Accessと処方箋

1回量で記入とかいう話もありましたが、それはとりあえず置いときまして処方箋です。

自力で作るのはかなり大変でした。この画面を作るには他の部分もそれなりに作らないといけません。投与禁忌とか併用禁忌のチェックとか組み込もうと思うとさらに大変です。

今はこうなってますけど初めて作ったものは

こんなのでした。当時Access98だったかと。

定期の処方を印刷するだけのために作成したのですが、こんなことしてたんだなあと。

いきなり一番上みたいなものなんて作れるわけないですから。でも今見ると・・・酷い・・・。

採用薬のデータも手入力でした。正式名も薬価コードもない、名前だけの一覧表。まさに

「手で書くよりはまし」

というだけ。患者氏名も直接入力です。

テーブルも薬剤データと処方箋データの2つだけ。処方も15剤以上は入力できません。リレーション?なにそれ?というものです。

でも初めてってこんなもんですよ。きっと。

次がこれです。デザインが整ってきてはいますが、それだけです。患者や医師名、薬剤師名が選択できるようになってました。

なんか頑張って作ってた気がします。

処方の内容がサブフォームに代わりました。まだコンボボックスのままです。

各種ボタンが追加され、薬袋や指導箋が印刷できるようになりました。どこかに書いてますけど、薬袋なんて処方箋の印刷デザイン変えただけですから。

指導箋部分は服薬指導CD-ROMという有名?なソフトがありますが、ネットワークでは使えないですし、当時は薬袋を印刷する機能はありませんでした。同じ処方をこっちのソフトにも、あっちのソフトにもでは効率が悪すぎますし、間違いのもとです。とはいえ、あのデータ量であの価格は破格ですよね。今でも利用されている施設も多いのではないでしょうか。

あとデータを処理して薬歴のようなものも表示するようになってました。入力したデータをそのまま表示して印刷するだけではなく、処理をする、集計するということを覚えたので。

この状態でかなり長い期間使っていました。6年くらい。満足してるわけではなかったのですが、回ってたので。

現在利用しているソフトの原型が出来上がり、この段階で業務内容も大きく変わっています。前段階のものから色々見なおし、修正ではなく、新たに作り直しました。カラフルになったってだけではないんです。でもある程度画面に色を付けると、メリハリがつくというか、画面が見やすくなった気がします。

小規模ネットワークで使うこと前提で作ってます。どこまでが小規模なのかは知りませんが。

Escキーで閉じるとかF1キーで追加や検索ウィンドウが表示する等、やっと使い勝手というものを考え出したというころです。

ログインからデータの検索、棚卸まで、バーコードが使えそうなところは思いつく限り使っています。内服のピッキングにも使うようになりました。

このソフトのおかげで日常業務で手で書くことがなくなり、さらにおかげで?漢字は書けなくなりました。

注射ラベルだけではなく、内服も10年かかってやっとここまで・・・。

今でこそネット検索すれば他のソフトはこんな感じというか、画面のデザインなんかがいくらでも出てきますが、当時はそんなものもほとんど無く、とりあえず作ってみて悪ければ修正の繰り返しでした。

おかげで良くも悪くもオリジナルなんですが、他のソフトでもやりたいことは同じなので、似たようなもんだと思います。

ただ、電カル以外でここまでやる中途半端なソフトってなかなかないんですよ。あっても結構すごい価格です。当たり前なんですけど。

調剤支援システムということになるのかなあ。