再登録してください。

【ご注意】 本作業はEtherCAT通信が再開されている状態で行う必要があります。

セーフティ情報が一致しているかどうかの確認方法

  • セーフティの情報がプロジェクトと各ターミナル間がオンラインで一致するとCRCのインジケータが緑になります。

  • もし、CRCが赤のままであれば、 「0x****」の値が他と異なる(プロジェクトがセーフティターミナルと一致していないなど)場合、再度プログラムダウンロードを行うか、変更前のプロジェクトを再読み込みしてください。

  • またエラーリストに下記のようなエラーが表示されている場合は、下記「Clear」ボタンを押してエラーをリセットしてください。

【ご注意】 本作業はEtherCAT通信が再開されている状態で行う必要があります。