イスラエル

                 西暦70年、ローマによる「エルサレム神殿」の包囲と破壊

西暦2020年、「エルサレム神殿」の外壁のうち、現存する部分。神殿はユダヤ教で最も神聖な建物であり、 嘆きの壁はユダヤ民族の心の故郷。

【エルサレム神殿の歴史】

第一神殿 紀元前1000年頃 建設、紀元前597年頃 破壊される。
第二神殿 紀元前539年頃建設紀元70年頃ローマ軍によって破壊され、現在は「嘆きの壁」と呼ばれる外壁の一部が残っている
     だけである。
第三神殿 今後、エルサレムの神殿の丘に再建される神殿が第三神殿と呼ばれることになる。 しかし、そこにはイスラムのドームが
      あり不可能と言われている。

 「超正統派ユダヤ教徒」と呼ばれる人 達、イスラエルには、そんな人達が100万人以上も住んでいる 黒服、ひげ、クルクルロールのもみあげ、黒い帽子等など、黒服、黒い帽子は第3神殿が出来るまで喪に服していると言う。 ひげはユダヤ教の決まりで、刃物を当ててはならないという決まり。2,000年も喪に服している異常さが街中で多数見られる。 

   嘆きの壁に何を祈る?

       一心不乱

       子供も・・・

【MAP】

 

ワンポイント情報

・面積 日本の四国程度

・人口 934万人

・首都 エルサレム(人口87万人)

・民族 ユダヤ人(約74%)、
    アラブ人(約21%)その他(約5%)

宗教 ユダヤ教(約74%)、イスラム教(約18%)、キリスト教(約2%)


 イスラエルはアインシュタインを最初の大統領に迎えたかったが丁重に断られている。

【旅立ち】

香港からテルアビブまでは12時間のフライト

エル・アル・イスラエル航空の飛行機

   ダビデの星マーク

航空機は特別に強化された床・壁・機体

空港職員までもがセキュリティ検査を受ける

機内清掃の係員も全員検査を受けてから入る

 荷物も厳重に検査される

搭乗前の質問、全員緊張で答える(香港のイスラエル搭乗受付)

入国審査。パスポートにスタンプは押さないで、お願い! と紙に書いて見せる

NO STAMP と言うと、傍らにあるこの用紙に入国印が。ホッ!

完璧なセキュリティ!イスラエルの翼・エル・アル航空

エル・アル航空は「世界一安全な航空会社」といわれている。事実、1968年以来ハイジャックや旅客機の墜落などの事故が起こっていない。

 搭乗手続きには通常二時間前だが、イスラエル航空の場合4時間前となる。それだけ念入りに乗客を調べるのである。

 

世界一厳しい出国検査!イスラエルの超難関セキュリティーチェック。

ハイジャック対策

・機内に「スカイマーシャル」と呼ばれる武装警官が一般客にまぎれて搭乗している。

・預けた荷物はすべて減圧室を通って火薬反応が出ないか調べられている。

・すべての機体の床・壁は特別強化仕様となっており、貨物室は耐爆構造になっている。

・地上からのミサイル攻撃に備え、ミサイルかく乱装置(チャフ)が搭載されている。

・飛行機が出発するときは、装甲車のガードを受けて出発する。

・なんと機内で爆発する事を想定して飛行機の貨物室も耐爆構造になっていると言われている。

事実過去に一回爆発しているが、飛行機は落ちなかった。

 

地対空ミサイルで攻撃されたとしても撃墜はされない。なぜならこの機体にはアメリカ合衆国大  

 統領専用機、エアフォースワンと同じミサイル回避システムが付いているから。パイロットの意 

 思とは別にオートパイロットが瞬時に囮となるフレア、又はチャフを放出して回避行動をとる。

 実際過去に赤外線ホーミングミサイルで攻撃を受けた際、フレア(発光体)を放出して急旋回したの

 を目撃されている。

 

 香港のイスラエル搭乗受付 質問の内容・・・

 ・どの街へ行くか ・入国の目的は ・どのような観光施設に行くのか ・どこに泊まるか  

・だれと会うか ・イスラエルに友人はいるか ・荷造りは誰がしたか ・荷造りして、荷物はどこにあったか ・誰か荷物を触ったか ・空港で誰かと会ったか ・何か人から預かったか 

・彼氏はいるか・若いのに何故今休みなのか ・何の会社勤務か ・どうして海外旅行が多いのか 

 

 ・若い旅行者は控室に入れられ、数人から同じ質問を何度もされ、整合性を確認される。

 ・旅行会社の添乗員は、仕事で何度もイスラエル入国しているので、執拗に調べられ、客へのホ

  ローが出来なくてべそをかいていた。

 ・行き帰りの預け荷物、手荷物も全て開放させられチエックされるので、女性は見られたくない

物もあるようでべそをかいている。

   ・中には1時間ほど調べられた人もいた。英語を話せる人は特に大変、質問攻めになるので、話

せないふりをするのも必要?

 ・彼氏はいるか?と問われると個人情報でもあり、ほっといてと言いたくなるだろうが、先方の

目は厳しく真剣である。何分、国家存亡を過去に繰り返してきた国である。

危険分子を徹底的に取り締まるのが彼らの仕事なのだ。イスラム過激派で過去に苦しめられて 

いるせいだろう。 

 

通関

 イスラエルと関係が良くないイエメン・シリア・クウェート・レバノン・イラク・スーダン・サウジアラビア・リビア等のアラブ諸国は、パスポートにイスラエルの入国印があると入国拒否される。徹底しているのである。

 だから今後アラブ諸国に旅行計画がある人はNO STAMPと言うのである。果たして言うことを聞いてくれるか不安であったが、無事通過できた。

【イスラエルの注目される経済】

自動運転車の重要なチップを作る「Mobileye」 

 Amazonのドローン配送に欠かせない「Annapurna Labs」

サイバー攻撃から国を守る「Illusive Networks」 

 イスラエルは中東のシリコンバレーとも呼ばれ、インテルマイクロソフトなどの世界的に有名な企業の研究所が軒を連ねる。また新規事業に取り組むベンチャー企業が多いことでも知られ、失敗を恐れない起業家精神に富んだイスラエルの国民性が影響している。

 農業灌漑ハイテクおよび電子ベンチャー産業、キブツ(農業共同体)やモシャブ(ユダヤ人入植

)での共同生活が社会主義的な経済体制で成功している。

 建国当時は周辺アラブ諸国との戦争状態にあるという悪条件であったが、ドイツの補償金やアメ

リカのユダヤ人社会から送られる寄付金など海外からの多額の資金援助を受けて経済を発展させて

いった。

 ・ダイアモンド、兵器産業も経済に大きな影響を与えている。

 上記はいま世界が欲しがる「イスラエルテック」の注目企業3社である。

【キブツ農業】

キブツ(集団)の一つ、270ものキブツがある。

バナナもネットで覆われ、水分を確保。

雨がほとんど降らない地、ハウスで水分を生み出す。

点滴農法、水はポトリポトリ、砂から栄養分が確保。

土は不要、虫も病気も発生しない。

今やヨーロッパに輸出が拡大。

 キブツで17万人が暮らしている。 

アラブ人が作物を育てられずに捨てた土地 で、遮光ネットで成功。


イスラエル:キブツ組織で注目の農業 

 農業  

点滴灌漑で農産物の輸出も行う農業大国である、海水淡水化にも優れた技術を持ち、イスラエル

で消費される飲料水の8割が海水から作られている。

・イスラエルのネット栽培

 砂漠で雨も少ないことから、ネットで覆い水蒸気を放出せず水分を保存する方法。


キブツとモシャブ

 

キブツ~集団・集合

モシャブイスラエル内のユダヤ人入植村の一種。家族労働力のみで構成された家族経営の農場を、村落単位の協同組合が緩やかにまとめる形式を取っている。現在では、イスラエル内の村落の過半がこの形態を取っている。

 

 キブツは、イスラエルの集産主義的(中央集権的な統制の必要を強調する信念や方法などをさす)共同体。キブツとは元来ヘブライ語で「集団・集合」を意味する言葉である。 

 1909年帝政ロシアの迫害を逃れた若いユダヤ人男女の一群がパレスチナに渡り、最初の共同村デガニアをガリラヤ湖南岸に設立したのがキブツの始まりである。彼らは、自分たちの国家建設の夢を実現させようと願って、生産的自力労働、集団責任、身分の平等、機会均等という4大原則に基づく集団生活を始め、土地を手に入れ開墾していった。


 迫害のために世界各地からユダヤ人がこの地にやってくると共に、キブツの数や人口は増大し、学校、図書館、診療所、映画館、スポーツ施設などの建設もすすめられた。

 元来農業が中心であったが、現在では工業や観光業も営み、独立した自治体的な側面も有している。当初、生活のすべてが無料で保障されるとともに構成員の労働は無報酬であったが、現在では給与が支払われるようになっている。 

 こうして、優秀なユダヤ人科学者がロシアから戻り、砂漠の水のないアラブ人が捨て去ったこの地で、世界でも注目される科学的農業を始めたのである。

 

キブツは社会主義(ソビエトのコルホーズ・ソホーズ体験をしたユダヤ人が、ソビエト解体後イスラエルに入植し、理想の形を作った)と、シオニズム(古代ローマ軍にパレスチナを追われて以来、世界各地に離散していたユダヤ民族が、母国への帰還をめざして起こした民族国家建設のための運動)を組み合わせたユートピア共同体として始まった。

 キブツは生産・管理、教育・文化、そして公共生活と個人生活、男と女、大人と子供、すべての人間活動が非常に具体的に営まれている社会である。

2010年にはイスラエルにキブツが270カ所、17万人が暮らしている。彼らの工場と農場は、イスラエルの工業生産量の9%、農業生産量の40%を占めている。

キブツのボランティア制度は、簡単に言えば、ボランティアに労働力を提供してもらう代わりにキブツは衣食住を無料で提供する、というシステム。

労働は果樹園(オレンジ、リンゴ等)、牛舎、羊舎、鶏舎、食堂、工場、子供の世話、洗濯衣料庫などである。施設としては学校、図書館、診療所、映画館、スポーツ施設などの建設も進められた

 キブツは世界で最も成功した共同体として、世界の注目を浴びてきた。その結果、世界の政治家や多くの関係者が視察に訪れている。

 

イスラエルの農業

 イスラエルの農業を支えてきたのは、1世紀以上に及ぶユダヤ人の開拓の努力とバイオテクノロジーやコンピューター制御による灌漑システムなどの新技術の開発であるという。今や食料自給率は90%以上のイスラエル。

 重複するが、新技術を支えているのは、ロシア系ユダヤ人。共産圏の鉄のカーテンが崩壊したことにより今まで出国を禁止されていたロシア系ユダヤ人が続々と祖国イスラエルを目指して帰ってきた。その中には旧ソビエトの頭脳としてアメリカと共に世界の最先端を走ってきたユダヤ人技術者が多数含まれていた。

 多くの国は農業を支えるために補助金を出している。しかし世界中でただ1国だけ例外がある、イスラエルである。建国が1950年で歴史の浅い国であるが、建国20年後には農産物の輸出国になった。

 現在は日本と同じ輸出量がある。日本の農業人口は400 万人、イスラエルは8万人であり、日本の50倍も生産力が高い。イスラエルにとって農業は利益の出るすばらしい仕事なのである。

 イスラエルは農業に適した国ではない。ほとんどが砂漠である。面積は四国ほどである。アラブ人が作物を育てられずに捨てた土地、それがイスラエルである。この不毛の地をわずか20年で農業の輸出国にしたのである。不可能を可能にしたのである。農業の歴史始まって以来の大革命・大発明なのである。

 イスラエルの目的は食糧の世界支配なのである。イスラエルの技術を使えば豊かな作物がいくらでも生産できる豊穣の地になる。イスラエルはこの不毛の地を借りて作物を生産し世界の食糧支配をしようとしているのである。

 イスラエルはどのようにして農業を成功させたのか。少ない降雨量、少ない水でどのようにすれば作物が育つのかを徹底して研究した。その結果、点滴潅水という方法を発明したのである。これは国家プロジェクトだった。


 砂漠の土に水を与えると浸透していくのが非常に遅いことがわかったのである。スローに水を与えると浸透していき、砂漠の持っている栄養を充分に使いこなすことができるのである。それまでアラブ人はどうやっていたかと言うと砂漠に大量の水を与える。大量に水を与えると砂の持っている栄養が一挙に吐き出る。砂は土と違い豊富な栄養を流失せずに抑えている、その中に塩分がある。塩分が一挙に吹き出て作物がダメになる。アラブ人はこの問題が解決できなかったのである。

イスラエルには土耕栽培というものがない、すべて施設栽培である。施設栽培をするには理由がある。イスラエルは建国当初から農業を事業として考えている。事業として成立させるには販売を最大の目標にしている。そのためには安定生産が必要である。

 日本では施設園芸の病害は悩みの種であるが、イスラエルでは病害も薬害もない。世界で一番厳しいと言われる残留農薬の基準国であるドイツの法律はすべてパスする栽培をしている。

次に光の操作である。

 太陽から降り注がれる光そのものを遮光ネットでコントロールしてしまおうという考えなのである。遮光ネットを使うことで収量が違ってくる。収穫できる期が違ってくる。糖度が違ってくる。夏は品物が無くなって高くなる、その時も出荷ができる。

 

 メリットはまだある。害虫を大幅に減らすことができる。害虫はなんと光に対する反応がもの凄く強いのである。害虫が嫌がる光を使えば害虫は来なくなる。害虫とのイタチごっこからようやく抜け出せることになる。スリップス、ヨトウ、コナジラミなど多くが光に反応している。つまり、遮光ネットを使うことで農薬が減り、害虫が減り、糖度が上がり、品質が上がり、収量が増える。ウソみたいな話である。

 その結果、イスラエルの野菜生産は自給率90%、更にヨーロッパ方面に生産の60%も輸出している。

 バナナ畑は全部がネットで覆われ、太陽光で中に水分が発生し、作物が育つ。世界で唯一の製法である。

かくしてイスラエルはキブツ組織で注目の農業を成功させた。

 優秀なユダヤ人科学者がロシアから戻り、砂漠の水のないアラブ人が捨て去ったこの地で、世界でも注目される科学的農業を始めたのである。

【イスラエル一周:注目地点】

狭い国土(四国程度)なのでバスが便利

右はエルサレム在住でガイドの西郷さん、25年在住

イスラエルのベーグル(おやつパン)

        土産物店

ガリラヤ湖は山に囲まれている。イエスはこの湖を歩いて渡ったという

偶然発見された紀元1世紀時代イエス時代の船  ティベリヤ

ガリラヤ湖の南端、ヨルダン川に流れ出すところにヤルデニットという洗礼ポイントがある。イエスが預言者ヨハネから洗礼を受けたとされる場所はさらに下流にある。

イエスが浸かった同じ水を浴びて、洗礼を受ける人が世界中から集まる。洗礼を受けるために泳ぐ人。シーズンは一杯になるという

   洗礼グッズが売店に並ぶ

「最後の晩餐の部屋」はエルサレム

レオナルド・ダ・ヴィンチの名作に描かれた場所とは相違して殺風景 エルサレムのシオンの丘

土産物屋の「最後の晩餐」イエスは左側より2人目、皆だらしなく寝そべっているが、当時はこの様であったとか。

    私の晩餐メニュ

  たたずむアラブの女性

  果物売りのアラブ女性

 ポーズをとるアラブ女性

メギッドはハルマゲドン(最終戦争)の場所とか

この人達も「ハルマゲドン」と言っていたが。

ハルマゲドン

 ハルマゲドン(日本語では世界最終戦争)は、アブラハムの宗教における、世界の終末における最終的な決戦の地を表す言葉のカタカナ音写。

 ヘブライ語で「メギドの丘」を意味すると考えられている。メギドは北イスラエルの地名で戦略上の要衝であったため、古来より幾度も決戦の地となった。このことから「メギドの丘」という言葉がこの意味で用いられたと考えられている。世界の終末的な善と悪の戦争や世界の破滅そのものを指す言葉である。(戦争を終わらせる最後の戦争。一説では大艱難の頂点がハルマゲドンとも言われている。)

 最終戦争はここで、2012年12月21日に起こると言われている。しかし、この日には何も起こらなかった。宗教とはそのようなもの。

首都 テルアビブ 】

首都テルアビブは奇抜なビルが多い

テルアビブの砂浜、近代都市である。イスラエルの人口第2位の都市(第1位はエルサレム) イスラエルの経済文化の中心地かつ中東有数の世界都市2010年都市圏人口は268万人であり、同国の人口(約934万人)のおよそ40%が集中している。 

イスラエルの朝食は世界一美味しく、品数も多い。手前左はニシンのマリエ、実に美味

      野菜・チーズもたっぷり

【聖地エルサレム】

エルサレムは三大宗教の聖地


ユダヤ教・キリスト教・イスラム教という三宗教の聖地エルサレム。 ユダヤ教、キリスト教、イスラム教は三大一神教ともいわれ同じ神を崇めている。

初めにアブラハムによりユダヤ教が生まれた。モーセが十戒を神から授かったのが始まりといわれており、紀元前13世紀くらい。このユダヤ教は、貧しい人や弱い立場の人たちにあなたたちにも神のご加護がありますようにと解釈を変えて教えを広めたのがイエス・キリスト。このキリスト教が生まれたのが1世紀。

 そして、7世紀にムハンマドが瞑想中に天使ガブリエルから神の言葉を授かったところから始まるのがイスラム教。このイスラム教では、神のことをアッラーというが、ユダヤ教とキリスト教と同じ神様。 このようにユダヤ教、キリスト教、イスラム教は、同じ神を崇める兄弟のような宗教なのである。そして、それら宗教の聖地もイスラエルのエルサレムに集中している。

三大聖地(聖墳墓教会、嘆きの壁、岩のドーム)が集まる旧市街

        三大聖地

エルサレム・・・

 地中海から内陸部に入った標高800メートルの小高い丘の上に位置する。ユダヤ人が住む西エルサレムとアラブ人居住区である東エルサレムから成り立つ。

西部についてはエルサレム地区に位置する一方で、東部についてはパレスチナ自治政府も領有を主張し、エルサレム県に含まれるとともにパレスチナ独立後の首都と規定している。

古代イスラエル・ユダ王国の首都で、エルサレム神殿がかつて存在した。また、イエス・キリストが処刑された地でもあり、ユダヤ教・キリスト教・イスラム教共通の聖地となっている。

[ ユダヤ教 ]

嘆きの壁:かってはユダヤ教の神殿が建っていた所で、ローマにより破壊され、西側の外壁だけが残った。

   開祖:アブラハム 

   左側は男性用

   右側が女性用

女性側は狭い。男尊女卑の当時のならいから

                 嘆きの壁

入場するにはキッパーを被る。神に対して頭を隠すことで、神に対しての謙遜の意思を表す意味があるという。

イスラエルの兵隊さんも願い事

壁の割れ目に願い事を書いた紙を入れると叶うらしい

      既に一杯

   こんな細い所にも

   スズメも願い事?

スズメの巣ではない。壁に生えるヒソプの草を伝って夜露が落ちる。それが涙を流すユダヤ人の様に見えることから、いつしか「嘆きの壁」と言われるようになる。本来は「西壁」と言う。

神様への手紙

 世界各国の幼児や子供は「神様」へ手紙を書く。
 母親の病気を治して下さい、可愛い犬を天国へ連れて行かないで~ 様々である。

 ポストに投函された手紙は、殆どがテルアビブの郵便局の管理部に届き、それをこの「嘆きの壁」に保管されるという。
 何という粋な計らいではないか・・・

・ユダヤ教の教え

  他人とは違うものを発見せよ、まずは元手がいらないことから始める、生涯にわたって学び続けよ、カネは奪われるが知識は奪われない、知識より知恵を重視せよ。先ずは素読から

ユダヤ教徒の人口は1400~1500万人と言われ、世界人口の約0.25%。

ユダヤ人は世界各地で共同体を形成し、最多はイスラエルに600万人、次いで、アメリカには550万人のユダヤ人が暮らしている。

 

 ユダヤ教の聖地:

その信仰を集めていたエルサレム神殿が置かれていた聖地であり、ユダ王国の首都であった場所。多くは破壊されたが、今も一部残っている「嘆きの壁」が聖地となっている。

[キリスト教]

    聖墳墓教会

  聖墳墓教会 内部

     キリスト

埋葬に先だって、ここでイエスの身体に油が塗られた 

    イエスの墓

「鶏鳴教会」はモダン。イエスが最後の夜をここの地下牢で過ごした所。 イエス第一の弟子ペテロが自分に罪が及ぶのを恐れて三度イエスのことを知らないと言った所でもある。イエスはそれを予感していて鶏が三度鳴く云々と言っていた。

・キリスト教の教え

  「神の子」であるイエス・キリストの教えを信じる宗教。その教えは「聖書」に記されており、神様を愛し、隣人を愛するなど。具体的には天地創造から始まる、古代イスラエル王国の建国と滅亡の歴史の物語に、古代イスラエルの預言者の言葉、詩編、格言、知恵文学などから構成されている。

 

 キリスト教の聖地:

イエス・キリストが教えを述べ、そして処刑され、埋葬され、復活したとされる場所。判決を受けてからの道のり「ヴィアドロローサ」、復活したとされる「聖墳墓教会」が聖地となっている。

イスラム教

   岩のドーム 手前はユダヤ教の「嘆きの壁」

   岩のドーム:金色の屋根、ブルーのタイルが美しい

「岩のドーム」。預言者ムハンマドが、天使を従え天馬に乗って昇天したと言われている聖岩を抱え込むように建つ

  岩のドーム 内部 聖なる岩

アル=アクサー・モスク、銀のドームとも呼ばれる 

・イスラム教の教え

 簡単に表現すると神を信じ、コーラン(教典)にある神の命令に従って生きることで、死んだ後に天国へ行けるという教え。

 その「神の命令」の代表が「六信五行」。「ラマダン月の断食」や「1日5回の礼拝」など。

 創始者はムハンマド。

  570 - 632アラビアの都市メッカで生まれた。ムハンマドは洞窟の中でガブリエル(天使)の訪問を受け、神からの最初の啓示を受けたと報告し、神の預言者であり、神の使者であることを宣言した

 638、アラブ軍による征服でエルサレムはイスラム勢力の統治下におかれた。イスラムはエルサレムをサウジアラビアのメッカメディナに続いて第三の聖地としており、7世紀末に岩のドームが建設された。

 

 イスラム教の聖地:

ムハンマドが一夜のうちに昇天する旅(一夜のうちにメッカのカアバ神殿からエルサレム神殿まで旅をした)を体験した場所。神殿の丘におけるムハンマドが昇天したとされる場所に建てられた「岩のドーム」、および、ムハンマドが旅をした「遠隔の礼拝堂」を記念する「アル=アクサー・モスク」が聖地となっている。

ヴィア・ドロローサ(イエスの歩いた悲しみの道)

 エルサレム旧市街北東にあるエッケホモ教会から聖墳墓教会とを結ぶ曲がりくねった小道は、ヴィアドロローサ(悲しみの道)と呼ばれている。
 聖書によれば、イエスはピトラ邸のあったアントニアの要塞で死刑判決を受け、十字架を担いで処刑の場のゴルゴダの丘まで歩いたということであり、そうと信じられているルートがヴィアドロローサである。 イスラエルに観光する人々はキリスト教でなくとも、無宗教者でもこの道を歩く。

ヴィア・ドロローサ ルート図

  ヴィア・ドロローサ看板

 悲しみの道は現在は賑やか

第3ステーション:イエスが十字架の重みに倒れた場所。ポーランドのカトリック騎士団が聖堂を建てた。

第6ステーション:ここでベロニカという女性が絹のハンカチでイエスの顔を拭ったと言われている。

イエスが歩いた階段は当時のまま保存

第9ステーション:イエスが3度目に倒れた場所。観光客は自分で担いでみる。

第10ステーション:この階段をあがった所が『ゴルゴダの丘』

「聖墳墓教会」第10〜14は「聖墳墓教会」の中

・知らなかった、その1・・・

 イエス時代の十字架で背負わせられるのは横の木だけであったという。縦の木は刑場に既に建てられていたという。

 だから、罪人は横の木だけ背負わされたという。それでも横の木だけでも30kgはあったらしい。だから重くてイエスは3度も倒れたのであろう。

第11ステーション:イエスが十字架に釘付けにされた場所。

第12ステーション:イエスが十字架上で息を引き取り、十字架から降ろされたとされる場所。

第13ステーション:ここで聖母マリアがイエスの亡骸を受け取ったとされている

・知らなかった、その2

 十字架刑はその残忍性のため、ローマ帝国でも反逆者のみが受け、ローマ市民権保持者は免除されていたところの最も重い刑罰であった。

 この時代の磔刑では十字架につけられて即死することはなかった。刑を受ける者は両手首と足首を釘でうちつけられ、体を支えられなくなることで呼吸困難に陥って死に至った。そのため、長引く場合は48時間程度も苦しみ続けて死んだと言われる。

 ただしイエスと共に十字架につけられた二人の男は、安息日に死体が十字架にかかっていることを厭ったユダヤ人たちの依頼で、安息日を迎える前に足を骨折させて窒息死させられた。

 兵士はイエスの足も折ろうとしたが、すでに死亡していたためやめた。イエスの死を確認するため、ある兵士が槍でイエスのわき腹を突き刺したという記述も福音書に見られる。

【キリストの生誕地】

  イエスが生まれたのはベツレヘム

   聖誕教会 (パレスチナ自治区)

   聖誕の場所は教会の地下洞窟

  マリアとキリスト像

キリスト教 発展の貢献者3名

もともとパレスチナの地域宗教に過ぎなかったキリスト教が、全世界に広がって行った要因は3人の貢献によるという理論 

    使徒パウロ

1.使徒パウロ・・・ 

 初期キリスト教の理論家であり、新約聖書の著者の一人。キリスト教大発展のもともとの基礎を作った。 イエス死後に信仰の道に入ってきたためイエスの直弟子ではなく、「最後の晩餐」に連なった十二使徒の中には数えられない。

 パウロは熱心なユダヤ教徒の立場から、初めはキリスト教徒を迫害する側についていた。

しかしイエスに「サウロ、サウロ、なぜ、わたしを迫害するのか」と、復活したイエス・キリストに呼びかけられ、その後、目が見えなくなった。アナニアというキリスト教徒が神のお告げによってサウロのために祈るとサウロの目から鱗のようなものが落ちて、目が見えるようになった(「目から鱗が落ちた」という言葉の語源)。こうしてパウロ(サウロ)はキリスト教徒となって世界にキリスト教の理論を広めた。

ヒエロニムスは聖書学者で世界に広めた貢献者 



2ヒエロニムス

 ヒエロニムスはヘブライ語の聖書をラテン語に翻訳するなど、生涯を翻訳一筋で終えた。この偉業でキリスト教が世界中に広まったと言われている。



ローマ帝国コンスタンティヌス帝


3.ローマ帝国コンスタンティヌス帝

ローマ帝国は当初ユダヤ教の一派とみて迫害していたが、ローマ帝国が後に世界平和戦略に転換したため、以後、キリスト教を国教として人心を得ることにした。

【映画】

エルサレムを舞台に帝政ローマや、キリスト、ヤハウエの神モーセを描いたアメリカ映画が人気を博した。

 【頭脳集団、イスラエルのユダヤ人

 第二次世界大戦後のユダヤ人

 ・大戦前はユダヤ人の科学者の多くは、ナチスドイツで軍事やロケット開発など世界でトップク 

 ラスの成果を上げていた。

 ・連合軍(特にアメリカ・ソ連・イギリス)はドイツ全土から科学的・技術的な戦利品を奪い取った。アメリカとソ連によるドイツ人科学者・技術者争奪戦が始まった。

  多数のV2ロケットと約1200人のドイツ人ロケット専門家と技術資料である。 戦後、ドイツ人の多くがこの事を史上最大の泥棒行為と呼んだという。

  アメリカ軍がドイツ全土で没収した科学的・技術的な戦利品は貨車300台分に相当すると言

われている。

 ・大戦後、ソ連軍に拉致された。ロケット研究者をはじめ、ドイツの自然科学者・技師・職工・

その家族の計2万人が一網打尽にされ、ソ連軍の管理下にされ、「ゴロドムリャ島」などで10

年近くロケット開発に協力させられたという。特にソ連のロケット開発と宇宙飛行は彼らの協

力でなした。

 ・今日、ナチスドイツの軍需品の多くはユダヤ人によって開発された。それらは現在米ソは元より、イラク、北朝鮮、イラン、シリヤ等で引き継がれ世界の戦争へと導かれている。

【ノーベル賞】

   ノーベル


ノーベル賞にユダヤ人が多い理由

1.多言語を話すことが出来る~迫害等で世界を移動した

 ので多くの言葉を話せ、その分多くの情報を早く正確

 に仕入れることができ、勉強や研究の質があがるとい

 える。

2.迫害の歴史が「知識」の価値観を高めた。教育は奪 

 われないと言う価値観。

3.ユダヤ教では、教義をただ暗記するのではなく、学習と分析が重要である。「なぜ?」「どのように?」と

4.  ユダヤ人の家庭には本が多い。あらゆる本が本棚にあり、親子が揃って本を読む。

母親は小さな子供に本好きにさせるために、本の間に砂糖を入れておき、その甘さに惹かれて幼い子は本好きになると言う。「学ぶことは蜜の味」を刷り込む。

52000年間 国を持てずに流浪の民として生きてきた 壮絶な歴史物語がある。そして貿易や金融業が発展。

6. 優秀な人材の育て方。優秀な男女を選び結婚させ生ま

 れる子供も優秀にさせる方法。

7. 例えば夕食の後に行う、家族での「地名のしりと

 り」。これは前の人が言った地名の最後のアルファベ

 ットから始まる地名を言わなくてはいけないゲームで

 ある。兄弟でお互いに負けるのが悔しいので、一生懸

 命地図帳などを見て、Xで終わる地名など、次につな

 げにくいものを探しているのだそう。そうしてあくま

 で「遊びの時間」にしながら、新たな土地の名前や場

 所を学ばせている。

(例)イスラエルルアンダダッカカイロロシア

 

8. 素読。日本の江戸時代の寺子屋と同様。素読は、本に書かれているリズムや精神を体に入れていく読み方で、素読は脳の活性に大変優れた効果があるとされている。

 素読の効果には「文字や文章に対する抵抗が少なくな

 る」「学習の初動がスムーズに行える」「長期記憶が

 図られる」「音に対する感覚が研ぎ澄まされる」「文

 章感覚が磨かれる」「脳の活性化を促す」など、さま

 ざまな効果が期待できる。

9. 親の教育指針

 ・常になぜ? どうして? と疑問を持つことで彼ら 

 は知的好奇心を高める。

 ・それがなぜそうなるのか、分析。

 ・しっかりと自分の意見を述べてから質問する。自分の意見を持って質問することで、教える側も相手が何でつまずいているのかが分かるため教えやすくなる。

 ・相手の話にも耳を傾け、ひろく議論した上で最適な解を導きだす。

 ・家に本がぎっしり詰まった本棚をみせる、しかし本を読むことを強要しない。次に、子供が何に興味を持つかしっかりと観察する。何かに興味を持ったなら、それに関する本を与える、頻繁に上質な体験を与える、それは博物館や美術館にいったり、海や山などの大自然を体験させたり、コンサートや天体観測などで感動させること。一番大切なことは「子どもを信頼する」こと。

・ユダヤ人のノーベル賞受賞者数~198人(総数の22%)(内、アメリカ居住者数120人)

・ユダヤ人は世界の人口の0.2%、しかしノーベル賞受賞は22%。 

・国別受賞者

 アメリカ373人(総数の41%)、イギリス124人、ドイツ82人、フランス60人、スエーデン32人、日本25、スイス25人、ロシア・ソビエト20人、オランダ17人、カナダ16人、イタリア15人、オーストリア14人、デンマーク13人、ハンガリー12人、イスラエル12人、ノルウエー11人、ベルギー10人、オーストリア10

【ユダヤ人を翻弄した世界大戦と戦後補償】

ドイツの戦後補償と日本、イタリアの補償


ドイツ

ドイツ政府はイスラエルの全般補償請求を認め、1952年、15年間でイスラエルに対して345000万ドル(4000億程度)を現物により支払うことが合意された

 

イスラエルには、ホロコーストのために、いまもドイツ人を憎んでいる市民がいる。彼らはドイツ人には会いたくないし、できればドイツ語も耳にしたくないと思っているのだ

 ドイツ人がどんなに努力しても、ナチスが殺人工場を建設したり、特殊任務部隊に銃殺させたりすることによって、ユダヤ人600万人を殺害した事実は消えない。多くの家庭には、いまも憎しみの炎がひそんでいる。イスラエル人たちと話をすると、そのことを強く感じる。

 

・「ショアー(ユダヤ人大虐殺)のために、私たちドイツ人は、いまも恥の感情を持っています。私は、虐殺の犠牲者、生き残った人々、そして彼らを救った人々の前で、頭(こうべ)を垂れます」。メルケル首相は318日、エルサレムの議会(クネセット)での演説でこう語り、イスラエル人たちの前で改めて謝罪と反省の意を表わした

  〇最終的に、ドイツ戦後支払った 6711,800万ユーロ(EUR)86,514億円

 

日 本

日本の補償は以下の通り

朝鮮 702億円、台湾 425億円、中国 2,387億円、その他(樺太他)280億 合計3,795億円

ビルマ 703億円、フィリピン 1980億円、インドネシア 804億円、ベトナム140億円

ラオス 10億円、カンボジア 15億円、シンガポール 29億円、マレーシア 29億円、 

ミクロネシア18億円   総額7,523億円


  〇最終的に、日本外務省HPによれば,日本の戦後賠償の支払総額は1兆3525億円

 

・戦後賠償は金額のほか、物納や侵略地の財産・不動産(鉄道など設備全般)などもある。


 

イタリア

 講和条約において、イタリアは実質的に非武装化され、ファシズム期 に侵略した各国に対して賠償金の支払いを課された(ソ連に 1 億ドル、 ギリシャ 1 500 万ドル、アルバニア 500 万ドル、ユーゴスラヴィア 1 2500 万ドル、エチオピア 2500 万ドル)  合計495億円

【ユダヤ人の歴史】

ユダヤの歴史

  ユダヤ人は紀元前にイスラエル王国が崩壊した後、多くの国に支配されてきた。流浪の民として、安住の地がないまま、数千年という時を過ごした。戦後、アメリカによってイスラエルというユダヤ人の国が中東に作られたが、その地に元々住んでいたパレスチナ人との諍いは今も続いている。結局、ユダヤ人は約4000年の歴史の中で、約2000年も迫害が繰り返され、「流浪の民」として生き抜いてきた。

ユダヤ人の教育法

ユダヤ人の子育て

1. リビングに本棚を置く。ユダヤ人の家庭の本棚は本があふれている。

2. 読み聞かせをする。幅広い情報を与える。

3. 親が本を読む。子どもが1ヵ月に読む本の冊数は、両親が読む本の冊数にほぼ比例している

ユダヤ人の教育法

歴史的に迫害を受けてきたユダヤ人たちは、”知恵は盗まれない””教育こそが投資”といった考えで「子どもの持っているものを引き出す」ということをとても重要視している。

ユダヤ式8つの教育方針とは?

1.良質の本に常に触れられる環境を整える。2.子どもをよく観察する。3. 見せる、体験させる、感動させる! 4.子どもの意見を尊重する。「どう思う?」「よく思いついたね」「いっしょに答えを探そう!」のことば。 5. 言葉と態度で「信じてる」と示す、信頼していることを伝える。6.「親がボス」であることを忘れない。7. 適切な時期が来たら、親離れさせる。8.素読の効果

 

・ユダヤ人は子だくさん、それは宗教観からで、神から授かるものと考えている。

・ユダヤ人の子供教育の一環でしりとりゲーム。例えば地名や国名をあげ、最後の言葉をつないでいくゲーム。

 (例)イスラエルルアンダダッカカイロロシア

 この遊びは子供を夢中にさせる。子だくさんのユダヤ家庭なので、兄弟に負けたくない一心で、自分の時間に国名や地名の本を引っ張り出して一人で勉強する効果がある。幼児期の記憶は忘れない、かくして頭の良い子に育つのである。

・ユダヤ人の家庭には本棚が多数あり、子供の興味を引きそうな本を並べている。

・家族全員で図書館に行き、ありったけの本を借りて素読や雑読、熟読、速読し、知識を高める。

・幼児の本には開いたページに母親が甘い砂糖をちりばめておいたり、本の側に砂糖壺を置いている。幼児は読者することは美味しいことだと自覚するのである。まさしく本は蜜の味なのである。

・頭の良い男と女を結婚させ、さらに頭の良い子を産ませることを狙っている。

 

かくして、ユダヤ人の有名人が世に出てきた。昔はアインスタイン、マルクス、昨今はグーグル創設者のラリー・ペイジ、フェイスブック創設者のザッカーバーグ等々。


イスラエルの教育と徴兵制度

 高校卒業後に兵役に就き、その後、世界旅行に出てから大学に入学する場合が多いため、大学生の平均年齢は高くなっている。

 イスラエルには徴兵があり、18歳もしくは19歳から徴兵され、男子3年・女子2年である

世界一頭の良い民族は何民族か?

世界一頭の良い民族は何民族か?

これまでの世界のノーベル賞受賞学者の25%がユダヤ人。 また世界の歴史に名を残している科学者も多くがユダヤ人。

世界の金融を支配しているのもユダヤ人。アメリカと言う国家を動かしているのもユダヤ人。世界の小学生の成績国際比較でもユダヤ人がトップ。

つまり、世界を動かしているのはユダヤ人であるという歴然たる事実があるようだ。ユダヤ人の能力に匹敵する民族は他にいないともいわれる。

ヒトラーはそのユダヤ人に挑戦しようとして潰された。 世界の社会主義国家もユダヤ人に挑戦して潰された。

小さなイスラエルと言う国が、四方八方をアラブの敵国に囲まれて何度も大軍で攻め込まれても、一度も負けを知らないユダヤ。少数精鋭のイスラエル軍が世界最強の軍隊であると言われる所以である。

このようにユダヤ人が非常に頭のよい優秀な民族である事は世界が認めるところであるようだ。

エルサレム ユダヤ人の安息日とは・・・

エルサレム ユダヤ人の安息日とは・・・

 安息日は、西方系の宗教において、何もしてはならない日と定められた日である。旧約聖書で週の7日目と定められており、実際には土曜日にあたる。ユダヤ教徒はこの日には戒律としていかなる労働も行わないことを求められる。実際は金曜日の日没から土曜日の日没までの間を言う。

 ユダヤ教では基本的に厳格であり、家事を含め日中は一切の労働を行わない。人命の救助など緊急の場合には安息日でも労働を行ってよいとされているが、教義に厳格な人々からは非難され救急車に投石されることもあるという。

 何故かと言うと、十戒の中で守ることを教えられている日であるからである。


 また。機械の操作や火を扱うことができないとされている。このため、厳格なユダヤ教徒は金曜日の日没前までに食事の支度をし、安息日である土曜日は調理を行わない。また、国内ではユダヤ・アラブ間における「共存」を目指しているとされているハイファ、ならびにアラブ系イスラエル人の都市や村落などを除き、バスや鉄道など公共交通機関はすべて運休するうえ、国営航空会社もすべての航空便の運航を停止する。

 エレベーターが各階停止の全自動運転になるところがある。これは「ボタンを押す」ことによって電気スイッチ内に火花が飛び「火を灯火する」ことを避けるためである。

 また、本来は宗教的な観点から禁煙をしなければならない。一切の店も営業はできない。その他掃除、洗濯、風呂のシャワー、スポーツ、テレビもラジオもダメ。 ダメダメダメの生活が強いられる。 おまけにお金に振れてもいけないらしい。

 ホテルの朝食で、コーヒーはサイフォンを使えないので、インスタントコーヒーと電気で沸かしたお湯があるだけ、後はご自分でというわけ。なんとも味気ない観光客への対応である。これでイスラエルは観光立国を目指すというらしいが、自分の宗教を押しつけないで・・・

【死海】

  新聞を引きで読む人

 高度計は-400mを超えた

湖には塩の塊が、舐めると異常なしょっぱさ

女性はミネラル一杯の泥を体中に塗る


死 海


 イスラエルの東に位置する死海、海水の塩分濃度が約3%であるのに対し、死海の湖水は約30%の濃度を有する。

 1リットルあたりの塩分量は230gから270gで、湖底では428gである。この濃い塩分濃度のため、湖水の比重が大きくなり、結果、浮力も大きいので、人が死海に入って沈むことは極めて困難である。

 以上の環境の為、魚類の生息は確認されていない。

 標高がマイナスで低いため、大変よく眠れるという。保養施設があり、温泉も出るので治療客が多い。

 山岳用の高度計を見ていると、平地から死海にバスが移動するやドンドン高度がマイナスになっていく。これには感動が伴う。

 【政府の指導者】

ナフタリ・ベネット イスラエル首相  1972年生 49才

 ・2021年首相就任

 ・1999年、アメリカでソフトウェア会社を創業。

 ・2011年より政治にかかわる。

 ・両親は1967年にサンフランシスコからイスラエルに移住したユダヤ人である、父親は不動産仲介業者で、仕事のために家族ともどもアメリカ、カナダとイスラエルの間を数回往復したが、1982年以降、家族とともにイスラエルに定住する。

【旅を終えて・・・】

 海外旅行で宗教に接する機会が多くなり、徐々に興味が増加してきた。その宗教はキリスト教の教会が一番多く、教会やカテドラルの大きさと宗教画の迫力、パイプオルガンの大迫力に驚かされる事である。時の権力者の思うつぼである。

 次はイスラム教であろう。特に15回のアザーンの大音響には圧倒される。いずれも搾取で作られた虚構としか自分には見えないが。

何はともあれ、三大宗教の聖地が見られるのは旅の収穫である。

 

 物理学者のアインシュタインが宗教について下記のごとく語っている。

「宗教は子供じみた迷信である」 「神という言葉は、私には人間の弱さの産物と言う以上の意味はない」 「ユダヤ教は他の宗教同様、極めて子供じみた迷信の権化だ」 と言うのである。 アインシュタインもユダヤ人である。


 世界の科学者の多くが宗教的奇跡は決して信じない。必ずそこには根拠があり、奇跡ではないという。科学的に解明して初めて信じられるという。   頷ける・・・。

 もうひとつ、宗教を信じられない理由。

「ノアの方舟」は嵐が世界を滅ぼしたかのようだが、ごく一部の地方の洪水であろうと言わている。当時は情報も少なく時を重ねると比喩されるのも当然であろう。殆どが比喩で作られたおとぎ話である。

時の権力者が自分に良いように宗教を利用し、大衆をそこへ向かわせた実例が殆どである。

 

 ユダヤ教はどの国に行っても触れる機会がなかった。シナゴーグという集会所は見られるが、残念ながら観光地として見学は一度もする機会がなかった。多分、一般にはあまり開放していないのかもしれない。

 何せ選民意識で、自分たち自身を神や血統などの独自性に着目して選ばれた特別な存在と規定している宗教だから無理もない。

今回の楽しみは、そのユダヤ教の聖地であるエルサレムの旧市街にある「嘆きの壁」に行くと、多くのユダヤ人に接することが出来ると期待した。


 今回の旅で、ユダヤ教の外観には触れられた。しかし内部を知るにはまだ時間が必要であろう。

 キリストが生まれ、育ち、死んでいった場所をくまなく辿ることが出来た。しかし、信じられない事ばかりで、奇跡、奇跡の山であった。また、「イエスの歩いた悲しみの道」を辿ってみた。全長1kmを十字架を背負って歩いた道である。

 最後の釘ずけ、息を引き取ったくだりは余りにもむごかった。イエスの墓が最後の見学場所である。さすがに人が多かった。信者よりも興味本位の人が多いようにも感じたが・・・

 現在この「聖墳墓教会」はカトリック教会、東方正教会、アルメニア使徒教会、コプト正教会、シリア正教会の複数教派による共同管理となっているそうだ。ある時、管理の方法で議論伯仲し、乱闘騒ぎにまでなって話題になったそうだ。聖職者と言えど人間である。「聖」と云う字は何なのか?


 キリスト教は世界一の信者がいてその数20億を超えている。何故、そのように広まったかはこの文中、中ほどの「キリストの生誕地」の後に入れてあるが、

使徒パウロ、聖書学者ヒエロニムス、ローマ帝国コンスタンティヌス帝によるところが多い。しかし、3人はイエスが死んでからの人物である。

 キリスト教がこの様に拡大するとは、イエス・キリストでも想像できなかったであろう。


 旅の収穫もう一つ。

 イスラエルは科学的農業大国であること。野菜などは自給率90%、更に生産の60%を輸出している。この地は砂漠でアラブ人が土地を捨てた所である。さすがに世界で一番頭の良い民族である。

 車窓から見る農業用のビニール・ハウスの多さに驚いた。バナナまで全てビニール・ハウスで栽培している。バナナの木をハウス栽培をしている国は今まで多くの国へ行ったが見たことがない。

 丁度、日本はTPPで話題になっている。日本の農業も大変であろう。ネットを見ると若い国会議員もイスラエルを見て発奮しているようだ。

仕組み作りが重要なのだ。

 やはり科学的農業大国で輸出を延ばしているデンマークを数年前に訪れて感心した。社会福祉、農業、エネルギー全てに協同組合を基にした各機構が絡んで成果を上げている。これの発端はNGOで、18歳から老人までがフリートーキングする学校システムが基礎となっているという。

今回のイスラエル旅行は期待以上のものがあった。 終わり

【コロナ禍の宗教】

2021年の最近、日本のある宗教学者から、日本でそして世界で宗教が捨てられようとしている、

現代人の死生観「もう救いはいらない」とかなり過激ともいえる論評があった。

 

 その内容の一部だが、日本を含め先進国においては信者が激減し、危機的な事態に陥っているという。平成から令和のこの30年で、神道系は1,600万人、総人口の1割が減少しており、一方仏教系は8,667万人が4,724万人に、何と半数の4,000万人に減少したという。

 

 至近な数字がある。お遍路の21番札所のロープウエイ利用者がこの5年間で半数に減っているらしい。宗教とは違いこれは科学的数字である。だから高野山にも半数とは言わずとも激減しているのだろう。

 同じく天理教も30%減り、立正佼成会は60%減り、PL教団は70%減少、名門の野球部PL学園は消滅、最大の創価学会は公明党の選挙で2016年には104万票が減少したという。会員は推定1,000万人なので1割は減少、いや実際はもっとであろう。

 

21世紀に入ってローマ・カトリック教会を揺るがしている聖職者による児童や女性への性的虐待問題が続いている。その結果ヨーロッパの信者数が激減し、教会も激減しており、ついに教会はイスラムのモスクに売られているという。

 

先進国では宗教に頼らなくなってきた。病気になり神や仏にすがっていたが、今では平均寿命が80才~100才となりつつある。医学が進歩し、神仏に頼らなくなったのである。一方発展途上国は貧困から教育もままならず、ただひたすらに宗教にすがる。イスラム教は最たるものである。

 

この23年のコロナ禍、宗教は相当のダメージを受けた。三蜜はダメと言われるが、宗教は集まらなければ金にならない。信者は「コロナには薬!」 としっかり自覚した。神仏に頼れない。しかも死んでも葬式さえできない。

 今後は、盲目的な信者が多いイスラム教が世界を収めるのだろうか、今からコーランの六信五行を学んでおかねばならないか? 宗教と民主主義、価値観までもが変わろうとしている。