AccessとFileMaker

まあ色々作ってみての感想を・・・の前に、最強の逃げ言葉を

「私、プロじゃ無いんで。」

適当なこと言ってますが先に謝っときます。

どうやらみなさんこれらの比較には興味があるようで。

正直、FileMakerよくできてるなと。


たったの半年しか使ってませんが、作りたい物は作れました。

長年Accessだけでやってきましたが、ポケットに入る端末で何か作れたらと思っていた部分が自分の中で解決しました。

モバイル端末を使うことを考えたらAccessよりもFileMakerなのは間違いありませんし、制限はありますが、作ると同時にネットワーク共有できるというのはとても助かります。


あれほど待ち焦がれたARM対応Full_Windowsも今となってはどうでもいいです。

が、何度も言ってますが、向き不向きはあると思いますのでそこはよく考えましょう。

(といってもさわったことなければ考えるもなにもありませんが。)


Accessのクエリ(SQL)使う方が楽なところも多いですし、そもそもできることが違う場合もあるのです。

詳しい比較が見たければ他で調べて下さい。


Access派の人とFileMaker派の人、そもそも違う物なんだから比べんな!あっちがいい、こっちがいいと沢山書いてあると思います。


全て先達のごもっとな意見です。


私は「どっちもいいよ?」と言っておきます。

開発にかかる時間ですが、AccessとFileMakerどちらが早いかといいますと、作る物によります。


今Excelを使っていて、扱うデータ量も増えてきたし、一覧データ見ながらちょっと印刷画面作れたら程度でよければ、Accessの方が早いかな。


ExcelのデータをAccessにコピペ、又はAccessのテーブルデータをそのままExcelにコピペができるので始めやすい気がします。

最終的にExcelとの併用を考えるとAccessの方が便利なことは多いです。


FileMakerはこのレコードのコピペがExcelやAccessのようにはいきません。

ここからここまでの複数行を選んで右クリックでコピーみたいなことができないので、未だにちょっとした使い方の違いにイライラすることもよくあります。


リレーション設定も、Accessから始めるとFileMakerは少し不思議に思える部分もありますが、これはどちらが先かによって後から触った方に違和感を感じるだけかもしれません。

しいて言うなら、Accessの方が基礎っぽいので覚えやすい気もします。

次に、今回作った物で言えば「処方箋の入力から印刷」ですが、どちらの知識も無いところから始めるならFileMakerの方が若干早い?かな。


私の場合Accessの知識がある程度あったので、FileMakerを新たに・・・といっても、なんとなく分かる部分もあり、FileMakerが早く感じたというのもあると思いますが、言われてみると覚えることがAccessに比べて少なく済む気がしました。


その分設定できることが少ない?ということなのかもしれないですが、今回作った物では十分かと。


あくまで私の場合ですが、印刷様式多いならAccessで、あまりないならFileMakerかな。印刷画面だけはAccessの方が使いやすい。

FileMakerでの印刷画面の作成はどうも苦手で・・・。


あと画面デザインがAccessで作るとなんか「かたい」感じが・・・。いかにも「ビジネス」というかなんというか。まあAccessもバージョンアップとともにできるようになってたりするのですが。

センスないだけだろ?というのは置いておきまして。

※FM17からだったか18からだったか忘れたのですが、Windowsでの画面構成がかなりかわりました。

Macのようになったといえばいいのか、Accessであれば例えば最大化した場合、Excel同様ウィンドウ内で最大化、移動させたければウインドウ内で移動ですが、FileMakerはブラウザのように画面内で最大化、画面内で移動になるので、PC用のソフトを作る場合は注意が必要です。

特に最近の大きなディスプレイとか使っていると、次に開くウインドウの位置とかサイズをある程度指定してあげないと、使いにくいことこの上なしになってしまいます。


無駄に4K、40インチ以上とか使っていると、上下いっぱいにモーダルウィンドウが開くとか、画面の真ん中あたりで作業していたのに、ボタンを押すと選択肢がディスプレイの左上に開くとか。


もう作りこむのがめんどくさいので、iOSでしか使わせないようにしてしまう方が楽だったりします。

上の画面はPCでの処方入力画面ですが、AccessでもFileMakerでもやりたいことはどちらを使ってもできると思います。Accessで考えた仕組みはFileMakerでもほぼ使えますし、その逆も同じことです。

それから処理を書く部分がFileMakerの場合、Accessのマクロ画面とVB画面が合体したような感じといえばいいのか、

Accessだと

「ここはマクロで選択でいいのに。」

とか

「ここはVBで書いたほうが早そうだ」

というのが、よく言えばいいとこどり?みたいな感じかな。

繰り返し処理なんかは、AccessのマクロだとVBで書くよりむしろ大変そうなのですが、FileMakerだとLoop選んで


「最後まで来たら終了」


で終わりですし。

ただこれも慣れだと思います。Accessのマクロの日本語で選んでいける方がいいって場合もあると思いますし、慣れてくればVB使えば済むことです。

ただ、予算はFileMakerの方がかかります。

これが理由でAccessというところもあるのではないでしょうか。

例えばPC5台でデータ共有を考えた場合

Accessの場合

1万5000円とRuntime


FileMakerの場合

FileMaker Pro  3万5000円×5=17万5000円(1台はAdvanced にすると≒20万円)

※17になってさらにお値段高くなりました。

Pro Advancedに一本化だそうで1本5万5000円×5で=275000円

入力端末はiPadにした方が断然安く済みます。


ただこれも考え方次第でして、中古市場がこれだけ大きくなり、2024現在、1万円を切るiPhone6sで十分業務に使えています。

ということは、1台はサーバーとしてPCが必要になりますが、残りの端末は中古のiPhoneで済ませた場合、FileMaker5万5千円+iPhone中古4台×1万円前後=10万円弱でシステムが組めることになります。


ちょっとしたシステムなら十分ですよね。

これが同じ予算で、同程度の処理ができるPCを同じ台数準備できるかというと・・・。

※最近は最低ランクのPCも結構動くようになりました。はやり?のN100とか使えばoffice程度十分動きますので、以前のように最低でもCoreiシリーズでなければストレスが・・・ということはない気もします。


そもそも今のFileMakerは、iOS用のFileMakerGOが無料になった時点でPC同士でデータ共有させようなんて思ってないのでは?と思います。

サーバーはPC、端末はiOSでという使い方する方が安上がりなのは誰が考えても分かりますから。

さすがにiPhoneの中古前提ということは無かったと思いますけど。それだけ6sで処理に困ることがないんです。


ただこれは、Accessにしろ、FileMakerにしろをそれなりに使いこなせるようになってからの話で、はじめはだれしも1台での運用からだと。その時いきなり5万円以上のものを購入するかと言われると・・・ですよね。

それこそどちらも買ってはみたものの、使いこなせずお蔵入りという人が多いのも現実ですし。


個人的にはAccessから始めるほうがダメだったときの被害が少なくて済むので・・・。後ろ向きな理由ですけど。

でも今の携帯は入力端末としての便利さはPC以上なとこもありますし、結局は環境に合わせて選択するしかないです。


※FileMaker Pro 18 Advanced のピアツーピア共有は「廃止予定」の機能となりました。この機能はテスト目的にのみお使いください。 とか書いてありますが、使える機能は使うということで。

※※20になりましたがまだ消えてないですね。

私のようにODBCを使いたい場合も、とりあえずFileMakerを1つ準備して、後は必要台数のiPhoneで済みます。


同時に5に関しては、同期処理を上手く使って超えない設計にとか、そもそもうちの規模ではそこまでならないですし、なんか警告でたら

「ちょっと待てよ!」

で済みそうな気がします。

どちらを使うにしても、他人に使ってもらうこと前提ならば、作りこむ時間がかかることに変わりはないです。


上で半年かかりましたって言ってますが、それ以前に私にはAccess20年も・・・ということもあっての半年です。


専門でもなく業務の傍ら社内SEみたいなことをやってたら、おそらく年単位でかかります。

あと、FileMakerはこのソフトのレイアウトとあっちのソフトのレイアウトをとってきて、というのができないのはちょっと残念かな。

レイアウトのインポートができないので、同じ画面を使いたければ、再度新しいプログラムで同じ画面を作らないといけません。コピペはできるのでちょっとは楽に作れますが。

Accessだとドラック&ドロップだけですからね。

まあこれも色々作れるようになってからの話ですが。

FileMakerはWinでもiOSでもMacでも確かに動くのですが、使う端末をよく考えて作る必要があります。


棚卸のところでも言ったのですが、iPodで使うことを想定した画面をPCで使いやすいかというと、そんなわけありません。

同じiOSでもiPadとiPhoneで同じ画面を兼用できる所とそうで無い所がでてきます。


処方箋入力画面なんてホントは1行1薬剤にしたいのは「やまやま」なんですが、iPhoneではさすがに無理があるので、仕方なく服用時間が別の行の(1薬剤2行)レイアウトを追加する必要がありました。

そして

バーコードを使いたい場合はバーコードリーダーの導入も検討しましょう。

当然使う場所、状況にもよりますが、バーコードはバーコードリーダー使う方が読み取りが早いことが多いですので、カメラとリーダー、両方使えるように作成しておくのがいいかもしれません。

ということで、PCはAccess、モバイルはFileMakerでやってます。この状況で困ることは今のところありませんが、

どちらかだけにするというのは私の場合は「もう」あり得ないかな。