iPhoneで棚卸
このネタ、何とかしたいと思われている人多いのではないでしょうか?1年に1回しかしないかもしれませんが結構面倒ですよね。
病院にしろ、薬局にしろ、他の職業にしろ、何とかなってはいるけどもう少しどうにかしたいという人もおられるのではないかと。
データは持参薬のソフトを作った時と同じもので作れます。ということは、持参薬のアプリと棚卸のアプリは1つにすることができるのですが、個人情報が・・・。
※ついにFileMakerのバーコードリーダーが医薬品のGS1に対応しました。1次元だけですが。
iPhoneのカメラで済ませたい人は19を導入しましょう。
バーコードリーダーを別に準備した場合、WinTabを首からさげて使うコンビニスタイルで棚卸できる環境があるなら、わざわざiPhoneにこだわって作り直す必要はないと思います。作業効率は全然かわりませんでした。
何もないから今から作る場合はとても便利なので頑張りましょう。とはいえ、棚卸し程度ならExcelで十分だと言われるかもしれませんが。
他の施設で機器を貸して試してもらったところとても喜んでくれたのですが、FileMakerとiPodとバーコードリーダーで8万円かかりますって言われたら、年1回しかやらないから今のままでいいよと普通はなります。
ただし棚卸にしか使わないってわけではありません。むしろ棚卸は機械があるからついでに使っているだけです。さらに入庫となると、使用頻度もかなり変わってくるかと。
さて、こういったモバイル端末を棚卸に利用しようとした場合、保存すべき必要最低限のデータはなんでしょう。
最終的にExcel使って計算させるとすると、通常はバーコードデータと数量だけ保存できれば十分です。
フリーで公開されている色々なバーコードを使った棚卸ソフトですが、大体そのような仕組みではないでしょうか。
バーコードを読み取って、数値を入力、テキストデータを吐き出して、Excelで購入金額をvLookup関数でつないであげればできあがりです。
計算は使い慣れたExcelでやったほうが早いといわれる方多いのではないでしょうか。
それを前提に作ったのが上の図なのですが、バーコードを読み取るボタンを上と下2か所に配置してあります。
これどこかに書いたのですが、どちらがいいと思います?
当然好みの問題もあるのですが、気になる方は使って試してみましょう。
ただこれだとどこまで読み取って何を数えたかが分かりにくいので、商品名も表示してほしいとなってきます。そうなると商品管理の画面も必要になるわですが、気を付けないといけないのが外箱とヒートのバーコードは違うということです。
外箱のバーコードを読み取ったときと、調剤監査用のバーコードを読み取ったときの処理を変えたい場合は注意しましょう。
バーコードを読み取って、とりあえず商品名さえ表示すればいい場合、そうでない場合ありますが、違いは後からLOOKUPに使うExcelの単価表によります。
「同じ薬剤は100錠包装だろうと500錠包装だろうと単価は同じなので`、薬剤名をVLOOKUPで繋ぐ」という場合は単純でかまいませんが、GS1で繋ぎたい場合は、調剤単位GS1から包装単位GS1を選択する仕組みも作っておかないとExcelの処理に困ると思います。
※棚卸の登録件数に上限がありますので、動きの確認だけに使ってください。
FMGO19を使えばバーコードリーダーは必要ありませんが、データの吸い込みに非常に時間がかかりますので、18でデータを吸い込んだ後で19で試すほうがいいと思います。
※※iPhone11で18だと3分弱、19だと15分30秒前後かかりました。
※※※FMGO18の公開が中止になりましたので、お持ちでない方は19で我慢してください。
テーブルはと言いますと、
色々フィールドがありますが、全てが必要になるわけではありません。
薬剤データも採用薬を登録すればいいのですが、それなりにあると思いますので自力ですべて入力となると現実的ではないと思います。そのデータもインポートしてあげると
準備完了です。
あとは必要があれば読み取った調剤単位GS1(ヒートの裏)から、対応する包装単位GS1(外箱)を検索する仕組みを作ってあげればソフトはできあがりです。
複数該当がある場合は別ウインドウが開いてどれかを選択する感じで。10錠PTPのバーコードを読み取った場合、自分の職場が100錠包装採用なのか、500錠包装採用なのかは選ばないといけないってことです。
採用のフラグを立てることもできますが、それはそれでまた面倒が増えますのでバランスを考えながら作りましょう。
上の棚卸データテーブルは納入価とかも保存できるようにしていますが、データ処理のことから考えると必要ありません。包装単位とか、包装数とかも。
ただインポートしたデータの中に入っているので、それなら表示してあげると分かりやすいかな?ってだけです。
GS1を使いたい場合は
①まず包装単位GS1で検索、あればそのまま代入。
②調剤単位GS1で検索、あればそれに対応する包装単位GS1の一覧を表示して選択させ代入。
後はこれを使ってデータを入力、最終的に
こんな表を出力してあげます。
コード部分に「(」つけてますが、これは無いと数値として処理されてしまう対策です。処理時に消すなり合わせるなりすればいいので。
ソフト作成に2日かかりました。実際の作業時間は5、6時間だと思います。
これが速いか遅いかは別にして、表に目をおよがせながら書き込むイライラから開放されと思うと、私的には満足ですが、どんなもんですかね。
※ここからは独り言。皆様色々考え方あると思いますが、いくつかソフトを作ってみて思ったのは
FileMakerはiOSのためのソフトを作るソフトという気がする・・・。
あくまで個人的な意見なのであまり気にせずに。
当然PCでも動くのですが、自分で作成したソフトをPCでも使ってるかというと使ってません。
全くってわけではありません。最終的にたまったデータをどうこうするにはPCの方がいいので使っています。
ただ、入力に関してはiPhoneやiPod touchでやってます。そりゃそうです。画面構成がiPhoneで使うこと前提で作っているので。
あとウィンドウの最大化なのですが、動きがリンゴと窓で少し違うのでそこは少し気を付けましょう。
窓はウィンドウ内で最大化ですが、リンゴはまさに画面の中で最大化になってしまい、使ってるディスプレイサイズによってはかえって使いにくくなる場合があります。
※これもFMのバージョンによります。
iPod用に作った画面がiPadやPCでも使いやすいかといったらそんなわけ無いのです。
まあ先にも書きましたが、どちらかでなくてはいけないってことではないので、どっちも使えば一番いいのではないでしょうか。
下は試しに自動返信メールが使えないかなと。適当な捨てアドレスでも作って登録してみてください。
上のサンプルとは違い使用制限は無いですが、データは毎度おなじみ試す程度のものなので、自分で準備したものと入れ替えて使ってください。
2023/08
棚卸の入力ソフトは奥が深いといいますか、FMでやり始めて3年目にしてやっと
「これでいいかな?」
というソフトになった気がします。
入力端末にはiPhoneとバーコードリーダーはOPN-3002iを使っています。
合成シンボルで使用期限のチェックまでしているというのもありますが、バーコードリーダーに比べるとカメラでのバーコードの読み取りはどうしても効率が悪くなってしまうので。
医薬品だけであればはそうでもないのですが、医薬品以外だと、箱がバーコードだらけで読み取りたい部分が読み取れないというのが多いんです。
また外付けのバーコードリーダーを使う場合に気を付けないといけないのが、在庫数部分にカーソルがある状態でバーコードを読み取ると、バーコードの値が入力されてしまいます。
理想としては
「ここにカーソルを持ってきた状態で読み取ってください。」
なんて説明せずに使えるようにしたいところではあるのですが。
Accessであれば、バーコードを読み取った時はカーソルがどこにあっても新規に追加ってできたのですが、FileMaker、特にGoだと同じ仕組みが使えずよい方法が思いついていない状況で、封の空いていないものはモード切替ボタンを作り、在庫数にカーソルがいかないようにすることで誤入力を極力防ぐようにしています。
カメラでバーコードを読み取る場合は関係ないです。当たり前ですけど。
202404