田中龍夫(たなかたつお)

政治・軍事

通商産業・文部大臣

【生没年】明治43(1910年)- 平成10(1998年)

【享年】 89 歳

【誕生地】阿武郡萩町平安古町(萩市)

【墓】東京都府中市(多磨霊園)

第26代内閣総理大臣をつとめた田中義一(当時、陸軍省軍事課長)の長男として生まれる。昭和12年(1937)東京帝国大学を卒業後、南満州鉄道株式会社に入社した。 昭和22年(1947)民選初の山口県知事に当選、知事2期目で退任し、昭和28年(1953)、衆議員議員総選挙で初当選し、以後平成2年(1990)に引退するまで13回連続で当選を果たした。 昭和42年(1967)第2次佐藤栄作内閣に総理府総務長官として初入閣し、昭和51年(1976)、福田赳夫内閣の通商産業大臣、昭和55年(1980)、鈴木善幸内閣の文部大臣を歴任した。また、昭和37年(1962)から日本海外移住家族会連合会の会長を長きにわたってつとめ、世界各地の日系移民支援に尽力した。 平成2年(1990)萩市の名誉市民に推挙された。父義一から受け継いできた平安古町の別邸は、平成10年(1990)に遺族から萩市に寄付され、「旧田中別邸」として整備、保存された。

(C)萩博物館

田中龍夫