バーコードと充填監査

散薬瓶や自動錠剤分包機への薬剤充填時の監査、どうやってますか?

監査機器使われてますか?それとも横にいる人に見てもらってます?

私の知ってるところでは、せっかく機器を導入してるのに、面倒だから使わず、そのとき横にいた人に見てもらうって言ってました・・・。現実はそんなもんなんでしょうか。ダブルチェックしてるって言えばしてますけど・・・。

ウブレチド事件も古い話なんですかねえ・・・。

私の場合一人なので、横に見てもらう人もおらず、結構昔からバーコードを使った充填監査を使っているのですが、先日他の病院さんを見学させていただいたとき(上のあるけど使ってないってとことは別の施設さんです。)、充填監査システムを見せていただいたところ、(2次元バーコードリーダーとタブレットがセットになった独立したもの)自作したものとは少し違った仕組みで面白かったので・・・。

仕組みは1回目に読み込んだものと2回目に読み込んだものが同じなら

「ぴんぽ~ん」

間違っていれば

「ブブー」

となるだけなのですが、違うものを2回続けて読むとそれが今度は・・・って感じでした。

薬剤の外箱のバーコードを散薬瓶や自動錠剤分包機のカセットに貼ればいいだけですしねえ。

めんどくさがりな人が同じバーコードを2回連続で読ませてしまっても「ぴんぽ~ん」となってしまうのですが、この仕組みのいいところは、何も登録していなくてもいきなり使えるので薬剤に限らず何にでも使えるなあと。例えばホームにも載せてる配薬監査とかにも。

当然そこの監査システムは、バーコードを前もって登録しておけば薬剤名を表示させることもできるようになってました。

ちょっと簡単に

薬剤名の表示とかは置いといて、まずバーコードを読み取ると

読み取った値が一時的に監査対象部分に保存され、(まあ製品版はここに薬品名が表示されているものと想像してみてください。)

再度同じバーコードを読み取ると「OK」が表示。


違うバーコードを読み取ると

「警告表示」

さらに今読み取った違うバーコードをもう一度読み取ると、今度はそのバーコードが監査対象に。

これの繰り返しですね。

ちょっと尾ひれを付けてあげて、間違っていた時は色を付けたり、合っていた時はメッセージボックスではなく音を鳴らしてあげたり、このままでは監査対象を切り替えるには毎回「ブブー」の音を聞かないといけないことになるので、Resetボタンみたいなものを作ってあげるとなんとなく

「使ってもいいかな?」

ってなってきましたでしょうか。

薬剤名を表示させたらこんな感じです。

ついでに読み上げてあげると、さらに事故防止とかになるのでしょうか。

ただし、読み上げのソフトは業務で使うとフリーソフトでもライセンスが発生する場合がありますので注意してください。

市販のソフトを業務利用すると、ビックリする追加ライセンス料が別途必要になる場合もあるのでよく確認しましょう。

確かに市販のソフトはとても滑らかにしゃべってくれますが、そこは予算に合わせて・・・。

windowsの読み上げを使ってあげてもいいですしね。

※バーコードを使ったソフトを作るときに

他のページにもちょっと書いているのですが、バーコードを購入してすぐの場合、読み取った後はEnterキー押したことにする設定になっています。

読み取った時に日本語入力モードが「ON」になっていると「入力して無変換で決定」しただけになりますので注意しましょう。

Accessはカーソルが移動したときのIME入力モードの設定項目があります。これをうまく使ってあげると目的のツールボックスにカーソルが移動した場合は

常に「無変換」

のような設定ができますので使ってみましょう。

それから実際作って使ってみると分かるのですが

ここにカーソルを移動してから読み取る。というのは結構面倒。

上の充填監査のように、そこまで連続してバーコードを読み取ることが無い場合は、その都度カーソルを移動させても大したことはないかもしれませんが、それでもバーコードを使うことに慣れてくると面倒になってきます。

スーパーやコンビニのレジでそんなことしてませんよねえ。

そこでサンプルソフトは他の部分にカーソルが移動すると強制的に読み取り部分にカーソルが移動するようにしています。

こうしておけば使う時はなにも気にせずバーコードを読み取るだけで済みますので

「ここにカーソルを持ってきて」

と説明する必要もないわけです。

ただし、この方法は棚卸のような読み取った後に何かしらキーボードでの入力作業が必要な場合は使えませんので注意してください。