スペイン

【MAP】

・面積 日本の約1.3

・人口 4,700万人

・首都 マドリード(人口327万人)

・産業 自動車、食料品、化学品、観光業

自動車産業

 自動車産業は、ドイツやフランスといったヨーロッパの伝統産業。当時のスペインは、ヨーロッパにおいて比較的賃金水準が低い国、そのため、ドイツやフランスの自動車企業は、スペインの低賃金労働力を活用すべく、生産拠点として多くの工場を進出させた。

食料品

 柑橘類、コメ、南部はオリーブ、ぶどう、野菜が盛ん。

 ○ EUの主要農業大国で、農業生産額はフランス、ドイツ、イタリアに次ぐEU第4位(2016 年)。

【スペインはかっては世界一の国】

 スペイン・ポルトガル同君連合(1580年–1640年)時代のスペイン帝国の版図(赤がスペイン領、青がポルトガル領)  

    航海者マゼランのビーグル号

スペインは後進国を従わせて世界を植民地化した最初の国。

 711年、イベリア半島スペイン、ポルトガルの一部の大部分がイスラム治下に置かれ、イスラムに征服された。この後レコンキスタ(キリスト教国家によるイベリア半島の再征服活動の総称)によって、1492にグラナダが陥落し、これによって、実に781年に亘ったイスラム支配が終了し、キリスト教支配国となる。16世紀、スペイン帝国の援助で多くの探検家がアメリカ、メキシコ、南アメリカの原住民を従わせて、多くの金銀をスペイン本国に持ち帰り隆盛を築いた。

  スペイン帝国はその最盛期には南アメリカ中央アメリカの大半、メキシコ北アメリカの南部と西部、フィリピングアムマリアナ諸島北イタリアの一部、南イタリアシチリア島、北アフリカのいくつかの都市、現代のフランスドイツの一部、ベルギールクセンブルクオランダを領有していた。植民地からもたらされた富によってスペインは16世紀から17世紀のヨーロッパにおける覇権国的地位を得た。太陽の没することなき帝国」となった。18世紀、イギリス、フランス、ポルトガルと戦争状態で国力は落ちてきて、かってのアメリカ、南アメリカでも独立戦争で敗退を余儀なくされ、国内は内戦が続き、やがて栄光のスペインは没落していく。

首都マドリード】

マドリッドには16〜17世紀のハプスブルク王朝、18世紀のブルボン王朝の歴史遺産が数多くあ る。

首都マドリードのクアトロ・トーレス・ビジネス・エリア

            【プラド美術館】

プラド美術館左はグレコ、右がピカソの自画像。

16世紀にヨーロッパ第一の大帝国となったスペインの莫大な富と権力を背景に、選りすぐりの絵画が 集められた。

【バルセロナ】

 国際会議が世界で最も多く開かれる都市の1つ

  人口160万人、スペイン第二の都市

          【サグラダ・ファミリア

スペインで最も観光客を集めている教会。資金調達は信者の喜捨に頼ってきた。 

高さ172m、エレベーターで昇り隙間から街並みを見る。

カサ・ミラ  ガウディが設計した実業家ペレ夫妻の邸宅

グエル公園 アントニ・ガウディの作品群の1つ 

             【ピカソ美術館】

ピカソの幼少期から「青の時代」の作品群 を展示

美術館の前の塀には未来の画家たちの作品(?)

    ピカソの絵

(ラ・マンチャ)

ドン・キホーテが行う、数々の冒険の舞台となった地方ということで世界的に知られている 。

セルバンテスが著した小説『ドン・キホーテ』で主人公が巨人と勘違いして突進した風車群のモデルであるとされる。 

  思いめぐらせて散策

ドン・キホーテになってみた

   首都の公園にもある

              土産物店には全てドン・キホーテ

【グラナダ】

イベリア半島最後のイスラム王朝ナスル朝グラナダ王国の首都であった 

シエラネバダ山脈を源流とするヘニル川流域の「ベガ」と呼ばれる肥沃な平野を基盤にして栄えた。 

           【アルハンブラ宮殿】

 グラナダ市街地(中央)とシエラネバダ山脈

         シエラネバダ山脈

グラナダ市南東の丘に位置するアルハンブラ宮殿

シエラネバダ山脈の雪解け水が流れてくるように水路がつくられている

アルハンブラ宮殿 

 ・12頭の獅子に支えられた噴水を124本の大理石柱の回廊がとりまく中庭。王以外は男子禁制のかつ てのハーレム。

 ・宮殿と呼ばれているが城塞の性質も備えており、その中に住宅官庁軍隊厩舎モスク学校浴場墓地庭園といった様々な施設を備えていた

 ・アルハンブラ宮殿は、栄枯盛衰を経てもなお破壊されることなく残され、現在スペイン屈指の世界遺産となり世界中からの観光客が訪れる名所となっている。


           動画 アルハンブラの思い出 (ギター名曲)   

            【フラメンコショー

 ロマの人たちが住む洞窟


グラナダのサクロモンテ地区に洞窟タブラオが多い理由は、ここが流浪の民ロマの行きついた場所だった から。

フラメンコは、もともとがロマの間に伝わる音楽と踊りがスペインでフラメンコとして確立されたもの 。
ショーは夜の10時から12時まで。ロマの人達の哀愁ある踊りと唄は目に焼き付く。

   観客は今か今かと待つ

   最初は妖艶な踊り子

 男女入り乱れての歌と踊り

  掛け声と手拍子が難しい

いよいよ長老がお出まし、迫力が違う

ジプシーはエジプトからスペインへ、放浪者集団で女性は売春婦で あった時期もあるらしい。

【オリーブ】

 観光バスで一日走っていてもオリーブ畑は果てしなく続く

スペインの農家は国が買い取りをしてくれる

    機械化が進む

スペインやイタリアのレストランではテーブルにオリーブ・オイルとバルサミコ酢、ソルトが必ず置かれている。日本の醤油の様に使われる。

【物真似】

イタリア、スペインを何度も行くうちに、料理を覚えたので自分で作り始めた。
左上から「サングリア」右に前菜タコのマリネ、左下「イカのフリット(揚げ物)メインが右下「パエリア」 男の料理を披露。反応やいかに?

【バール】

  スペインの居酒屋兼バー兼喫茶

 ちょいと一杯! 入りやすいバール

【セビリア】

    オレンジが街路樹

    思わず手が出そう

   世界に一つだけの陶器 

     陶器が素晴らしい

【巡礼】

およそ10万人がフランスからピレネー山脈を越えてゆく

 四国八十八ヶ所お遍路 歩き遍路で約1200km およそ50日間  15万人程度 

     1か月を要し800km。

   ようやく最終地点が見えてきた

サンティアゴ・デ・コンポステラ(スペイン)

カテドラルの祭壇の裏から、一列に並び聖ヤコブの像にハグする。手が肩におかれている。信者もそうでない人も緊張の一瞬。 

巨大香炉は長さ1m、90kg。ぐるぐる回して、長い道のりを歩いてきた信者の異臭を香で消す。 

【ミハス】

「白い村」で国内で有数の観光地となっている 

古都トレド】

               トレド全景 

     中世にはイスラム教ユダヤ教キリスト教の文化が交錯した地である。「町全体が博物館」と言われている。 

【政府の指導者】

  組閣では18名中11名の女性 

サンチェス スペイン首相 1972年生 49才  経済学者政治家

 

2018年首相に就任。

2人兄弟の長男として父は会社経営、母は弁護士という裕福な家庭に生まれた。

・スペインはアフリカからの移民の主な参入国となり、サンチェスの方針となっている。

大学で教壇に立ち、法経済学部で経済構造や経済思想史などを教えている。

フランス語・英語に堪能である。

・2018年の組閣では18名中11名の女性を選んでおり、スペインの歴史上もっとも女性の多い内閣だと言われている。

スペイン編  終わり