薬とAccessとラベルプリンター2

実物を持っていないので書くのもどうかと思いますが、サーマルプリンターを使われてお薬手帳なんかを印刷されている施設も多いのではないでしょうか?

私の場合、注射のラベル印刷に使えないかと思いまして、色々調べてみたのでメモ程度に書いておこうと思います。

まず、ラベルプリンターと言っても当然ピンキリで、前のページに書いた「テプラ」もこの分類に入るのかなと。

業務用の高価なインクジェットタイプのラベルプリンターでなければ、熱転写タイプ(インクリボン)か、感熱紙タイプのどちらかだと思います。因みにテプラはリボンです。

では熱転写と感熱紙どちらがいいかと言いますと、当然用途によって違ってきます。

印刷したものを残す必要があるなら熱転写、消えてもいいなら感熱紙です。コストも全然違います。

お店でもらうレシートがまさに感熱紙ですからあれを想像していただければなぜかは分かりますよね。

最近は感熱紙自体も高保存タイプとかあるみたいですが、保存方法にもよりますしね。

あと感熱紙は性質上、セロハンテープを貼ると消える場合があるみたいなので注意しましょう。

ここまでは前置きで、私が実際購入までに至らず、現在もお悩み中の理由をちょっと書いておきます。

色々調べたきっかけは、私の働く施設では元々注射ラベルをA4用紙に印刷して切っているのですが、

切るのがめんどくさい!

頻度からすると大したことはないのですが、ラベルの発行と同時にカットしてくれるというのは魅力的だなあと。

そこでドライバーだけダウンロードして試してみたところ、前ページのテプラのところにも書いたのですが、機種によってAccessのレポート(印刷画面)に対応していないようだと。

これまたテプラ同様に一度テキストを吐き出して、ラベルに印刷してしまうという方法もあるのですが、細かな設定はできません。モノクロなのは諦めるとしても、投与量が2アンプル以上だと枠で囲むとか0.5アンプルだと背景色を付けるとかそういったことができなくなるなあと。印をつけるみたいなことはできますが。

Accessに対応した機種を選択すればいいというのもありますが、少し予算オーバーな上、ランニングコスト(ラベルシール)が「テプラ」の比になりません。使用頻度が全然違いますし。まあ、本格的に使いたい場合は機械は高価でもランニングコストが安いものもあるようなのですが。

各社色々ありますが、例えばとある本体が一番安そうなラベルプリンターの場合、ラベルは幅62mm、長さ30mのものを利用するとして、これが1本1500円前後します。

1ラベル5cm程度のデザインにしたとして、1本で600枚のラベルが印刷できることになります。

1日100枚前後のラベルを発行したとして、1週間で1本、1年52週ですから

1500×52=78000円

そりゃ導入すれば今まで使っていたプリンターの使用頻度が下がりますから、インクトナーや感光体の寿命はその分長くなるかもしれませんが、到底ラベル代をカバーできるとは思えません。

これも「ゾロ」ラベルを使ってしまうとすると、計算上20000円前後に圧縮(すごい圧縮率ですねえ)できそうなのですが、バーコード監査のことを考えると印刷の質のこともあり、実際ゾロラベルを購入して比べてみないと分かりません。


病棟サイドから言えば今までセロハンテープで貼り付けていたものがそのまま注射薬に貼り付けられたら楽になるのでは?とも思いますが、注射の中止、返品のことを考えると剥がせるタイプのラベルを選択する必要が出てきて、さらにラベル代が高額になってしまいます。


なにせ今が裏紙だったりすると、トナー代と感光体の消耗しかコストがかかっていないのが現状で、私の働く施設規模で、わざわざお金をかけてまで導入する意味がどれくらいあるの?となると、正直・・・。

当然お薬手帳のことを考えると欲しいですけど。

といいつつ、ついに買ってみました。QL-800です。

普通にAccessで作成したレポートを印刷できました。印字がなくなったところでちゃんと止まってくれます。

テプラのように専用ソフトにデータを流し込む必要があるのか?と思っていましたが、杞憂でした。

使うラベルによって、赤、黒2色出せるとはしりませんでした。高いので互換ラベルのモノクロでしか使いませんが。

内服の処方内容を印刷してあげると、助かるところもあるのかなあと。カルテにも貼りたいところなのですが、この感熱紙、5年持つのか?というのがありまして・・・。

あそこのサイトで並行輸入品とかなっていて、ほぼ1万円だったのですが、早く買えばよかった。

ただ、当初の目的だった注射のラベルには使っていません。理由は上に書いた通りです。

この機械、正直とても便利です。

はじめは注射のラベルのことしか頭になかったのですが、貼り付けれるものが印刷できるって結構需要あるんですよ。患者の氏名のラベルをちょっとしたものに貼り付けるとか。こんなに使うとは思いませんでしたというくらい色々使ってます。

Accessからだけではなく、Excelからも当然印刷に使えますから正直手元に1台というくらい。

あと、ここには書きませんが2022にTM-m30Ⅱとかいうのを購入しました。

職場が変わり、レシートを非常に沢山印刷することになったのですが、それに伴い「切る」という作業が非常に苦痛になり、自動切断してくれるのが欲しい!となりまして。

これがまた非常に便利。紙も幅58mmのものより安いし、ちょっとしたメモを印刷して渡すのにも大変重宝してます。価格はお高めですが、自分が楽するためのものなのでそこは自分への投資ということで。


正直、周辺機器が増えすぎてUSBの穴が足りない・・・。