iPhoneで処方箋

iPadまで購入して、医薬品集だけではもったいないので・・・。

なんか、気が付いたら周りがリンゴだらけになってしまいました。

ただ単に印刷するだけなら持参薬の画面同様に作ればいいのですが、データ管理までしたければ、まず患者の管理画面を作らないといけないかと。

すでにAccessで作ったものがあるので自分で使うことは無いと思うのですが、今のソフトにiPhoneや、iPadからも入力できるとなんかかっこいいかなとか思いまして。

実際iPadの大きさがあれば入力端末としては十分でした。iPhoneでも画面デザインによっては何とか・・・。

テーブルはこんな感じ。項目はAccessと合わせています。

これを基にレイアウトを作ると

こんな具合になりました。iPad用です。

ついでにiPhone用が↓

生年月日や性別、病棟の情報と処方内容がタブで切り替わるようにしてみました。

誰が使うんだこれ?ですけど。


でもiPhoneでこんなの動くと結構感動です。


薬歴の画面とか作るの面倒なので、とりあえず最近処方した順に薬剤名が表示するようにしておいて、右の日付部分を押すとその処方に絞り込まれ、さらに←ボタン押したらその処方画面が開く感じです。


ただ、適当に作ったのですが実はいいかも?と思ってます。

日付と薬剤名のクロス集計表みたいなのもいいのですが、今何が処方されているかがすぐ分ります。

投与禁忌に関しても登録だけできるようにしてますが、入力時のチェックに関しては後回しで。


仕組みは難しくないです。併用禁忌はちょっと面倒なので、このソフトでは今のところ組み込むつもりもないのですが、実際使うとなると組み込まないといけないのか?

ここまでくると今まで作ってきたものを使いまわすだけです。持参薬画面作った時のものがそのまま使えます。

上がiPad用、下がiPhone用の画面です。

画面サイズに制限があるのは仕方がないので、切り替えボタンで表示する画面を切り替えて、内容が微妙に変わるようにしてみました。

処方内容はポータルを配置してその中に。

行の入れ替えボタンとか、行間に行を追加とかってボタンも作ってますが、それはお好みで。

Accessで使った仕組みをそのままFileMakerでも使うだけでいけました。

処方のコピー、いわゆるDo処方ですが、当時Accessで仕組みを考えるのに苦労した記憶があります。

サブフォームのコピーですね。

Accessではクエリ使ってやってますが、定期内服みたいに何枚もある処方を一括でコピーしてしまうにはその方が楽なように思います。

今回は表示しているものの複製を作るだけなので、Loop処理を使ってお手本通りに作りました。

こんな個人情報を扱うソフトにしてしまうと、ログイン画面も必要になってきます。

そして、ログイン情報から、さわれる情報に色々制限もかけないといけないと・・・。今回はやりませんけど。

まあそれも注射の監査ソフトから使いまわしすればいいのですが・・・。

さてこれで処方箋の入力画面ができあがりました。次は印刷画面です。

これが問題なんですよねえ・・・。


持参薬の印刷画面を作った時も言いましたが、Accessを使ってきた私に言わせると、FileMakerは印刷画面が弱い。っていうと色々語弊がありますが、印刷時拡張という機能がないので処方箋の印刷画面作るにはちょっとやりにくいです。

上に詰めれないんですよ。

あの誰が得するんだ?っていう一般名処方のおかげで、無駄に薬剤名が長くなってしまい、初めから薬剤名の高さを2行分位とってデザインすると、1行で収まる薬剤も2行分の高さを使うことになります。

ということは、Accessで作った処方箋と、FileMakerで作った処方箋で、1枚に印刷できる薬剤が最大で倍違ってしまうのです。

FileMakerだとこんな感じですが、

Accessだとこんな感じになります。


デザインはちょっと違いますが、行間が詰まっているのが分かりますか?


それから「サンプルデータ」ってのが各行の備考なんですが、Accessだと記入のある時だけ表示させるってのも簡単にできてしまうのです。

そりゃ処方箋サイズをA4とかにしてしまえば少々行間があっても印刷できますが、うち、A5なんですよ・・・。

とはいえ、こればかりは印刷画面無しってわけにもいかないので一応。

2行分の高さを取りたくないのと、できるだけ薬剤名が切れないようにするために、用法、投与日数でAccessで言うところのグループ化して下に持ってきました。後は薬剤名を半角にしてあげたりすれば・・・。


これでなんとか印刷できるかと。


2枚目がある場合、変なところで切れるという問題もありますが。

これ、対応のプリンターがあるとiPhoneから印刷できました。


対応でない場合は、ない場合で、方法はありますが素直に対応プリンタ準備した方がいいと思います。


※プリントサーバーを立てるという方法を使ってました。

ただ、これだと用紙サイズの指定ができませんでした。A4のみみたいな・・・。


AirPrint対応だと用紙サイズの指定ができてます。ただしその場合もA4でまず開いて、5秒くらい待つと処理が始まってA5になる感じです。

その5秒が待てずにプリントボタン押してしまうと縮小されて印刷されたりします。

ソフト作成にあたり、1つ大きな問題があります。

処方箋入力画面を作る場合、保存するのは薬剤名なのか、それともIDなのか。

Accessのところにも書きましたっけ?

初めて作る場合はおそらく何も考えずに薬剤名だと思うのですが、色々作っていると、ここは悩みどころです。

まあ、どちらを保存したとしても何とかなりますが、あとから他でも処方データを利用したいならID、印刷して終了なら薬剤名かと。

今回のソフトは凝ったことをしたくないので、薬剤名をそのまま保存するように途中で修正しました。


なぜか。


このソフト、今のところあくまで医薬品集のおまけで作ってるんです。IDを保存するようにしてしまうと、薬剤データの更新方法を今の全部消して新たに取り込むという単純な方法が使えなくなり、新薬を一括追加する場合とかちょっと仕組みをつくらなくてはいけなくなるんです。

まあそれはおいておきまして、検索用にバーコードを入れて・・・

なんとなく使えそうなものになりました。


iPhoneから印刷した処方箋のバーコードも問題なく読み取れましたので、今後もしかしたら病棟からiPad使って内服のオーダーリングのようなことも・・・。

今年の学術大会ポスター発表用の資料が出来上がりました。誰かの目に止まればなによりです。

2019/09/02

ポスター発表ですが、なんとなく終わりました。

お声をかけていただいた先生方、ありがとうございました。何かの参考になりましたら幸いです。