コロンビア

【MAP】

ワンポイント情報


・面積 日本の約3

・人口 5000万人

・首都 ボゴタ(人口770万人)

・民族 混血75%、ヨーロッパ系20%、アフリ
    カ系4

・外交 歴代政権は、米国との協調を優先し、

    近隣アンデス諸国、EU諸国との友好関係を維持

・産業 農業(コーヒー、バナナ、さとうき
    び、じゃがいも、米、熱帯果実等、
    花)

【首都 ボゴタ)

ボゴタ空港は田園地帯の中にある。標高2600m。ビニール・ハウスはカーネーション、バラ育成のハウス。

コロンビアの首都ボゴタ。標高2600メートルに800万人が住む。

                標高の高い空中都市

ボゴタは、コロンビア首都。人口約770万人の都市で、2020年時点での都市圏人口1,000万人を超えるメガシティである。アンデス山脈の盆地、標高2640メートルに位置しており、南アメリカ大陸でもラパス(ボリビア)キト(エクアドル)に次いで3番目に標高の高い首都である。

 世界都市ランキングにおいて、南米大陸ではブエノスアイレス(アルゼンチン)サンパウロ(ブラジル)に次ぐ第3位である。

観光都市カルタヘナ】

         コロンビアのリゾート地 「カルタヘナ」 とカリブ海

    スペイン統治の面影が残る

      スペイン統治の城塞

カルタヘナ

 16世紀以降、スペイン人がインカ帝国を滅ぼして以来、スペイン帝国の最も重要な投錨地として発達し、南米各地で強奪した金やペルーアルト・ペルーポトシ銀山のエメラルドをはじめとするアメリカ大陸の産物の輸出港となり、南米北部の奴隷貿易の中心地でもあった。その富が、カリブの海賊たちや他国の標的になりやすいため、石灰岩サンゴ石)の壁を築いた。

  大英雄シモン・ボリーバルはスペインからの独立を勝ち取り、その後のコロンビアの基礎を打ち立てた。

カルタヘナの街で小学生の一団。 ラテン系なので底抜けに明るい。

博物館で女子高校生。写真を撮れと明るいラテン系女の子は「日本人大好き!」と離れない。

【ランチ】

有名レストラン「ランゴスタ」は巨大ロブスターで有名

長さ50cm、500グラム、食べきれなかった。

【街角】

画家ボテロは太った人ばかりを描くので有名

          ユニーク

いいですね〜、安定感があります。ボテロの絵を見ると安心するご婦人も多いのでは・・・

写真を撮らせて、果物を売る陽気なインディオのおばちゃま。

【街の治安】

 観光警察がしっかりガード

 街中をガードする観光警察

  馬で警備する観光警官

シパキラの塩の教会

コロンビア美人の案内嬢、塩漬けにされても良いかな?

シパキラの塩を記念に

    シパキラの岩塩洞窟

シパキラの塩の教会

南米コロンビアの首都ボゴタから日帰りで訪れられる名物観光スポットの「塩の教会」は、シパキラという小さな街に存在する。もともと塩鉱山だったところをカトリック教会にしたこの場所は、カラフルなLEDで幻想的に照らされている。人の手で掘られたとは思えないほど、広大な洞窟内に広がるミステリアスでスピリチュアルな世界は圧巻である。

南米5カ国独立の英雄 シモン・ボリーバル

     シモン・ボリーバル

 晩年の伴侶、マヌエラ・サエンス

「中南米のナポレオン」と称されるシモン・ボリーバルの家

常に暗殺の危険があったので、足を延ばし座ったまま寝ていたという。だからベッドの長さは短い

 南米大陸のアンデス5ヵ国(ベネズエラ、コロンビア、エクアドル、ペルー、ボリビア)をスペインから独立に導き、統一したコロンビア共和国を打ちたてようとした革命家、軍人、政治家、思想家である。

 ボリバルは1783年、現在のベネズエラ、カラカスのクリオーリョの名家に生まれた。幼くして両親を亡くしたが、アメリカ大陸有数の資産家ボリバル家の男子としてさまざまな家庭教師を付けられた。16歳のとき1799年にスペインで任官していたおじを頼ってヨーロッパに渡った。

しばらくはナポレオンに仕えたが、このころの、南アメリカでのスペインからの独立の機運を機に、祖国ベネズエラの独立を志すようになったといわれている。

 長いスペインの統治から各国を独立させた英雄である。ボリバルの名前は「ベネズエラ・ボリバル共和国」、「ボリビア」、「シウダッド・ボリバル」等に残されており、各国にその銅像も建てられている。

【貧困】

☆ コロンビアの社会階層・・・・・富裕層は貧困層を助ける仕組み 

 コロンビアは他の発展途上国と同様貧富の差が日本に比べてはるかに大きい。 

 その貧困層をいかに救うかと言うことだが、コロンビアではその一つとしてユニークな方法を取っている。 まづ市内の地区を貧困層から富裕層に6 段階に分けている。 レベル1.2が貧困層の人が住んでいる多い地域。 レベルが 3456 と上がると富裕層が多くなる。

 レベル 1・2の地域は当然インフラも悪いし、不便なところにあるので家賃も安いので自然と低所得者が集まってくることになる。 この地域に住居を構えると公共料金全て、学校の授業料(幼稚園から大学まで国公私立問わす)などがかなり安くなる。その差額分はレベル56の富裕層が負担している。

 一階層違うと大体6割ぐらいになるので差は決して小さくないらしい。 同じ学校に通ってもレベルが異なると授業料は違ってくる。

優秀な大学は、教授も優秀な人をそろえており授業料も高い。よってレベルの高い階層しか入学できないそうだ。それでも識字率は100に近いそうである。

 その他保険制度、住宅取得・事業資金の融資、職業訓練所の費用、遊園地の入場料にいたるまで他のレベルの人たち比べると有利になる。 割引があったり、無料であることはそれ以上のレベルに住む人が負担していることになるわけだ。 

 

 それではそこへ住所を移せば良いのではと思うのだが、それをしないのはもちろん居住環境も治安も悪いということもあるが、社会的な面子があるのではと思う。 例えば一流会社の社員が貧困層といわれる地域に住むのは具合が悪いと言うような。 従って借家を探す場合には値段とか家そのものはもちろん大事だが、必ずレベルに気をつけるようだ。


 公共料金をはじめ優遇措置が生活に影響するので、中流以上の人から見れば不公平という不満が出てもおかしくないと思うのだが、今までそんな意見を聞いたことがないという。 これも貧しいものには施しをするという一つのキリスト教精神や、富むものは貧しい人に施しをするイスラム教的考えなのだろう。

 同じチェーンのスーパーでも、レベルの違う地域の店で同じ品物を購入しても値段が違うそうだ。例えば、玉ねぎをレベルの高い地域の店で買うと、高い代わりに皮を向いてあるとか、ジャガイモは洗ってあるとか・・・。

 驚くのは医療費の安いことである。レベルは関係なく、1回の診療で1,000円、どのような手術でも11,000円。  殆ど医療費が無料に近い。

【コロンビアの産業】1.コーヒー 2.切り花 3.エメラルド

 産業

 世界的なコーヒー豆の産地として知られるほか、エメラルドの産出量は世界一であり、温暖な気候と豊富な日射量を活かしたバラカーネーションなどの栽培と切り花の輸出にも力を入れている。ラン国花である。

【エメラルド】

コロンビアは、なんと世界中のエメラルドの70%以上を占めると言われ

   エメラルド

住所も地図にも存在しないムゾー村 の鉱山

ボゴタはやはりエメラルドのメッカ

エメラルド採掘のムゾー村

  一攫千金を狙う山師達

    子供も女も

【切り花】

☆ コロンビアは花の国

花の生産面積は、7266haで95%は輸出。輸出額は、1114百万ドルで(1300億円)、オランダに次いで第2位。輸出先は、アメリカが80%で、イギリス4%、ロシア4%、そして日本などとなっている。品目別で見ると、ブーケ32%、ローズ30%、カーネーション13%、マム8%などとなっている。花き業界で18.2万人の雇用を生んでいて、家族を含めると100万人が花き業界で生きている。

 

切花の輸出量は世界第2位、品目別でもカーネーションの輸出量は世界第1位、キクの輸出量は世界第2位、バラの輸出量は世界2位を誇り

日本のカーネションの輸入は70%がコロンビアから。

切花輸出国世界ランキング(カッコ内は世界シェア)は、


1位:オランダ(45.2%)

2位:コロンビア(15.8%)

3位:エクアドル(9.9%)

4位:ケニア(7.6%)

5位:ベルギー(3.3%)

【コーヒー豆】

   コロンビア・コーヒー

地元コロンビアの庶民の間で人気のコーヒー

さすがコーヒー生産第二位のコロンビア、プレゼント!

     キンディオのコーヒー農園

        産地の従業員

コロンビアコーヒーの歴史

 1730年、キリスト教修道院に植えられたコーヒーの木が始まりだと言われている。

日本でも有名な「エメラルドマウンテン」とは、実はコロンビアコーヒー豆のこと。

コロンビアコーヒーの味わい

やわらかな苦みと酸味のバランスが良く、すっきりとした味わい。

クセが少ないので飲みやすく、ブレンドのベースとしてもよく使われている。

 

生産量 国際コーヒー機関によると、コロンビアの2018年のコーヒー生産量は1420万袋分、重さにすると852千トンで、南アメリカでは二番目で、世界ではブラジル、ベトナムに次いで三番目の生産量。 世界の生産量に占めるコロンビアコーヒーの割合は約8%。

【治安とコカイン】

       コカイン畑

治安

 1960年代から政府軍左翼ゲリラ極右民兵の三つ巴の内戦50年以上も続いていた。1980年代から1990年代、コロンビアは麻薬戦争による暴力が横行し、世界で最も危険な国の1つとなった。しかし、21世紀以降、コロンビアは劇的な治安の回復に成功し、アメリカ大陸における主要国と位置づけられている。

 しかし、貧民の国民は未だにコカイン生産から 

 脱出できていない。

コカインの原料となるコカの木は,平成30年(2018年)には,世界の約244,200ヘクタールの土地で栽培されており,平成29年(2017年)の推計では,栽培面積の約70%をコロンビアが,約20%をペルーが,約10%をボリビアが占めている。

【大統領府】

   大統領官邸正門

    衛兵の交代式

    衛兵の交代式2

【政府の指導者】

グスタボ・ペトロ コロンビア大統領 1960年生 62

20228月より大統領。

・学生耳朶左翼ゲリラメンバー。

・首都ボゴタの市長を務めた。

左派政権により混乱する東隣のベネズエラとの国交回復などを公約に掲げた。

コロムビア編    終わり