ハンガリー
【MAP】
ワンポイント情報
・面積 日本の約4分の1
・人口 1000万人
・首都 ブタペスト(人口180万人)
・産業 農業では小麦、トウモロコシ、ワイン、食肉が生産され、「欧州の穀倉」とも呼ばれる食糧輸出国である。
【景観】
ハンガリーはドナウ川とともに・・・
ブタ城
セーチエニー鎖橋と国会議事堂
国会議事堂
王宮
1989年、共産主義体制から資本主義体制に転換している。
【産業】
主要農産物は、とうもろこし、小麦、ひまわり種
パプリカの人気も高い
パプリカ
北部の都市エステルゴムにあるスズキ工場は6,000人の従業員を抱える
自動車産業では「ヨーロッパの優等生」
ハンガリーは1989年まで社会主義国家だったが、議会制民主主義への体制転換後は経済開放を進め、中央ヨーロッパのものづくり国家の代表格へと成長を遂げ、30年かけてその地位を不動のものにした。とりわけ自動車産業は、ヨーロッパ全体を見渡しても優等生で、最も成功しているのはスズキの現地法人だ。
また、デンソーなどの自動車部品メーカーも数多く進出している。ハンガリーに進出している日本企業は、製造業を中心に160社以上に及ぶという。
【首都ブダベスト】
ブタペストはドナウ川をはさんで発展
【温泉大国】
ハンガリーは世界有数の温泉天国として有名で、その数はなんと1300にものぼる。その内ブダペストには100以上ある。
なぜ火山国でもないハンガリーに泉温の高い温泉が湧出するのか?その理由は、構成する地殻の層の厚さが相対的に薄いため地熱が高く、それゆえ河川や盆地や湖沼のように地下水の豊富な地方では温泉が湧き出す。
ブダペストには、118もの源泉が毎分およそ50トン湧き、大小50以上もの浴場が存在すると言われている。
【世界各地の有名温泉】
1.「ブルーラグーン」 (アイスランド)
泉質:地熱発電所が排出する地下熱水を利用、硫酸塩・塩化物泉 /
源泉温度はなんと240 ℃
2.「セーチェニ温泉」 (ハンガリー・ブタペスト)
泉質:カルシウム・マグネシウム―炭酸水素塩泉
3.「ゲッレールト温泉」 (ハンガリー・ブタペスト)
泉質:カルシウム・マグネシウム―炭酸水素塩泉、硫酸塩泉、塩化物泉
4.「パムッカレ・テルマル」 (トルコ・パムッカレ)
泉質: カルシウム-炭酸水素塩・硫酸塩泉
5.「ザ ホットスプリング ビーチ リゾート & スパ」 (タイ・パンガー)
泉質:鉱泉
【温泉講釈】
温泉地の数
1位 日本 3、133か所
2位 中国 3,000
3位 ハンガリー 1,300
4位 トルコ 474
5位 アメリカ 400
日本式での入浴の温泉は、世界で日本が一番多い、というより日本だけなので、比較はできない。
風呂にはいるのは、日本のように湿気の多い国だけで、湿度の低い国ではバス・タブがあっても使用する人はほとんどなしで、シャワーだけである。
文化の違い、目的の違い、価値観の違い、日本人の豊かな感性が、日本の温泉として、そこに文化が作られてきた。
具体的には、日本の温泉には多種多様の環境が求められる。
秘境、露天風呂、宿泊施設、湯治、おいしい料理、おもてなし、温泉の質やPh,風光明媚、癒し、静けさなどである。だから中国人や韓国人などの騒々しい民族を、ワビ・サビを好む日本民族は受け入れられない。
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左の写真は
標高1300mの奥深い谷間にあり、南画世界を思わせる奇岩怪岩が聳え立つ絶壁に三方を囲まれている姥湯温泉。乳白色で硫黄の匂いが疲れた体を癒してくれる、これぞ日本の温泉。
世界の温泉地の多くはレジャーや水遊び、プール感覚、治療用保養地、水着着用が多く、日本人にはなじまないことが多い。
日本は、温泉地数・源泉総数が世界一
日本には、現在、宿泊施設を伴う温泉地が3,133ヵ所、源泉総数が約2万8,000ある。
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左の写真は
高峰温泉 標高2,000mにあるランプの宿、浅間山をバックに、雲上の野天風呂は、これまた日本の温泉。
日本ではサルまでが温泉を愛し、日本文化に浸っている。
その入浴光景はジッとおとなしく、騒がず、仲間と騒々しく語るではなく、中には目を閉じて幻想の世界を体験しているかのごとくである。あたかも「極楽!極楽!」と言いたそうである。
まさしく日本文化ここにあり・・・
【政府の指導者】
オルバン ハンガリー首相 1963年生 58才
・1998年から2002年まで首相を務め、2010年5月から再び首相を務め
ている。
・貧しい家庭に生まれた。父は共産党員のエンジニアだった。
・1998年、当時35歳で、ヨーロッパ最年少の首相であった。
・「民族が混ざりすぎると問題が起こる」「移民は毒」と発言したこともある。移民・難民を貨物コンテナに収容する法案も成立させている
・2014年に「国を成功させるのはおそらく民主主義ではない。成功者はシンガポール、中国、ロシアなどだからだ」と語り、国家による統制を重視する中ロに接近している。
・補助金配分をめぐってEUに対して「資金を出せないなら、中国に頼
る」と発言している。
・夫人はオルバン首相と同じ大学卒で、弁護士の資格を持つ。
ハンガリー編 終わり