パナマ
【MAP】
ワンポイント情報
・面積 北海道よりやや小さい
・人口 420万人
・首都 パナマシティ(人口88万人)
・民族 混血70%、先住民7% ほか
・経済 パナマ運河運営、金融、観光
【パン・アメリカン・ハイウェイ】
パン・アメリカン・ハイウエイは パナマからコスタリカの首都「サン・ホセ」へと向かう。
パン・アメリカン・ハイウェイの地図
パン・アメリカン・ハイウェイは、北はアメリカ:アラスカ州のフェアバンクスから、南はアルゼンチン:パタゴニアのウシユアイアまで、その長さは48,000km。日本列島を2,000kmとすると、日本列島の24倍の長さとなる。
14か国を通過する世界で最も長いハイウェイの一つである。
しかし、ハイウェイはペルーの地上絵を横切って建設されたため、地上絵の一部が破壊されている 。また、パナマとコロンビアの間にあるダリエン地峡一帯で、約87kmにわたって南北に分断されている。
【パナマという国】
国名の由来はインディオの言葉で、「魚が豊富」を意味する言葉から来ているとされている。
南北アメリカと太平洋、大西洋の結節点に当たる地理的重要性から、スペイン人の到達以来貿易や人の移動や国際政治において大きな役割を果たす場所となっており、その役割の重要性のため、中米地峡を貫くパナマ運河が通っている。
パナマは最初スペインから独立、次にコロンビアから、そしてパナマ運河の利権を得ていたアメリカから三度目の独立を果たした。この間170年を要している。
1989年のパナマ侵攻(アメリカ軍)の結果、それまで国防を担っていたパナマ国防軍は1990年に解体され、国家保安隊が創設された。そのため現在パナマに軍隊は存在しない。
かつては国土の9割以上を森林が占めていたものの、2000年には森林面積が39%にまで低下した。国土の23%は様々なタイプの自然保護区に指定されており、世界全体でも10位以内に入る自然保護大国でもある。
コスタリカと共に中米で最も経済的に進んだ国であり、伝統的に金融業が経済の中心である。他のラテンアメリカ諸国に比べて安定していたこともラテンアメリカの金融センターとして発達した理由の一つである。第三次産業の従事者が全体の7割にものぼる。
熱帯性気候であり、年間降水量が2,000mm以上と非常に多いため、エネルギーの半分近くを水力発電で賄っている。
パナマ船籍の外国商船からの収入も多い(便宜置籍船)。
【パナマ・シティ(首都)】
「レボルーション・タワー」、スクリューの様なビル
かたや貧民街もある
パナマ湾の向こうには新市街の高層ビル
パナマの民芸品織物
太平洋に面しパナマ運河の入り口である。人口は708,738人。
昔も今もこの都市は、地峡を利用した国際貿易と金融業で繁栄している。かつては、南米ペルーへの探検と、黄金や銀をスペインへ運ぶための拠点であった。
1671年1月28日には、1400人の海賊を率いてやってきたイギリス人のヘンリー・モーガンが都市を攻撃、黄金を略奪後、火を使い破壊した。このときの遺跡はパナマ・ビエホ と呼ばれ、今日では国内有数の観光名所となっている。ヘンリー・モーガンによる破壊の後、1673年に町は全て約11km西南のカスコ・ビエホ に移転した。
1848年にカリフォルニアで金が発見され、地峡を渡りアメリカ西海岸へ行く人々が増加した。金の発見の前年、パナマ鉄道会社が設立されたが、1855年まで運行はなかった。1848年から1869年の間に、約375,000人が大西洋から太平洋へ、約225,000人が太平洋から大西洋へ、地峡を利用して渡った。この移動がパナマ市を再び繁栄へ導いた。
中米の金融センターの役目がある
アメリカ・ニューヨークと見間違う
【パナマ運河 】
パナマ運河に船が入る
パナマの二大シンボル、運河と金融高層ビル
このフェリーでパナマ運河クルーズ、5時間。
太平洋と大西洋・カリブ海の80km。運河は太平洋側1.の運河を通り、真中の湖へ、そして2.のカリブ海側運河へ。
パナマ湾にかかるパン・アメリカン・ハイウエィの下を行く
先に大型船が行く。後ろは誘導船
1 行きと帰りの二車線
2.海と平面の入口に入る
3.慎重に舟は進む
4.左上と右側の車がワイヤーで固定して誘導する
5.海抜0mの入口を入ると、閉ざされる。
6.両方から閉じる
7.プール状になると、湖の水がどんどん入る。
8.下から、横から水が入り、舟は押し上げられる。
9.右側の土手が見えなかったが、水位向上で土手よりかなり上になる。
10.前方のプールと同じ水位になると、舟は前へ、そして次のプールで水が抜かれ、また進む。
11.黒い水門が閉じられると、その前方左の海面の水位との差が解る。
12.一番高いプールを舟は行く
13.ビジターセンターから運河の構造を見る観光客
14.前方カリブ海側の湖に向かう。
15.次の水門を行くと閉められ、プールの水は抜かれて、湖と同じ水位になり、運河通航。
16.無事、湖に。
パナマ運河は、パナマ共和国のパナマ地峡を開削して太平洋とカリブ海を結んでいる閘門式運河で、全長約80km、最小幅91m、最大幅200m、深さは一番浅い場所で12.5m。
スエズ運河を拓いたフランス人フェルディナン・ド・レセップスの手で開発に着手したものの、難工事とマラリアの蔓延により放棄。
その後パナマ運河地帯としてアメリカ合衆国によって建設が進められ、10年の歳月をかけて1914年に開通した。当初はパナマ案とニカラグア案が検討された。
長らくアメリカによる管理が続いてきたが、1999年12月31日正午をもってパナマに完全返還された。現在はパナマ運河庁が管理している。
通航量の増大や船舶の大型化の流れを受けて2010年にも受入れ能力の限界が危惧され、2006年に運河拡張計画がパナマ運河庁より提案され、国民投票により実施されることが決定された。総事業費52億5千万ドルをかけて2007年9月3日に着工開始し、2014年の竣工を予定し、新たに第3レーンを設け、完成後は現在の2倍の約6億トン(船舶トン数換算)の航行量を見込む。
【ビジターセンター】
パナマ運河ビジターセンターで工事の過程を見る。
マラリアや黄熱病がこの蚊によって苦しめられた
工事現場写真
測量図
マラリアや黄熱病等で28,000人が犠牲となる。
パナマ運河利用の濃度図、日本が最も多い。
運河構造図
【カスコ・ビエホ】
旧市街の一角にある歴史保存地区。
独立広場前のカテドラル(大聖堂)、展示室を併設しているパナマ市庁舎、黄金祭壇で有名なサン・ホセ教会など、スペイン植民地時代の建物や遺構などの見所が集中しており、地区全体が世界文化遺産に登録されている。
【ランチ・タイム】
ダビのホテル、ウエルカム・フルーツ
中米のワインはチリ産
ワインと前菜
わずか10名の日本人客にと、寿司が提供された。
メインはステーキ、厚くて大きい
【政府の指導者】
コルティソ パナマ大統領 1953年生 69才
・2019年 大統領就任
・1994年から2004年まで国会議員
・2000年には国会議長に選出
パナマ編 終わり