ホンジュラス
【MAP】
ワンポイント情報
・面積 日本の約3分の1
・首都 テグシガルパ(人口120万人)
・人口 975万人
・民族 混血91%、先住民6%、アフリカ
系2%、ヨーロッパ系1%
・略史 1502コロンブスが発見
―1539~1821スペイン統治
―1963軍事政権 2010クー
デターで独自政権
・産業 農林水産業(コーヒー、バナ
ナ、パーム油、養殖エビ等)
【ホンジュラスという国】
テグシガルパ 日本の援助による橋
スペイン人がインディヘナ(現地住民)を武力で服従させると、グアテマラ総督領として支配を行った。この地から豊富な金や銀などが産出するとスペイン人の植民が進んだ。
1838年に中米連邦が瓦解すると「ホンジュラス共和国」として独立した。
1919年に内戦が勃発し、ホンジュラスの内政は混乱に陥ったため、アメリカ合衆国がバナナ権益を保護するために内政干渉に乗り出すことになる。また、1920年代にホンジュラスは世界のバナナ市場の約1/3を供給していた。
1870年代からバナナ・プランテーションが形成され、最初に「バナナ共和国」と呼ばれる国になり、アメリカはユナイテッド・フルーツ社を立ち上げ、中米全体に君臨することになる。
ホンジュラスは歴史的にニカラグアと並んで中央アメリカで最も貧しい国であり、西半球で十番以内に貧しい国であると同時に世界最貧国の一つでもある。
19世紀、アメリカ資本によるフルーツ会社は、バナナを運搬するため鉄道、電話、発電所、電力などを設備した。長い間米国の隷属化におかれた。しかし、他国のような内戦が無く安定しているが、国民の貧しさは変わらない。日本の経済援助が最も多い国。
【首都テグシガルパ】
街並み
ホンジュラスの人々
ホンジュラスに入ると多くの橋の上に日本のマークが目に付く。日本のODA(政府開発援助)で造られた橋であると言う。
コパン・ルイナス(牧歌的な町)のホテルに泊まる
ホテル前の公園は祭りの最中、早朝4時まで大騒ぎ、それでも疲れてこちらは騒音が子守唄でぐっすり
【国を捨てるか、犯罪か 「バナナ共和国」の国民が迫られる、究極の選択】
【ホンジュラスの「世界一殺人発生」の要因】
ホンジュラスの「世界一殺人発生」の要因
1. 南米から北米に密輸されるコカインの約80%はホンジュラスを経由。麻薬組織の活動が活発化し、組織間抗争や麻薬取引のトラブルによる殺人事件も多発している。
2. 青少年凶悪犯罪集団「マラス」の存在。バスやタクシー等の交通機関関係者や商店等から「みかじめ料」を脅し取っているとみられており、「みかじめ料」の支払いを断ったために殺害されるケースが多い。
ギャング集団「マラス」
【コーヒー豆 生産量世界7位】
シェードツリー(日よけの木)をコーヒーノキと一緒に植える
コーヒーの木の傘となり、日陰をつくるための樹木をさす。コーヒーの木は直射日光が強いと木の新芽が焼かれ発育を妨げるため産地の農園ではバナナやマメ科の木等の背の高い樹木をコーヒーの木と一緒に植えて、適度な日陰をつくる。
シェードツリー(日よけの木)の下にコーヒーの木
【コパン遺跡】
コパン遺跡
怪物のような石碑
コパンは、ホンジュラス西部にある古典期マヤの大都市
この地域は、紀元前6000年頃から農耕を始めていた
神殿を樹木が壊している
コパン神殿26にある神聖文字の階段
コパンは、ホンジュラス西部にある古典期マヤの大都市。1980年にユネスコの世界遺産に登録された。コパンでは少なくとも16代の王が即している。16代目の王の即位に際して製作された祭壇Qのレリーフでは、各々の名前を示すマヤ文字の16人それぞれの王が刻まれている。また側面のレリーフに17代目の王を刻んだ祭壇Lがあるが、この祭壇は未完成であり、17代目の王が即位したかどうかは不明。
16人の王が刻まれた祭壇Q: コパン最後の16代「日の出王」と初代「ケツァール・マカウ王」が正面に向かい合う
遺跡内にはコンゴウインコが多数生息
【政府の指導者】
ホンジュラス編 終わり