iPhoneとお薬手帳とQRコード

処方箋様式の画面にQRコードでデータを取り込むことはできるようになりました。

まだサンプルでしか試したことはありませんが、読み取ると、そのまま添付文書が確認できるというのは非常に助かります。

ただ、病院薬剤師の立場だと、これを利用するのは「持参薬」の鑑別になり、使えたら入力の手間が省けるのか?と思いまして。

FileMakerのデータベースとしては初めて作成した持参薬鑑別ソフトです。(監査ソフトは除く。あれはデータベースではないので。)

この画面でQRコードを読み取ると、様式のある程度が自動で埋まってくれる感じです。

日常使ってるAccess版にはGS1データも入っているので読み取れば鑑別されるようになっています。

と、ここにきて初めてお薬手帳ソフトを・・・・。

え?触ったことなかったの?って言われそうですが、2019年現在、おそらくそのような薬剤師、特に病院薬剤師は多い・・・。

ここまで作っておいていうのもどうかと思いますが、そもそもどうやってスマホ内のお薬手帳の内容を見せてもらうのだ?

調べた結果、なんか専用ソフト(有料)を使えと。

それはスルーして、他には?と触っていたら、2次元コードが出力できるものもあるようで。

まあこれもちょっと問題あるんですけど。

お薬手帳ソフトにQRコードが作成できる機能があるのはだいたい予想してました。

仕様書見ていた時に

「患者→医療」

という項目があったので出せるはずと。予防接種をしたとか、そんなことに使うのかなとおもいつつ。

で、でました。分割QR(連結QRっていうのかな?)・・・。なんかどこかにそんなことが書いてあったので嫌な予感はしていたのですが。

そりゃ画面の小さめなスマホもありますし、ヤマホド処方されていると、文字数がQRコード1つでは済まないっていうのもありますけど。

分割されただけ、1から順番にそれぞれを読み取り、読み取ったものを引っ付けて・・・・と、ことはそう単純ではありません。

分割されたQRコードに対応したアプリは、分割されたどれを一番初めに読み取ってもいいですし、間違って同じものを読み取っても問題ありません。2分割なら二つとも、3分割なら3つとも読み取れば、自動でつないでくれる仕組みになっています。

しかしながら、FileMakerのバーコードリーダーは分割されたQRコードには対応していないんです。

一応調べたのですが、どうも私の手に負えるものではなさそう。

ということで、残念ながら分割バーコードに関しては人様のお世話になると割り切りまして、QRコードを読み取ったテキストを張り付けて処理する画面を作ることにしました。

※QRコードリーダーのソフトはQRコードの連結機能のあるものにしましょう。

ソフトによっては3分割の2番目だけとかも読み取れますが、それでは処理できません。また、FileMakerGOでも分割した1番目だけは読み取れますが、それだけだと、当然処理が正常に終了しません。対応したソフトは3分割なら3分割すべてを読み取って初めてテキストを表示してくれるはずです。

公式は対応してないのでダメでした。(有料版は対応してます。最終的にはこの有料版使ってます。)

何種類も試してみましたが、私の場合、3つほど分割QRに対応したソフトをみつけることができました。QRコードリーダーのソフト数からいうと、非常に少ないとおもいます。

※その内1つはとても使いやすかったのですが、バージョンアップと同時に広告が入り出し、おまけに少し長めのQRを読み取った時点で落ちるようになってしまいました。

2023/3をもって、残念ながら公式のQRdeCodeが公開中止になってしまいました。現在コールバックまで対応した連結QRに対応したバーコードリーダーアプリを発見できていません。

とりあえず緑のやつと、公式のクルクルは連結に対応していますが、公式のは今のところ連結QR全てを同時に写さなければ読み取れません。紙に印刷した連結QRは非常に高速で読み取ってくれますが、画面に1つずつしか表示できない場合は使えないので使い分けが必要かもしれません。

貼り付けてしまえば、後の処理はFileMakerのカメラで読み取った場合と全く同じです。

QRコードが分割であろうがなかろうが、外部のソフトでQRコードだけ読み取ってデータを貼り付けの方がいいかもしれません。そのほうがストレス少ないです。FileMakerのQRコードリーダーはどうも性能がよろしくなく・・・。

せっかくなので、電子お薬手帳の比較を書いてみようかと思いましたが・・・。

今回電子お薬手帳ソフトをはじめてさわりました。

少し驚いたのは、すべてのソフトでQRコードが出力できるわけではない、出せるけど、仕様書に従ったQRではなく、ホントにただのテキストを外部のソフトを利用して、QRにして出すだけのものもあるということ、むしろQRコードを出力する機能が無いものの方が多いということでした。理由はなんとなく想像できますけど・・・。


ホントはダウンロードして触ってみた比較をとも思ったのですが、やめておきます。色々貼ると怒られそうですし、そんなに大差ないです。どれも見せるにはひと手間かかります。

どれがいいか聞かれたら、QRコードの出力機能のついている方が、自分の仕事的には助かるとだけは言うかもしれないです。

※とあるお薬手帳アプリがありまして、QRを表示するにはちょうど良く利用していたのですが、同じところが開発しているもう一方に統合されてなくなってしまったのですが・・・あれ、何?

レビューがかなりあれてますが、以前にも増して使いにくくなったような・・・。QRも小さくなって、ますます見せるためには使いずらくなってしまいました。

例えば、私の場合病院勤務です。

お薬手帳を目にするのは上にも書きましたが、入院時の持参薬の鑑別時ということになります。

持参された薬が薬局に持ち込まれ、手帳もあれば一緒に。

ここで電子お薬手帳を使われている患者さんが入院してきたとします。持参薬と手帳も一緒にというわけにはいきません。ということは手帳を見せてもらいに行かないといけません。

ここでQRコードの出力機能があるならそれを読み取らせてもらうことで終わります。

もしQRコードを提示されても、対応したシステムが無ければ、こちらもお薬手帳ソフトを準備すれば読み取れます。

QRコードが無い場合は、画面を書き写す、もしくは画面を撮影させてもらうという手段も考えられますが、おそらく1度では表示しきれないので数枚撮らせてもらうことになり、バーコードを読み取るよりも手間がかかると思います。

そしてその情報をもとに薬局に帰ってきて、データを入力ということになります。

どちらも個人情報の扱いに注意が必要なのは同じなのですが、もしもの時は紙、最強なんですよね。

今の業務の流れだと手間増えますので、少し考えないといけないかな。幸か不幸か今のところ電子お薬手帳を持ってこられた人がいないのですが。

ただ、こちらもQRコードを読み込むと、システムにそのまま入力できるようにすると、利便性が全然違ってきます。

そういえば、自分のところでもQRコードを出力できたら色々遊べるのかな?Access2016あたりは全角QRコード出せるようになったとかなんとか。(まだみたい)なくてもテキストさえ作っておけばコピペで・・・。当然システム依存文字とかあると、文字化けしますけど。

あくまで自分のソフトにデータを取り込めるようにするだけです。それ以上はなにかとね・・・。

ローカルにデータを入れて持ち運びができると、服薬指導なんかには助かりそうです。

どこの施設でも院内中ネットワークがつながるなんてありえませんので。

※個人情報には注意してください。

上の画面だと、見るだけの画面としては見難いので、別の項目を絞った画面をボタンで切り替えれるように。

あれ?これもしかして、もっと色々つかえるんじゃ?例えば・・・