AccessとFileMakerを使っての日常業務について色々と書いてみたのですが、そういえばネットワークの設定についてはほとんど触れていなかったような気がするので、少しだけ書いてみようかと。
とはいっても、ネットにはつながない、クローズなネットワークと思ってください。セキュリティー的にもその方がいいのは間違いないですし。
私が初めてさわり始めたのはAccessだというのは今まで何度も言っていますが、データベースを共有しようと思うならまずネットワークを構築しないといけません。
構築とかいうと難しそうに思えてくるのが不思議ですが、ルーターとケーブル買ってきて、パソコンのLANケーブルの穴とつなぐだけです。
偉そうなこと言ってますが、私には教えてくださる師匠がいたのですけどね。どの分野でも同じだと思うのですが、教えてもらえる人がいるって素晴らしいことです。
当時は無線LANなんて今ほど当たり前ではありませんでしたので有線ケーブルでつなぐしかなかったのですが、ケーブルを差してしまえば、後はサーバーにしたいパソコンにフォルダーを作り、右クリックメニューのプロパティから共有を選択、このフォルダーを共有するにチェックを入れ、アクセス許可のフルコントロールにもチェックを入れて、そこに共有したいAccessファイルを入れてあげればサーバーのできあがり。
次に入力端末側のAccessを開いて、ファイル→テーブルのリンクからマイネットワークを選択、サーバーのAccessファイルから目的のテーブルを選べば完了。あとは普通にAccessを使うだけです。
バックエンド、フロントエンドという言葉を検索してあげれば詳しく解説してくれているサイトがいくつも見つかるはずですので調べてみましょう。
薬局内だけの2、3台をつなぐのであればこれで間に合うと思いますのでネットワークでの利用を考えている方は試してみてください。やってしまえば
こんな程度でいいの?
って感じです。薬局内だけとかの小規模ネットワークであれば十分運用できると思います。
そして慣れてくると、だんだんつなぐ台数が増えてきてルーターの穴が足りなくなり、ハブが必要になってきたり、繋がっているはずのPCがネットワークコンピューターの一覧に表示されたりされなかったりとかいうケースが出てきます。
一覧表示されなくてもPC名を手打ちすればいいのですが、安定性だったり管理の面からも、サーバーだけはIPアドレスを固定してあげるほうがよくなり、ルーターの設定をしてあげた方がいいことも出てきます。
ルーター買ってきて、LANケーブル差し込むだけでデータが共有できるのは、ルーターのDHCPサーバー機能のおかげです。詳しくは他で調べていただければと思いますが、簡単に言うとルーターにつないだパソコンに自動で空いている番号を振ってくれる機能です。サーバーに1番、次につないだPCに2番・・・のように番号を振ってくれるわけなのですが、PCを再起動すると前回と同じ番号になるかどうかは分かりません。
そこでルーターによっては、1から順番に番号を振るところを、例えば10から番号を振るように設定し、1~9まではこちらで好きに使えるよう設定することができるようになっていたりするみたいです。
DHCP機能自体を無効にしてしまってもいいのですが、今回はサーバーの番号を固定してあげたいだけなのでDHCP機能を停止する必要はないと思います。
以前の職場ではDHCPを無効にして、すべてのIPアドレスを固定していました。今の職場はサーバーのみ固定しています。
いいところもあれば悪いところもありますので、そこは職場に合わせて。
サーバーのIPアドレス固定とルーターのDHCP機能の設定はセットでしなくてはいけないのですが、ネットにつなぐ必要がないのであればそんなに難しいものではないです。触る必要があるのはあくまでIPアドレスだけなので。
サブネットマスクとか、デフォルトゲートウェイとかの設定は必要ありません。
まず今使っているIPアドレスを調べるにはコマンドプロンプトに
ipconfig
と入力してあげれば
192.168.0.〇とか192.168.11.〇
のように、4つの数字がピリオドで区切られたIPアドレスが得られると思います。
この4つの数値の最初の3つの数値がネットワーク部で、最後の値がホスト部というみたいで、手動で設定してあげるのは最後の部分になります。
例えばサーバーを1、ネットワークプリンターを2とかに固定して、入力端末は自動取得にしておけばネットワークができあがります。