トーゴ

【MAP】

その昔ヨーロッパ先進諸国の植民地、今は中国の草刈り場。

今は平和なギニア湾だが、不幸な時代が刻まれた。

首都 ロメ】

トーゴの面積は台湾の1.5倍、人口630万人、首都 ロメ (人口84万人)  

 15世紀末にポルトガル人が渡来し、16世紀以降は奴隷海岸の一部として知られることになり、19世紀まで奴隷の供給地とされていた。トーゴは「川辺の村」という意味である。


 200311月、中華人民共和国の援助で新しい大統領府を建設し始める。

【原始宗教】

ブードゥ教の炎の儀式

これは生贄台

 ブードゥー教
 ブードゥーという言葉はフォン族の言葉で「精霊」という意味を表す。ベナンでは国教とされている。西アフリカカリブ海の島国などで信仰されている民間信仰

 宗教法人として認可された教団は皆無で、布教活動もしない。その儀式は太鼓を使ったダンスや歌、動物の生贄、神が乗り移る「神懸かり」などからなる。現在でも病気の治療や除霊、お守りの祈願、占いなど様々な役割を果たしている。

 全世界で5千万人にも上るといわれ、チベット仏教3千万人を遙かにしのぐ数とされる。

ブードゥーの呪物の販売

動物は殺すと犯罪になるので、死にかけたものが集められると言う

悩みや病気などを呪術師に相談すると、牛、ネズミ、サル、ヒョウなどの死体や骨で調合し、飲み薬や塗り薬を作る

呪術師の父の代わりに商売する少年

余計病気になりそうだが・・・

 これと言うべき観光地は無い。

強いて探せば原始宗教のブードゥ教儀式なる炎の儀式、そしておかしな動物の死骸を売るブードゥマーケット。
 まことに怪しい原始宗教関連である。住民は真剣に信じているようだ。日本の縄文式時代(見たことはないが)を垣間見るようだが、これがアフリカとも言えるのである。
 疑ってはいけないと思いつつ、口をあんぐりと開いて閉じる暇が無い。何も無いのも観光である。そこに住む人達を見るだけでも楽しい。向こうもこちらを見てポカンとしている。お互いの意思疎通は無くても強烈にその印象は残る。

【街並み】

現在の民家、茅葺とトタン屋根が多い

都市以外の商店はこんな風

 基本的にトーゴの農業は自給農業の色彩が強い。食糧作物としては、南部ではトウモロコシキャッサバ、中部ではヤムイモ、北部ではトウジンビエが主に栽培される。

 住民は、アフリカ系が99%で、40以上の民族がある。

アフリカらしい模様

ダンスを踊るトーゴ女性

女性の服はカラフル

一本道、ひたすら歩く。

小さな町、車はほとんど見当たらない。

 アフリカの衣食住について考えてみた。衣は暑いから殆ど不要、食はバナナやヤシの実が豊富、住も暑いので茅葺、泥の簡単な住まい。生きて行くための最低条件はある。だから無気力な人が多いように感じるが・・・

 一番問題なのは国の政治機構である。トーゴはそれほどではないが、周辺国は汚職・賄賂が当たり前なのである。一向に国民の生活基盤は整わないようだ。

 飢餓率、困窮度、識字率、エイズ・・・数えればきりがない。街を見渡したが未だ中国製品さえ出回っていない国もある。中国でさえ進出するのに躊躇しているのではと勘繰りたくなる。

【食事】

巨大な魚のフライとご飯 ランチタイム ライスが何故か二つ。

辛いソースをかけて食べる

夕食は焼き鳥風

【国境】

国境の事務所は簡素

隣国ベナンいへの国境事務所は青空机で、珍しい。
賄賂は全く要求しないし、手続きも30分で住んだ。良心的な国だ。

【政府の指導者】

フォール・ニャシンベ大統領 55才 

ニャシンベ・エヤデマ3代大統領の息子で、トーゴ共和国史上初めて、権力世襲により国家元首となった。

フランスパリに留学。

2003には設備・鉱業・電気通信相として入閣を果たす。

2005年第5代大統領当選。

トーゴ編  終わり