薬とバーコードと棚卸

薬とコードの話をしましたので、ついでに棚卸のお話を。

最近は携帯のフリーソフトにも、バーコードをカメラで読み取って在庫数を入力、最後にテキストを吐き出してくれるというとても便利なものがあります。

が、これを書いている今、フリーのものでGS1コードに対応しているものを私には見つけることができませんでした。JANを使いたい人は十分いけると思います。

ただ、携帯のカメラとバーコードリーダー、どちらが作業効率がいいかと言いますと、間違いなく後者です。たとえJANコードしか使わない場合でも扱う品目数が多いならバーコードリーダーの購入もありだと思います。

まあ、職場によっては1年に1回しかしないといわれるところも多いでしょうし、そんなに手間もかからないと言われる方もあると思いますが、こんな方法もあるよ?くらいの軽い感じで。

色々聞いていると、Excelで薬棚と同じ並びの一覧表を作って印刷、手書きで数値を書き込んで、再度Excelに入力して集計というところが多いように思いました。

ではこの方法とバーコードを利用した場合の違いはいったい何があるのでしょうか。

そもそも「持ち運べるPCもバーコードリーダーもない」というところもあるでしょうが、入力は今どき携帯やタブレットのExcelでもスプレッドシートでもできますので、今回は入力端末もバーコードリーダーもあるものとして。

メリット、デメリットは当然ありますが、バーコードを使った場合、とりあえず棚と同じ並びの一覧表は作る必要はありません。代わりにコード表が必要になります。

ただし、包装単位と調剤単位のどちらを使うか、または両方使うのか、よく考えてからコード表を作りましょう。さらにどこかからコードの一覧表を拾ってくると、先頭の「0」が消えている場合があります。

バーコードで読み取ったときは「0」から始まって、表の方は「0」が無いでは当然後から困りますので、どちらかに合わせておきましょう。

このような感じで入力していけばいいだけです。

ここでもし年1回しかやらない棚卸のために頑張ってみようかなと思われる方は、ぜひ入力用のフォームを作ってみましょう。

理由もありまして、バーコードリーダーって、買ってきたばかりだと、ほぼデータ読み取った後はEnterキーを押すようになってます。

ということは、もし日本語入力を無効にした状態でバーコードを読み取るとカーソルが下に移動します。

Enter押したら横に移動するようにもできますが、そうしてしまうと今度は在庫数入力後もさらに右のセルに移動していきます。

つまりバーコードを読み取る度に次の入力場所にいちいちカーソルを移動しないといけないわけです。

バーコードを読み取ったら自動で在庫数入力部分にカーソルが、終われば次の行に移動するみたいに、少しでも作業を簡素化したい場合、入力用のフォームを作ってあげるとさらに楽になるのではないかと思います。

今回はとりあえずExcelで。やっぱりExcelでなんとかできるならそれが一番いいですよね。大体の方が持っているので新たにソフトを準備せずに済みますし。

「いや、俺はExcelなんて持ってない!」って方はOpenOfficeでもなんでも好きなものを使ってください。

とりあえず簡単に作ってみました。

追加を押せば下に追加されていきます。

Excelの入力フォームで検索すれば詳しく解説してあるところがありますので探してみてください。

当然ですがマクロを有効にしないと使えません。

あとは読み取ったバーコードと先に作成しておいた価格の入ったコード表をVLOOKUP関数でつないであげれば出来上がりですね。

そういえばVLOOKUPで使う一覧表は検索に使うコードが一番左端にないといけないんですね。知らんかった。

初めて使ってみようとしたとき、全然反応しないからなんで?と非常に悩んだ覚えがあります。

Accessだとそういった制約がなく、そもそもリレーションを使うのでVLOOKUPとか使うことないんです。