iPhoneで注射監査

ある日突然停電に。その後注射監査に使っていたタブレットPCを再起動すると・・・

画面が縦線だらけになってる!

久しぶりに見た気がします。この症状。

音さえ鳴ればいいのでそのままでも使えるのですが、見づらい画面で作業をするのってストレスですよね。

買い替えるにしてもタッチパネルは欲しいところで、中古でいいといってもそれなりにします。

※因みにこのタブレット、電池膨張で画面が浮いてしまい、まともにタッチも反応しなくなってしまったため、数年前に電池を抜き、コンセントに常につながった状態で使ってました。4年は使ったかな。

どないしよう・・・と思っていたのですが、あるじゃないですが。院内医薬品集と棚番表にしか使っていないiPhoneが・・・。

以前からiOSでも動く注射払い出し監査システムは作っておこうとは思っていたのですが、メンドクサイのと、どうしてもAccessでしかできない部分もあり放置していたのですが、作らざるをえない状況になってしまいました。

あきらめないといけない機能は仕方ありませんので、必要な機能は何かといいますと

1、薬剤監査

2、患者監査(注射カートとラベルの患者は間違っていないか)

3、日付監査(継続指示の注射に他の日付のラベルが混ざっていないか)

4、使用期限監査(合成シンボルを読み取った場合は使用期限の監査まで)

この4つを組み込む必要があります。

とはいえ、すでにAccessで作っていた仕組みをFileMakerで作るだけなので、すぐ作れるだろうと思っていたのですが、なんかFileMakerの「謎?」にはまってしまい、結局2日かかってしまいました。

「謎?」は解決してないです。リレーションでつないだ一覧で検索作業が必要になるのですが、例えば「1234」で検索しているのに検索結果に「5678」が表示されるという・・・。なんだこれ?

まあ作り方が悪かったのでしょう。よくわからないけど処理を分割して、なんとか動くようになりました。

他にもPCでは問題なく動くけど、iPhoneだとタイムラグのせい?か動かないため、それを回避するようにしてみたり。

次に警告音なんですが、ただ

「ブー」

となるだけではなく、

「ブー、日付が違います」

と鳴ってほしいわけでして・・・。

言ってほしいわけではないです。ここではあくまで「鳴ってくれる」だけで十分です。ということはそういった「音」をですねえ・・・。

注射ラベルのデザインにもよりますが、今回はポータルの無いデザインになっています。

※ポータルが無いといいつつ、右上の小さな小窓はポータルです。これは私個人としては必要だったりするのですが、なくても監査業務に問題はありません。未監査があれば確認できるようになってます。

Iphone Audit.m4v
iPhone_KansaMax.mp4

内服のピッキング監査画面とは少し違い、読み取った回数によって処理が変わるようにしています。

1アンプルのところを2回読み取ると警告がってことです。

画面の大きさ的にどうしてもPCに比べ文字が小さくなってしまう部分もあるのですが、正直ありだと思います。というか、十分です。

監査中にそこまで画面見てるかといわれるとほぼ見てないですし、横にすればPCと違って薬剤名部分が伸びるので見え方も違ってきます。

そして何より端末導入にかかるコストが安い・・・。というか、すでにあるもので済みましたので追加購入したものは何もありません。手元にあるiOS端末ならどれでも使えるようになったので、今後の端末の心配はなくなりました。

PCでなくてもいい部分に関しては、今後iOSに置き換えるかなと。動作も安定してますし、処理速度も下手なPC使うより早いです。そしてBluetooth化したバーコードリーダーとの接続がPCより安定している・・・。コマ落ちはあるので転送速度の調整は必要ですけど。

電池持ちに関しては全然問題ありません。FileMakerGoを使ってる間はそれなりに減りますが、それでも私の使い方だと業務のみですから、6Sで2,3日は持ちそうです。そもそも室内ですから充電はすぐできます。

防水がないおかげで電池交換も自分で簡単にでき・・・・・推奨はいたしません。

ということで、画面に縦線の入ってしまったPCで行っていたその他の業務もすべてiPhoneに移行したのですが、思っていたよりも快適になった気がします。

何よりタブレットを置かなくて済むようになったので、机が広く使えるようになりました。Bluetooth化したバーコードリーダーだけが机の上に置いてある状態で、注射の監査業務をするときはポケットからiPhoneを出すでもよし、壁にかけてある別のiPhoneを使ってもよしという具合です。重すぎて使うことのなかった11ProMaxがここにきて用途ができたというか・・・。

USBをBluetooth化する機械が3台まで登録できるものだったため、使う端末に合わせて切り替えられるのは助かりました。