リヒテンシュタイン

【MAP】

・面積 小豆島とほぼ同じ。世界で6番目に小さい国。

・人口 39,000人(外国人約34%

・首都 ファドーツ(人口5,800人)

・産業 精密機械、医療機器、牧畜ほかに観光国際金融

 切手発行もよく知られている。

・特例 タックス・ヘイブンとしても知られ、税金免除を目的とした外国企業のペーパーカンパニーも集中している。

・税金 一般の国民には直接税所得税相続税贈与税)  

 がない。

ルパン三世のモデルにもなったヨーロッパの小さ

 な国家

【ライン川】

国境 はライン川、橋の真ん中に、スイスとリヒテンシュタインの国旗が見える

左SCHWEIZはドイツ語でスイス、右がリヒテンシュタイン

国境の橋の下にはライン川がゆったりと流れる

ライン川の向こうはスイス、こちらがリヒテンシュタイン。 絵になる光景

遠くにアルプスの山々を眺めながら、首都ファドゥーツの中心地は右へ

青い空と、白いアルプスの山、スイス航空の飛行機が飛ぶ

スイス国旗は平和の象徴、このマークを見ると安心

【城】

               ファドゥーツ城

リヒテンシュタイン公国の首都ファドゥーツにある城。

 リヒテンシュタイン公の官邸として利用されている。首都の名を冠するこの城は、近隣の丘の上から眺めることができる。12世紀頃の建設とみられる。

 リヒテンシュタイン家はファドゥーツの伯爵の地位を購入した1712年に城を取得した。

 城にはリヒテンシュタイン家が居住しているため、城内の一般公開はされていないが、年一度の国民招待があり殆どの国民が見学している。

ファドゥーツの街から120mの丘の上に城は建つ

       ライトアップされたお城

   朝のお城と朝もや

   紅葉に包まれるお城

民家の薪ストーブの煙が風情を高める

ファドゥーツ城までのミニ・ハイキング120mの高度差お20分程度歩く

登山道と自動車道路が合流、お城が圧倒的に迫る

   侯爵一家が住む城

リヒテンシュタイン家 (国家元首)ハンス・アダム2世 国家元首

 リヒテンシュタインの国家元首の地位は代々リヒテンシュタイン家の当主が引き継いでいて、大きな政治的権限を持っており、「ヨーロッパ最後の絶対君主制」といわれている。

 リヒテンシュタイン家は元はオーストリアの貴族で、リヒテンシュタイン公国の何倍もの面積の土地をオーストリア領内に保有するなど非常に裕福。


 ハンス・アダム2世は、ヨーロッパの君主のなかで所有資産が最大であり(2位はモナコのアルベール2世)、約50億ドル(同時期の日本円換算で約5500億円)を所有している。

 リヒテンシュタイン家はオーストリア・ハプスブルク家の家臣であった。

 これだけの大金持ちであるため、リヒテンシュタイン家は国から一切の歳費は受け取らずに、むしろ国の側が国家運営をリヒテンシュタイン家の資産に頼っている(通常は税金や資源などの国の収入でまかなわれる)。

 なお、昔はもっと領土・別荘をプラハなどの国外に保有していたのだが、ドイツのWWII戦後補償の巻き添えや、チェコの共産化などでその多くを失った。

【侯爵のワイン畑】 

     侯爵のワイン畑

リヒテンシュタイン家はファドゥーツの伯爵。ワイン農場お伯爵家のもの

塀に絡まる葡萄の残り、一粒拝借、熟成されとても甘い

リヒテンシュタイン侯爵特製のワイン、飛ぶように売れる

              首都ファドゥーツの街並み

   ファドゥーツ大聖堂

    ファドゥーツ大聖堂

【侯爵】

略史 

 元はオーストリアの貴族、ヨハン=アダム=アンドレアス公(ボヘミア:現在のチェコ)が

シェレンベルク男爵領「オーストリア帝国(神聖ローマ帝国)のハプスブルク家の所領」を

購入。

 ・続いてファドゥーツ伯爵領(現在の高地部)を購入し、公国の基礎を固める。

 ・神聖ローマ帝国カール6世が両領に対し自治権を付与,リヒテンシュタイン公国に昇格。

 ・オーストリアが第1次大戦に敗北、ハプスブルク帝国崩壊。 → リヒテンシュタイン,オーストリアとの関税同盟を解消。

 ・スイスと関税同盟を締結,スイス・フランの導入。

 ・1990年 国際連合加盟

  リヒテンシュタインの切手

    侯爵夫婦の切手

   今や、国家予算の10%を占める切手売上 

【かぼちゃ】

   かぼちゃの収穫

   いろいろのかぼちゃ

      綺麗!

     カボチャとお城

メイン通り、15分ぐらいで端から端まで歩けそう

 リヒテンシュタインの女

国会議事堂の上にはファドゥーツ城が見える

    街外れのライン川

ライン川に木造の橋、しかも屋根と壁が、珍しい。

    人間と馬車専用がある

    中程まで行くと、国境が

【経済】

HiLti  電動ドリルでは世界一の企業、世界120カ国に拠点をおく。

イボクラールビバデント社
歯科用の義歯で世界一の企業、世界130カ国に拠点を置く。

経済

 リヒテンシュタイン家の莫大な資産に加え、精密機械・切手発行・観光などの産業によって非常に豊かである。

 タックスヘイブン(租税回避地)としても知られ、免税目的の外国企業のペーパーカンパニーが集中。人口を超える数の法人企業が登録され、そこから得られる法人税は国全体の収入の40%にも及ぶ。

 このために国民には所得税などの直接税がなく、住宅ローンすら無利子でOK。挙句の果てには刑務所すらホテル並みの広さに充実した娯楽、食事はホテルのケータリングという豪華さであるという。ただしこれは優遇しているわけではない。少ない囚人の為に食事の施設を作るよりも外注の方が安いためと言う。

 ただし、あまりの企業の集中ぶりに、被害を受ける形のEU諸国からは苦情が出ている。

【政府の指導者】

リヒテンシュタイン

君主 ハンス・アダム2名目上の元首)1945年生 76才 在位1989年~


摂政 アロイス公世子(長男)1968年生 53才 (2004年から摂政)

 ・ハンス・アダム2世の長男。

 ・イギリス留学

 ・香港とロンドンで軍務に就く。

 ・ロンドンの企業に勤めた後、帰国して父の財務を担当していた。

 ・2004年より公国の元首代行を務めている(摂政)。

リヒテンシュタイン編   終わり