ベネズエラ

【MAP】

ワンポイント情報

・面積 日本の約2.4

・人口 2800万人

・首都 カラカス(人口198万人)

・略史

1811年 スペインより独立

1819年 大コロンビア共和国成立

1830年 同国から分離、ベネズエラ共和国として独立

1958年 民主制復帰、以後選挙により大統領を選出

1999年12月 新憲法発効により、国名がベネズエラ・ボリバル共和国となる

2013年3月 14年間大統領を務めたチャベス大統領(ベネズエラ社会主義統一党)が任期途中で死去

2013年4月 マドゥーロ大統領(ベネズエラ社会主義統一党)が就任

2019年1月 マドゥーロ大統領就任式

グアイド国会議長が暫定大統領就任を宣誓

【ベネズエラ経済】

  石油の確認埋蔵量は、群を脱いで世界一なれど国力が無く未開発。

埋蔵地帯はテーブルマウンテンやエンジェルフォールなど観光地でも有名

石油の国営企業はあるが、政争と汚職の会社となり、しかも技術力もない。

ベネズエラの経済

  産油鉱物資源により1980年代頃までは南米でも最富裕国であった

しかし石油の国営がうまく機能せず、不安定な経済運営もあり、南米で最も高いインフレ率や物資不足等の問題を抱えている。また、2020年も各地で停電、断水、ガソリン不足が相次ぐなど、社会インフラの悪化が問題となっている。反米路線と社会主義路線を踏襲した結果最貧国となっている。

 

  世界最大の石油埋蔵国は現在、サウジではなくベネズエラである。ベネズエラのオリノコ河流域一帯の超重質原油である「オリノコタール」は低品位で、生産・出荷には手間がかかる原油である。

国内を貫流するオリノコ川流域の地中に「オリノコタール」と呼ばれる超重質油が眠っている

オリノコ川は南アメリカ大陸で第三の大河である。

 

 ベネズエラでは、豊富な石油資源を十分に活用できていないばかりか、むしろ、豊富な資源が政治経済の足を引っ張ることになったと言える。経済学に「資源の呪い」という言葉がある。資源の豊富な国では、資源輸出に経済が依存し、製造業が育たない、あるいは、資源価格の変動により、国内経済が安定しないなど、経済成長がかえって阻害される状況を指す。

 石油依存の大きい産油国ほど、国家による家父長的支配、人権無視など独裁政治が横行しやすい状況を意味する

 過去にはアメリカ資本で石油生産で成果を上げていたが、政権が東側に方向転換したために米国の制裁を受け、今日に至っている。

 ベネズエラでは、原油価格の低迷とバラマキ財政のツケで、財政赤字が急速に拡大。年間1000%近いインフレが進行し、国民生活は破たん寸前にある。

今や宝の持ち腐れとなっているヴェネズエラ、今後資源開発を担ってくれる国が現れない限り将来展望は開かれない。中国は虎視眈々と狙っている

首都 カラカス】

                     カラカス中心部全景

         カラカス 貧民街

          ベネズエラ人

 名曲「コーヒールンバ」が生まれた国 ベネズエラ。

 政情不安と社会経済の混乱、食料難、そして人道危機等から、総人口2800万人の内600万以上もの人々が故郷を追われ、安全を求めて国境へ向かっている。その数は約10年間紛争が続くシリアに続き、世界で2番目に多くの人々が避難を強いられている、南米最大の難民危機となっている。

 人々が武装グループや盗賊からの搾取や虐待を恐れ、急流の川を渡り、道なき道を進みながら命がけで避難の旅を強いられる

観光地 ギアナ高地 を目指して

カシウダ・ボリバル空港~カナイマ セスナ機5人乗り

40分のフライト、テーブルマウンテンが見えてきた

カナイマ飛行場は茅葺、売店、食堂、トイレ、待合所

管制塔、スタッフは私服のジーパン

  ホテルまではトラクター

ホテルも茅葺、中は立派なホテル二階建て、入口にはハンモッグ付き

    カナイマ ホテル

    ホテルの花畑

    ハチドリもいる

ホテルの裏はカナイマ湖、右奥に3つの滝

    ボートで遊覧

ちょいと太めの 「女船頭さん」

    すごい迫力

 水しぶきでずぶ濡れになる 

カナイマラグーン 滝の下を通る

 サポの滝  雨具必携

右側に服や眼鏡を置いて。水の圧力はすごい

上から、下から、横から水が・・・死ぬかと思った。

ヤンキー娘も水着、見て、見て…と言うが

日本語のタトゥーが流行りだとか。恥ずかしくて見られやしないよ~

アポの滝とタトウ 

ギアナ高地には欧米の観光客が非常に多いが、 まだ中国人や韓国の人々は見当たらなかった。

 アメリカ人はベネズエラが近いこともあり、老若男女の多数を見かけるが、皆明るい。特にトレッキングや冒険が好きらしい。ここ、アポの滝は滝の裏側を歩くのだが、猛烈な水量で眼鏡は吹っ飛ぶ、カメラは使えずで、また歩くのもおぼつかなく半数の人がビビって戻ってしまう。

 アメリカ人のギャルの一団が一緒であった。全員水着である。ナイスバディ! とオジサンがたどたどしい英語でコミニュケーションをはかる。さすがヤンキー娘、ノリが早い。自分の下半身を指さし、「見て!見て!」 と言う。

 そこには日本語のタトウ。 接吻、愛、福・・・等の文字が入れられている。聞くと日本語を入れるのが流行らしい。

 しっかりデジカメに収めてきた。撮れ、撮れとポーズをとるのである。おかげで目の保養が出来ました。ヤレヤレ----

ギアナ高地(テーブル・マウンテンが100以上!)

空から、ギアナ高地の湿地帯が出てきた

オリノコ川(全長2,060km)は日本列島とほぼ同じ長さ

オリノコ川の夕暮れ。ギアナ高地から流れるオリノコ川

            テーブルマウンテンは100以上

 ギアナ高地は、南アメリカ大陸の北部、オリノコ川、アマゾン川、およびアマゾン川の支流の1つ、ネグロ川に囲まれた地域に存在するコロンビア、ベネズエラ、ガイアナ、スリナム、フランス領ギアナ、ブラジルの6か国と地域にまたがる高地帯である。ギアナ高地の中心部にあるカナイマ国立公園は、面積約3万平方キロメートルで日本の中国地方に匹敵する。一般には、オリノコ川とエセキボ川に囲まれた地域に点在するテーブルマウンテンを指している。

 ギアナ高地は、ギアナ楯状地ともよばれ、ほぼ垂直に切り立ったテーブルマウンテンが数多く点在する。その数は、100を超えるといわれている。標高の高いテーブルマウンテンは、ギアナ高地内でもエセキボ川の西側に多くあり、ネブリナ(3014m)、ロライマ山(2810m)などがある。エセキボ川の東側のテーブルマウンテンは比較的小規模で標高は1000m以下のものが大多数を占める。

 テーブルマウンテンの1つ、アウヤンテプイには、世界最大の落差を持つ瀑布、エンジェルフォールがある。

 ギアナ高地を形成している岩石は、主に20億年から14億年前の先カンブリア時代に堆積した砂岩や珪岩からなり、擬似カルストを呈し、巨大な縦穴の存在が知られている。

 6億年前のゴンドワナ大陸がプレートテクトニクスで現在の大陸に分裂したと考えられている。ギアナ高地の部分は大陸移動の回転軸に当たり、ゴンドワナ大陸当時からほとんど移動していないと推定されている。

 ギアナ高地とアマゾン川を挟んだ位置に存在するブラジル高原も同様の地質学的特徴を持っている。また、ギアナ高地付近は鉄鉱石、希少金属類など豊富な地下資源の存在が確認されている。だからベネズエラの将来は明るいが、問題は開発力があるかどうかなのであろう。

 アウヤンテプイとは、南アメリカ大陸北端地域に広がるギアナ高地を構成する数多くのテーブルトップマウンテンの一つであり、そのうちで最大のもの。

 周囲約650km。「頂上台地」とも呼ばれる頂上のテーブル状の地形は、総面積にして東京23区を上回る広大なものであり、この中に小さな山もあれば川もあり、それ自体で一個の生態系を形作っている。上から見るとおおよそ馬の蹄のような形をしている。

 頂上台地の一角からは世界最大の落差979mを誇る滝として有名なエンジェルフォールが流れ落ちる。もっとも、この滝だけが特別高所にあるわけではなく、テーブルトップマウンテンの特徴として、頂上台地の切り立った断崖はほとんどが同等程度の高度を持っている。

【ジャングルクルーズ】

ジャングルクルーズ出発のため、ホテルで早朝のコーヒータイム

   乗り場まで車で行く

ボートで支流のチュルン川に入る

ここは水面も穏やかだが、浅くなると急流、ラフテング同様

オリノコ川の支流カラオ川を20人乗りボートで片道4時間

テーブル・マウンテンは高さ1000m、100以上あるという

片道4時間、途中オーキッド島で朝食の弁当

余りにも急な所はジャングルを歩く

途中、トラクターにも乗る

  しっかり掴まれよッ!

またボートへ。すれ違うボート、こちらもあのボートと同様。救命具を付けてしがみつく

そろそろかな~、お尻が痛くなってきた

目的のラトンジット島にようやく到着。バーベキューハウスがある。

      概念図

ラトンジット島からは「エンジェル・フォール」が直ぐそこに。滝壺は歩いて二時間。

手に掴んでお土産にしょう!

 エンジェルフォール

 エンジェルフォールは、南アメリカ大陸北部のギアナ高地にある世界最大級の滝。

 ベネズエラ のカナイマ国立公園内に所在する。世界最大の落差 979 m(岩にぶつかることなく直下する距離は 807 m )を誇る滝として有名。

日本で一番落差がある、立山にある称名滝350mと比較すると三倍ほどで迫力が違う。

 アメリカ人探検飛行家ジミー・エンジェルの名にちなむ。すなわち滝の名が「天使の滝」の意を持つわけではなく、その含意は「エンジェル氏の滝」である。

 ギアナ高地にある最大のテプイ(ギアナ高地のテーブルトップマウンテン)であるアウヤンテプイから流れ落ちる。落差がありすぎるため、落下する水は滝下部に達するより前に中空に拡散してしまい、したがって、滝壺が存在しない。空中に拡散した水は空気と絡み合い、滝下部は暴風雨のようになっている。

 世界的に知られるようになったのは、1937年、金鉱山を探しながら飛行機を飛ばしていてこの滝を発見したミズーリ州スプリングフィールド生まれのアメリカ人探検飛行家ジェームズ・クロフォード・エンジェルの紹介による。


 彼の一行はアウヤンテプイに着陸したが、再離陸ができなくなった。そのため、飛行機に同乗していたジミー・エンジェルとその妻、2人の地質学者の4人は、11日かけてジャングルを徒歩で下りるはめになった。

 なお、アウヤンテプイの頂上台地で置き去りになっていたジミー・エンジェルの飛行機は1970年にベネズエラ軍によって回収され、修理された後、現在(2005年時点)はシウダー・ボリーバルの空港の前に設置・公開されている。

ラトンジット島の対岸。アメリカ人はここでも泳いでいる。

昼食はチキン・バーベキュー、美味い。

【ホテル】

左がレストラン、右が宿泊棟。庭をハチドリが飛び回っている。

   カナイマの空港の女性

   現地の女性

フランス在住の日本女性、裕子さん。笑顔がいいね。

【セスナ機から見るエンジェル・フォール

翌日朝、再度セスナ機でエンジェル・フォールへ

およそ40分、大サービスでエンジェル・フォールを4~5回回転

      飛行場界隈

オリノコ川  川の底は石油か

下方は蛇行するオリノコ川、昨日はここをボートで遡上した。

セスナ機から見るテーブルマウンテン

セスナ機から見るエンジェル・フォール

エンジェル・フォールは落差979m(世界一)

パイロットは大サービスでまたもやエンジェル・フォールに近づいた。

回転して2回目、ぶつかる~

3回目、もう止めて~怖い、 帰るッ!

政府の指導者】

マドゥロ ベネズエラ大統領 1962年生 59

・前大統領チャベス政権下の閣僚として頭角を現し、「チ

 ャベス側近の中で最も有能な行政官」と評され、チャベ

 ス死後2013年大統領となる。

2019年の2期目に選挙で不正があったとして、大統領と

 しては認められていない。国会議長が暫定大統領となっ

 ている。

・メディアからはチャベスと同じく「独裁者」と呼称され

 ている。

・親の世代から労働者階級で、長じて労働組合で政治活

 動。

グアイド ベネズエラ暫定大統領 1983年生 38

2018に国民議会議長に選出された。

チャベスマドゥロの反米左翼政権に対する反体制派。

・父親はパイロット、母親は教師であり、中産階級の家庭の生まれ。


ベネズエラ編  終わり