エメ・ビリオン(えめ・びりおん)

萩地域

キリスト教史発掘に尽力した神父

【生没年】天保14(1843年)- 昭和7(1932年)

【享年】 90 歳

【誕生地】フランス国リヨン

【墓】大阪府豊中市(服部霊園)

裁判官の長男として生まれる。パリの大神学校を卒業後、日本布教の命を受け、明治元年(1868)長崎に来日した。 神戸や京都で布教したのち、明治22年(1889)山口に移り、布教のかたわら、大内氏時代にザビエルが布教した教会、大道寺の遺跡を発見し、その跡にザビエルの記念碑を建立した。 明治28年(1895)萩に移り、平安古町に萩で最初のカトリック教会を開いた。大正13年(1924)まで29年間にわたって、「ギーギー」という愛馬に乗り、萩のみならず津和野(島根県津和野町)や地福(山口市阿東地福)などでも布教活動を行った。 その間、明治の初めに萩や津和野などに預けられ殉教した長崎浦上のキリスト教徒たちをしのび、その記念碑を萩と津和野に建立した。 のちに奈良の教会に移り、大阪で病没した。

(C)萩博物館

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