iPhoneと配薬監査

Accessで作り、FileMakerで作り、照合のネタで書き、まさかまたこれに手を付けるとは思っていなかったのですが・・・。

これね。

仕組みが単純なおかげで使い道を思いつけばどこにでも使えるソリューションだったりするのですが、新しい分包機をいじくっていたら当たり前のように分包紙に患者番号をバーコードにして印字できるようになっており、さらに患者番号と患者氏名をQRにして印字できるようになっていました。

以前使っていた他社の分包機も、患者番号をバーコード化して印刷する機能はありましたので、この機能を利用しようと考えるのは誰でも同じなんだと思います。

後は簡単。ベッドネームに患者番号をバーコードにして印刷しておけば内服薬の配薬監査ソフトの出来上がりなんですが、何時バーコードを読み取ったかを(配薬したかを)記録も取れるようにした方がいいのか?と

で、それがこれ

まあなんとシンプル。これで十分と思っていたら、

「患者の氏名も表示してくれた方が・・・」と。

個人情報係るからあまりやりたくはなかったのですが、まあ自分でデータを入力するならということで

患者番号と氏名を登録すれば、監査結果に表示するようになりました。

ここで完成・・・でもよかったのですが、これ、このままだと監査漏れが分かりにくいということに気が付きまして、ここからが少し苦労しました。ホント書いててくれた人ありがとう。

とりあえず患者を全員表示させておき、日付を選べば目的の日付のものだけが表示されるように。

これなら配薬漏れがあっても気づきそう?

あとは時間区切って、昼ない人に昼頃バーコード読めば警告出すようにとかすればもっとそれらしくなるのかもしれませんが、今のところそこまではやってません。また、印字できるバーコードのデータに朝、昼、夕を判別するものはないので、朝の薬を夕食後にという監査はできないんですよ。今のところ。機械によっては無理やりもう一つバーコードを印刷することもできるのですが。

それ用のバーコードを別にレシート等に印刷して貼り付けるとかもできますが、かえって手間が増えるといいますか。

そろそろ、こんなの商品化されてるのかなあと思って検索したら・・・ありました。お値段も結構絶妙?な感じかと。

注射なんかはすでに3点認証みたいなことやってますし、内服も同じことするだけなんですよね。

まあ、分包機にバーコードが印字できる機能が付いている時点でそういった利用が想定されているのですから商品化されているのも当たり前なんですけど。

一応サンプルおいておきます。詳しい使い方が知りたい方はお問い合わせください。

因みに、iOs端末、特に小型のiPhoneのカメラでバーコードを読み取ることを想定していますが、市販のバーコードリーダーでも使えると思います。

FileMakerGOが19になって、バーコードも印刷できるようになりました。PNGファイルを作成するようなのですが、FileMakerGo単独でバーコードが印刷できると仕事の幅も広がるのではないでしょうか。

上のサンプルもカルテ番号をバーコードにして印刷できるようにしてみましたので、試しに患者データを印刷してみてください。

電子カルテがあると、ベッドネームとバーコードって結構印刷できたりすると思うのですが、だいたい必要ない数値とかが引っ付いているパターンが多いかと。

カルテ番号が「1234」だと印刷されるバーコードは「90000012347」みたいに先頭と最後になんか付いてたり。

必要部分を抜き出すためにひと手間かかりますが、これがあることによって何に印刷されているバーコードかの判別ができるので監査対象の切り替えに使うということも考えられますが、サンプルにそんな機能は当然ありませんのであしからず。

まあそれをすると必ずベッドネームから読み取らないといけなくなるので、かえって使いにくいという場合も考えられますが。